平成19年第1回ときがわ町議会定例会

議 事 日 程(第5号)

                             平成19年3月13日(火)
                             午前10時開議      

      開議の宣告
日程第 1 議案第33号 ときがわ町一般職の職員の給与に関する条例の一部改正について
日程第 2 同意第 1号 教育委員会の委員の任命について
日程第 3 議会運営委員会報告
日程第 4 一般質問
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出席議員(16名)
     1番  前 田   栄 議員     2番  野 口 守 隆 議員
     3番  小 宮   正 議員     4番  野 原 和 夫 議員
     5番  鳥 越 準 司 議員     6番  堀 口   宏 議員
     7番  笹 沼 和 利 議員     8番  増 田 和 代 議員
     9番  伊 得 一 夫 議員    10番  市 川   洋 議員
    11番  岩 田 鑑 郎 議員    12番  島 田   豊 議員
    13番  田 中   旭 議員    14番  野 原 兼 男 議員
    15番  長 島 良 男 議員    16番  市 川 金 雄 議員
欠席議員(なし)
地方自治法第121条により、今定例会に説明のため出席する者及び同委任を受けた者の職氏名
町長
関 口 定 男
助役
関 口   章
理事兼
企画財政課長
山 口 文 明
理事兼窓口
センター所長
 蛛@太一郎
総務課長
柴 崎 政 利
税務課長
小 島   昇
会計室長
岡 野 吉 男
町民課長
久 保   均
福祉課長
小 沢 俊 夫
環境課長
堀 口 彰 一
産業観光課長
山 崎 政 明
建設課長
桑 原 和 一
水道課長
中 藤 和 重
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教育長
清 水 孝 一 
教育総務課長
吉 田 明 弘 
生涯学習課長
須 永 文 男 
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議会事務局長
野 原 泰 子 
書記
荻久保 充 也 

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   ◎開議の宣告
○田中 旭議長 おはようございます。
  引き続きまして、大変ご苦労さまです。
  ただいまの出席議員は16名でありますので、定足数に達しております。
  これより平成19年第1回ときがわ町議会定例会第5日目を開会いたします。
  直ちに本日の会議を開きます。
                                (午前10時00分)
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   ◎議事日程の報告
○田中 旭議長 本日の議事日程を報告いたします。
  議事日程は配付したとおりであります。
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   ◎議案第33号の上程、説明、質疑、討論、採決
○田中 旭議長 日程第1、議案第33号 ときがわ町一般職の職員の給与に関する条例の一部改正についてを議題といたします。
  議会事務局長に朗読させます。
○野原泰子議会事務局長 朗読いたします。
  議案第33号 ときがわ町一般職の職員の給与に関する条例の一部改正について。
  別紙のとおりときがわ町一般職の職員の給与に関する条例の一部を改正する条例を制定することについて議決を求める。平成19年3月13日提出。ときがわ町長、関口定男。
  以上でございます。
○田中 旭議長 提案者から提案理由の説明を求めます。
  関口町長。
○関口定男町長 おはようございます。
  それでは、議案第33号 ときがわ町一般職の職員の給与に関する条例の一部改正について、提案理由を申し上げます。
  平成18年度人事院勧告に基づき、扶養手当を改正するとともに、平成17年度人事院勧告に基づく給与構造改革の実施までの間、給与構造改革を実施したのと同じ給与水準を保つため、本条例を改正したいので、この案を提出するものであります。
  細部につきましては、総務課長よりご説明申し上げます。
○田中 旭議長 細部説明を求めます。
  柴崎総務課長。
○柴崎政利総務課長 それでは、命によりまして、議案第33号 ときがわ町一般職の職員の給与に関する条例の一部を改正する条例についてご説明を申し上げます。
  先ほど町長、提案理由で申し上げましたように、平成18年度人事院勧告に基づく扶養手当の改正並びに平成17年度人事院勧告に基づく給与構造改革実施までの間、給与構造改革を実施したのと同じ給与水準を保つための条例を改正するものであります。資料ナンバー18、対照表とあわせてごらんをいただきたいと思います。
  前段の条例第8条第3項の改正につきましては、3人目以降の扶養親族について、扶養手当の額を、1人につき5,000円を一律6,000円とするものであります。したがいまして、その扶養親族については、「1人につき5,000円」の文言を削るというものでございます。
  附則で、この条例は平成19年4月1日から施行するというものであります。
  なお、平成17年度人事院勧告に基づく給与構造改革につきましては、県内の大半の市町村が本年より実施しておりますが、当町におきましては、合併に伴う給与の格差是正を行いたいとの考えがありまして、大変おくれております。そこで、附則2項で昇給期間の特例を設け、給与構造改革を実施したのと同じ給与水準とするための措置として、4月における定期昇給を全職員停止し、10月に施行するというものであります。
  なお、本文の第4条中第6項は、通常年1回12カ月の定期昇給が行われますが、これを10月1日施行ということで、6カ月停止いたしますので、18カ月後の定期昇給ということになろうかと思いますので、「18月」というものが入っております。
  次に、同条第8項は、各等級の最高額に達した最初の場合は、18カ月が定期昇給といいますか、昇給の月となるわけでございますが、これをやはり同じく6カ月停止をしておりますので、これが24月。そして、その後の昇給につきましては、24月後昇給ということになりますので、6カ月を足しまして30月ということになるわけでございます。
  以上、説明とさせていただきます。よろしくお願いをいたします。
○田中 旭議長 これより日程第1、議案第33号 ときがわ町一般職の職員の給与に関する条例の一部改正についての質疑に入ります。
  質疑ございませんか。
          (「なし」と呼ぶ者あり)
○田中 旭議長 これをもって質疑を終結いたします。
  これより討論に入ります。
          (「なし」と呼ぶ者あり)
○田中 旭議長 討論を終結いたします。
  これより議案第33号 ときがわ町一般職の職員の給与に関する条例の一部改正についてを採決いたします。
  本案は原案のとおり改正することに賛成の議員の起立を求めます。
          (起立全員)
○田中 旭議長 起立全員です。
  よって、議案第33号は原案のとおり可決されました。
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   ◎同意第1号の上程、説明、質疑、採決
○田中 旭議長 日程第2、同意第1号 教育委員会の委員の任命についてを議題といたします。
  地方自治法第117条の規定を準用し、清水教育長の除斥を求めます。
          (清水孝一教育長退席)
○田中 旭議長 議会事務局長に朗読させます。
○野原泰子議会事務局長 朗読いたします。
  同意第1号 教育委員会の委員の任命について。
  ときがわ町教育委員会委員に次の者を任命することについて同意を求める。住所、埼玉県比企郡ときがわ町大字椚平590番地。氏名、戸口皓雄。平成19年3月13日提出。ときがわ町長、関口定男。
  以上でございます。
○田中 旭議長 提案者から提案理由の説明を求めます。
  関口町長。
○関口定男町長 それでは、同意第1号 教育委員会の委員の任命について、提案理由を申し上げます。
  ときがわ町教育委員会委員清水孝一が平成19年3月24日をもって任期満了となるため、その後任として戸口皓雄氏を任命することについて議会の同意を得たいので、地方教育行政の組織及び運営に関する法律第4条の規定により、この案を提出するものであります。
  よろしくお願いいたします。
○田中 旭議長 ご苦労さまでした。
  これより質疑を行います。
  質疑ございませんか。
  2番、野口議員。
○2番 野口守隆議員 この任期が出ておりませんが、清水教育長は24日で退任ということになりますが、戸口皓雄さんはいつからいつまでの任期になるのでしょうか。
○田中 旭議長 答弁願います。
  吉田教育総務課長。
○吉田明弘教育総務課長 それでは、お答えいたします。
  戸口皓雄氏の任期ですけれども、平成19年4月2日より4年間でございます。
○田中 旭議長 よろしいですか。
○2番 野口守隆議員 はい、わかりました。
○田中 旭議長 ほかに質疑ございませんか。
  6番、堀口議員。
○6番 堀口 宏議員 6番、堀口でございます。
  戸口先生につきましては、この経歴にもございますように、西部教育事務所の所長とか少年自然の家の所長等も歴任され、大変適任者だと思います。ただ、妻良子さんだったでしょうか、町の公平委員会の委員さんになっておるようでございますけれども、地方自治法の関係だとか、その点についてはどうなのか、ちょっとお伺いさせていただきます。
○田中 旭議長 答弁願います。
  柴崎総務課長。
○柴崎政利総務課長 確かにご質問のとおり、奥さんの良子さんにつきましては、公平委員さんにお願いをしてございますけれども、この人事案件とは関係ないということでご理解をいただきたいと思います。地方自治法上問題ないということでございます。
  以上でございます。
○田中 旭議長 よろしいですか。
  ほかに質疑ございませんか。
  11番、岩田議員。
○11番 岩田鑑郎議員 質問というより要望なんですが、この案件が、清水教育長がやめて 戸口さんがなるんだという、12月ごろからだったかな、ある議員が私のところに本当かねというふうなことを聞いたんですが、そういう人事案件でございますので、議会もそういうことは承知していないわけでございますので、正式になるまで秘匿というか、話が出ないようにしていただきたいというふうに思います。要望です。
○田中 旭議長 答弁願います。
  関口町長。
○関口定男町長 11月ですか。
○11番 岩田鑑郎議員 12月かな。
○関口定男町長 12月ですか。
○11番 岩田鑑郎議員 はい、時期は定かじゃない。
○関口定男町長 そうですか。これは随分押し詰まってからの話だったので、多分こっちでやるよりそういううわさの方が先行しているのではないかなと思いますけれども、結構私の方とすると、そういうような漏れないようにということでやっておりましたので、憶測で出たとは思います。それは、多分前の都幾川村の方の絡みの教育委員会の方の関係で流れたんじゃないかと思いますけれども。
○田中 旭議長 11番、岩田議員。
○11番 岩田鑑郎議員 私は、要望として申し上げたんですけれども、そういう回答がございましたので、それでは、多分その議員が自分で憶測したのではないかというふうに理解します。
  以上です。
○田中 旭議長 ほかに質疑ございませんか。
          (「なし」と呼ぶ者あり)
○田中 旭議長 質疑を終結いたします。
  人事案件でありますので、討論を省略し、直ちに採決したいと思いますが、これにご異議ございませんか。
          (「なし」と呼ぶ者あり)
○田中 旭議長 異議なしと認めます。
  これより同意第1号は原案のとおり同意することにご異議ございませんか。
          (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○田中 旭議長 異議なしと認めます。
  よって、同意第1号は原案のとおり同意することに決定いたしました。
  清水教育長の除斥を解きます。
          (清水孝一教育長入席)
○田中 旭議長 清水教育長に申し上げます。ただいまの議案につきまして、原案のとおり同意されましたのでご報告いたします。
  ここで、清水教育長からあいさつの申し出がありますので、これを許可いたします。
  清水教育長。
○清水孝一教育長 議長さんのお許しをいただきましたので、一言あいさつを申し上げさせていただきます。
  ただいまは後任の教育委員につきましてご同意をいただきましたことに、衷心より御礼申し上げます。ありがとうございました。
  私は、来る3月24日をもって任期満了となるため退任をさせていただきます。昨年の2月1日の新町誕生以来、1年と2カ月足らずという短い期間ではありましたが、教育行政の立場から、新町のまちづくりに極めて微力ではありましたが参画できましたことは、望外の喜びであります。また、熱意あふれる議員の皆様と議場をともにし温かいご指導をいただきましたことを、住みよいまちづくりのため、町民のために、日夜奮闘されている議員の皆様とお近づきさせていただきましたことは、我が生涯にとりまして忘れることのできない大きな、大きな宝であります。
  さらに、このような任を与えていただいた関口町長様、陰に陽に支えていただいた執行部の皆様に改めて感謝を申し上げます。大変ありがとうございました。職は離しましても、一町民として皆様にお世話になることは多々あるかと存じますが、変わらぬご交誼のほどよろしくお願い申し上げます。
  最後に、ときがわ町のますますの発展と議員の皆様、執行部の皆様のご健勝にてのご活躍を祈念申し上げ、退任に当たってのあいさつとさせていただきます。
  まことにありがとうございました。
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   ◎議会運営委員会報告
○田中 旭議長 続いて、日程第3、議会運営委員会報告を求めます。
  議会運営委員長、野原兼男委員長。
○野原兼男議会運営委員長 議会運営委員会報告をいたします。
  ときがわ町議会議長 田 中   旭 様
                           議会運営委員長 野 原 兼 男
  閉会中継続審査の申出書
  本委員会は、次の事項について、閉会中も継続審査を要するものと決定したので、ときがわ町議会会議規則第75条の規定により申し出ます。
                    記
  1 調査事項
  次期議会の会期日程等の議会運営に関する事項及び議長の諮問に関する事項
  以上です。
○田中 旭議長 ご苦労さまでした。
  ただいま議会運営委員長から、なお継続審査に付したいとの申し出がございました。継続審査することにご異議ございませんか。
          (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○田中 旭議長 異議なしと認めます。
  よって、継続審査することに決定いたしました。
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   ◎一般質問
○田中 旭議長 日程第4、一般質問を行います。
  今回から1時間の時間制限により行います。
  一般質問は通告順に従い順次行います。最初に、すべての質問事項を読み上げますので、1問以上の方は時間の範囲内で続けて質問をしてください。
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          ◇ 堀 口   宏 議員
○田中 旭議長 最初に、発言順位1番、質問事項1、文化財(古文書)等の保護・保存について、通告者6番、堀口議員。
○6番 堀口 宏議員 では、6番、堀口でございますけれども、議長のお許しをいただきましたので、質問をさせていただきたいと思います。
  なお、先般の研修におきまして、質問は短く、答弁は長くという講師のお話がございました。かいつまんで質問させていただきたいと思います。
  まず、文化財の保護、保存についてお伺いをさせていただきます。
  文化財は、我が国の歴史や文化等を正しく理解する上で欠くことのできないものであり、先人たちが助け合い、生活し、すぐれた文化遺産を数多く残してくれた足跡がうかがい知れます。また、将来の文化の向上発展の基礎となるものであることから、適切な保存と活用を図ることが極めて重要でございます。
  当町には、関東屈指の古刹、慈光寺の国宝を初め、歴史を伝える数々の文化財が指定されております。また、小倉城址が国指定の史跡として進んでおるようでございます。先祖の歩んだ足跡を正しく認識し理解を深めるため、村史、通史編でございますけれども、旧玉川村が平成2年12月に、旧都幾川村では平成13年3月に、それぞれ長い歳月をへて発刊されており、先人の様子を知ることができる貴重なものでございます。発刊に当たり古文書など資料提供された所蔵者の方は、旧両村で七、八十名。また、部数にして4万部ぐらいになろうかと思います。また、聞き取り調査などに協力をしていただいた方たちも含めまして、膨大な資料でございます。
  ときがわ町の文化財でございますが、国指定の有形文化財5点、また、県指定の有形文化財が板石塔婆などを含め11点。町指定の有形文化財でございますけれども、古文書など20点、おのおの指定されており、極めて重要なものばかりでございます。
  その中で、古文書など個人で所有しているものもございまして、生活様式の変貌などにより、貴重な資料が消滅したり、災害などの心配もあり、その保護、保存が極めて重要でございます。古文書などは二度と再生、修復ができない貴重なものばかりです。また、資料の保存につきましては、温度とか湿度等を一定に保つとか、燻蒸消毒をしたり、資料の性質に配慮した環境をつくらなければならないし、個人ではなかなか保護、保存ができない状況だと思います。
  そこで、町として、歴史を知る上で価値の高い貴重な資料でありますので、火災など災害に備え、収蔵庫などをつくって、町として管理保存すべきと思います。我々が先人の営みに敬意を表するとともに、文化財を後世に伝えることが大切でございます。収蔵庫などをつくって集中管理すべきと思います。
  また、平成10年3月に、旧ローヤル電機を買収し、その跡地に民具などを収納してございますが、一般公開などをして、それぞれの時代における先人の生活を知り得るよう展示をし、昔の農耕だとか養蚕、山林の仕事など、かかわりなど、新たな認識と理解を身近なものとして深めていただけるものと思います。常設展示など、その考え方についてもお伺いをさせていただきます。
  また、町内には県指定の民俗文化財になっております萩日吉神社の流鏑馬、お神楽、また、今回県指定になった大野の送神祭りを初め、数多く残っており、四季折々の年中行事が行われ、郷土に対する理解を深め、親睦は深まっていくものと思われます。祭りや一年の行事には人々の願いが込められているわけですが、後世に守り伝えていくことは大変な努力が必要でございます。何世代にもかかわって繰り返してきた行事等、時代の変化とともに中には忘れられ、また消滅しやすい行事、しきたり、儀式などがございますが、少子化などにより後継者不足などで継承が難しくなってきている催しもの、行事もあろうかと思います。町として、後継者の育成事業として、180万円助成をしておりますが、今後後継者の育成などどのように考えておるのか、お伺いをさせていただきます。
  以上でございます。
○田中 旭議長 答弁を願います。
  清水教育長。
○清水孝一教育長 それでは、堀口議員さんの質問にお答えをさせていただきます。
  まずは、文化財行政につきまして、堀口議員さんから関心を示していただいたことに御礼を申し上げます。堀口議員さんご指摘のように、我がときがわ町には、国宝を初めとする貴重な文化財が数多く残されております。
  現在、埼玉県には4点ほど国宝がございますが、ときがわ町の法華経一本経以外は、県が所有している国宝でございまして、よくご案内の稲荷山鉄剣、それから、これはさきたま資料館にあるわけでございますけれども、あとは、備前長船等の太刀、短刀、これは県が購入したもので、県立の博物館にございますけれども、それぞれ県が所有しているということで、市町村にある国宝というのは、埼玉県でも我がときがわ町だけでございます。所有者は慈光寺さんということになっておりますけれども、それ以外にもときがわ町には国指定の重要文化財、あるいは県指定の有形文化財、あるいは民俗文化財、天然記念物等、数多くの重要な文化財がありまして、これらを後世に残すということは、現代を生きる我々の重要な責務というふうに考えております。
  また、議員さんがご指摘のように、旧玉川村、旧都幾川村においても、非常に長い年月をかけて多くの方々のご努力によって村史が発刊されておりますが、それらについても有効活用するべく、先週の土曜日も郷土史講座を開催したところでございます。ただ、国宝等を初めとする文化財も、それらの保存につきましては、若干課題も残されておりまして、果たしてこれで後世に残せるかどうかということは、かねがねから課題となっております。文化財 行政を預かる教育委員会といたしましても、これらにつきまして、今後真剣に取り組んでいくべきというふうに考えておりますが、具体的な点につきましては、須永生涯学習課長より答弁させますので、よろしくお願いいたします。
○田中 旭議長 須永生涯学習課長。
○須永文男生涯学習課長 お答えを申し上げます。
  堀口議員の文化財の保存保護ということでございますけれども、まず前段の村史発刊に活用いたしました古文書、資料等でございますけれども、先ほど議員さん申し上げましたように、大変膨大な数量がございます。両村ともに、これら借用したほぼすべての古文書、資料につきましては、コピーをとらせていただきまして、所有者に返還をしておるという状況であります。その数は、先ほど申されたように、両村で約80件ぐらい、4万点に上るものと聞いております。確かにこれらの保存につきましては、各所有者に依存しているということでございまして、今後の保存ということに不安が残ってくるというふうなことでございます。
  そうしまして、旧都幾川村の資料でございますけれども、旧ローヤル電機の跡に、郷土資料室というものを設けまして、ここにコピーしたもの、それから一部所有者がいなくなりまして引き取れないもの等を含めまして保存してあります。そのほかに、先ほど申されたように、農業、林業の道具、それから生活用具、行政関係の資料については保存して、郷土資料室の方に保存してございます。
  そして、現在一般公開ということで小中学校の社会科の授業、それから一般公開の方としまして、月2回第1、第3日曜日に、ちょうど掃除をしておる関係がございまして、そのときに公開ということをしております。それから、玉川村の資料につきましては、文化財発掘遺跡等の出土品、それから文化財整理室等に保管してあります。また、文書等のコピーにつきましても、やはり同じ文化財整理室の方に保管をしておるというふうな状況でございます。
  そうしまして、ご質問の耐火性の金庫ということでございますけれども、これについては、古文書も大変膨大にあるんですけれども、そのほかの無形民俗文化財の祭具等の保存も、これも一部は蔵と耐火性の所蔵庫に地域でもってつくって、保存してあるところもあるんですけれども、半数以上につきましては、それぞれ公会堂だとか、あるいは所蔵しているおうちにあるというふうな状況でございまして、こういうものも含めまして、収蔵庫を考えていかなくてはならないのではないかなというふうに考えているところです。
  そうしまして、これらをどう保存していくか、何を保存していくか、それによりまして、その規模等、それからどこに設置するかという、非常に将来にわたってのかなり重要なこと を決めていかなくてはならないということで、今ここですぐつくりますというふうには、ちょっと答えられません。検討させていただきたいということでございます。
  そうしまして、その後の後段の民俗行事、芸能などの関係の今後の育成ということでございますけれども、現在、県・町指定の無形民俗文化財、8件あるわけでございますが、これにつきましては、先ほど質問の中にもありましたように、総額約180万円程度の後継者養成補助金を出して、後継者養成事業を行ってもらっておるところでございます。また、これらにつきまして、後継者養成ということで、現在管内の小中学生を対象に、総合学習の時間や放課後、地域の指導者による後継者養成指導を実施しているというところでございます。今後ともこれらを引き続いて取り組んでいきたいというふうに考えております。
  以上でございます。
○田中 旭議長 6番、堀口議員。
○6番 堀口 宏議員 質問させていただきます。
  今いろいろ収納について、旧ローヤル電機の跡地ですか、そちらに古文書、また民具等も収納しておるというようなお話でございますけれども、やはり、私もちょっと見させていただいたわけですけれども、できれば、今、月2回一般公開ということでございますけれども、もう少し整理をして、一般公開をすべきではなかろうかと思っておるわけでございまして、市町村によっては、古文書等、自主的に売らないとか貸さないとか、壊さないとか、いろいろな住民憲章を定めて実施をしておるようなところもあるそうでございまして、やはり今の、個人の古文書等も何人かから預っておるようなお話も聞いておるわけですけれども、やはり貴重なものでございまして、そういう点についても耐火式の倉庫といいましょうか、保管をすべきではなかろうかと思っておるわけでございます。
  今、そういう検討するというようなお話でございますけれども、建物ができないのであれば、マイクロネガとかそういうフィルムで保存しておけば、場所もそんなにとらないし、よろしいんではなかろうかと思っておるわけですけれども、やはり個人ではなかなか保存する場合、温度とか湿度とか一定に保つというのはなかなか難しいわけでございまして、そういう点について、今の若い者はなかなかそういう古文書的なものに興味がないといいましょうか、そういう関係で、うちを壊したりする場合には、何かなくなってしまうというようなことも聞いておるわけでございまして、やはり文化を、遺産を残すということは、非常に大事なことでございまして、町としても、住民が文化財に親しめる環境づくり等も必要ではなかろうかと思います。
  また、総合学習でやっておるというようなお話でございますけれども、やはり学校教育の中におきましても、子供たちが文化財に対する知識を高めるといいましょうか、そういう教育も必要ではなかろうかと思っておるわけでございます。そういう点についてもちょっと、どのように学校で、ここにも答弁がございますけれども、教育を実施しておるのかお伺いをさせていただきたいと思います。
○田中 旭議長 答弁願います。
  須永生涯学習課長。
○須永文男生涯学習課長 お答え申し上げます。
  ローヤル電機の跡地、資料室に保存してある民具等の資料でございますけれども、もう少し整備をしてということでございますが、かなりよく整理してあるというふうに、こちらは思っております。あの施設ですと、ちょっとあれ以上整備といいましても、物が物だけになかなか難しい点もあります。大体近代の生活用具等、あるいは農具、林業、それから役場の資料等があるわけですけれども、きちんとした、もう少し明るくて見やすいところというと、やはり施設を建設しなければできないというふうに考えております。そういうことでございます。
  それから、もう1点、古文書等、各個人が所有しているものについて、もう少しきちんとした形で保存ということで、マイクロフィルム等にもとれないかということでございますが、この辺につきましても、今後どんな形で保存していくか検討させていただきまして、若干、経費、それから人件費等も非常にかかる関係もございますので、検討させていただきたいというふうに思います。
  それから、民俗文化財、民俗行事等の学校での取り組みということでございますけれども、現在取り組んでいる内容をちょっと申し上げますけれども、まず、獅子舞につきまして、これは全部のところではございませんけれども、大野神社、それから椚平神社、西平上サの獅子舞、これにつきましては、萩ヶ丘小学校の総合学習の時間で、週1回保存会の方の指導で実施をしているという状況でございます。そうしましてこの発表会を体育祭に皆さんの前でやっているというふうな状況でございます。
  それから、萩日吉神社の神楽でございますけれども、これも萩ヶ丘小学校の放課後、月1回ですけれども、保存会の方の指導で行っております。発表につきましては、萩日吉神社の祭日であります1月の第三日曜日の小神楽奉納、それから4月29日の太々神楽奉納と、これに合わせて子供たちの神楽の披露を行っているというふうな状況でございます。
  それから、これは指定文化財ではないんですけれども、玉川の陣屋太鼓でございますけれども、これもやはり玉川中学校の総合学習の時間で、おおむね4月から11月まで、毎週水曜日ということなんですが、教員の方、それから保存会の方が指導してもらっているということでございます。発表につきましては、音楽祭で発表しているというふうな状況でございます。
  それから、一ト市の祭囃子につきましても、玉川全域の小学生を対象に年間を通じて週1回、夜間ですね、一ト市の集落センターで保存会の方の指導で実施しているというふうな状況でございます。発表につきましては、7月のあの地区の天皇さまのときに発表しているというふうなことでございまして、これら学校における取り組みといいますか、地域の人の協力によりまして、後継者養成をやっておるというふうな状況でございまして、そういう意味では、子供たちの文化財への関心、勉強につきましては、かなり取り組んでいるというふうに考えております。今後ともぜひこれを引き続いて実施していきたいというふうに考えております。
  以上です。
○田中 旭議長 6番、堀口議員。
○6番 堀口 宏議員 いろいろ細かい、学校での行事といいましょうか、お話を伺ったわけですけれども、保存会の指導者等によっていろいろやっておるというようなことでございますけれども、いろいろお祭り等も年々関心が薄れてくるような感もするわけでございまして、そういう点についても後継者の育成といいましょうか、関心を持ってもらうということで取り組んでいただければと思っておるわけでございます。
  次に、防犯体制といいましょうか、旧ローヤル電機の建物を利用しておるようでございますけれども、いろいろ今、金属類の盗難だとかあるわけですけれども、盗難事件に対処して、管理の関係でございますけれども、防火管理者等定めまして、定期的に巡視といいましょうか、そのようなものもやっておるのかどうか。国では毎年1月26日だったでしょうか、文化財の防火デーということを定めまして、火災の、防火の訓練等もいたしておるわけでございますけれども、その点について、防火の警備といいましょうか、その点について、管理者等の指定もしておるのかどうかお伺いをさせていただきたいと思います。
○田中 旭議長 答弁願います。
  須永生涯学習課長。
○須永文男生涯学習課長 お答え申し上げます。
  ローヤル電機の施設の防火管理者につきましては、現在指定をしておりません。担当の方で、逐次資料等をとりに行くときに現地を見回っているというふうな状況で、担当の方がかなり頻繁に資料室の方へ行って、仕事の関係で使っているという状況でございます。
  以上でございます。
○田中 旭議長 6番、堀口議員。
○6番 堀口 宏議員 やはりいろいろ盗難等もございますので、そういう点についても十分巡視等をしていただいて、管理に取り組んでいただきたいと思っておるわけでございます。文化財の中には古文書だけではなく、いろいろ史跡だとか、天然記念物等も町内にも、県とか、町とかの指定をしてあるものがございまして、そういうものにつきましても、大切に保存するよう、管理するようお願いをいたしたいわけでございます。
  あと、文化財は非常に長い歴史を持っておるわけでございまして、今日まで守り伝えられてきたものでございまして、私どもの非常に貴重な財産であるわけでございます。やはりそれを後世に長く保存をし、活用を図ることが我々の重大な責務ではなかろうかと思っておるわけでございます。そういう点について、一層の保護、保存に取り組んでいただくようお願いをいたしまして終わりにしたいと思いますけれども、あと、一般公開といいましょうか、そういう点につきましても、極力、月2回やっておるというようなお話でございますので、一般の町民等にPRをしていただいて、一つでもそういう文化財に対する意識といいましょうか、関心を子供たち等にも持っていただければ幸いではなかろうかと思っているわけでございます。そういう点につきましてお願いいたしまして、質問を終わりにさせていただきたいと思います。
  大変ありがとうございました。
○田中 旭議長 暫時休憩いたします。再開は11時5分過ぎでお願いします。
                                (午前10時46分)
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○田中 旭議長 休憩前に引き続き会議を開きます。
                                (午前11時05分)
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          ◇ 市 川   洋 議員
○田中 旭議長 続いて、発言順位2番、質問事項1、中山間地域総合整備事業について、通告者10番、市川洋議員。
○10番 市川 洋議員 10番、市川洋です。
  何年ぶりかの一般質問なんですけれども、なかなか歯のぐあいが悪くて、やっと生えそろったので、ひとつ質問させていただきます。
  時間は1時間あるということで、答弁を長くしてもらえるということで、本当に期待しておりますけれども、今まで大体44分が平均、一番短いので7分という、多分7分は自分の記録だと思います。きょうはその記録を破れるかなと思っているんですけれども、ひとつよろしくお願いいたします。
  これは中山間地域事業ということで、すべては当てはまると思うんですけれども、各議員さんも思っているとは思うんですけれども、すべて自分の近場の問題は、議員に少し説明をしていただければ、また地元の人たちにもある程度の説明はできるんじゃないかなと思って、説明をさせてもらうんですけれども、特に今回の中山間でお世話になる集落道路2号線と関堀地内の5号線のことについてお伺いしたいと思うんですけれども、こういう問題は、図面が、この間、課長のところでちらっと見せてもらったんだけれども、余りそこで聞いちゃうとなかなか時間がもったいないかなという気がしたんですけれども、一番心配しているのは、工事期間と地権者の問題なんですけれども、それと、水道の布設の工事を一緒にやっていただけるということなんですけれども、その辺のことを少し具体的にはっきり聞かせてもらえればありがたいかなと、ひとつよろしくお願いいたします。
  質問の内容はわかっていると思うんだけれども。それ......、これが答えなんですか。はい、わかりました。
○田中 旭議長 答弁願います。
  関口町長。
○関口定男町長 それでは、市川議員の中山間地域総合整備事業についてのご質問にお答えいたします。
  本事業は、平成16年度から5カ年計画で農業用水、農道、農業集落道、また防火水槽及び市民農園の整備等を行っております。
  農道5号線整備工事、この関堀地内につきましては、地権者のご理解をいただきまして、今年度より工事に着手をしております。また、計画の区間におきましては、一部用地買収が必要な箇所につきましては、用地取得の手続を行っているところであります。
  集落道路2号線整備工事、またこれも瀬戸地内のやつですけれども、この瀬戸地内につきましても、先般現地説明会を開催いたしまして、関係者のご理解をいただき、用地取得の手 続を行っております。
  水道工事等の工事期間につきましては、農道5号線は、石綿セメント管が布設してあることから、配水管布設替え工事を先行いたしまして、後に道路改良工事を実施していくという予定になっております。
  集落道路2号線につきましては、道路改良工事と並行して水道工事も実施していく予定であります。
  道路改良工事、水道工事につきましては、工事施工に伴い、通行止め、断水等を行わなければならないこともありますけれども、関係者、関係機関と調整の上、地域の住民の生活に極力支障がないように十分な計画を立てて、事業を実施してまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いしたいと思います。
○田中 旭議長 10番、市川議員。
○10番 市川 洋議員 主な、概要的にわかったんですけれども、いろいろ、最初関堀の5号線なんですけれども、たまたま今、小宮さんのところから工事が進んでいるわけですけれども、土手のところの工事を見ていますと、アングルというか、コンクリートを建ててドカにして、普通間知か何かでまだこうやっている、最近ああいう構造が多いようなんですけれども、あれは土どめか何かによく使うんですけれども、道路の際で、あれはトラックが通ったらうっかけちゃうんじゃないかというのが、この間も、11日の総会で、そういう考えている人もいるし、その辺のところは、あれで大丈夫じゃないかなというような返事をしたんですが、これからの工事の内容として、うちの前のところもそうなんだけれども、やっぱり何メーターかそういう、1メーターちょっと下がっているの、ああいう耐久性とかそういうところは、今まで住宅の土留めのところ、そういうのはよく見てきましたが、最近道路でもちょっとあれかなというような気がしたんですけれども、それに関連しているんですけれども、瀬戸のやはり正木屋さんから行くところは、あれはなから距離があるので、高さ的にもそういった形でやるのか。
  課長の考えとしては、今あそこに、左側へちょっと行ったところに一軒家があったんだけれども、それをそのままにしていくような話も聞いています。その点の、ちょっとその辺のアングルの、どのくらいの、どういう力が、どれくらい耐え切れるか、その辺をちょっとひとつお話願えればと、よろしくお願いします。
○田中 旭議長 答弁願います。
  山崎産業観光課長。
○山崎政明産業観光課長 それでは、市川議員さんのご質問にお答えさせていただきます。
  現在、18年度におきまして、農道5号線でございますけれども、現在工事を行っているところでございますが、その中で、今、市川議員さんのご質問のコンクリート構造物、L型擁壁のお話だと思うんですが、現在、田んぼ側にL型擁壁を設置してございます。これは、今の工事区間につきましては、今年度の工事区間につきましては、延長は約80メートルで施工させていただいておりますが、18年度の工事区間については、基本的には現在の用地の中で工事を施工してございます。強度的につきましては、このL型擁壁というのは、工場製作の2次製品として設置しているわけでございますけれども、強度については、これは十分、大型の交通にも耐えられる強度ということで、L型擁壁を採用して設置してございます。
  また、用地等の関係で、このL型擁壁につきましては、前面が直の擁壁というふうなことで、裏側に控えをとって、構造的にはもたせるというふうな構造になっているわけですけれども、耐久的には十分問題ございませんし、また、用地を有効に活用するというふうな構造として採用しているものでございます。
  また、瀬戸の集道2号線等につきましても、これにつきましてはやはり現地の状況等で、構造物等についても間知ブロック、あるいはL型擁壁等も採用しているところもございます。十分、このL型擁壁につきましても、先ほど申し上げたとおり、強度的には大型交通に耐えられる強度の擁壁を採用しています。
  以上でございます。
○田中 旭議長 10番、市川議員。
○10番 市川 洋議員 土地を今の現状で、地権者に問題なくできるということは、全くいい。これも、それで耐久性があってもてば、最高だと思うんですけれども、これは、瀬戸の2号線の方には幅が何メートルぐらいの、ちょっと図面をこの間見せてもらったんだけれども、その辺はちょっと定かではなかったように。できれば、その辺のところと、あとは地権者の理解を得られるというような話を聞いていますけれども、自分の思うには、そういうところを、図面ができた時点で住民説明をしてもらったというんですけれども、その前に、ちょっとそういう近くのやっぱり、議員も十何人いるんですけれども、そういうところに対しても、これからは今までと違って多少の説明があればやりいいかなと思うんで、そういう考え方をひとつお願いしたいと思うんです。
○田中 旭議長 答弁願います。
  山崎産業観光課長。
○山崎政明産業観光課長 お答えさせていただきます。
  まず、この瀬戸の集道2号の道幅、幅員でございますけれども、幅員につきましては、4メートルで計画してございます。
  それから、地権者の方の説明等でございますけれども、先般も現地の方で立ち会い、あるいは現地説明等も行わさせていただきましたけれども、そういう中で、地権者の皆さんからもやはり要望等も幾つか出ているのも事実でございます。そういう要望等につきましては、基本的に用地との関連もございますので、これらについては、地権者の方とこれからの用地等の交渉も行っているわけですけれども、そういったことで調整は図ってまいりたいというふうに考えております。
  また、事前の説明等につきましては、全体の説明会、あるいはまた現地の説明会、それから個々のまた交渉というふうなことでございまして、基本的にどうしても最終的に各地権者との用地の調整と、交渉というふうなことになってきますので、全体の計画としては、基本的にこちらで示させていただいた計画で進めさせていただいているというふうなことでございます。それに対しまして、先般も瀬戸の地権者の方々につきましても、おおむね理解はいただいているというふうに出してございます。
  以上でございます。
○田中 旭議長 10番、市川議員。
○10番 市川 洋議員 地権者の意見は大方得られているということで、これはいいと思うんですけれども、ちょっとした細かいところでも、やっぱり地権者にまだ話がないような話をする人もいるんですけれども、できれば、これは一番ちょっとここが聞きたいんですけれども、工事はいつごろ始まるんだろうかというような、その辺のところを、やっぱり1週間前から回覧板が回ってきて、あれ何するんだなんていうことじゃなく、どういう計画でいるのか、その辺をちょっと詳しくひとつお願いしたいと思うんですけれども。一度に始めるのか、片方ずつとか、どっちから始めるんだか、後ろか前か、その辺のところも。まして、この農道ですか、集落2号線の方はどういう形になるのか、特に気になる人も、心配しているようなんで、その辺をちょっと、工事期間とかどういう形で進めていくのか、その辺をはっきり......。
○田中 旭議長 答弁願います。
  山崎産業観光課長。
○山崎政明産業観光課長 これは農道5号と集道2号、両方に共通することでよろしいでしょ うか。
○10番 市川 洋議員 両方、ちょっと一緒にお願いしたいと思うんでね。工事期間とか、いつごろ始めるとか。来月から始めるとか、いろいろあると思うんです。
○山崎政明産業観光課長 まず、農道5号につきまして申し上げさせていただきます。
  この農道5号につきましては、18年度から工事に着手しているわけでございますが、来年度、19年度につきましては、現在実施しております工事区間から西側に工事を進めていく予定でございます。
  また、実施の時期でございますが、これは水道工事を、先ほど答弁の中でも申し上げましたけれども、先行させていきたいというふうなことで、現地には石綿セメント管が布設してございますので、これとは別に新たな管を布設をして、改良工事に着手していくというふうな計画でおりますので、水道工事をまず先行していくというふうな計画でございます。実施時期でございますが、これにつきましては、若干一部、用地等の関係もございますけれども、やはり工事につきましては9月以降というふうなことで考えております。
  また、集道2号線につきましては、全体としては約340メートルございますが、どうしても上に団地を抱えておりますので、やはり現在住んでおります住民の方々の通行の確保というふうなことも当然ございますので、県道飯能寄居線側から工事につきましては着手していきたいというふうに考えているところでございます。また、これにつきましては、19年度、20年度の2カ年ということで計画しておりますので、やはりこちらにつきましても、工事につきましては、実施の時期でございますけれども、9月以降ということで計画しているところでございます。
  以上でございます。
○田中 旭議長 10番、市川議員。
○10番 市川 洋議員 ちょっと7分過ぎてしまったんですけれども、これは大体いつも9月過ぎに工事を一斉に、暮れにかけて始まるんですけれども、別に議会の予算も通っていることだし、業者もいつも夏場、3月以降になると暇になるというような形で、毎年ワンパターンでいるんですけれども、これは夏場に入札、もしできることならすれば、いろんな関係で、少し安く争っていくんじゃないかというような気もするんですけれども、雨とかいろいろ問題があるけれども、どうしてもやっぱり年度末は、2月、3月にかけて道路もあっちこっちしっちゃかめっちゃかでなって、その辺のところもこれからうまく段取りをしていただければいいんで、そういう、どうしてそこへ集中しちゃうんだろうなというような人がいっ ぱい考えているんですけれども、何もそこへ集中、あっちもこっちも同じようなところで3カ所も4カ所も、そういうことに関してはどういうお考えだか、ひとつよろしくお願いします。
○田中 旭議長 答弁願います。
  山崎産業観光課長。
○山崎政明産業観光課長 お答えさせていただきます。
  この事業につきましては、国の補助等で行っているわけですけれども、国の交付決定等の期日もございまして、9月以降というふうなことも申し上げさせていただいたんですが、やはり工事につきましては、できるだけ早く発注して工事完了というふうなことがやはりありますので、その辺は補助事業の絡みもございますけれども、できるだけ早く発注して完了するように進めてまいりたいというふうに考えております。
  以上でございます。
○田中 旭議長 10番、市川議員。
○10番 市川 洋議員 これ以上余りしつこくはやりませんから、課長、安心して......。
  これからは、どこもいろんな事業を始めると思うんですけれども、いろいろ立場上も我々もありますので、どうするの、いつだとか、これをやってくれとか、いろいろそういう問題で、やっぱり長年にそういう地元の人が望んで今実現するということは、幾らかそういうことがあって、こういうことをつくってもらえるんじゃないかという面もあるんですけれども、そういうことがありますので、やっぱり議員さん、ここにいる人はみんなそうだと思う、何々をお願いしますとか、実際それだけの力があるなしは別にして、やはりこういう事業が始まるということは、その住民たちも、ああ、だれだれさん、議員に話したからこういうことができるんじゃないかと、10人に1人ぐらい、そう思っている人がいると思うんで、やはりその辺のところは、議員の立場というものもあるので、少しぐらいこれからは、少しでも多くでもそういうことを前向きに考えて説明していただければ、自信を持って答えられるような気もするので、ひとつぜひこれからは、そういう内容を説明していただきたいと思います。
  これで質問を終わりにします。ありがとうございました。
○田中 旭議長 暫時休憩いたします。再開は1時でお願いいたします。
                                (午前11時25分)
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○田中 旭議長 休憩前に引き続き会議を開きます。
                                (午後 1時00分)
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          ◇ 前 田   栄 議員
○田中 旭議長 続いて、発言順位3番、質問事項1、補助金について、質問事項2、大野地区の簡易水道について、通告者1番、前田議員。
○1番 前田 栄議員 1番、前田栄でございます。議長のお許しを得て、一般質問を言わせていただきます。2問あります。
  まず、1番目なんですけれども、補助金についてです。
  夕張市などの財政破綻が騒がれている中、今日、国、地方を通して財政が逼迫していることから、地方分権や構造改革の中で三位一体改革が進められ、新地方行革指針等に基づく集中改革アクションプランの策定、公表が義務づけられるなど、選択と集中を可能とする行財政改革への取り組みが一層求められています。一方で、行政には町民や団体など多様な主体との協働が不可欠であり、新たな町民協働型の自主構築が図られるよう、公共を担う町民活動を促進する必要があります。したがって、補助金の見直しに当たっては、単純に縮減や廃止を目的とするのではなく、町民の参画の中で、公平性、透明性、公益性が確保され、広く町民の利益に役立つ活動を支援する仕組みが求められています。
  昨年、9月決算定例会の旧都幾川村、玉川村の各会計決算審査意見書の増田、蛛A両監査委員の最後の結びである2点、要約すると、経費の削減を図ることを念頭に下げる努力をなすべきこと1点と、両村のいろいろな既得権益化した補助金の見直しの要望が平成19年度新年度予算にどう反映されているか、以下の3点をお伺いいたします。
  1番目に、平成18年度と19年度を比べまして、補助金の総額の増減。2番目として、交付団体数、また主な補助金の予算名。例えば金額の多いものなどから。3番目として、10年以上にわたり補助金を受けている団体。これをお伺いいたします。
○田中 旭議長 答弁願います。
  関口町長。
○関口定男町長 それでは、前田議員の補助金についてのご質問にお答えいたします。
  本町は、交付税の合併算定替えや合併特例債などの合併による財政措置があるとはいえ、依然として厳しい財政状況ではあります。ご質問のとおり、平成17年度の地方財政状況調査、これは決算統計といいますけれども、これにおきましては経常収支比率が89.5%と、県内町 村の平均の88.0%に対しまして、1.5ポイント高いという状況にあります。しかし、公債費負担に苦しむ自治体が多い中で、本町は幸いに実質公債費比率が町村平均の12.4%に対しまして3.5%と、8.9ポイント低くなっております。これは先日、協議会でも皆さんにお配りした週刊エコノミストの中で、全国ベスト100の中のいい方から12番目ということで、1,844、日本全国で市区町村がある中でベスト12ということは、非常にこれは誇れる数字だと、私も思いますし、この間も申し上げましたけれども、これもひとえに住民の皆さん、また議員の皆さんのおかげで、こうしたすばらしい数字が出ているのではないかなと思います。
  今、申し上げました公債費比率につきましては、非常に全国でもそういう高い評価を得ていますけれども、経常収支の方にいきますと、特に人件費、あるいは扶助費、補助費等がそれぞれ県内町村に比べてちょっと高いということがあります。これが、経常収支比率が高くなっている要因だと思われますので、そこで、まず人件費につきましては、ラスパイレス指数が町村平均の93.4%に対しまして95.9%と、2.5ポイント高い状況にあります。今後、給与の構造改革に取り組みまして、給与水準の適正化に努めるとともに、定員適正化計画を策定いたしまして、適正な規模としてまいりたいと考えております。
  また、扶助費につきましては、扶助費の経常収支比率に占める割合から見ますと、町村平均の4.1%に対しまして5.1%と、1.0ポイント扶助費は高くなっております。次に、個別にお答えいたしますけれども、同じく町村平均の4.7%に対しまして6.6%と、1.9ポイント高いという状況にあります。こうしたいろいろ扶助費、あるいは補助費、人件費というところをしっかりと削減していかなくてはいけないと思っております。
  合併後間もないということもありまして、また一律に削減するというものではないことから、事業の効果を見きわめまして、町民の皆さんの理解を得ながら、効果が期待できないものや目的を達したものは適宜廃止や縮小、統合などに努めてまいりたいと考えております。真に必要な事業に対する選択と集中を図ることによりまして、経常収支比率を引き下げ、財政の弾力性を確保してまいりたいと考えております。
  次に、決算審査意見書に記載された監査委員の2つの意見、要望が平成19年度予算にどう反映されているかという点でありますけれども、まず1点目の平成18年、19年度の補助金の増減と、補助金総額について申し上げます。
  歳出予算の19節負担金、補助及び交付金のうちの補助金の総額は、平成19年度が2億650万4,000円。平成18年度が2億1,769万7,000円で、前年度に対し1,119万3,000円の減額となっております。見直した結果、補助金を減額したものといたしましては、町社会福祉協議会 補助金を1,175万3,000円、町商工会補助金を236万円、コミュニティ協議会補助金を80万5,000円、それぞれ減額したものなどであります。また、新しいまちづくりを推進するため、平成19年度から新規事業の補助金につきましては、チャイルドシート購入費用補助金を50万円、防犯協力員補助金を25万円、中学生インフルエンザ予防接種補助金を129万7,000円、ときがわ木工祭実行委員会補助金を70万円、それぞれ予算計上しております。このように、従来補助金を交付していた事業であっても、改めてその必要性等を十分審査し、補助金総額の抑制に努めてまいりたいと考えております。
  次に、2点目の交付団体数、また主な補助金の予算名につきまして申し上げますと、交付団体数につきましては、補助金の数では102の補助金があります。また、主な補助金の予算名につきましては、補助金額が多いもので申し上げますと、バス運行費補助金の3,873万円、町社会福祉協議会補助金の3,567万5,000円、水道事業会計補助金の2,000万円、町商工会補助金の1,350万円、障害児障害者生活サポート事業補助金の1,285万2,000円、特別保育事業補助金の951万5,000円、介護保険利用者負担金の655万5,000円、高齢者事業団補助金620万円、中学生の海外派遣事業補助金の550万円、民生委員活動費補助金の365万円、幼稚園就園奨励費補助金の337万8,000円、町体育協会補助金の325万円などとなっております。
  最後に、3点目の10年以上にわたる補助金を受けている団体の主なものについて申し上げますと、コミュニティ協議会補助金、これが284万5,000円。それから町社会福祉協議会補助金、先ほど申し上げましたけれども、3,567万5,000円。それから民生委員活動費補助金、これも先ほど申し上げました365万円、高齢者事業団補助金620万円、単位老人クラブ補助金156万3,000円、特別保育事業補助金951万5,000円、水道事業会計補助金2,000万円、森林組合補助金120万5,000円、町商工会補助金1,350万円、幼稚園就園奨励費補助金337万8,000円、もみじ太鼓まつり実行委員会補助金190万円、県指定無形民俗文化財後継者育成事業補助金120万円、うち流鏑馬実施補助金100万円となっております。続いて、スポーツ少年団育成費補助金210万円、町体育協会補助金325万円、町の体育祭補助金100万円であります。
  平成19年度の一般会計当初予算の歳出予算性質別の状況では、補助費等においては、平成19年度は7億3,608万2,000円、平成18年度が7億5,369万5,000円で、前年度に対しまして、1,761万3,000円の減額となっております。経常的経費につきましては、さきに述べましたように、今後も引き続き見直しを行いまして、効率的な財政運営に努めてまいりたいと考えておりますので、ご理解をいただきたいと思います。
○田中 旭議長 1番、前田議員。
○1番 前田 栄議員 今、いろいろ金額の多い項目から並べてもらったんですけれども、いずれにしても、これを見ると金額が多いものですから、重要な社会福祉協議会ですとか、コミュニティですとか、いろいろ削っては、減額してはならないものもあるんですけれども、これは金額が多いんですけれども、金額の小さい何十万単位、何万単位の補助金においてですか、やはりこういうものにおいても見直しというのが必要になるんじゃないかなと思います。
  確かに、補助金を見ますと、一般的に、一般会計ですとか、そういうのを見て回ると、長期化して既得権化している補助金ですとか、目的を達成したにもかかわらず継続している場合、また、当初の補助金の目的と年がたつに連れて目的が異なっている補助金ですとか、効果がないのに継続していると、それから、そういうもろもろの方が心配というか見受けられると思うんですけれども、確かにこの金額の多いのにおいては必要なことで、社会福祉を削るとなかなか難しい問題になって、必要なものですから削れませんけれども、そういう小さい補助金、一般会計の補正予算で、堀口議員が質問した人権教育費の人権教育推進協議会補助金25万円というのがありましたけれども、あれは平成18年度廃止と。そういう何十万単位、何万単位のそういう補助金ですか、こういう見直しというのを積極的に取り入れていただいて、財政の厳しい町ですから、そういう予算にしてもらいたいと思います。
  それから、このときがわ町補助金等の交付手続等に関する規則ということで、この中に書いてあるんですけれども、先ほど町長のおっしゃったこれを参考にしていただいて聞きますけれども、この第14条の立ち入りですとか、第15条に書いてある補助金の返還ですか、こういうのというのは、例というのは過去あったんですか。お伺いに入ります。
○田中 旭議長 答弁願います。
  山口企画財政課長。
○山口文明理事兼企画財政課長 返還については、記憶はないということでございます。新町になってからはないと思います。旧村につきましては、ちょっとわかりませんが、新町ではありません。
  以上です。
○田中 旭議長 1番、前田議員。
○1番 前田 栄議員 実績報告書ということで、こういうものを出していただいて、町の執行部の方がよく精査してもらっていると思うんですけれども、この町長のおっしゃったこっちにおいては、町の根幹をなすものなのでなかなか難しいんですけれども、金額の小さいや つですね、これにおいてはやはり見直しということで、そういう決算書らしきものを提出していただいて、そういう繰越金ですとか、残金がある団体というのも多分あるように思うんですけれども、そういうのは過去あったというか、やっぱり町の方で指導というか、これはやっていらっしゃるんですか。
○田中 旭議長 答弁願います。
  山口企画財政課長。
○山口文明理事兼企画財政課長 お答えいたします。
  各団体の実績報告書につきましては、全部各担当の方に上っているところでございます。それを一括したのを企画財政課でも査定のときも見させていただいたりして、できるものについては、整理、統合等指導しているところでございます。そういう中で、今回も幾つか整理統合したものもありますし、予算査定のときに、十分注意して見ているところでございます。
  以上です。
○田中 旭議長 答弁願います。
  関口町長。
○関口定男町長 この補助金につきましては、今、前田議員ご指摘のとおり、総論からいいますと、皆さんが必ず削減しなさいということでやります。いざやるとなると、各論になりますと、自分が所属している団体が減らすとなると、絶対それはだめだという話になります。非常にそれは厳しい話になりまして、そんな中で今年度も、でも1,761万3,000円減額したということで、財政当局の努力にも理解をいただきたいと思います。さらに削減するように努力はしてまいりますので、ぜひ議員の皆さんにもそうした啓蒙活動等もやっていただいて、総論は賛成なんだけれども、各論になると皆さんほとんど反対になっちゃいますから、その辺をご理解いただきたいと思います。よろしくお願いします。
○田中 旭議長 1番、前田議員。
○1番 前田 栄議員 町長のおっしゃるのは十分わかります。私の方もそれに絡んで申請させていただいたときもあるんですけれども、確かに難しい問題ですけれども、財政が豊かで、どんどんこういう若い人が入ってきて税収がふえるんだったらいいですけれども、なかなか現状としては難しい状況なので、やはり何というんですか、もう一度、町長の施政方針演説の中にもあるように、経費削減と見直しと、ここのところの点を力点に置いていただいて、1円でも10円でも安くというか、むだな、必要なお金というのは使うべきですけれども、む だなお金というのは、やっぱり税金ですから、これをよろしくお願いします。
  最後に、地方自治の使命というのは、やはり住民に可能最大限のサービスを提供することで、そして補助金等の財源というのは、やっぱり広く住民からの税金等で賄われている公金であるということを頭に置いていただいて、使い道に対して慎重なあれをよろしくお願いします。要望として終わります。
  次に、2番目として、大野地区の簡易水道についてなんですけれども、大野地区において、昭和37年及び38年ごろ、当時、新農村建設事業により整備したと思われます簡易水道施設が3施設あります。施設は、地域住民の皆さんが組合を組織し、地域の皆さんの努力で運営をしてきております。
  しかしながら、これらの施設も水道管においても、長い年数とともに、三、四十年経過していると思うんですけれども、大変老朽化し、安全で安定した給水ができない簡易水道もあるようです。時には不衛生的な給水、濁っている状態ですとか、または水不足、このようなさまざまなトラブルが起こっており、安定して給水されない地域もあると聞いています。管理、補修されている方々も素人の方が多く、なかなか難しいのでお手上げの状態もあるので、頭を悩ましているということも聞いております。今後の大椚第一小学校の進展事業においても、やはり水道が今ストップしている状態で、支障を来すのじゃないかなと思われています。
  水は、住民にとって生活する上でなくてはならぬ命の源でもあります。これらの簡易水道、また組合に対して、町としてどのように指導し、今後の対応としてどのように考えているのか、また、町長のおっしゃっている安全で安心して住めるまちづくりからの観点からも、これからどのように指導していくかお伺いいたします。
○田中 旭議長 答弁願います。
  関口町長。
○関口定男町長 それでは次に、大野地区の簡易水道についてのご質問にお答えいたします。
  現在、大野地区には西の沢簡易給水施設、それと大野簡易給水施設、七重簡易給水施設の3つの簡易給水施設があります。その運営はそれぞれの組合が行っておりまして、その運営状況は利用人口、水道料金などそれぞれ異なっておりまして、さまざまであります。また、3つの施設とも各家庭には水道メーターが設置されておらず、いわゆる定額料金の使用無制限となっております。
  さて、質問の、これらの簡易水道また組合に対して、町としてどのように指導し、今後の対応についてどのように考えていくのか、また、安全で安心して住めるまちづくりからの観 点から、どのように考えているのかということにお答えいたします。
  まず、簡易水道の指導につきましてですけれども、水道法の規定に基づきまして、県知事が行うこととされております。具体的には埼玉県東松山保健所が簡易水道に対する指導を行います。県が指導を行いますが、ときがわ町の水道課も積極的に簡易水道にかかわっております。県と連携を図りつつ、住民に一番身近であるという事情を生かした側面的な援助を行って、これからもいきたいと思っております。
  例えば、昨年西の沢簡易水道の組合の方から、水量が不足しているとの相談を受けまして、水道課で漏水検査のお手伝いを行いました。その結果、大規模な漏水箇所が発見されまして、組合で漏水工事を実施した結果、十分な水量を確保することができるようになりました。水量の確保に伴い、水の濁りも改善されているという話を聞いております。
  このような人的、技術的支援のほか、組合の自主的な運営を支援するために、毎年補助金を交付し、財政的な援助を実施しているところであります。今後も各組合が健全で自主的な運営を行えますように、地元の住民の皆さん、そして地元の議員の皆さんと連携を図りながら、地域に密着した支援、つまり先ほど申し上げましたような、人的、技術的、あるいは財政的な支援を行いまして、水道という視点からも安全で安心して住めるまちづくりを進めてまいりたいと考えておりますので、ご理解をいただきたいと思います。
○田中 旭議長 1番、前田議員。
○1番 前田 栄議員 ありがとうございました。
  水道の問題になると、テレビでやっている松岡農林水産大臣のようなあれになっちゃうんですけれども、ちょっとそれとは違うんですけれども、いろいろここに書いてあるように、メーターがついていないとか、いろいろ使用無制限と、現実的な話になっちゃうんですけれども、組合が管理しているものですから、町が直接というか、直接にはなかなか難しく、間接的に、先ほどの補助金じゃないですけれども、これもいただいている状態なんですけれども、現実に大野地区においても高齢者がふえていて、なかなか若い人がいろいろ水が汚れているとか、お風呂がなかなかたたないとかということで、地域を離れたというような話も聞いております。また、新しくそこで事業をやるとか、新しく入ってきた人に対して、水道の水を分けてやることにおいても、いろいろトラブルが起きているようなことも、二、三例が挙がっています。
  いろいろメーターがついていない、組合費がいろいろ安いということで、この間も島田議員が一般会計の中でいろいろ質問していましたけれども、いずれにしても、なかなか水道の ことなんで、土の中のことなんで、老朽化、三、四十年して、水漏れ的に多くのところが壊れたりということで、なかなか資金的に難しいんですけれども、何というんでしょう、地域の住民が、仮に町が管理することを将来的に可能であったならば、組合としては、これからどのような対策を打っていった方がいいのか、ちょっとお伺いいたします。町として組合に対して1つ挙げれば、メーターをつけなさいとか、そういう何というんですか、を教えていただきたいんですけれども。具体的に、こうしていったら、将来的に町水道に加入というんですか、できるんじゃないかと。
○田中 旭議長 答弁願います。
  中藤水道課長。
○中藤和重水道課長 前田議員さんのご質問にお答えいたします。
  町の姿勢、立場ということでございますが、町といたしましては、組合の健全な、自主的な運営をしていただくというのが基本的な姿勢でありまして、メーターをつけろですとか、そういったご指導は、健全で自主的な運営について余計な口を挟むということになりますので、自主的にかつ健全に運営していただくということでございます。
○田中 旭議長 1番、前田議員。
○1番 前田 栄議員 よくわかりました。確かに、組合なものですから、自主的に組合の方で決めてすることが必要だと思ってはいますけれども、なかなかそこのところがお互いに難しい点がありまして、現実に至っている状態です。
  以上です。
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          ◇ 鳥 越 準 司 議員
○田中 旭議長 続いて、発言順位4番、質問事項1、子育て支援のより充実を、質問事項2、町の観光資源のPRと活用の充実を。通告者、5番、鳥越議員。
○5番 鳥越準司議員 5番、鳥越でございます。議長のお許しをいただきましたので、一般質問をさせていただきます。
  この一般質問に先立ちまして、昨年9月の第3回定例会の一般質問の席上におきまして、町のシンボルを決めて、求める質問をさせていただきました。早速アンケートをとりまして、来る18日の合併周年記念の席上で発表していただくということをお聞きしましたので、改めてここで御礼申し上げます。
  続きまして、先ほど質問の方から、質問は短く、答弁は長くということですけれども、明 確な答弁であれば、簡潔でなくていいと思いますので、その旨よろしくお願いします。
  まず1つ目、子育て支援について幾つかご質問させていただきます。
  今年度の予算にものっておりますけれども、近隣町村に先駆けまして、ときがわ町のパパママリフレッシュ券、この採用は大変いい施策だというふうに考えております。子供を持つ親が子育てに没頭するだけでなく、一時的にも少しリフレッシュしていただくという建前から、パパママリフレッシュ券が発行されたと思うんですけれども、大変有効な手段だと考えておりますが、近くにそういった子育て施設を持つ、私自身の耳に入ったところによりますと、そのパパママリフレッシュ券を一生懸命使う家庭と、全く使わない家庭、これがある程度明確というんですか、使わないところは全く要らないんだという家庭もあれば、少し足りないなというふうな声も聞いております。
  ここで、昨年1年間、このリフレッシュ券を配付して、それの利用率ですね、利用状況をわかればお知らせ願いたいと思います。と同時に、年間24枚、1時間1枚ということで、24枚と聞いておりますけれども、これについて足りないという家庭においては、もう少しふやすことができないか。いわゆる介護移送がたしかことしは24枚から36枚にふやしたと思うんですけれども、そのような形でもって、もう少し利用枚数をふやすことを考えることができないかどうか、それについてもお聞きいたします。
  また、利用時間、たしか施設に1週間前に予約をとって10時から4時まで、1日最大6時間ということなんですが、できれば親としては、7時間、8時間、施設に置いていただきたいという意見も聞いております。ですから、利用時間も1日当たりの日当たり時間をもう少し長く、施設によりけりでしょうけれども、とってはいただけないかというふうに思います。
  また同じく、パパママリフレッシュ券はまさしくリフレッシュのものなんですけれども、子供さんによっては、親が一生懸命忙しいと、かといって一時保育に預けるほどじゃないんですが、まず親の病気や用事、その辺のためにリフレッシュ券を、そのときは使うんですけれども、やっぱり足りないということがありまして、できれば、リフレッシュ券とは意味合いは違うんですけれども、子育て支援の切符のようなものですね、配付いたしまして、これは親の負担、町が全部負担をするんじゃなしに、親の一部負担も考えても結構ですという意見も、要望も聞いておりますので、その辺の発行を考えていただけないかというふうな考えがいたします。
  3つ目なんですが、現在、先ほど言いましたように、保育園の一時保育、この状況が比較的余り利用されていないんじゃないかというお話も聞いております。一時保育の経過状況で すね、その対象資格、どういう子供さんが一時保育として預けられるのかどうか、その辺をどのようにとらえているのかお聞きしたいと思います。一時保育は、リフレッシュの理由とは違いまして、本当に差し迫って一時保育が必要であるために保育を受けることを考えますと、より一層の充実を図っていただきたいというふうに望むものであります。
  以上が質問でございます。
○田中 旭議長 答弁をお願いします。
  関口町長。
○関口定男町長 それでは、鳥越議員の子育て支援のより充実をというご質問にお答えいたします。
  最初に、パパママリフレッシュ券についてのうち、パパママリフレッシュ券の利用状況についてということでありますけれども、今年度は、215人に5,160枚を発行いたしました。発行に際し申し込み方法や必要書類等の説明を行いまして、また、広報等により制度の周知を行いまして利用促進を図っておりますが、利用は延べ96件、546枚となっております。利用児童数は47人となっておりまして、利用率は21.8%。利用枚数の面での利用率は10.9%となっております。
  次に、現在配付している1人当たり24枚の配付枚数の増加についてでありますけれども、先ほど申し上げました利用率や、後ほどご説明申し上げますが、この事業について行ったアンケートによりますと、約80%の方々が今までどおりでよいと回答されていることや、この制度は始まって2年目ということもあり、さらに事業の周知に努め、枚数の増加につきましては、今後の需要を見させていただきまして、方向づけをしてまいりたいと考えております。
  次に、利用時間等の見直しについてでありますけれども、当初この事業を始める時点で、受け入れ先の保育園と打ち合わせをした上で、保育園入園児童の入退所時間が重ならないようにということで、利用時間が各園ごとに決められております。この事業は各保育園のご協力によりできるということが大きいことから、当面各施設の利用時間でご利用いただきたいと考えております。
  続きまして、パパママリフレッシュ切符とは別に、保護者の通院等の理由により利用できる子育て支援切符を発行してはどうかという質問でありますけれども、現在生後4カ月以上の在宅の子供のいる家庭にリフレッシュ切符を配付しておりますが、昨年8月に、リフレッシュ切符の事業アンケートを実施いたしました。そのところ、30.2%の回収率でありましたけれども、その中で、一部負担金を支払ってもよいという方が20%、残りの80%の方は今ま でどおりでよいとの回答をいただいております。しかしながら、子育て支援という観点から、保護者の通院や用事のために利用できることも必要であると考えておりますことから、これらの目的でも利用できるように、その周知に努めてまいりたいと考えております。
  続きまして、一時保育事業についてでありますけれども、この事業は、保護者がパート就労や病気等を理由に、一時的に家庭での保育が困難であるとき、一定の要件はありますけれども、有料で利用できる事業であります。今回、合併に伴いまして、リフレッシュ切符制度と一時保育事業との制度ができましたので、平成18年度の一時保育事業につきましては、利用者1名で半日型を3日。それから、1日型を33日という結果となっております。リフレッシュ切符の利用で対応できているのではないかと考えております。今後ともこの制度につきまして制度の周知徹底に努め、利用状況等を見ながら、十分活用していただけるよう、対応していきたいと考えておりますので、ご理解をいただきたいと思います。
○田中 旭議長 5番、鳥越議員。
○5番 鳥越準司議員 今、お返事をいただきまして、アンケートの結果、今までどおりでよいというのが80%あったということなんですが、その前のご返答の中で、利用率が21%、約22%、そうしますと、利用されていない方が約80%いるんですね。そうしますと、その80%と、さっき言ったように、今までどおりでいいよというのが80%、ほぼ同じなんです。つまり、利用されている方は一生懸命して、利用しない人はしませんよと。利用しない人には、何の役にも立たないわけなんですね。ですから、できれば、こういった方の切符も少し流用できるような形で、やはり求める方に数多く利用できるようにすることが大事じゃないかというふうにも考えております。
  また、現在、保育園、特に玉川保育園ですね、このリフレッシュ切符を使うことを少しご遠慮されているのかどうかわかりませんけれども、というふうには聞いております。これは、理由はどうなのか。例えば保育士さんが少ないのかどうか。保育士さんについては、先日、不足するということで、たしか3名の保育士さんの募集がございました。その募集状況についてもお聞きして、十分求人者があったのかどうか、なおかつもう決められたんでしたら決めたのかどうか、その辺をお聞きしたいと思います。
  一時保育についても、1名しかいなかったということでございますので、どれだけ、はっきり言えば、使うことが周知徹底されているのかどうかという疑問は残ります。もっともっと宣伝して、一時保育を利用する方、必要ないなら要らないわけですけれども、多分、私の知っている施設におきましては、結構一時保育的な方もいらっしゃいますので、そちらの方 にもぜひ力を注いでいただけないかというふうに考えております。保育士さんがいなければ一時保育もできないわけですので、その辺、どういうふうにお考えなのか教えていただきたいと思います。
○田中 旭議長 答弁願います。
  柴崎総務課長。
○柴崎政利総務課長 それでは、お答え申し上げます。
  保育士の募集状況でございますけれども、退職者補助用として1名、それと障害児を平成19年から受け入れたいということで、その対応用として1名、それと、先ほど質問にもありましたパパママリフレッシュ券等でお預かりする、それらの対応のためも含めて1名、3名の臨時の保育士を募集をいたしましたが、応募状況を申し上げますと、2名の応募でございました。1名、募集より少ないわけでございまして、現在、これらの対応についても担当課と当たっているところでございます。
  以上でございます。
○田中 旭議長 答弁願います。
  小沢福祉課長。
○小沢俊夫福祉課長 お答えいたします。
  まず、一時保育事業の周知の関係でございますけれども、今、実際、本年度1名の方の利用ということでございますけれども、この制度につきましても、広報等を通じまして、この子育て中の保護者の方に対しては周知をして、徹底を図って、なるべく利用ができるような形でしていきたいというふうに考えておりますので、よろしくお願いをしたいと思います。
  以上です。
○田中 旭議長 5番、鳥越議員。
○5番 鳥越準司議員 先ほど来から言っているんですが、利用している方が20%ということで、もっと広く利用したいと、残りの方が今までどおりでもいいというのが80%。ほぼ、さっきも言いましたように、同じような数字ですので、もう一度聞きますけれども、利用したい方がいらっしゃれば、もっとパパママリフレッシュなり支援券なり、いわゆるお金も一部負担してもいいということを言っておりますので、発行できる可能性、まず可能性ですね、あるのかどうか、この辺をお聞きしたいと思いますのと同時に、もう一つ、先ほどの一時保育なんですけれども、今年度、先ほど決まりました平成19年度の予算の中で、歳入予算、この中の民生費の負担金の中で、一時保育が5,000円だけ歳入として計上されております。
  つまり5,000円ということは、先ほど言いましたように、昨年は1名しか使っていないから同じような金額をのせましたということなんでしょうけれども、もう少し努力をして、やっぱり入れていただきたいという方も多分もっといらっしゃると思うんですけれども、それには十分対応できるのかどうかと。
  先ほど、保育士さんを募集したところ、3名のところを2名しか来なかったという、非常に心もとない状況でございますので、その辺も含めて、まずそのようなものに対処できるのかどうかお聞きしたいと思います。
○田中 旭議長 答弁願います。
  小沢福祉課長。
○小沢俊夫福祉課長 お答えいたします。
  このリフレッシュ切符の枚数の増加というようなことだと思うんですけれども、これにつきましては、先ほど町長の方の答弁にもございましたとおり、今後の需要、あるいは子育て支援の充実ということでございますので、今後検討させていただきたいというふうに考えております。
  続きまして、一時保育負担金の歳入の関係でございますけれども、確かに平成19年度は、負担金については5,000円の計上でございます。平成18年度の一時保育の利用状況は、先ほど申し上げましたとおり1名ということでございますけれども、この1名の方につきましては、今度は新しく保育所の方へ入ってくるというような形でございまして、平成19年度につきまして、どの程度この利用があるかちょっと見込めないというような中で、一応5,000円という形で計上させていただきました。ただし、先ほど申し上げましたとおり、この制度の周知徹底を図って、今後利用される方につきましては、ご要望があれば受け入れていくというような形をとっていきたいというふうに考えておりますので、ご理解をいただきたいと思います。
  以上でございます。
○田中 旭議長 5番、鳥越議員。
○5番 鳥越準司議員 そういうことでございます。わかるんですが、実は今年度、18年度ですけれども、この3月だけ、就職が、母親が決まったものですから、子供を預けたいんだというのがある施設にございました。玉川保育園に相談しましたところ、一時保育は今できないという返事をもらったというんですね。ですから、多分、先ほど言いましたように、保育士さんが足りない分を別の施設でもってカバーしなくちゃいけないのも確かなんですけれど も、そういったことの事実はございます。つまりせっぱ詰まっているんですね。ここで就職しないと、あと1カ月預けられないから待ってほしいと就職先に申しましても、今でなければだめだと。つまり今来なければ来なくていいよというような状況は多々あるんです。このようなものにも、やっぱり速やかに対応するのが公立の役目だというふうに考えておりますので、できれば十分な保育士さん、またはそういった施策を取り入れるように、これは要望でございますけれども、お願いしたいと思います。
  この子育て支援についての質問は、以上でございます。
○田中 旭議長 5番、鳥越議員。
○5番 鳥越準司議員 続きまして、今度は町の観光資源、これのPRと活用の充実を図っていただけないかについてご質問させていただきます。
  ときがわ町には文化資産、それと自然資産などの観光資源がたくさん、たくさんございます。インターネットの観光案内でも書いておりますけれども、坂東三十三観音の9番札所でございます都幾山慈光寺は、1,300年以上ですか、大きな歴史と国宝、または県の文化財などを多く持ち、文化を示す建物も多くございます。また、堂平天文台には旧国立天文台科学所の望遠鏡がございますし、観測会に限らず操作員の指導で空を観測したいんだと。泊まってなおかつ空も見たい。せっかく施設があるんですから、望遠鏡を使って空が見てみたいという希望も多いというふうに聞いております。空を見ながら愛を語るんじゃないんでしょうけれども、非常にいい施設だというふうに思っております。
  そのほかに、町にございます自然の施設や設備の一層の整備を図って、町内外に広報、PRを行って集客を進める、その対策がより一層必要ではないかというふうに考えております。これは、つまり人が集まれば入会客がふえるということでございますので、町の活力を高めるという意味で、人が来なければどんどん寂れてきますので、この入会客、いわゆる観光客をふやすのも、町の活力を高める1つの方策ではないかというふうに考えております。
  先日いただきました町長の施政方針の中でも、まず総合基本計画の中で第4のやさしい営み、この中の記述でもって、町内農産物のときがわブランド化を目指していますというくだりもございます。なおまた、多くの人が交流する魅力的な観光産業を興すことにつきましては、豊かな自然環境を生かし、地域、自然の発掘と有効活動を図るため、地域の魅力の発揮による観光の活性化事業として、新たに観光協会へ助成し、年間を通じてFMナック5による町のPR放送を実施いたしますとともに、恒例となっております駅からハイキング、釣り交流会の支援を行ってまいります。また、観光施設等の管理運営につきましては、引き続き バランスのとれた健全経営を実施できるよう、関係団体を適切に指導してまいります。また、施設整備につきましては、大野特産物販売所の増改築事業を行い、観光交流拠点として拡充を図ってまいります。
  まさしくこのとおりの予算組みはされているわけですけれども、これ以上にやっぱり町の、いわゆるときがわ町はここにあるんだよということで、先日、町長のあいさつの中にもありましたけれども、大東文化大、上板橋ですか、中板橋ですか、商店街にもアンテナショップをつくるんだと、そういったことも一生懸命やっていただけるようですけれども、より以上に、このときがわ町を宣伝していただけないかというふうに考えております。
  例えば、町の名産名物、先ほど農産物がありましたけれども、こういったものを募集、これを宣伝したいんだというようなことも、募集をしてつくり出して、それを売り出すということで、町のPRになればいいよというふうに考えております。インターネットもございますけれども、インターネットだけではどうしても見る方が限られておりますので、これからの町、一層の努力、どういうものができるのかどうか、これも含めてお伺いしたいと思います。
○田中 旭議長 答弁願います。
  関口町長。
○関口定男町長 それでは、2点目の町の観光資源のPRと活用の充実をというご質問にお答えいたします。
  鳥越議員もご指摘のとおり、ときがわ町には国指定の重要文化財が数多く所蔵されております。慈光寺を初め星と緑の創造センター、これは堂平天文台でありますけれども、また木のむらキャンプ場、たまがわ花菖蒲園、また昨年オープンいたしました日帰り温泉四季彩館など、豊かな自然環境や多様な歴史文化等を活用したたくさんの観光施設がございます。平成17年の入り込み観光客数の調査によりますと、ときがわ町の入り込み観光客数は約61万人となっておりまして、平成16年度より増加をしているということで報告を受けております。その中でも堂平山刈場坂峠、雀川砂防ダム公園周辺、それと小倉城址などへのハイキングのお客さん、そして登山客として、そうした方たちが約5万5,000人。それから、慈光寺、萩日吉神社、霊山院などの文化財見学者の方が約3万2,000人。たまがわ花菖蒲祭り、神楽送神祭、獅子舞、もみじ太鼓まつりなどのイベントへの観光客は約6万6,000人。直売所などへの産業観光客が約16万7,000人。それから、玉川温泉入館者数が約18万3,000人。温泉スタンドへの来訪者が約2万人と、それぞれ年間を通じて訪れております。
  今後は、昨年オープンいたしました日帰り温泉四季彩館、地域おこしの拠点としてのふれあいの里玉川が新しく観光施設としてふえたため、さらに多くの観光客が訪れると期待をしているところであります。町といたしましても、これらの観光施設及びイベント情報につきましては、広報「ときがわ」、町のホームページ等で活用いたしまして、広くときがわ町の魅力を情報発信してきておりましたけれども、また、昨年は観光協会と共同によりまして、県主催のイベント会場でのときがわ町観光マップの配付等を行って、積極的に情報発信をしております。
  このような中で、観光協会における観光事業の実施について、町から助成を行いまして、先ほどご質問にもありましたように、平成19年度におきましては、ラジオFM放送ナック5によりまして、エリアを関東一円に広げて、年間を通し、ときがわ町の観光PRを行っていく予定であります。この予算が100万円ということで組んでありますので、それはご理解をいただきたいと思います。ますます観光事業の内容の充実を図られることと期待をしているところであります。
  また、ときがわ町のPRの1つといたしまして、名産名物の募集についてのご提案をいただきましたが、ご提案の趣旨を踏まえ、今後検討してまいりたいと考えております。過日、平成18年度、町内でとれた農林産物を活用して、ときがわ町の特産品づくり推進事業を進めておりましたけれども、このほど4作品を町の特産品として認定をいたしました。優秀作品につきましては、今後商品化を図っていきたいと考えております。
  今後、町の観光振興につきましては、観光協会と昨年発足いたしましたときがわ町町有施設連絡協議会と連携を図りながら、地域に点在する魅力的な素材を線でつなぐことによりまして、より大きな観光資源として誘客を図り、都市と農村との交流など、実際に参加や体験のできる参加体験型観光や、ふれあい重視型の新しい観光スタイルの多様化に対応した情報発信を行い、各観光施設の活性化、さらには、地域産業の発展のために努力をしていきたいと考えておりますので、ご理解をいただきたいと思います。
○田中 旭議長 5番、鳥越議員。
○5番 鳥越準司議員 ご答弁ありがとうございます。
  一生懸命町でも考えているんでしょうけれども、より一層の充実を図っていただきたいと思います。
  また、今朝ほどの一般質問で、いわゆるときがわ町の文化財について堀口議員の方から質問がございましたけれども、特にときがわ町としての国宝、これは慈光寺にございます。町 としては、埼玉県唯一だというふうに考えております。やっぱりこういったものを、観光資源としてじゃないんでしょうけれども、文化の1つの資産としてやっぱり人を集めて見ていただくなり、近隣を散策していただくなりというものを充実してこそ、町の活性化につながるのではないかというふうにも考えます。ですから、一番有名なのは、特にときがわ町では古くからある慈光寺なんです。やっぱり慈光寺を1つの柱としてやっていく方策を考えられないかというふうに私は考えておりますし、慈光寺さんは天台宗ですか、天台密教の1つの大きなこの地区の柱でしょうから、やっぱりそういった部分を大事にし、なおかつ人が集まるような施策を考えていただきたいというふうに考えております。
  また、過日、多分3月3日ですか、埼玉ニュースの中で県が自治体を紹介しまして、映画やテレビのロケに利用する場所を紹介するんだという記事がございました。ここでは飯能市が紹介されておりましたけれども、たしか小川町、仙元山でもテレビドラマのロケ地として採用されたと聞いております。何年か前には嵐山町遠山でも地区を利用して撮影があった。有名女優が来たということで、後から人が押し寄せたというふうにも聞いております。こういったことで、県がこういったものを利用して、紹介していただけるのだったら、ときがわ町も非常に自然、文化、有効な場所、物が多々ございますので、こういった姿勢を持っていけるかどうか。または、これによって地域の整備、美化が十分図られるというふうにも考えておりますし、なおかつときがわ町のPRにもなるだろうというふうに考えますので、このような姿勢があるのかどうか、これについてもお聞きしたいと思います。
○田中 旭議長 答弁願います。
  関口町長。
○関口定男町長 先ほど答弁申し上げましたように、そうした積極的な姿勢がありますので。
○田中 旭議長 5番、鳥越議員。
○5番 鳥越準司議員 わかっております。それがないと困るんです。ですから、非常に努力をしてほしいんですが、先ほど言いましたように、1つの県の媒体として、県を使うというのはおかしいんですが、県に乗っかるような、場所なり、その辺の紹介をしていけるのかどうか。今回初めてここで質問しますけれども、急に返事ができないかもわかりませんけれども、姿勢があるということで、例えばどういうものが、幾つかあるんでしょうけれども、もしここで、急にと言われても困るんでしょうけれども、紹介ができれば少しお願いしたいと思います。
○田中 旭議長 答弁願います。
  関口町長。
○関口定男町長 先ほど申し上げましたように、来年度は100万円の予算を組んで、ナック5の方で年間を通じてPRをしていくというのが1つあります。あと、県の方につきましては、担当の課長の方からちょっと......。
○田中 旭議長 山崎産業観光課長。
○山崎政明産業観光課長 それでは、答えさせていただきます。
  これまでも県に対しても積極的に、この町のPRということではお願いしてきております。また、先ほどの町長の答弁の中にもございましたが、それに加えて、新聞、テレビ、ラジオ、またそういったマスメディアへの売り込み等も積極的に行ってきております。今後も鳥越議員さんご指摘の、県への売り込みというふうなことも、先ほどのテレビ、ラジオ、新聞等とあわせて積極的に発信していきたいというふうに考えております。
  以上でございます。
○田中 旭議長 5番、鳥越議員。
○5番 鳥越準司議員 わかりました。観光に対する町の姿勢というのは非常によく伝わっております。
  また、先ほど質問の中で、堂平天文台、星と緑の創造センター、ここの使い方なんですが、宿泊もできる、なおかつ観望会だけじゃなしに、泊まった方ができれば週に1回かまたは2回、操作員のご指導を、操作をしていただきながら、やはり星が見たいというようなことで、できればそのような指導員を引き受けてもいいよという方もあると聞いております。このような姿勢について、町としてはどう考えるのかお伺いしたいと思います。
○田中 旭議長 答弁願います。
  山崎産業観光課長。
○山崎政明産業観光課長 それでは、答えさせていただきます。
  まず、18年度の星と緑の創造センターの観望会でございますけれども、この4月から12月までの間で毎週金曜日に、この91センチの望遠鏡を使った観望会ということで計画させていただいて、実施してきております。これにつきましては、町の広報紙、あるいはホームページ等で周知を図ってきているところでございますが、ただ、この観望会につきましては、やはり天候の都合等で、どうしても星が見えないというふうな日もございまして、中止になった日もございます。
  また、この望遠鏡の操作でございますけれども、現在、星と緑の管理委員会、この観望会 に際しまして、現在、ボランティアで3名の方に、実際の望遠鏡の操作等はお願いしてございますが、ただ、指導員の、操作をする操作員の方のやはりスケジュールですとか、そういったところがございまして、一応、こちらの方で予定を組まさせていただいた金曜日というのを主に、観望会を計画させていただいております。これは毎日というふうなこと、また宿泊者というふうなこともあるんですが、やはり操作をする方というのがどうしても限られてくるということで、そういったスケジュールの調整等もやはり必要になってきておりますので、現在のところ、計画的に金曜日ということで実施しているところでございます。
  以上でございます。
○田中 旭議長 5番、鳥越議員。
○5番 鳥越準司議員 週に1遍、金曜日ということの観望会を開いているわけなんでしょうけれども、やっぱり夏休みとかその辺以外は、泊まる方の集中するのが土日だというふうには考えております。そこの日でも出てもいいよと、いわゆる操作員の補助ですか、の方もいらっしゃいますので、できれば人が集中して見たいというふうなところの便宜を図るのも、町の観光の活性の一端一助にはなるんじゃないかというふう考えますので、多少の、ボランティアとおっしゃっていましたけれども、多少の費用は払ったとしても、何時間か、夕方の何時間でも結構ですので、開く回数をふやすなり、シフトするなり、その辺も考えていただけないかというふうに考えています。これは要望ですので、ご返答は結構でございます。
  以上につきまして、町の観光についてのPRの活用、質問を終わらせていただきます。どうもありがとうございました。
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   ◎延会について
○田中 旭議長 お諮りいたします。本日の会議はこの程度にとどめ、延会したいと思います。これにご異議ございませんか。
          (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○田中 旭議長 異議なしと認めます。
  よって、本日はこれをもちまして延会することに決定いたしました。
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   ◎延会の宣告
○田中 旭議長 大変ご苦労さまでした。
                                (午後 2時10分)