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2024年4月30日 更新
ときがわ歳時記掲載に当たって
ときがわ歳時記掲載に当たって
私は、以前、NHKラジオ深夜便の「日本列島くらしのたより」のレポーターをさせていただいておりました。レポートをするためときがわ町をくまなく散策し、良いところがたくさんあると感じました。
現在、町長となり、町民の皆様をはじめ、多くの方々にときがわ町の魅力をお知らせしたいと思い、「渡邉町長のときがわ歳時記」として定期的に配信させていただくことにしました。

令和6年5月
土木学会選奨土木遺産 玉川橋

今年のときがわ町ワンデーウォークのテーマは「ときがわ橋めぐり」です。今回は平成29年度土木学会に選奨された玉川橋について調べてみました。
玉川橋の北側たもとに埼玉県東松山県土整備事務所の案内板があります。それには、次のとおり記されております。

土木学会推奨土木遺産 玉川橋
玉川橋の架かるこの場所には、明治時代には木橋が架けられておりました。しかし、年月とともに傷みが進み、馬車等の交通が危険となったことから、大正10年(1921年)に総工費約1万9千円、延長32.4m、幅員4.25mの玉川橋を架設いたしました。
建設にあたっては、当時の最先端の土木技術を駆使し、埼玉県内初の鉄筋コンクリートアーチ橋を造りました。昭和45年には、橋と並んで側道橋を架け、昭和63年には高欄を鉄筋コンクリート構造に改築しております。
その後もたびたび修繕を行っておりますが、現在も建設当時の美しいアーチ姿を保ち、一級河川都幾川の風景の一部となって地域の皆様に親しまれております。
このようなことから、公益社団法人土木学会の「平成29年度土木学会選奨土木遺産」に認定されたものです。

平成29年9月         埼玉県東松山県土整備事務所

明治のはじめごろから計画され、木橋の建設に尽力された多くの先人の皆様に敬意を表する次第です。
明治初頭に旧玉川村の有志の皆さまの発案で大水が出ても流されない木橋を架けようとこの事業は始まったようです。現在のように土木工事も機械化されておらず、材料や人手も現地調達を考えなければならない時代に、人、もの、資金、情報をどのように調達したのか先人の皆さまのご苦労が偲ばれます。

 明治12年2月に最初の玉川橋が完成しました。多くの皆さまの喜びの声が聞こえるようです。明治15年の大火や明治43年の大洪水も乗り越えて、大正10年に二代目玉川橋が現在の鉄筋コンクリートの永久橋として架設されました。その後、平成14年に下流に新玉川橋が架設されるまで多くの人々の生活を支えてきました。現在でも、近くに玉川小学校があり、ときがわ町庁舎も近いことから、なくてはならない大切な玉川橋であることには変わりません。
ときがわ町は一級河川の都幾川、雀川があり、その川にはたくさんの橋が架けられております。100年前を振り返ってみるとその多くが徒橋で大水が出ると流され、すぐに不便になってしまう。人やものの往来が制限されて、生活も苦しかったに違いありません。ワンデーウォークを利用してときがわ町の橋を巡りながらときがわ町の生活の歴史を垣間見るのも一考かと思います。

 

PDFファイル(バックナンバー)はこちら
令和5年9月 「紅茶の店」
ファイルサイズ:269KB
令和2年12月 「明覚駅」
ファイルサイズ:361KB
令和2年9月 「お月見」
ファイルサイズ:233KB
令和2年6月 「梅を漬ける」
ファイルサイズ:386KB
令和2年5月 「茶摘み」
ファイルサイズ:326KB
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