ときがわ町告示第49号

 平成30年第2回ときがわ町議会定例会を下記のとおり招集する。

  平成30年5月29日

                        ときがわ町長  渡  邉  一  美

                    記

 1 日  時  平成30年6月5日(火)


 2 場  所  ときがわ町議会議場
                ○応招・不応招議員

応招議員(12名)
  1番  杉 田 健 司 議員          2番  長 島 金 作 議員
  3番  神 山   俊 議員          4番  小 島 利 枝 議員
  5番  田 中 紀 吉 議員          6番  山 中 博 子 議員
  7番  岡 野   茂 議員          8番  前 田   栄 議員
  9番  野 口 守 隆 議員         10番  小 宮   正 議員
 11番  岩 田 鑑 郎 議員         12番  野 原 和 夫 議員

不応招議員(なし)

            平成30年第2回ときがわ町議会定例会

議 事 日 程(第1号)

                            平成30年6月5日(火)  
                            午前9時30分開会     
      開会及び開議の宣告
日程第 1 会議録署名議員の指名
日程第 2 会期の決定
日程第 3 諸報告
日程第 4 一般質問
日程第 5 報告第 1号 平成29年度ときがわ町一般会計繰越明許費繰越計算書の報告に
             ついて
日程第 6 報告第 2号 平成29年度ときがわ町一般会計継続費繰越計算書の報告につい
             て
日程第 7 報告第 3号 平成29年度ときがわ町水道事業会計予算繰越計算書の報告につ
             いて
日程第 8 議案第32号 専決処分の承認を求めることについて(ときがわ町税条例等の一
             部改正)
日程第 9 議案第33号 専決処分の承認を求めることについて(ときがわ町国民健康保険
             税条例の一部改正)
日程第10 議案第34号 ときがわ町保育所の任期付職員の採用等に関する条例の制定につ
             いて
日程第11 議案第35号 ときがわ町税条例の一部改正について
日程第12 議案第36号 ときがわ町国民健康保険条例の一部改正について
日程第13 議案第37号 ときがわ町放課後児童健全育成事業の設備及び運営の基準に関す
             る条例の一部改正について
日程第14 議案第38号 ときがわ町出産祝い金の支給に関する条例の一部改正について
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出席議員(12名)
     1番  杉 田 健 司 議員     2番  長 島 金 作 議員
     3番  神 山   俊 議員     4番  小 島 利 枝 議員
     5番  田 中 紀 吉 議員     6番  山 中 博 子 議員
     7番  岡 野   茂 議員     8番  前 田   栄 議員
     9番  野 口 守 隆 議員    10番  小 宮   正 議員
    11番  岩 田 鑑 郎 議員    12番  野 原 和 夫 議員
欠席議員(なし)
地方自治法第121条により、今定例会に説明のため出席する者及び同委任を受けた者の職氏名
町長
渡 邉 一 美 
副町長
小 峯 光 好 
総務課長
清 水 誠 司 
企画財政課長
荒 井   淳 
税務課長
中 藤 和 重 
町民課長
山 口 清 史 
福祉課長
宮 寺 史 人 
会計管理者兼
会計室長
宮 寺   進 
産業観光課長
坂 本 由紀夫 
建設環境課長
加 藤 光 典 
水道課長
伊 得 正 巳 
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教育長
久 米 正 美 
教育総務課長
清 水 健 治 
生涯学習課長
石 川 安 司 
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議会事務局長
桑 原 功 夫 
書記
村 田 宏 美 


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   ◎開会及び開議の宣告
○前田 栄議長 皆さん、おはようございます。
  大変ご苦労さまです。
  ただいまの出席議員は12名全員でありますので、定足数に達しております。
  これより、平成30年第2回ときがわ町議会定例会を開会いたします。
  直ちに本日の会議を開きます。
                                (午前 9時30分)
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   ◎議事日程の報告
○前田 栄議長 本日の議事日程を報告いたします。
  議事日程は、配付したとおりであります。
  議会事務局長に朗読させます。
○桑原功夫議会事務局長 平成30年第2回ときがわ町議会定例会議事日程(第1号)平成30年6月5日午前9時30分開会。
  日程、議案番号、件名。開会及び開議の宣告。第1、会議録署名議員の指名。第2、会期の決定について。第3、諸報告。第4、一般質問。第5、報告第1号 平成29年度ときがわ町一般会計繰越明許費繰越計算書の報告について。第6、報告第2号 平成29年度ときがわ町一般会計継続費繰越計算書の報告について。第7、報告第3号 平成29年度ときがわ町水道事業会計予算繰越計算書の報告について。第8、議案第32号 専決処分の承認を求めることについて(ときがわ町税条例等の一部改正)。第9、議案第33号 専決処分の承認を求めることについて(ときがわ町国民健康保険税条例の一部改正)。第10、議案第34号 ときがわ町保育所の任期付職員の採用等に関する条例の制定について。第11、議案第35号 ときがわ町税条例の一部改正について。第12、議案第36号 ときがわ町国民健康保険条例の一部改正について。第13、議案第37号 ときがわ町放課後児童健全育成事業の設備及び運営の基準に関する条例の一部改正について。第14、議案第38号 ときがわ町出産祝い金の支給に関する条例の一部改正について。
  以上です。
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   ◎会議録署名議員の指名
○前田 栄議長 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。
  会議規則第120条の規定により、10番、小宮正議員、11番、岩田鑑郎議員、以上の2名を本会期中の会議録署名議員に指名いたします。
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   ◎会期の決定について
○前田 栄議長 日程第2、会期の決定についてを議題といたします。
  議会運営委員会の報告を求めます。
  岡野茂委員長。
○岡野 茂議会運営委員長 皆さん、おはようございます。
  議長のお許しをいただきましたので、会期の決定について議会運営委員会の報告をいたします。
  平成30年第2回定例会における会期及び日程等について調整を図るため、去る5月29日午前10時から役場第2庁舎3階協議会室におきまして議会運営委員会を開催いたしました。
  委員会は委員全員の出席と、議長、副議長、町長、副町長、総務課長、議会事務局長の出席をいただきまして、平成30年第2回定例会に提出される議案等について説明を求め、会期について協議を行いました。
  その結果、平成30年第2回定例会は、本日6月5日から6月12日までの8日間とするものでございます。
  会期中の日程でありますが、会期予定表をごらんいただきたいと思います。
  順次ご説明いたします。
  まず、本日6月5日は午前9時30分から本会議となっております。諸報告、一般質問等でございます。一般質問は、通告順位1番、野口守隆議員から通告順位5番、杉田健司議員まででございます。
  6月6日は午前9時30分から本会議となっております。一般質問でございます。通告順位6番、野原和夫議員から通告順位9番、小宮正議員まででございます。
  6月7日は休会でございます。
  6月8日は午前9時30分から文教厚生常任委員会を、午後1時30分から総務産業建設常任委員会を予定しております。
  6月9日、10日は休会でございます。
  6月11日は午後1時30分から議会運営委員会を予定しております。
  6月12日は午前9時30分から本会議をお願いいたします。議案審議等でございます。
  以上で議会運営委員会の報告を終わります。
○前田 栄議長 お諮りいたします。本定例会の会期は委員長の報告のとおり、本日6月5日から6月12日までの8日間といたしたいと思います。これにご異議ございませんか。
          (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○前田 栄議長 異議なしと認めます。
  よって、本定例会の会期は8日間と決定いたしました。
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   ◎諸報告
○前田 栄議長 日程第3、諸報告を行います。
  初めに、地方自治法第121条の規定により、本定例会に説明のため出席する者及び同委任を受けた者の職氏名は別紙配付したとおりでありますので、ご了承願います。
  次に、監査委員から、平成30年3月から平成30年5月までの例月出納検査の報告がありました。お手元に配付しておきましたので、ごらんいただきたいと存じます。
  なお、詳細につきましては議会事務局にありますので、ごらんいただきたいと存じます。
  次に、地方自治法第122条の規定により事務に関する説明書が提出されておりますので、ごらんいただきたいと存じます。
  続いて、一部事務組合における議会報告を行います。
  小川地区衛生組合議会定例会及び臨時会の報告を求めます。
  神山俊議員。
○3番 神山 俊議員 皆様、おはようございます。
  議席番号3番、神山俊です。議長より発言の許可をいただきましたので、小川地区衛生組合議会の報告をいたします。
  平成30年3月29日(木)午前10時より、第1回小川地区衛生組合議会臨時会が開催されました。閉会中における議員に関する事項として、組合規則第7条第1項の規定により、私、神山俊と前田議員が新たな議員となり、常任委員会委員に専任され、常任委員会委員長として前田栄議員が互選されました。
  次に、管理者提出議案が1件提出され、可決されました。
  内容といたしましては、議案第5号 小川地区衛生組合一般職の職員の給与に関する条例の一部を改正する条例制定についてです。
  続きまして、平成30年6月1日(金)午後1時30分より、小川地区衛生組合議会第2回臨時会が開催されました。管理者提出議案が3件提出され、全て可決、承認されました。
  内容といたしましては、議案第6号 小川地区衛生組合職員の育児休業等に関する条例の一部を改正する条例の制定について。
  議案第7号 ごみ焼却施設修繕工事請負契約の締結につきましては、契約金額9,482万4,000円、契約方法は随意契約、契約の相手方は荏原環境プラント株式会社です。
  議案第8号 副管理者の選任におきましては、さいたま市南区白幡5丁目6番窪剛輔氏が選任されました。
  以上、報告いたします。
○前田 栄議長 続きまして、比企広域市町村圏組合議会臨時会の報告を求めます。
  山中博子議員。
○6番 山中博子議員 皆様、おはようございます。
  議席番号6番、山中博子です。議長より発言の許可をいただきましたので、比企広域市町村圏組合議会臨時会の報告をいたします。
  平成30年5月21日、月曜日午前10時より、東松山市議場において平成30年第2回比企広域市町村圏組合議会臨時会が管理者、副管理者、消防長、事務局長等及び議会議員18名が出席して開かれました。
  初めに、平成30年2月28日付で吉見町議会から内野正美議員が、平成30年3月1日付でときがわ町議会から前田栄議員、そして私、山中が新たに組合議会議員になった旨の報告がありました。
  次に、前田栄議員が総務常任委員会委員長に決定し、総務常任委員会委員に内野正美議員、厚生常任委員会委員に私、山中が選任されました。管理者提出議案として3件が提出され、全て可決、同意されました。
  内容といたしましては、議案第17号 監査委員の選任については、議会選出の監査委員が欠員のため、内野正美吉見町議員の選任の同意を求めるものです。
  議案第18号 財産取得については、災害対応特殊水槽消防ポンプ自動車1台を4,314万6,000円で東松山消防署高坂分署に納入するものです。
  議案第19号 平成30年度比企広域市町村圏組合消防特別会計補正予算(第1号)については、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ30億2,423万6,000円とするものです。
  以上、報告します。
○前田 栄議長 以上で一部事務組合議会の報告を終わります。
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   ◎行政報告
○前田 栄議長 次に、町長から挨拶を兼ねて行政報告を行いたいとの申し出がありますので、これを許可いたします。
  渡邉町長。
○渡邉一美町長 皆さん、おはようございます。
  議長のお許しをいただきましたので、ご挨拶を兼ねまして行政報告をさせていただきます。
  本日は平成30年第2回ときがわ町議会定例会を招集申し上げましたところ、議員各位におかれましては、ご健勝にて出席をいただき会議が開催できますことに、心から御礼を申し上げます。
  さて、5月14日に活き生き活動センターのオープンを迎えました。当センターは、利用目的による制限をしない自由に利用できる施設であり、町民の自主的な取り組みや組織的な活動を支援する施設となります。センターが町の活性化の拠点となりますことを期待しております。
  さて、第2回定例会にご提案する議案は10件で、内容につきましては、繰越計算書の報告3件、専決処分の承認2件、条例の新規制定1件、一部改正4件であります。各議案とも、その都度、提案理由をご説明しますので、よろしくお願い申し上げます。
  次に、各課の事業の執行状況についてご報告いたします。
  最初に、総務課についてですが、活き生き活動センターオープンに伴い、5月12日、13日の休日を使い、保健センターの隣にありました家族相談支援センターを活き生き活動センター内に移転しました。混乱のないように直通電話番号等は、そのまま利用できるようにしてあります。活き生き活動センターの自由な施設利用とあわせて、各種の相談業務を行うことになります。住民の皆様にとって利用しやすい施設となるよう研究を続けてまいります。
  続きまして、企画財政課についてですが、昨年度整備いたしました大字玉川地内のおためし住宅、シェアハウス「まちんなか」でございますが、既に4人の若者が入居し地域とのかかわりを持ちながらの新しい生活を始めております。
  今後、この施設を中心として、この地域がより活性化することが期待されるところであります。
  また、大字西平地内の空き家の解体ですが、事業は3月中に終了しました。跡地は、地域 の方々の交流の場として、地域の管理のもとに利用いただいているところであります。
  続きまして、税務課についてですが、所得税・住民税申告相談につきましては、2月16日から3月15日までの述べ20日間にわたって町内3会場において実施し、合計で2,214件の申告相談がありました。
  課税関係では、5月に軽自動車税の納税通知書を4,871通、固定資産税の納税通知書を5,921通発送いたしました。また、町・県民税関係につきましては、対象者4,244人分に係る特別徴収の納税通知書を1,866事業所に送付しました。
  徴税関係では、4月から5月にかけて県税事務所と共同で滞納者へ催告書を発送し、臨宅徴収を行うなど特別徴収対策を実施したところであります。
  依然として厳しい納税環境ではありますが、引き続き町税の徴収率向上を目指して、鋭意努めてまいります。
  続きまして、町民課についてですが、4月1日現在の人口は1万1,400人、世帯数は4,704世帯であり、昨年と比較いたしますと人口で161人の減、世帯数では1世帯の増となっております。
  平成29年度中になくなられた方は146人で昨年度より38人の減、出生は47人で昨年度より3人の減であり、総人口に対する65歳以上の高齢者人口の占める割合は35.6%で昨年より1.3ポイント上昇し、さらに高齢化が進んでおります。
  また、マイナンバーカードの交付状況ですが、平成30年3月31日現在の申請枚数は1,174枚、うち交付済枚数が959枚で、人口に対する申請枚数の割合は10.29%、交付済枚数の割合は8.41%であります。
  国民健康保険加入者で40歳から74歳の方を対象に実施する特定健診を、後期高齢者医療保険加入者等を対象としたいきいき健診を5月30日から6月5日の間に集団健診として6日間実施いたしました。
  また、6月から個別健診が比企管内の指定医療機関で始まりました。大勢の方々に受診していただき、生活習慣病の予防につながるよう努めてまいります。
  次に、保健センター事業ですが、特定健診等にあわせて、20歳から39歳までを対象とした若もの健診を実施するとともに、城西大学薬学部医療栄養科と連携し、72歳以上の町民を対象とした集団健康教育と食生活調査を実施いたしました。この調査により得た結果を速やかにフィードバックするため、8月には調査にご協力いただいた方を対象とした健康教室を開催し、健康維持及び増進に役立てていただければと考えております。
  次に、地域包括支援センター事業ですが、本年度から新しい地域支援事業の一環として認知症初期集中支援事業を実施します。これは、家族や周囲の方々からの申し出により認知症が疑われる方を訪問し、6カ月以内で集中的に支援をしていくものであります。医師や専門職の配置が必須要件のため、委託という形で実施します。
  認知症初期集中支援事業に限らず、新しい地域支援事業の推進に当たり、人材の不足が全国の自治体で大きな課題となっております。そこで、ときがわ町は地域包括支援センターと社会福祉協議会のボランティアセンターが連携し、それぞれで実施していたボランティアに関する事業を共同で行い、お互いの人材や機能を共有することで、今後見込まれる地域支援事業への対応につなげていきたいと考えております。まずは6月にボランティア育成事業「地域おたすけ隊」入門講座を共同で開催してまいります。
  続きまして、福祉課についてですが、地域福祉計画、高齢者福祉・介護保険事業計画、障害者総合プランの3つの計画の改定を行い、新たな計画期間が4月からスタートいたしました。これにより、福祉のさらなる充実に努めてまいります。
  なお、戦後70周年という節目の機会をとらえて戦没者等の遺族に弔慰の意をあらわす第10回特別弔慰金は、平成27年4月1日から平成30年4月2日の申請期間が終了し、3年間で147件の申請を受け付けました。
  児童福祉業務では、4月に町立保育園の入園式が行われました。玉川保育園では25人の新入園児を含め総数90人、平保育園では4人の新入園児を含め総数22人の園児が元気に通園しております。
  続きまして、産業観光課についてですが、地域振興関係では、地域創世拠点整備交付金が採択され、建具会館内に新たにみそ加工室を整備し、既存の菓子加工室、漬物加工室と一体的な活用を図ってまいります。
  商工観光関係では、平成26年度に発行した観光ガイドブック「ぶらっと、ときがわ」を最新の情報にするため、リニューアルを行いました。
  やすらぎの家前特設会場で5月にさと山まつりを開催しました。訪れたお客様からは、ときがわ町の里山を満喫できる一日となったと好評をいただきました。
  また、ことしで16回目を迎えるときがわ花菖蒲まつりが6月10日に開催されます。町内外から多くの皆様のご来場を期待しております。
  続きまして、建設環境課についてですが、浄化槽設置管理事業において、設置申請受付件数は6件、使用開始届出13件となっております。今後も事業の周知・啓発を行いながら、事 業の円滑な実施に努めてまいります。
  工事関係では、瀬戸元上地内の町道都1002号線の道路改良工事測量設計が完了し、年度内の工事完成を予定しております。
  また、橋りょう維持管理事業につきましては、社会資本整備総合交付金を活用し、玉川地内の和田橋修繕工事を初め、橋長15メートル以上の橋梁点検を実施し、長寿命化修繕計画の見直しを行います。
  地籍調査事業につきましては、大附第3地区の事前調査を行っており、今後一筆調査を開始してまいります。
  また、川のまるごと再生事業につきましては、完成した総延長7キロメートルの遊歩道をより快適に散策いただけるよう、関係者の方々と協力し維持管理を行ってまいります。
  続きまして、教育総務課についてですが、4月9日から新学期が始まり、642人の児童・生徒で今年度はスタートいたしました。
  各小・中学校では、基礎的・基本的な知識・技能の習得と思考力・判断力・表現力の育成を目指した授業を実施してまいります。
  また、少人数指導の充実のために、今年度は玉川小学校2名、都幾川中学校に1名、複式学級への対応として、萩ヶ丘小学校に1名の町費の教員を配置しました。
  事業としては、今年度も町内の小学生1年生から3年生を対象とした土曜学習会を年間11回計画し、子供たちの基礎的・基本的な学力向上に向けた取り組みを行います。
  施設整備については、都幾川中学校屋上防水改修工事を7月末の工事終了に向けて工事を進めている状況であります。
  国際交流事業につきましては、今年度も大東文化大学と提携を図り、留学生を中学校に招聘し、生徒との交流を深めてまいります。
  また、関口茂八奨学事業では、新規に11人の申請があり、全員の貸し付けが決定し、継続とあわせ40人の方に貸し付けを行いました。
  次に、生涯学習課についてですが、社会教育関係では、ときめき塾のボランティア指導者を募集し、本年度はカラー&メイクアップ教室など5講座を開催いたします。
  芸術文化関係事業では、3月に新たなコミュニティによる地域活性化を目指して、町内在住の音楽家が核となって結成した町民バンドが初めてのコンサートを文化センターにて開催いたしました。
  また、4月には、文化センターにて「第12回ときがわ音楽フェスティバル ビッグバンド を楽しもう!」を開催しました。当日は、町内外から多数の皆さんにご来場いただき、大いに盛り上がりました。今後も質の高い多彩なコンサートを継続して行うことで、新たな地域文化の創造を目指してまいります。
  文化財関係事業では、国指定史跡小倉城跡の用地買収事業における3カ年計画の用地買収が全て計画どおり終了しました。今後は史跡整備や史跡周辺の環境整備に向けて努めてまいります。
  また、4月に県指定無形民俗文化財「大野の送神祭」と「萩日吉神社の神楽」が行われ、町内外から多くの観客が訪れ、にぎわいを見せました。今後も文化財を通した地域活性化を目指し、積極的に支援してまいります。
  社会体育関係では、5月に「第11回ワンデーウォーク」を開催し、子供から大人まで210人の皆さんにご参加いただきました。今回は萩ヶ丘小学校をスタート・ゴールとして、西平・椚平の山間部を中心にめぐるコースを設定し、ときがわ町の自然を満喫していただきました。
  最後に、水道課ですが、埼玉県企業局と締結した技術連携に基づき、昨年度は基礎的支援や施設改善支援など計14回の支援をいただきました。今年度も町の水道事業が抱える課題に関する技術的支援をいただき、効率的な事業運営を確保してまいります。
  以上、各課の事業につきまして報告をさせていただきました。
  結びに、本日ご提案申し上げます各議案につきましては、慎重審議の上、ご議決いただきますようお願い申し上げまして、開会に当たりましてのご挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。
○前田 栄議長 すみませんでした。
  冷房のほうは、平気ですか。寒いですか、暑いですか。いい。はい。
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   ◎一般質問
○前田 栄議長 では、これより日程第4、一般質問を行います。
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          ◇ 野 口 守 隆 議員
○前田 栄議長 発言順位1番、質問事項1、皆伐から始める森の若返りスピードアップ事業の取り組みを。
  通告者9番、野口守隆議員。
○9番 野口守隆議員 皆さん、おはようございます。
  9番、野口守隆でございます。議長より許可が出ましたので、一般質問をさせていただきたいと思います。
  皆さんご承知のように、私は非常に穏やかで淡白な性格なもので、簡潔に質問してみたいと思いますので、ぜひよろしくお願いしたいと思います。
  また、この林業用語というのは非常に難しいところがありまして、それをある程度補足しながら質問してまいりたいと思っております。
  まず、皆伐から始める森の若返りスピードアップ事業の取り組みをということで、埼玉県では平成27年度より、伐期、つまり切る時期、これはいわゆる杉、ヒノキが用材として利用されるような時期に来たときを伐期と言いますが、杉で言いますと大体植えてから50年、ヒノキで60年と言われております。
  この利用可能な人工林を対象として皆伐、みんな切るわけです。地ごしらえ、この地ごしらえという言葉はちょっとなれないかと思うんですが、地ごしらえというのは、いわゆる切った木を、杉、ヒノキなりを幹を搬出するわけですが、枝とあと上に残った細い部分はいわゆる山林に置いていくわけです。それをそのまま置くと、植えつけはできないんです。それを我々のときは簡単に言うと山掃除と言ったんですが、いわゆるそういったものをこういった斜面に列状に集めて、それで、そういったものがなくなったところに木を植えていたんです。
  前はそれを燃していたんです。本当は燃すと非常に後の管理が楽なんですが、今なかなかそういうのを燃すというと、消防署なり何なりが非常にうるさいもので、今は燃しておりません。ただ、それを置くと非常に困ることが1つだけあるんです。ススメバチが巣をつくるんです。そうすると、下草刈りのときに刺される方が多く出ているので、私としては燃したほうがいいんではないかなと思っております。前置きが長くなって申しわけありません。
  それで、いわゆる皆伐して、地ごしらえして、植栽、植えつけです。それから獣害対策、これは、植えると必ず今では鹿が食害します。これをしないと、植えても何の意味もありません。多分これ、ネットを張ってくれると聞いております。それから保育、下刈りを約5年間やってもらう。一貫して行う事業を開始したんです、埼玉県で。
  この事業にはさまざまな効果が見込まれておりまして、町でも森林組合と連携して、積極的に取り組んできたと思いますが、町の考えをお伺いいたします。
○前田 栄議長 答弁願います。
  渡邉町長。
○渡邉一美町長 野口議員ご質問の1、皆伐から始める森の若返りスピードアップ事業の取り組みをについてお答えいたします。
  野口議員のご指摘の皆伐から始める森の若返りスピードアップ事業につきましては、埼玉県の実施する森林整備推進事業の一つであり、伐採の時期を迎え利用可能な人工林を対象として、事業地となる森林の立ち木の全てを伐採する皆伐に初まり、伐採後に苗木を植えつけるために地面を整える地ごしらえ、苗木を植えつける植栽、植えつけた苗木に対する鹿等の被害を防止するための獣害対策、植栽した苗木の適正な生育を助長する下刈りを行う保育、これらに伴う作業道の整備までの一貫した作業について、事業主体を支援する内容となっております。
  この事業の主体となるのは林業事業体の森林組合等であり、伐採跡地への植栽から保育までを確実に実施するシステムを確立・普及することにより森の若返りを行い、森林資源の循環利用を促進し、県産木材の安定供給及び未利用木質資源の利用促進、CO2吸収促進、花粉発生の抑制等、森林の持つ公益的機能の向上並びに中山間地域の雇用創出を図ることを目的としております。
  ときがわ町森林整備計画が対象とする民有林3,823ヘクタールのうち、杉やヒノキなどの人工林が占める割合は69%であり、このうち建築資材として利用されることの多い45年生から60年生の森林が人工林の半数を超えていることから、町の森林資源は充実期を迎えており、積極的に伐採して利用していく必要があると考えられます。こうした反面、長らく続く木材価格の低迷により、森林所有者が林業経営に対する関心を失う傾向にあり、近年顕著になっている異常気象の影響で荒廃した森林が山地災害を招くおそれも否めません。
  当該事業の実施には、事業地となる森林における森林経営計画の作成が要件となるため、町では事業主体となる森林組合等による森林経営計画の作成を支援することで積極的な事業の導入及び実施を図り、「伐って、使って、植えて、育てる」森林の循環利用をスピードアップさせ、林業・木材関連産業の稼ぐ力を高めるとともに、水源涵養や二酸化炭素吸収など森林が持つ多面的機能の持続的な発揮を促してまいりたいと考えております。
  以上です。
○前田 栄議長 よろしいでしょうか。
  9番、野口議員。
○9番 野口守隆議員 今、答弁書にありましたとおり、この事業の目的ということで、重複 するかもしれませんが、森林循環利用の促進、切って、植えて、育てる、これが林業のサイクルなんですね。
  そして、県産木材の安定供給及び未利用木質資源の利用促進、それからCO2、今いろいろCO2のことでパリ協定などでいろいろありますが、これは吸収促進と。針葉樹で杉、ヒノキですと二、三十年生までが一番CO2を吸うと言われております。ある程度年数を食うと、CO2を吸収しにくくなると言われております。それに比べ広葉樹は、かなりCO2の吸収が多いと言われております。
  それから、花粉発生の抑制、本当に今、花粉症の元凶を我々林業課はやっているのかというぐらい憎まれておりますが、一例では、花粉症の医療費をなくすには、日本の杉を全て切ったほうが医療費をかけないで済むのではないかという意見もあります。そのように、今、なぜこれは花粉がまた出るかということになると、いわゆる間伐なり手入れをしないで下木になると、日の当たらない木になると、だんだん枯れてきます。そうすると子孫を残すために、なお花粉を出すんです。これはある程度手入れをしてくれば、花粉がなくなるということはないと思いますが、抑制することは私はできると思っています。
  そういったことで、あとは、これをやると多分かなりの雇用が生まれてくると思います。
  それで、この平成30年度のこの事業の県の予算額はどのくらいなのかお聞きします。
○前田 栄議長 答弁願います。
  坂本産業観光課長。
○坂本由紀夫産業観光課長 それでは、野口議員のご質問にお答えさせていただきます。
  皆伐から始める森の若返りスピードアップ事業ということで、埼玉県の事業でございますが、平成30年度の埼玉県の予算といたしましては、1億9,573万7,000円ということでございます。
  以上でございます。
○前田 栄議長 9番、野口議員。
○9番 野口守隆議員 では、その対象面積はどのぐらいになっているんですか。対象といいますか、いわゆる何ヘクタールぐらいの予算なんでしょうか。
○前田 栄議長 坂本産業観光課長。
○坂本由紀夫産業観光課長 こちらの予算につきましては、全県での予算ということでございますが、埼玉県といたしましては、こちらにつきましては埼玉県、以前から森林整備をしております。当初、20年度から27年度の8年間で6,500ヘクタールというふうな森林面積の整 備をするというふうな目標を掲げておりました。ことしにつきましては、予算上1億9,573万7,000円ということでございますが、面積については、ちょっとそこまで把握しておりません。すみません。
○前田 栄議長 6,500というのは、ないの。あるか、ないか。ないんか。ないの。わからないの。
○坂本由紀夫産業観光課長 わかりません。
○前田 栄議長 それじゃ、それだけ言えばいいです。
  9番、野口議員。
○9番 野口守隆議員 私、この事業は余りよく知らなかったんです。この事業の実施要項何なりはいつごろ町では知ったのか、それからこれの実施について森林組合などと協議したことはあるのか、この2点をお伺いいたします。
○前田 栄議長 坂本産業観光課長。
○坂本由紀夫産業観光課長 それでは、お答えさせていただきます。
  こちらの事業につきましては、森林組合のほうでは、総会等でもちろんPRをしているということでございます。町といたしましては、こちらの事業、27年から野口議員おっしゃられたとおり実施しておりますが、28年から存じ上げたと思っております。
  以上でございます。
○前田 栄議長 2点目。
○坂本由紀夫産業観光課長 森林組合との協議。
○前田 栄議長 協議したか。
○坂本由紀夫産業観光課長 それでは、森林組合との協議についてご説明させていただきます。
  こちらの事業につきましては、先ほども申し上げましたが、森林組合のほうでは、それぞれの総会のときに事業についての説明、またパンフレットの配付ということを実施しておりまして、町といたしましても、こちらの事業につきまして林業者から照会があった場合は森林組合を通し照会するということで、そのように進めております。
  以上でございます。
○前田 栄議長 9番、野口議員。
○9番 野口守隆議員 それで、この事業の原資というのは、県の原資は、これは多分車の関係のほうだと思うんですが、それなのか、またこのような事業は他の都道府県でも行っているのか、この2点をお伺いします。
○前田 栄議長 2点お願いします。
○坂本由紀夫産業観光課長 こちらのほうの資金につきましては、財源につきましては彩の国みどりの基金、みどりの基金を活用しております。
  それから、他県の……。
○前田 栄議長 そう、他県の。
○坂本由紀夫産業観光課長 これは皆伐の他県の事業ということでよろしいですか。
  皆伐の他県の事業につきましては、各県都それぞれ実施しておろうかと思いますが、詳細までについては、ちょっとそこまで調べてございません。
  以上でございます。
○前田 栄議長 9番、野口議員。
○9番 野口守隆議員 わかりました。
  多分これは埼玉県独自の私は事業だと思っておるんです。非常に至れり尽くせりの事業だと実際には思っております。
  この事業の中央部森林組合などの実績はどうなっているのかをお伺いいたします。
○前田 栄議長 坂本産業観光課長。
○坂本由紀夫産業観光課長 それでは、野口議員のご質問にお答えさせていただきます。
  中央部森林組合の実績でございますが、皆伐に関しまして、平成27年度が3.41ヘクタール、28年度が3.46、約3.5ヘクタール、29年度が4ヘクタールということになってございます。今、皆伐について申し上げましたが、それぞれ植栽等もございますが、主に皆伐についてご説明させていただきました。
○前田 栄議長 9番、野口議員。
○9番 野口守隆議員 地区別にわかったら、教えていただきたいんですが。
○前田 栄議長 坂本産業観光課長。
○坂本由紀夫産業観光課長 こちらにつきましては、27年、28年、29年につきましては小川町、寄居町、東秩父の実績ということで、ときがわ町での実績は入っておりません。ただ、ときがわ町につきましては、29年度繰り越し事業を含み、30年度2地区を予定しているというふうな予定でございます。
○前田 栄議長 9番、野口議員。
○9番 野口守隆議員 地区別で小川町がどのくらい、東秩父が町がどのくらい、寄居町がどのくらいというのはわからないんですか。
○前田 栄議長 坂本産業観光課長。
○坂本由紀夫産業観光課長 中央部森林組合の全体の面積ということで、地区別まではちょっと調べておりませんでした。申しわけございません。
○前田 栄議長 9番、野口議員。
○9番 野口守隆議員 わかりました。
  私はこの事業について、幾つかお話ししたけれども、この事業、もう1つ重要な問題を解消できると私は思っているんです。それは人家や道路の日陰になる解消になると思っているんです。特に冬季に、人家は近くに針葉樹が大きくなると、日が当たらなくなって困っている家が多く見受けられます。また、道路沿いにある針葉樹により冬に凍結している道路も、このために多いんです。広葉樹に植えかえれば効果が期待でき、生活環境もよくなると。そのためにもこれは、町でもぜひ積極的に進めてもらいたいと思うんですよ。非常に私に言わせれば、これは日陰の解消には役立つ事業だと思うんです、これは。
  ぜひ、再度お伺いいたしますが、積極的に進めていただくわけにはいかないでしょうか。
○前田 栄議長 坂本産業観光課長。
○坂本由紀夫産業観光課長 こちらの事業につきましては、野口議員ご指摘のとおり、切って植えるまで続けるような事業でございます。
  こちらの事業につきましては、広葉樹を植えるということも、もちろん事業の項目の中に含まれております。CO2の削減等ももちろんございますが、林業経営者の支援のためも含めまして推進してまいりたいと考えております。
  以上でございます。
○前田 栄議長 9番、野口議員。
○9番 野口守隆議員 現在、先ほどの答弁書にもあったように木材価格が非常に低迷しておりまして、林業はいわゆる生業、なりわいとしては成り立っていない状況に今あるんです。
  戦後、国からいわゆる植林を奨励され、いわゆるそのとき国策の1つだったと私は思っているんですが、全国でたくさんの杉、ヒノキなどの針葉樹が植栽されて、今、ご存じのように伐木、いわゆる切る時期を迎えているんです。本当に町内でも同様の山林が多く見受けられております。現況では、このまま放置せざるを得ないという状況になっております。
  我が家でも、たくさんの杉、ヒノキなどを代々植えてまいりました。昭和40年代には、一番多い年では1万本以上を植えつけておりました。この15年ほどは、植えつけは行っておりません。
  私は本来、人家の近くの里山に針葉樹を植えるべきではなかったと今、思っております。里山には広葉樹林が合っていると思うんです。広葉樹は、昔は炭、まき、そして落ち葉は堆肥として利用され、生活と非常に密接に結びついていたんです。これが自然のサイクルであり、いわゆる林業で適地適木と言うんですが、適地適木が林業本来の姿だとこれは思っております。
  私は、これまで林業関係の一般質問は行ったことはありません。なぜかというと、家業に関する質問は、私は自分では避けるべきだと考えていました。今回なぜ林業関係の質問をしたかというと、いわゆる今、自責の念に駆られているんです。同じ樹種を大量に植えたことは間違っていたのではないかなと思っているんです。自然体系を壊してしまったのではないか、また針葉樹、広葉樹の混合林というのが日本の本来の山林の姿ではなかったのかと今、思っております。農業は、正直な話を言いますと、1年である程度結論が出ます。林業は最低50年かからなければ結果はわからないんです。非常に年月のかかる仕事なんです。
  私は、80代のある女性にこうに言われました。「私が嫁に来たときは、前の山の木は小さくて日当たりがよかったのに、今は大きくなって日当たりが悪く、冬は寒くてかなわない」と言っておりました。特にこういったところがあるのは、正直な話をすると、ときがわ町内では西平地区に私は物すごくあると思っております。
  50年生の杉は、樹高が大体15メートルから20メートルになります。70年、80年になると、さらに樹高は伸びて、日を遮る部分が大変多くなってきます。そしてこういった変化は、そこに住んでいる人でなくてはわからないんです。だから私も、「まず、隗より初めよ」という言葉どおり、私は、我が家の山の1カ所をモデル地域としてこの事業を取り入れて広葉樹を植えてもらおうと思っております。
  この事業では県のかかわり、つまり5年の下刈りが終わった後の保育が一番のネックなんです、これは。しかし私は、いわゆるひなたに、日当たりがよくなる方に、「どうですか、その後、下草刈りをしてくれませんか」と言ったら、「喜んで私たちはやります」と言われました。
  広葉樹を植えて、本当にさまざまな効果があらわれると思っております。ぜひ町でも森林組合と連携をしっかりとってもらって、さらに住みよいまちづくりにこれはなると思うんです。私もできる限り協力してまいります。ぜひよろしくお願いして、簡潔に一般質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。
○前田 栄議長 暫時休憩いたします。
  再開を10時45分といたします。
                                (午前10時28分)
─────────────────────────────────────────────────
○前田 栄議長 休憩前に引き続き一般質問を行います。
                                (午前10時45分)
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          ◇ 山 中 博 子 議員
○前田 栄議長 発言順位2番、質問事項1、各団体への補助金について、質問事項2、シェアハウスの現況は。
  通告者6番、山中博子議員。
○6番 山中博子議員 議席番号6番、山中博子です。議長の発言の許可をいただきましたので、これから一般質問させていただきます。
  質問事項1、各団体への補助金について。
  (1)補助金が適正に使われているかどうか検証しているのか。
  (2)各団体からは、毎年申請書の提出はされているのか。
  以上、2点について伺います。
○前田 栄議長 答弁願います。
  渡邉町長。
○渡邉一美町長 山中議員ご質問の1、各団体への補助金についてお答えいたします。
  町から各団体への補助金につきましては、補助の基本的な手続を規定したときがわ町補助金等の交付手続等に関する規則及び補助金ごとに補助の対象、目的などを定めている補助金交付要綱などに基づき、執行しているところであります。
  そうしたことを受けまして、1点目の補助金が適正に使われているかを検証しているか、そして、2点目の各団体からは、毎年申請書の提出はなされているのかのご質問につきましてですが、1点目をご説明申し上げる中でどうしても2点目のご質問にも触れざるを得ませんので、1点目、2点目のご質問を一括してお答えさせていただきます。
  まず、基本的な部分といたしましては、補助金等の交付手続等に関する規則第4条によりまして、「補助金等の交付を受けようとする団体は、必要書類を整えて町長に申請しなければならない」と規定されており、申請が行われて交付手続が始まるという申請主義をとっております。
  そして、それに基づき補助金の交付申請があったときは、同規則5条の規定により、当該申請に係る書類の審査等、その目的及び内容がそれぞれの補助金交付要綱に照らし合わせて適正であるかどうかの調査をした上で、補助金の交付が適当であると認められたものについて、交付の決定を行います。
  また、それぞれの団体の補助事業終了後、同規則第12条の規定により、補助を受けた団体から提出される実績報告書に基づき、補助事業の成果が補助金等の交付決定の内容、条件に適合するものなのか調査した上で補助金額の確定を行い、補助金の精算を行っているところであります。
  このように、各団体への補助の執行につきましては、補助事業の実施前、実施後の2段階での確認を行い、補助の適正な執行に努めているところであります。
  以上です。
○前田 栄議長 よろしいですか。
  6番、山中議員。
○6番 山中博子議員 補助金交付事業には、団体への補助金と事業への補助金があります。
  今回は42団体の補助金について調べてみました。補助金交付は約3億2,000万円で、そのうち団体への補助金は約6,400万円でした。42団体のうち、団体への補助金と事業への補助金両方を交付している団体が2つありました。2つの団体とも合算して収支決算報告を提出しています。合算して提出している団体の1つは、事業への補助金は残金があるのに、団体への補助金と一緒になっているため返金していません。
  各団体それぞれの要綱についても調べてみました。補助金交付要綱の決定通知書の交付条件として、本補助金はほかに流用してはならないと最初に書かれています。これは補助金の流用になるのではないでしょうか。
  もう1つの団体は、残金は返金しています。支出した全額のみで計上しているので、どのような項目で支出したのかわかりません。
  この2つの団体のように合算した収支決算報告についてどのように考えているのか、どのように検証しているのか伺います。
○前田 栄議長 答弁願います。
  荒井企画財政課長。
○荒井 淳企画財政課長 それでは、ただいまの山中議員のご質問にお答えさせていただきます。
  私からは、それぞれの個々の団体についてのお話というよりも、今、ご指摘のありましたような団体に対しての全体的な考え方といたしまして、お答えのほうをさせていただきますので、よろしくお願いいたします。
  まず、それぞれの団体に補助金を出す場合に、町長の答弁にもございましたように、申請があって、それを審査して交付し、そして最終的には実績報告書を出していただいて、精算をするというふうなものでございます。
  その中で、毎年度各課に指示を出しておりますのは、予算編成方針というものが予算をつくる前に提示するわけでございますけれども、その中で各補助金につきましては、ご指摘のありましたようなことがないように適正に処理をするようにということで指示を出させていただいているところでございますので、私、指示を出しているほうとしましては、そうしたことがないというふうなことで考えておったわけでございます。
  ただ、ご指摘いただきましたようなことが実際に見受けられているのも、私も認識しております。それはなぜかと申しますと、平成25年度に、やはりご指摘がありましたような補助金の検査というものを企画財政課のほうに於きまして、全て団体補助につきまして検査のほうをさせていただきました。その中で、ご指摘があったような事象につきましてやはり確認をしておりまして、翌年度以降につきましては、そうしたことのないようにということで指示のほうも出しておったものですから、そうしたことはないというふうに私のほうでは認識をしていたところでございます。
  そうしたことから、ご指摘にもございましたように、やはりそうした経理の仕方というのはよろしくないというふうなことでは考えておりますので、今後、もしそういうふうなことがあるようであれば、適正な経理につきまして指導をもう一度していきたいというふうに考えております。
  以上ございます。
○前田 栄議長 6番、山中議員。
○6番 山中博子議員 2つの団体については認識しているということですので、今後このようなことのないように、とにかく補助金というのは目的があると考えます。その補助金の目的について補助金を使う、そうでないといけないと思うのですが、残金をほかに足らなかった補助金のほうに流用してしまうというのは一番いけないことだと思うのですが、いかがですか。
○前田 栄議長 荒井企画財政課長。
○荒井 淳企画財政課長 それにつきましては、やはり先ほどお話し申し上げました予算編成方針の中でも、そうしたことのないようにということで通知のほうをしている中では、おっしゃるとおりだというふうには考えております。
  以上でございます。
○前田 栄議長 6番、山中議員。
○6番 山中博子議員 ということは、それは指導していっていただけるということでよろしいですね。
○前田 栄議長 荒井企画財政課長。
○荒井 淳企画財政課長 はい。ご指摘のありましたように、指導のほうをしていきたいというふうに考えております。
  以上です。
○前田 栄議長 小峯副町長。
○小峯光好副町長 各団体の補助金につきましては、先ほど山中議員のほうからお話がありましたけれども、42団体ということで、いろいろな団体があるわけですけれども、その会計をされている方も一般の方がされているということで、なれていない方もいらっしゃるということもあると思うんです。
  そういう中で、各担当課が補助金を出す場合についてはかかわっているわけでありまして、今、企画財政課課長が申し上げたようなことを、基本的な考え方を各団体のほうに間違えないように周知していくということを徹底していきたいというふうに考えておりますので、ご理解いただきたいというふうに思います。よろしくお願いします。
○前田 栄議長 6番、山中議員。
○6番 山中博子議員 別の団体なんですが、団体への補助金が2つ交付されています。この団体も2つの補助金を合算して収支報告書を提出しています。1つの団体に団体への補助金を2つ交付するということと、これもまた2つの補助金を合算していること、どのように考えているのか伺います。
○前田 栄議長 荒井企画財政課長。
○荒井 淳企画財政課長 ただいまのご質問にお答えさせていただきます。
  まず、補助金が2つ、1つの団体にあるというふうなことのご指摘でございますけれども、それぞれに補助金の交付要綱なり、交付をするための内部規定というものがあるというふうには考えております。その中で、それぞれの補助をする目的というものが違っているかと思 います。それに沿って補助をしているというふうには考えておりますので、1つの団体であるからといって、2つの補助金を受けてはいけないというふうには考えてはございません。
  以上です。
  2点目もよろしいですか。
○6番 山中博子議員 はい。
○荒井 淳企画財政課長 ただ、それを、ご指摘のように1つの報告書で実績報告が出てくるというふうなことにつきましては、それはよろしくない経理の仕方だというふうには考えておりますので、そこについては改めさせていただきたいというふうには考えております。
  以上です。
○前田 栄議長 6番、山中議員。
○6番 山中博子議員 わかりました。
  先ほどから出ております平成30年度予算編成方針、これですが、負担金補助及び交付金について、次のような方針が示されています。抜本的な見直しを行い、その効果を精査し、整理統合、縮小、終期設定を行うこと、2番目に、自立を促すとともに、補助金の縮小、廃止に努めること、3番目、繰越金が補助金の50%を超えている団体は、補助金の縮小、休止に努めることなど、ほかにも幾つかの方針を示しています。このような方針をもとに、平成30年度の予算の中で見直された補助金はどのくらいあったのか伺います。
○前田 栄議長 荒井企画財政課長。
○荒井 淳企画財政課長 ただいまのご質問でございますけれども、予算編成をしてきた中の私の記憶の中でございますけれども、平成30年度におきましては、これに基づいて何か変わったというふうなことはなかったというふうには記憶しております。
  ただ、こういった方針に基づきまして、先ほどお話し申し上げましたように、平成25年度に全て見直しを行いまして、それに基づいて平成25年度に検査をしたわけですから、平成26年度中に各課にそうしたことで補助金の内容を見直してくださいということで、平成27年度の予算編成方針の中にそれを同じように組み込みまして、そこでは補助金のほうは廃止をしたりですとか、減額をしたりですとかというふうなことは多々ございました。
  以上でございます。
○前田 栄議長 山中議員。
○6番 山中博子議員 今回、調べてみましたら、3つの団体が補助金を返金しています。そのまま繰越金としてしまっているところと返金しているところ、統一性がないのではないで しょうか。
○前田 栄議長 荒井企画財政課長。
○荒井 淳企画財政課長 それにつきましては、各補助をしている主管の課がございます。その課のほうの考え方というのもございますし、その補助をしている団体がどういうふうな予算をつくっているのか、補助だけで運営を行っているのか、それとも会員からの会費なり何なりで一緒くたにして運営を行っているのか、その辺も考慮しないと、その返金が必要になるのか、繰り越しがいいのかというふうな判断になりますので、そこにつきましては各課の判断で行っていただいているところでございます。
  以上です。
○前田 栄議長 6番、山中議員。
○6番 山中博子議員 それでは、補助金が余った場合、返金するかしないかということはその各課に任せてあると、どこにも返金するものであるという規定そのものはないということですね。
○前田 栄議長 荒井企画財政課長。
○荒井 淳企画財政課長 今のご質問につきましては、ちょっと語弊があるかもしれませんけれども、町長の答弁の中にもございましたように、補助金は交付の申請があって、最終的には実績報告が出てきて、そこで精算をするというお話をさせていただいたと思うんですが、その精算行為というものが返金というものにもつながってくるというふうには考えております。
  以上です。
○前田 栄議長 山中議員。
○6番 山中博子議員 ちょっと理解しがたいんですが、返金という行為に精算とおっしゃいましたが、返しているのは3つの団体しかありません。ですから会費云々というよりも、補助金というのはそもそも返金しなくてもよいものなのかどうか、そこのところから伺いたいと思います。
○前田 栄議長 荒井企画財政課長。
○荒井 淳企画財政課長 あくまでも補助金も公金でございますので、補助の目的につきまして使っていただくというふうなものがございます。それ以外で使うというふうなことは許されないということになりますので、その辺は実績報告書なり何なりで確認をしていただいて、補助の目的に合って、補助の目的で余ったとした場合、補助の目的の事業で経費が使い切れ なかった場合、それはもう当然返金をしていただくというふうには考えています。
○前田 栄議長 山中議員。
○6番 山中博子議員 42団体の収支報告書を全て読ませていただきました。その中には、会費を取らず、補助金だけでやっている団体も幾つかございます。その場合、目的に対して使った補助金であるならば、その団体というのは、補助金は公費ですし返すべきと考えられます。返しておりません。やはりそこのところは、しっかりと補助金の意味を踏まえ、返金するものは返金する、そのようなことをしっかりとやっていただきたいと思います。
○前田 栄議長 荒井企画財政課長。
○荒井 淳企画財政課長 ご指摘いただいております部分につきましては、実際にごらんになったのは平成28年度ということで、既に決算をしてしまっている中でございます。今後その辺の対応は、改めて訂正をできるなり何なりして、対応はしていきたいと思います。
  ただ、多くの団体につきましては、やはり補助をしている目的、それに合致したもので経費のほうを使っていただいていると思っておりますし、補助以上に経費のほうがかかっているというふうなことで、返金のほうが発生していないんだというふうなことでは、多くはですよ、ということで考えております。
  以上です。
○前田 栄議長 6番、山中議員。
○6番 山中博子議員 会費を集めている団体や、今後大きな出費が予想される団体もあるので、一概に補助金を縮小すべきとは言えませんが、補助金の50%を超えている繰越金がある団体もありました。2つの補助金を交付している団体については、補助金の目的をもう一度確認していただきたいと思います。
  以上で1問目は終わります。
○前田 栄議長 続いて、質問事項2、シェアハウスの現況は。
  6番、山中議員。
○6番 山中博子議員 シェアハウスの現況は。
  1、入居者の状況は。
  2、入居者の資格には、「シェアハウスの周辺の役場本庁舎から明覚駅までの商業機能の見直しや観光施設の立地などに興味がある者」とあります。入居者はどのような商業機能の見直しや観光施設の立地などに興味を示したのか伺います。
○前田 栄議長 答弁願います。
  渡邉町長。
○渡邉一美町長 山中議員ご質問の2、シェアハウスの現況はについてお答えいたします。
  シェアハウス「まちんなか」につきましては、埼玉県の超少子高齢化対策モデル支援事業補助金を受け、古民家を改修し、1階を共有スペース、2階に6部屋を設け、若者個人を対象に貸し出し、共同生活を送る施設で、本年4月より稼働を始めた施設であります。
  ご質問の1点目、入居者の現況はについてですが、昨年12月の定例会において設置条例を議決いただいたことから、2月に入居者の募集を行い、これまでに6名、2月2名、3月1名、4月2名、5月1名から入居の申し込みがありました。現在、既に4名が入居しており、5月に入居申し込みがあった方につきましては、昨日、面接を行いましたが、まだ決定には至っておりません。
  入居者の内訳ですが、プライバシー保護の関係で細かくは申し上げられませんが、まず入居前の居住地は町内1名、比企郡内2名、県内から1名で、性別は男性3名、女性1名となっております。昨日面接をした方は女性でございます。入居申し込みがあった方の中には、1名は面接不参加という結果になった方もあります。
  続いて、2点目の(2)入居者の資格については、「シェアハウス周辺の役場本庁舎から明覚駅までの商業機能の見直しや観光施設の立地などに興味がある者」とありますが、入居者はどのような商業機能の見直しや観光施設の立地などに興味を示したかについてでございます。
  ご質問にあります、シェアハウス周辺の役場本庁舎から明覚駅までの商業機能の見直しや観光施設の立地などに興味がある者につきましては、ときがわ町シェアハウスの設置及び管理に関する条例第4条、「入居者の資格」の中で規定されているものであります。
  これは、第二次ときがわ町総合振興計画の土地利用構想において、本庁舎周辺を地域拠点、本庁舎周辺から明覚駅の区間を商業施設や観光施設の立地を促す地域交流軸と位置づけていることから、これを意識した条件づけとしたところであります。
  そして、入居申込者に行った面接においても個々に考えを伺っており、4名それぞれ、商業機能の見直しや観光施設の立地などに興味があることは伝わってきましたが、実際に生活をしてみないとわからない部分もあり、具体的な取り組みでの提案はまだありませんでした。
  しかし、シェアハウス「まちんなか」には、いろいろな考え方や技術、特技を持った若者が集まっているため、日常の生活の中でさまざまな話題が上がるかと思います。そうした中、地域の活性化を意識づけしておくことで、自分たちが住んでいる地域の活性化が話題に上が ることも考えられ、商業機能の見直しや観光施設の立地につながると考えています。
  また、20代の若者たちが住んで地域とのかかわりを持つということで、その地域の活性化にも期待しているところであります。
  以上です。
○前田 栄議長 6番、山中議員。
○6番 山中博子議員 入居者と地元住民とのコミュニケーションはどんな形でとっているのか伺います。
○前田 栄議長 答弁願います。
  荒井企画財政課長。
○荒井 淳企画財政課長 ただいまの山中議員のご質問にお答えさせていただきます。
  どのように地元の方たちとコミュニケーションをとっているかということでございますけれども、まだ入居して間もない中では、それほど頻繁にとっているということでは聞いてはおりません。ただ一番やはり重要視をしたのは、入居したときには必ず隣近所には挨拶に行ってくださいというふうなことはお話しさせていただいておりますし、それを実践をしていただいております。そして、聞いたところの話では、今月にも地区の道路清掃というんですか、そうしたものもあるということで、隣組長さんからも通知をいただいておりまして、そちらのほうにも参加をするようにというふうなことでお話はさせていただいております。
  条例を設置するときにもお話はさせていただきましたけれども、やはり地域のつき合いに参加するようにというふうなことで、そこは徹底してまいりたいというふうなことでございまして、よく地区の会費というんですか、そちらのほうも地区のほうからお話しいただきまして、1軒としての扱いでございますけれども、それもちゃんと納めていただいているというところでございます。
  以上です。
○前田 栄議長 山中議員。
○6番 山中博子議員 入居者が地域の活性化にどのようにかかわっていくのか、そして入居者からアイデアをどのようにして集約しているのか、また定期的に役場との話し合いをするようなことを考えているのか伺います。
○前田 栄議長 答弁願います。
  荒井企画財政課長。
○荒井 淳企画財政課長 まず、1点目のご質問でございますけれども、1点目のご質問につ きましては、町長の答弁の中でもありました。町外から初めて入ってこられる方たちですので、まだ町内のことを余りよく知らないというふうなこともありまして、面接のときにも、実際にじゃ、どういうふうなことをというふうなお話もさせていただいたわけなんですが、興味はあるんですけれども、じゃ、具体的にというふうなところまでは話のほうが踏み込めない状況でした。
  その中で、先日もちょうど面接があったわけなんですけれども、そうした中で、やはり同じように話をお伺いしたわけなんですが、その方がおっしゃっていたのは、ただのシェアハウスであれば、私は今まで入居するというふうな考えは全くなかったというお話をされたんです。でも最後の一文に、ああした地域の活性化なり何なりに興味を持っている方というふうな一文があったがために、そこに入っている人たちというのは同じようなそういうふうな興味を持っている方たちなので、話が合うだろうというふうなことで申し込みましたというふうなお話もいただきました。ですから、あそこに一文入ったことによりまして、やはりただ単に住む場所ではなくて、そうした地域のことを考えていく場所なんだというふうなことで認識した上で申し込みをしていただいておりますので、今後にそうしたことを期待していきたいというふうには考えております。
  以上です。
  2点目よろしいですか。
  2点目の町とのかかわりというふうなこと……
○6番 山中博子議員 アイデアをどのように。
○荒井 淳企画財政課長 そのアイデアをどう集約するかというふうなことでございますけれども、その町とのかかわりというふうなことの中でお願いしたのは、あそこに入居している人からそれぞれ案をいただくというのはなかなか町としても難しいものですから、代表者を選んでくださいということで、そこで中心的な存在になっていただける方を選んでいただきました。逆に自分でなりたいというふうな方だったんですけれども、その方と先日もやはり話し合いをしたりというふうなことで、その前の先週の土曜日に町内で、今は4人ですが、交流会を持ちました。そのときにも、いろんな話ができてよかったですというふうなお話もいただきましたし、今後そうした方たちが、本当にいろいろなところから、いろんな考えですとか、いろんな技術、いろんな特技を持った方が集まってきました、本当に今回は。そうした方たちが、一つの屋根の下でああやって顔を突き合わせていろいろな話をする中では、本当におもしろいことが起こるんじゃないかなというふうには思っております。
  それを、こちらも町としてもこう考えているんだということを、その代表者の方ときのう話をさせていただきまして、今後そうしたことも、それだけじゃないですけれども、そうしたことも含めて、いろいろみんなで話をしていきたいというふうにはお話をいただきましたので、そこのところを窓口にして働きかけ、またアイデアをいただいたりというふうなことをしていきたいというふうに考えております。
  以上です。
○6番 山中博子議員 定期的ではないですか。
○荒井 淳企画財政課長 すみません。定期的な部分でいきますと、ご本人も仕事を持っていてあそこに住んでいるということで、そのまちづくりが仕事ではありませんので、できるだけこちらとしては定期的に話のほうはしていきたいというふうには考えておりますが、ご本人の都合もございますので、その辺は柔軟に対応していきたいというふうに考えております。
  以上です。
○前田 栄議長 6番、山中議員。
○6番 山中博子議員 アイデアの件については、わかりました。
  今、ちょっと周りを見たところによると、これから、今でも除草が大変な時期だと思うんですが、あの広いところ、入居者だけで管理できるのか、外回りの管理徹底はしているのか伺います。
○前田 栄議長 荒井企画財政課長。
○荒井 淳企画財政課長 ただいまのご質問にお答えさせていただきます。
  その辺も非常に、ああした地域に住むということはそういうことなんだよというふうなことを、やはりお話をさせていただいております。ちゃんと環境のほうも整えていかなければいけない、そうしたことを意識づけをしているところで、そうしたことで、先日も草刈り機のほうもあそこに配置しまして、これを使って除草のほうをお願いしますということで、お話のほうはさせていただいております。
  以上です。
○前田 栄議長 6番、山中議員。
○6番 山中博子議員 町外からの移住定住、若者の町外流出防止、ときがわ町内での起業促進及び地域の活性化を推進するためという目的で設けられたシェアハウスです。ただ寝に帰るのだけに帰ってくるだけではなくて、大いに活躍していただきたいと思います。
  以上で質問を終わりにします。
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          ◇ 田 中 紀 吉 議員
○前田 栄議長 発言順位3番、質問事項1、ときがわ町の教育行政(重点施策)の現状と目標について、質問事項2、2020年度からの小学校英語の教科化について。
  通告者5番、田中紀吉議員。
○5番 田中紀吉議員 議席番号5番、田中です。
  議長から一般質問の許可をいただきましたので、きょう、2問について一般質問させていただきます。
  最初に、今月末からのワールドカップがロシアでやります。大変期待しているところなんですけれども、世界的なイベントとしては、とにかく一番大きなイベントだということですよね。あと、来週、12日には世界的な注目というんですか、あれがあると思うんですけれども、あれは日本にとっても大きな影響があるというふうに私も思っていますけれども、直接教育という点ではありませんけれども、我々自身がしっかり関心を持ったり、いろんな点で注目していかなければいけない問題だというふうに思っています。
  早速入らせていただきます。
  今回、私も教育関係のということで、教育長も総務課長も全く新しくなったので、大変経験というのか、それとは思うんですけれども、教育長はときがわ町はずっと長いわけですし、教育の点ではもう大変ベテランだと思いますので、その辺よろしくお願いします。
  最初に、教育委員会点検・評価報告書というのが私の手元には一応3年分あります。一応これを当たってみました。その問題の中で、特に今回は2つの問題ということでテーマにさせていただきました。
  具体的に言いますと、小学校、それから中学生を対象に全国学力テストが毎年実施されております。さらに中学3年生については、比企統一テストが実施されています。調査結果の公表については各教育委員会の判断でできるということになりまして、一部の教育委員会ではしっかり公表しているところ、または全国的には、過度なというのは私も多少思いますけれども、しっかり目標を持って、具体的な教員の長期の派遣、それからいろんな取り組みをされている県もあります。それから教育委員会では、具体的なそういういわゆる過去問の取り組みだとか、教育委員会、学校での取り組みだとか、かなり特徴的なというんですか、いろんな努力ということも含めてやっております。
  それで、今回、最初に、全国、埼玉県、ときがわ町の過去3年の調査結果ということで、 できれば数値的なことをお願いしたいと思います。
  それから、具体的に公表できないという点では、埼玉県では1カ所、東秩父村については1校しかないんです。だから、それで伏せておりますけれども、ほかはかなり具体的に出しているところもあります。それを公表できない理由について。
  それから、具体的な数値目標、どういうのをときがわ町の教育委員会として目標にするのかというのが全くないんです。ただ、こういう活動をしました、それから評価の点も、こういう努力して成果が出ていますというだけなんです。これはもう9年分やりまして、29年度の報告書を入れると10年目になります。その辺のところが、どうも、もう一個進まないという感じを非常に今回も受けました。だから、その辺も含めてどうなのかということで伺います。
  以上です。
○前田 栄議長 久米教育長。
○久米正美教育長 田中議員のご質問の1、ときがわ町の教育行政(重点施策)の現状と目標についてお答えいたします。
  まず、(1)全国、埼玉、ときがわ町、過去からの推移3年分の調査結果はについてお答えします。
  全国学力・学習状況調査について申し上げますと、小学校6年生と中学3年生を対象に、主に国語と算数・数学で実施されています。それぞれの教科で基礎的な学力を問うA問題と、応用的な学力を問うB問題に分かれています。
  調査結果ですが、国の平均正答率は、各教科や各年度により違いがありますが、過去3年間を見ると、A問題では大体7から8割、B問題では4から7割程度の正答率になっています。
  埼玉県の平均正答率は、全国の平均正答率を超えたことは、平成27、28年度ではありませんでしたが、平成29年度の小学校の国語A・B、中学校の国語Bと数学Bでは、ほとんど国と並ぶ結果が出ています。
  ときがわ町の平均正答率は、過去3年間で全国の平均正答率を超えたのは、平成28年度の中学校の国語A・Bでした。埼玉県の平均正答率を超えたのは、平成27年度では中学校の数学A、平成28年度では中学校の国語A・B、中学校の数学A・Bとなっています。
  続きまして、(2)公表できない、しない場合の理由はについてですが、本町における全国学力・学習状況調査の結果の公表につきましては、28、29年度は埼玉県のホームページに 市町村ごとに公表されていて、本年度につきましても同様に公表予定です。学校ごとの公表については、埼玉県の市町村立学校においては、原則として調査結果を公表しないとしていますが、これは公表することで、学校間での序列化や過度な競争が生じるおそれがあり、調査の適正な遂行に支障を及ぼすおそれがあるためです。
  次に、比企統一テストの結果の公表についてですが、このテストは中学3年生のみが対象であり、進路指導のために個々の学力の実態を、生徒1人1人やその保護者が把握することを目的としていますので、公表の考えはありません。
  次に、(3)今後の具体的数値目標は、また対策、方策はについてですが、全国学力・学習状況調査につきましては、調査対象学年が固定化されており、児童・生徒が入れかわるため、単純に前年までとの比較ができません。
  しかし、埼玉県学力・学習状況調査では、小学校4年から6年生までと、中学1年生から3年生までで実施しており、児童・生徒1人1人の学力の伸びを確認することができます。本町は小規模校が多く、平均点などは年によって大きく変化しますが、児童・生徒の頑張りをきちんと評価しようとするなら、1人1人の児童・生徒の伸びこそが大事であり、それが目標であると考えています。
  その対策としましては、町では毎年度、教育行政重点施策を定め、確かな学力の育成に努めているところであります。
  最後に、(4)新たな取り組み、先進事例の研修など、GTECほかは検討されているかについてですが、既に本町で取り組んでいる重点施策や教員研修をさらに充実させてまいります。
  なお、GTECは、聞く、話す、読む、書く、のスコア型英語4技能検定と言われるもので、近年、受験者がふえており、入試に活用する大学もふえているようです。本町では英語への取り組みは、中学校1年生において、町からの補助により全員が日本英語検定協会のいわゆる英検を受検しており、効果を上げています。
  以上です。
○前田 栄議長 よろしいでしょうか。
  5番、田中議員。
○5番 田中紀吉議員 ありがとうございます。
  それでは、具体的なことをお伺いします。
  数値の点なんですけれども、埼玉県教育委員会が調査結果を発表している概要というのが ホームページであります。私も見させていただきましたが、一言で言うと、ほぼ全て悪いというのか、低いというのか。ただこの数字は、やっぱり数字としてきちっと受けとめるという必要があると思うんです。
  特に私がかなり気になったのは、小学校算数B、ときがわ町は6.9なんです、正答率というのが。これは埼玉県では11.3、全国では13.2とかなり厳しいというか、難しい内容、Bですから発展的というのか応用的なところなんですけれども、かなり厳しい数字です。ほかも、やっと全国平均にというのが項目として幾つかある程度で、実際としては中身はかなり厳しい数字だと思うんです。
  だから私、いい、悪いということで言っているんではないんです。ただ、現状をきちんと認めてというか、それにあって、それをどうするかというのがちゃんと書いてあるんです。きちんと評価報告書には、具体的に重点項目、確かな学力の育成という点では、かなり具体的に書いてあります。施策の評価も、すごくこの評価だけを見ると、ときがわ町はすごくいいんじゃないかと読めるような評価なんです。それは3年続いています。ことしはもう終わっていますから、9月にこれは出すことになっておりますけれども、やります。だから、この言葉上で並ぶ数値とかというんじゃなくて、きちんと全体として受けとめて、それを次の段階に進むというんですか、そういうことが必要だというふうに思うんです。
  まず、その点を伺います。
○前田 栄議長 答弁願います。
  清水教育総務課長。
○清水健治教育総務課長 ただいまのご質問にお答えさせていただきます。
  ご指摘のとおり、ときがわ町では教育行政の重点施策評価調書というものを毎年度作成してございます。
  学力の向上につきましては、平成30年度におきましても、確かな学力の育成ということで何点か掲載させていただいておりますけれども、その中で特に町のほうで力を入れてございますのが、まず1点目が少人数指導、こちらは1クラスを2つに分けて行っている指導でございます。また、2つ目といたしましては、1クラスを2人の教員によって指導する方法で、きめ細やかな指導を実施している部分がございます。それから、先ほど来のお話にあります学力テストの調査結果の分析を行いまして授業に反映させたり、また4点目といたしましては、学力低下を補う目的で個別の補習等もそれぞれの小・中学校で行っております。
  先ほどご指摘いただきました、この主な取り組みが毎年変化がないというご指摘でござい ますけれども、教育につきましては継続した努力といいますか、取り組みが重要と考えてございますので、引き続きこちらを充実させていくというところに重点を置き、具体的な数字の目標という点につきましては、結果的に全国平均または県平均を超えていければよろしいと考えているところでございます。
  以上です。
○前田 栄議長 久米教育長。
○久米正美教育長 すみません、ちょっと補足をさせていただきたいと思います。
  先ほど田中議員のほうから、最近の学力テストの結果はということでご紹介があったわけなんですけれども、私の資料等を見てみますと、平成28年度につきましては、この全国の学力テストは中学3年生しか実施しませんから、その中学3年生の都幾川中学校、玉川中学校の町の平均というのは、県よりも高く、また国よりも高いという結果が出ております。また平成26年度は、県より高くて、0.2全国より低いという中学校での結果が出ております。
  議員のおっしゃるように、私も8年間ここでお世話になっている中で、特徴としましては、小学校の低学年、中学年においては若干県や全国と開きがあるものの、学年が上がっていくにしたがって、だんだん県や全国に追いつき、そして追い越していくというような傾向がある、これがときがわ町の子供たちの状況かなというふうに私は把握しております。これは恐らく子供の低年齢のときには伸びやかに、そして伸びやかな教育をしていただいて、そしてエンジンがかかってくればそういったところに達してくる、これが現状だというふうに私は受けとめております。
  以上です。
○前田 栄議長 ちょっといいですか。
  田中議員、朝も言いましたけれども、一般質問は自由なんだけれども、ときがわ町の教育行政の現状と目標についてで1、2、3、4と順番に言ったわけですよね。それで田中議員が今言ったように、小学校の算数が悪いと、だから(1)の調査結果はと、順番に言ってもらいたんです、できれば。そうじゃないと、重点施策は何だ、点は何だというと、朝言ったようになかなか難しいんで、この順番で1、2、3、4と言っていってもらったほうが、答えるほうもやりやすいと思うんですけれども。できれば。
○5番 田中紀吉議員 注意します。
○前田 栄議長 田中議員。
○5番 田中紀吉議員 私的にはそのつもりだったんですけれども、ちゃんと整理ができてい ないというのは注意したいと思います。
  要するに私的には、3カ年の数値結果が高いとか追いついているとかいうんじゃなくて、きちっと数字で出したほうがいいんじゃないかというのが1つ思っているという、そういう意味です。それで、ときがわ町は町として公表するときには、1校じゃないわけですから、過度なという云々だとかというふうには私は思っていないと、そういう意味だったんです。だから、それにまず触れたいと思います。
  それで、ときがわ町は、前回というんですか、前からハード的にはかなり他の地域から比べて相当大きな町全体としての投資もしていると。耐震からトイレから、エアコンから、ハード的には、体育館を直すとか、それから今、課長もおっしゃいましたけれども、町費としての加配の教員の先生もつけてずっと取り組んでいます。あと、各学校での自由に使えるという、金額はいろいろありますけれども、特徴ある取り組みもしていると。それで、今、教育長が言いましたように、具体的な補習だとか、小学校での土曜スタディ、あれももう何年も取り組んでいます。だから、要するにそういうのは具体的にはもちろん見えているというか、わかっているつもりなんですけれども。
  そういう点で、もう1つ突っ込みが足らないというのは、そこのところをどういうふうに、もう1つ、ときがわ町らしいというのは、何かが必要なんじゃないかなと思っているんです。
  何かといったら、もう国のほうの政策がここで大きく変わろうとしているんです。大学入試がもちろん変わります。20年度、次に言いますけれども、20年度から見ると、もう道徳の問題、英語の問題とどんどん変わっているんです。先行的に取り組んでいるところはいっぱいあるわけです、県内でも含めて。だから、そういう意味では、ときがわ町らしいというんですか、ときがわ町の小規模校や、それから環境のいい中で子供たちがすくすく育つ、さらにその辺を技術的なというか、ソフト的なものが欲しいと、そういう意味なんです。
  だから毎年、毎年やっていましたというだけじゃなくて、新たな状況が変わっていく中で、じゃ、ハード的にはどうなんだという。AIというんですか、いろんな使い方がもうされているところもあるんです。具体的に塾は行かなくてもいいような形を取り組んでいるところとか。そういう意味で、公表というのは現状をきちっとつかまえると、それはそれで、この地域はどういうのを目指そうという意味なんですよ。だから決して聞いていることというか、それは矛盾していないというふうに私は思っています。
  1番目の調査結果についてはわかりましたし、公表できない理由についてもわかりました。
  具体的な3番目の数値目標とその他についても、言葉としてはお伺いをしました。目標、 県、全国を追い越すようなというのを目標にするという、不足している部分については。そうしたら、逆に言うと、それを今までと同じではちょっと足らないというか、不足している部分があるんじゃないかと思うんです。だから、そういう意味で新たなというのか、現状に合った、子供たちのことも含めて問われるんじゃないかと思うんですけれども。議長に今、注意されました3番目の点を伺います。
○前田 栄議長 3番目だそうです。
○前田 栄議長 久米教育長。
○久米正美教育長 私のほうで答えさせていただきます。
  今後の具体的な数値目標はということなんですけれども、答弁のほうで申し上げましたように、何しろ、ときがわ町の学校というのは子供の人数が少ないものですから、年によって大きな変動がございます。かつて私が平成22年に勤めた際には、県下などで、もうトップクラスの成績をとっているということで、そんなことで県のほうから、ときがわ町の教育を紹介したらいいんじゃないかなんていうような話もあったみたいです。
  ただ、そういった小さな集団ですから、その集団によって、集団としての成績というのは差が出てくる。それでこの集団はよかった、悪かったということではなくて、私たちは、その集団がいかにどれだけ伸びていってくれたかということに着目したほうがいいだろう、ここを超えなかったところはだめな集団で、ここを超えたらいいとか、そういうことでは決してなくて、現状がこれなら、これが小学校から中学校にかけてどこまで伸ばしたか、それを検証していく必要があるだろうということで、幸いにも今、県の学力・学習状況調査では、その集団、しかも、正確に言うと1人1人の個人がどれだけの伸びを示しているかというのを示してくれております。ですのでそういったところに注目して、どれだけの伸びを、そこで私たちは学校の先生方にも頑張っていただきたいと、そんなふうに考えているところでございます。
○前田 栄議長 田中議員。
○5番 田中紀吉議員 ということは、一言で言っちゃうと、今までの取り組みを継続するということでよろしいわけで、よろしいというよりも、継続してきめ細かい、要するにこの報告で書いてあるようなことをきちんと強めるというのか、充実させるというんですか、そういうことでよろしいですか。
○前田 栄議長 久米教育長。
○久米正美教育長 数値でどういう、幾つをとかいうことよりも、先ほどから言っているその 伸び率というのは、具体的に示すことは多分できるかなと思います。この集団がこれだけ伸びましたよということは、私たちで把握できますので、そういったことの数値を目安にしてやっていきたいということと、あと対策、方策なんですけれども、私も三十数年教員という仕事をやっていて、特効薬というものははっきり言ってないなというふうに考えております。一番大事なのは、本当に基礎的なことをしっかり繰り返し、繰り返しやって身につけさせていく。これが本当に何十年やってみて初めてわかったようなところで、ですから新しいものというのも、もちろん目はそちらの方向に向けなければいけませんけれども、子供たちにはしっかりとちゃんとした部分を教えながら、なおかつ我々は新しい方向を見据えて、少しずつそれを対策をとっていけばいいかなと、そんなふうに考えておるところです。
  以上です。
○前田 栄議長 5番、田中議員。
○5番 田中紀吉議員 では、教育長、ぜひ、ことしの報告書には、できるその数値も公表できるという意味ですね。それとあと、今、こういう集団がどのくらいになったとか、そういうのも、もうちょっとわかりやすいところで載せていただけたらありがたいと思いますので、ご検討いただきたいと思います。それで1問目は終わります。
○前田 栄議長 暫時休憩いたします。
  再開は12時50分です。
          (発言する者あり)
○前田 栄議長 1時から議会のほうを再開で、50分は職員の紹介なので、よろしくお願いします。朝言ったとおりでお願いします。
                                (午前11時44分)
─────────────────────────────────────────────────
○前田 栄議長 休憩前に引き続き一般質問を行います。
                                (午後 1時00分)
─────────────────────────────────────────────────
○前田 栄議長 続いて、質問事項2、2020年度からの小学校英語の教科化について。
  5番、田中議員。
○5番 田中紀吉議員 お昼の休憩を挟んで、続きをさせていただきます。
  2020年度からの小学校英語の教科化ということで、小学校英語の教科化については今年度、来年度が移行期間として、各地でさまざまな取り組みが見られます。
  そこで、ときがわ町の取り組み状況についてお伺いします。
  1、移行期間の3、4年生及び5、6年生の時間数。
  2、ときがわ町独自の取り組みは。
  3、先生方への指導、助言、援助の具体的な実施計画は。
  以上についてお伺いします。よろしくお願いします。
○前田 栄議長 答弁願います。
  久米教育長。
○久米正美教育長 田中議員ご質問の2、2020年度からの小学校英語の教科化についてお答えいたします。
  まず、(1)の移行期間の3、4年生及び5、6年生の時間数はについてですが、学習指導要領の改訂に伴い、小学校英語の教科化につきましては、2020年度から、年間で申し上げますと、3、4年生では外国語活動として45分授業を35回、5、6年生では外国語科として45分授業を70回実施することになります。移行期間の教育課程の編成実施に当たっては、3、4年生については外国語活動として45分授業を15回、5、6年生については45分授業を15回ふやして50回実施することと国から示されております。したがって、本町の3小学校においても、今年度は3、4年生は15回、5、6年生は50回外国語活動の授業を実施しております。
  次に、(2)のときがわ町独自の取り組みはについてですが、現時点では町独自の取り組みはありませんが、各学校では2020年度の次期学習指導要領の確実な実施に向け、教育課程の編成、年間指導計画の検討を行っているところであります。
  教育委員会としましては、各学校の児童、地域の実態を適切に把握し、目標の達成に必要な教育課程の実施に向けた週時程、指導計画の作成がなされるよう、各学校に指導してまいります。
  最後に、(3)の先生方への指導、助言、援助の具体的実施計画についてお答えします。
  教育委員会としましては、埼玉県教育委員会主催の「小学校教員英語指導力養成講座」に3名、「小学校英語教育中核教員育成講座」に1名を推薦し、積極的な研修会への参加を働きかけております。この中核教員研修は、自身の指導力向上とともに、所属校において校内研修の計画・実施、授業公開、他の教員に対する日常的な助言・支援等の役割を果たすことが期待される人材を育成するための研修であります。中核教員を中心に、校内教員の英語指導力向上に向けて、各校の研修体制を確立していくよう指導してまいります。
  また、教育委員会及び西部教育事務所の指導訪問において、外国語活動、外国語科の授業 公開、英語教育の指導者派遣を計画しているところです。
  2020年の新学習指導要領における外国語教育の基本理念である「外国語を用いたコミュニケーションを図る素地となる資質・能力の育成」に向け、積極的に指導してまいります。
  以上です。
○前田 栄議長 5番、田中議員。
○5番 田中紀吉議員 2番目のなので、端的に伺います。
  移行期間の問題の時間数なんですけれども、例えばさいたま市では、本年度より1年生が年34時間、2年生が35時間、3、4年生は70時間、5、6年生は105時間、必修科の予定を上回るということが報道されています。ほかにも多摩市とか、移行期間先導というんですか、モデルというんですか、言い方はいろいろありますけれども、かなり各地では先行的なというのか、後追い的な、ねばならないという時間ではなくて、かなり授業数をふやしているんです、実際は。
  ただ、どの時間に、全体の時間割があるわけですから、その中でどういう工夫をするかということが問われるんだと思うんです、現場としては。だからそこのところで、かなり各地ではいろんな工夫をされているんです。極端に言うと、5分ずつ削ったものを集めて週でやるとか、私もかなり見たつもりなんですけれども、相当現場では厳しい時間のつくり出しという言い方はおかしいんですけれども、それに近いようなことをやっています。
  だから、私がここで言いたいのは、指導要領で35時間と70時間が決まっているからやりますよというだけじゃなくて、やっぱり小規模校は小規模校、あと中山間地やこのときがわ町の現状に合ったものの工夫をもうちょっとしてもいいんじゃないかなと思っているんです。
  まず、だから時間の問題について伺います。
○前田 栄議長 清水教育総務課長。
○清水健治教育総務課長 移行期間中の英語の時間数でございますけれども、議員おっしゃるとおり、国からの指示の時間数しか現在のところ行っておりません。
  その理由といたしましては、移行期間の学校の状況等を検証、分析することで、スムーズな新課程への移行を図ってまいりたいということで、無理はしないという言葉はよろしくないかもしれませんけれども、まずはこの1年検証をして、新課程へスムーズな移行を行ってまいりたいということで考えてございます。
  なお、その国が示しております時間数どおりに移行期間を計画している学校のパーセンテージなんですけれども、3年生、4年生につきましては54%、5年生、6年生につきまして は63%の学校が国の指示どおりということになってございます。
  以上です。
○前田 栄議長 5番、田中議員。
○5番 田中紀吉議員 この移行期間の前に先行的なというか、もう何年も前に決まっているんですよね。何年度からどういう移行期間をもって、次の20年度からは完全実施というのが。だからいつも思うんですけれども、やっぱりそういうのを先取りというのは、いろいろ言い方はありますけれども、決まったからそれのというんじゃなくて、もう逆に言うと一歩遅いような気がするんです。そうじゃなくて、どういうことでという、さっき言った、報告書のほうにも絡めるんですけれども、ときがわ町の子供たちのためにどういうのが必要だというのを読めば、例えば国の指導要領が何時間になっているから、それで今年度と来年度試して、それで20年度から本格実施というのは、もう一歩遅いような気がするんです。そうじゃなくて、例えば今年度、18年度についてはそれだとしたら、19年度はそれを一歩進めて、例えば時間数はどういうふうにするのかとか、そういうものじゃないと周りから遅れちゃうような気がするんです。
  だから、今すぐの問題ではないんですけれども、時間数の問題については極めて大きな問題だと思いますので、総合的な時間を割り振るとか、違う行事を短縮することも含めてやるとか、とにかくいろんな工夫をあちこちでしています。それなんかも学びながら、ぜひ19、ことしと来年ですけれども、特に来年、来年は本格実施に向けての時間数を、単純に指導要領というだけじゃなくて、柔軟な検討をしていただけたらと思うんですけれども。その時間の問題について再度お聞きします。
○前田 栄議長 久米教育長。
○久米正美教育長 時間のほうですけれども、実際には各小学校でも15と言われているところを、ここにちょうどある小学校の年間計画があるんですけれども、3、4年生では15のところを18とっております。3時間多いからといって、それがどうなんだというところもあるんでしょうけれども、また、さらに特徴的なのが、1、2年生においても18時間英語のほうをやっておるということで、これが町の特色だとか、そういうことには当たらないなということでご紹介はしなかったわけですけれども、至るところで少しずつそういった部分を掘り起こしながら取り組んでおるというところでございます。
  あえてさらに言わせていただければ、小学校のほうで5、6年生が英語科と、それで3、4年生が外国語活動ということになったのは、5、6年生で外国語活動をやって、今度中学 校に行くと、小学校のときにはALTの先生と話すだとか会話を中心にやっていて、中学校に行ったら読んだり書いたりということになって、全く別な世界になってしまうということでスムーズな移行ができなかったと。そんなところの反省から、3、4年生が外国語活動をやってなれ親しむ、5、6年生では、今度は中学生じゃないですけれども、書くとか読むとかそういった技能も入ってきて、中学校へつなげていくということで、そういった意味では、着実にその移行ができるようなシフトをとることが一番重要かなというふうに考えております。
  時数についても、それに見合ったものをこの町でもやっていけばよいと、そんなふうに捉えております。
  以上です。
○前田 栄議長 5番、田中議員。
○5番 田中紀吉議員 わかりました。では、移行期間の問題についてはよくわかりました。
  次のときがわ町独自のということでいきますと、端的に言うと、ないというか、やりませんというか、考えていないとかということ、結論的には、いうことだと思うんですけれども、そうじゃなくて、やっぱり各地でいろんな取り組みをしているんです。
  例えば、具体的に当町は3カ所あります。だから、それを先行的に、例えばどちらかの学校と、現場とよく話をもちろんしてですけれども、具体的なモデルというんですか、先行的なというのか、そういうのが必要じゃないかと思うんです。
  それで、もう1ついけば、ことしの5月、予備調査というのを2万人を対象にやっているんです。それは、なかなか機械の問題とかいろいろあるんですけれども、実際は。実際は現場としては大変なんですけれども、その問題があると。だから、やっぱりときがわ町もそういう工夫をしたり、予備調査に例えばどっちかは参加してほしかったなという気はするんですけれども、そういう独自な取り組みがないというのはちょっと寂しいような気がして、ぜひ、前の教育長がよく言っていました、研究しますというのはやらないことだという話もしましたけれども、そうじゃなくて、実際に、例えば、じゃ、そういう現場を見に行ったのかとか、それだって1つの取り組みだと思うんですけれども、そういうことをやっていかなければいけないんだと思うんですけれども、その独自な取り組みというのは考えていないんでしょうか。伺います。
○前田 栄議長 清水教育総務課長。
○清水健治教育総務課長 お答えいたします。
  独自の取り組みはないという答弁を先ほどさせていただきましたが、独自の取り組みになるかどうかはわかりませんが、現在のところALTを小学校それから中学校に配置しておるわけなんですけれども、先ほど教育長の答弁にもありましたとおり、まずはALTとの触れ合いということで、1、2年生の学習で18時間ALTとの交流を図っております。それから授業だけではなくて、学校行事へのALTの積極的な参加、それから給食時間等々でのALTとの交流、それから休み時間、清掃時間等にもALTとの交流を図っております。
  これは、今後英語教育におきましては、話す、聞くと。先ほど予備調査というお話がございましたが、そちらでも話す、聞くという部分が重要視されてくるということで、このALTとの授業以外の部分も含めた交流というのは非常に重要なものだと捉えておりますので、これが独自の取り組みという答えになるかどうかはわかりませんが、そのような取り組みを今年度も来年度も引き続きやってまいりたいと考えております。
  以上です。
○前田 栄議長 5番、田中議員。
○5番 田中紀吉議員 わかりました。
  ぜひ対象者というよりも、子供たちの人数がかなり少ないわけですよね、実際は。単学級の、単クラスというんですか、そういうところもあるわけですから、非常に濃い交流だとか、いろんな、給食を一緒に食べながらだとか、それから活動を一緒にやりながらだとか、そういうのはまさに今、課長がおっしゃるとおり、かなり重要なものだと思うんですよ。
  だから、そういうのを生かしながら片方では、例えばそういう先行的なパソコンとあれを使ってできるだとか、そういうこともあるわけですから、そういうのを少し試してみるとか。そういう少し前向きというよりも、実際にもうこれは決まっているということでいけば、それに取り組む必要もあるんだと思うんです。
  あと、もう1つ、今回予算書にもありますけれども、コンピューターのリース切れがかなりあると思うんです。だから、それを少し、何台かはそのテストケースでできないかとか、あと教員向けのソフトなんかもありますから、あれは。だからそういうのもぜひ工夫をしていただいたり、研究をしていただけたらいいんじゃないかと思うんですけれども、教育長もぜひ詳しいんですから、そういう独自の取り組みは全部がやるというんじゃなくて、そういう研究、調査、それから研修、県でやっている、国がやっているだけじゃなくて、ぜひそういうのも積極的な提案をお願いしたいなと思います。では、2番目はいいです。
  3番目の件なんですけれども、これは具体的に私はちょっと危惧しているところで、先生 方に指導、助言、援助ということでいくと、基本的には小学校の先生はオールマイティーというのはちょっとあれなんですけれども、教科担任じゃないですよね。現在のところ、英語がどうのこうのということで採用になって、今後についてはかなりなるでしょうけれども、現場の先生としてみるとかなり厳しい部分もあるし、ALTがきちっと配置というものがありますけれども、だと思うんです。だからそのことはもうちょっと具体的に、この中間的なというだけじゃなくてほかのプログラムもありますから、それに例えば長期の休みに町費として派遣するだとか、そういう積極的なところが私は求められるんじゃないかと思うんです。
  国全体でも、特別免許という言い方をするんだそうですけれども、特別免許だとか、英語の専門じゃない先生に短期研修だとか、そういうプログラムもあるということなんですけれども、これはご存じだと思うんですけれども、そういうものもまさに移行期間のときに取り組むべき課題だというふうに思うんですけれども、その3点目ので具体的にお伺いします。
○前田 栄議長 久米教育長。
○久米正美教育長 今の田中議員からのご指摘なんですけれども、私も同感で、課題になってくるのが、やっぱり中学校は英語の専門の教員がいるということで、ALTと2人でティームティーチングということで授業をやっても、英語の先生がちゃんと全体を見ながら授業は進められる。それに対して小学校のほうは、ALTの方がいても、ALTはどちらかというとconversationというか会話を中心にということで、じゃ、5、6年生の英語科となったときに、書いたり読んだりという部分については、多少もう1人のほうの先生のほうの役割が重要になってくるかなというふうに私も感じておるところです。
  そんな部分で、田中議員のおっしゃるようなところの職員の研修とか、そういった部分などにもさらに力を入れて、英語教育に今後も力を入れてまいりたいというふうに考えております。
  以上です。
○前田 栄議長 5番、田中議員。
○5番 田中紀吉議員 直接私が伺ったわけじゃないんですけれども、先生方には不安があると思うんです、実際に。だからそういうところで、今度は教科というと、テスト、点をつけるわけです、評価をしなければいけない。だからその点についても、活動ではなくなるわけですから、今度は評価をしなければいけない。テストというか、それをするということになりますから、先生方の負担もあるわけですから、ぜひその辺は教育委員会としてきちんとしたフォローが必要だし、まさにその移行期間であることしと来年がいわゆる重要になってく るんじゃないかと思うんです。
  もう1つ、最後の中で言っておりましたけれども、中学1年生に英検を全員が受けさせてやっているというお話を伺ったので、指導云々の関連の中で伺いますけれども、中学校ではいわゆる英検でいくと3級ですね。日常的なところがというのが範囲だと。それを国の基準でいくと、一応50%を目標にするという、かなり高いというのか、現実から見るとかなり離れていると私は受けますけれども、実際、一応そこを目標にしているということで、具体的にはこの答弁書にありますけれども、何人ぐらいが受け─、1年生が受ける、これに1年生にと書いてありましたけれども、私は1年生よりももうちょっと進んだときのほうがいいんじゃないかなと感想的には思っていたんですけれども、なぜ1年生なのかなという気もしないでもないし、それをちょっと最後に伺います。
○前田 栄議長 久米教育長。
○久米正美教育長 今の質問にお答えします。
  中学1年生の3学期の1月の段階で受検をさせております。やっぱり中学校に入学して英語を勉強して、そして多少英語が身についてきたところで英検を受検してもらう。これは町のほうの予算で全員の生徒が受検できると。多少、級が、もう自分は既に5級はとっているから4級が受けたいという生徒であれば、それを負担していくということにしておりますが、一番の狙いは、その時点で一回英検を受検させて、ああ、こういうふうなテストがあるんだ、それでこんなふうにやると合格できて、自分がそういう級を取得できるんだ、ライセンスが持てるんだ、そういうことが、さらに今度は自分は、じゃ、次の級をチャレンジしてみようかなという、そういった意識づけになるといいなというようなことで1年生で実施しております。
  そういったことで、最初のきっかけをつくるという意味合いの英検だというふうに位置づけております。
  以上です。
○前田 栄議長 5番、田中議員。
○5番 田中紀吉議員 わかりました。
  では、引き続いて、逆に言うと2年生、3年生でも案内をしたり、それから積極的なところで準2級を目指すぐらいの子供たちがいるのをもちろん期待しているわけですけれども、そういうことだというふうに理解をして、ぜひ取り組んでいただけたらと思います。
  前回というか、今回、大学入試も含めて文科省が始めたその実施状況調査というのは、来 年初めて英語で取り組むと、3年に1回なんだそうですけれども、19年度には中3を対象に追加するということが決まっているそうなんです。だから、それについてやっぱりきちんと、19年度やるということは来年やるわけですから、来年の4月、5月ですよね。ということは、その準備もあると思うんですよ、学校としては。だからその辺も、ぜひ積極的な取り組みをお願いして私の質問は終わりたいと思うんですけれども、よろしく。ありがとうございました。
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          ◇ 岩 田 鑑 郎 議員
○前田 栄議長 次に、発言順位4番、質問事項1、都幾川中学校東側の旧給食センター跡に建設した紙すき工房について、質問事項2、観光拠点の整備について。
  通告者11番、岩田鑑郎議員。
○11番 岩田鑑郎議員 議長の呼名によりまして、質問をさせていただきます。
  3月議会で久しぶりにこの壇上に立ちましたら、小心なものですから、早口でぺらぺらしゃべって傍聴している人に注意されまして、きょうはゆっくりと、はっきりと申し上げていきたいというふうに思います。
  まず最初に、修正、おわびなんですけれども、都幾川中学校東側の旧給食センター跡に建設、「建設」ではなくて「改修」というふうに修正していただければというふうに思います。
  では、都幾川中学校東側の旧給食センター跡に改修した紙すき工房について、どのような経緯、目的で建設されたのか、改築費はどのくらいかかったのか、現状の活動状況は(特に町との連携において)、今後の展開、支援はどのようにしていくのかということでの質問ですが、今、国では、森友学園あるいは加計学園問題で長きにわたって紛糾しております。国会の空転による損害が何千億とも言われておりますが、これは憲法第14条第1項を取り出すまでもなく、「人権、信条、性別、社会的身分又は門地により政治的、経済的又は社会的関係において差別されない」というふうになっておりますが、そのことが破られているんではないかということでもめているわけだというふうに理解しております。しかも、そのような事実があったのを隠蔽するために書類まで改ざんしなければならなかった。何を守ろうとしているのかというような気がいたします。まさにこのことが、私のこの質問に対する動機の一つであります。
  それから、もう1つ。2つ目は、平成18年2月合併後、この旧センターが不要になった際の平成19年9月、20年9月に、特産物加工所に転換できないか問うております。というのは、 古くなりますが、私が村の議員であったころ各地の研修に行かせていただいて、多くの自治体でまちおこしをするために必要と考えて、特産物加工所をつくっていました。小布施町の6次産業センター、これは有名です。豊富村、高柳町、黒川村、今は胎内市になっておりますが、津南町、小菅村、名栗村等々です。主に女性の働く場所となっております。そういう場所をつくるべきではないかということで、つくっていただきたいという思いで質問しております。
  これ、私は20年9月の回答を読ませていただきます。
  昨年9月の議会において答弁申し上げたとおり、既存施設として利用可能な加工施設への転換としては、玉川小学校の給食センターと都幾川中学校東側にある旧給食センターが考えられます。その後、これらの施設の転換利用について現状調査をした結果、次のような課題が判明いたしました。まず、玉川小学校給食センターの転換利用については、センターが学校の敷地内にあることや、現在も給食の搬入場所として一部が使用されていることなど、幾つかの課題を抱えております。利用に当たっては、現段階では難しいと考えております。
  次に、都幾川中学校東側にある旧給食センターの転換利用については、現在の建物が既に老朽化しているため、屋根や壁等、さらには設備改修として合併浄化槽の施設整備など大幅な改修を行う必要があり、加工品の種類によっては、当時の設備及び器具など再利用が可能なものもありますが、再利用に当たって十分な調査が必要です。
  以上のとおり、既存施設の転換利用を図るとすれば、都幾川中学校東側にある旧給食センターということになりますが、ただいま述べましたような大幅な改修を伴うことなどの課題がありますことから、転換利用にどの程度の費用が必要なのか、費用対効果等を含めさらに検討を進めてまいります。
  10年間検討をしていただいたんだと思うんですが、その結果、特産物加工所が紙すき工房になってしまったと。
  そこで、どういう経緯でなったのかお聞かせいただきたいというふうに思います。よろしくお願いいたします。
○前田 栄議長 答弁願います。
  渡邉町長。
○渡邉一美町長 岩田議員ご質問の1、都幾川中学校東側の旧給食センター跡に建設した紙すき工房についてお答えいたします。
  初めに、(1)のどのような経緯、目的で建設されたのかについてお答えいたします。
  都幾川中学校東側の旧給食センターは、平成11年3月に新たな給食センターの建設に伴い閉所となった施設であります。閉所間もなく、一時的に地域団体による農産物の加工所で利用されましたが、設置以来40年以上が経過し、施設の老朽化が進み、衛生面からも食品加工の施設としては使用されておりませんでした。また、役場庁内で組織した町有施設検討委員会でも、取り壊しの方針で検討されていたところでありました。
  そうした中、平成28年2月、町内事業者である、手漉き和紙たにの、代表、谷野裕子氏より、旧給食センターの使用についての要望書が提出されました。要望書では、2014年11月、「細川和紙」がユネスコ無形文化遺産に登録されたことが一つの好機と考え、ときがわ町にも新たな風を起こすべく、当該施設を活用した工房による和紙と木材を融合した新たな特産品の生産拠点、伝統工芸技術による地域産業としての発信、観光施設としての可能性、後継者育成の場等として活用することで、ときがわ町の活性化に貢献したいとの申し出がありました。
  また、当該施設は給食センターであったこともあり、床がコンクリートで一面に排水の対応がされていることも、紙すきの施設に適していると考えられたようであります。
  町にとりましても、木材利用に新たな分野が広がることが期待されるとともに、新たな雇用の創出や観光客の獲得、地域の活性化に寄与するものと期待され、民間による旧給食センターの活用は有効と判断し、事業者に対し必要な支援を行ったものであります。
  次に、(2)の改築費はどのぐらいかかったのかについてですが、改修費につきましては総額328万3,424円であります。内訳といたしましては、屋根の修繕・塗装、トイレ改修(既存の和式便器、大小6基を撤去し洋式トイレ1基を設置)、電気設備やガス管及び上下水道管の修繕、既設側溝の修繕等があります。
  改修に対する考え方ですが、旧給食センターは老朽化により、上下水道、電気、ガス等の設備関係は使用できる状態ではなく、屋根も経年劣化により大きな穴があいた状態でありました。そのため、町としては建物として通常使用ができる状態まで、必要最低限の修繕を行い、手すき和紙の工房として必要な整備につきましては谷野氏が行っております。
  改修費以外の支出といたしましては、町設置浄化槽5人槽の設置分担金30万6,000円であります。
  次に、(3)現状の活用状況はについてですが、当初から期待をしておりました木の温かみと和紙のやわらかさが融合した商品の開発が進められており、今後の特産品化が期待されるところであります。
  また、和紙の原料となる楮、トロロアオイは現在、町外から仕入れた材料を使用しておりますが、地元産の和紙を産出する取り組みとして、町内の遊休農地約1,800平方メートルを借り受け、楮の作付けを行い、遊休農地解消に一役買っていただいております。さらに、町内に楮づくりの協力者を募り、現在、何人かの方に作付けをお願いして、栽培普及に取り組んでいるところであります。
  町との連携における活動の一つとして、町内の保育園、小・中学校の子供たちには、卒業証書に使用する紙をみずからすいて作成する紙すき体験を行い、地域産業を身近に感じられる機会を創出しています。
  また、後継者、研修生の受け入れについては、町外からの研修生を年間延べ10人程度受け入れており、公的機関、民間等の各方面からの視察も年四、五十回程度受け入れているようであります。
  さらには、都内を含め、町外での紙すき体験事業を年間20回程度実施し、その他にも博物館、美術館等での和紙づくりの指導も行っており、後継者の育成や伝統技術の発信、都市との交流などにも積極的に活動していただいております。
  次に、(4)今後の展開、支援はどのように行うかについてお答えします。
  町といたしましても、地域産業における新たな特産品としてPRや活動を内外に発信し、ときがわ町なら木と和紙のまちだと言われるように、木と和紙の新たな商品の開発から活用まで知恵を出し合いながら協力してまいりたいと考えております。
  以上です。
○前田 栄議長 11番、岩田議員。
○11番 岩田鑑郎議員 経緯はわかったんですが、この伝統技術紙すきをこの町の特産品にしていこうというのは、いつ、誰が決めたんですか。
○前田 栄議長 坂本産業観光課長。
○坂本由紀夫産業観光課長 それでは、岩田議員のご質問にお答えさせていただきます。
  こちらのほうにつきましては、谷野さんから、答弁書にもお書きしましたが、平成28年2月12日に要望書が提出されました。その中で、要望書の中にも和紙と木材を融合したようなもの、また雇用の促進、そのようなことが書いてあるので、昨年、平成28年5月の全員協議会のほうにも、旧給食センターを民間事業者に貸し出すというふうな説明をしております。
  以上でございます。
○前田 栄議長 誰が決めたか。
○坂本由紀夫産業観光課長 そのような要望書で、町のほうで、そういうふうな町の目指すものとも一致しておりますので、町の方針として考えております。
  以上でございます。
○前田 栄議長 11番、岩田議員。
○11番 岩田鑑郎議員 町のほうで考えたと言うんですが、この後期基本計画にも、総合振興計画、第二次ときがわ町総合振興計画にも、こういうのをやりましょうなんて書いていないじゃないですか。それは知っているんですか。
○前田 栄議長 坂本産業観光課長。
○坂本由紀夫産業観光課長 全部、総合振興計画、私も網羅しているわけではないんですが、和紙と木の融合というふうなことは入っていなかったと思います。
○前田 栄議長 岩田議員。
○11番 岩田鑑郎議員 これ、庁内で決めたと言うんですが、そういう産業にしようとするんであれば、庁内の協力は必要じゃないんですか。いや、産業観光課長だけでやっていくんですか。
          (発言する者あり)
○11番 岩田鑑郎議員 いや、もう1つ。では、それはないとしたら、この町内事業者から要望書があったけれども、誰が受け付けたんですか。
○前田 栄議長 坂本産業観光課長。
○坂本由紀夫産業観光課長 受け付けをしたのは産業観光課でございます。普通財産ということで、もちろん審査をしまして、産業観光課のほうから民間事業の活用で町の目指すものと一致しているというふうなことで、庁内で協議をしまして、企画財政課のほうに改修について打診をしたというふうなことでございます。
○前田 栄議長 岩田議員。
○11番 岩田鑑郎議員 そのときに、これはいい提案だ、総合振興計画にもないけれども、これをやってみようというような理由づけというのは、どこから出てきたのか私には理解できないんですが、しばらく議会にお世話になっておりませんでしたので、その辺は話があったのかどうかわかりませんけれども、どうなんでしょうか。
○前田 栄議長 小峯副町長。
○小峯光好副町長 それでは、私のほうからもちょっとお答えさせていただきます。
  ときがわ町の特産品開発につきましては、これということで、例えば木についてはもちろ んときがわ町の特色でもありますし、そういった部分では、特産品というふうなことももう認知、皆さんされている部分もあったと思いますけれども、例えば特産品で、これが特産品というふうな部分については、それを推奨するということで名前を上げて、こう、掲げてあるということはなかったというふうに思います、それまでも。
  町とすれば、村とすれば、今後、その特産品について開発をしていって、それを売り出していこうというふうな考えを持っておりまして、それについては総合振興計画の中でも、特産品の開発については進めていこうということで位置づけがあったように考えているわけですけれども、そういう中で谷野氏から提案があって、もともとときがわ町に紙すきの産業というのはあって、それについて今後、今までもやってきているものについてさらに進めていきたいという提案があって、それについて町としても、ぜひ特産品化をして進めてまいりたいというふうな考え方の中で今回は進めたものだというふうに認識しております。
  以上です。
○前田 栄議長 岩田議員。
○11番 岩田鑑郎議員 副町長、都幾川村というか、町に紙すきの伝統があったんですか。
○前田 栄議長 小峯副町長。
○小峯光好副町長 お答えいたします。
  西平地区で紙をすいたというふうなお話も聞いております。そういったところでの実績はあったというふうに認識しているところであります。
○前田 栄議長 岩田議員。
○11番 岩田鑑郎議員 これは「都幾川村の歩み」という村史の概要版なんですけれども、確かに村域で農閑期の兼業として紙すきが平地区を中心に盛んに行われており、都幾川でつくられた和紙は、小川町から小川和紙として市場に出回っていた。小川和紙なんですよね。都幾川和紙じゃないんですよ。それを伝統と言うんですか。
○前田 栄議長 小峯副町長。
○小峯光好副町長 私が今申し上げたのは、ときがわ町の西平、都幾川村ですか、前は、西平でそういった和紙を産出していたというふうなこともあったというふうな話でありまして、それが小川和紙とかいう話ではお話しした覚えはないんですけれども、都幾川の西平でそういった和紙の生産がされたというふうなことがあって、それをまたこれから地元の産業としてやっていくとすれば、それを応援していくというふうな考え方の中で進めたというふうなお話です。よろしくお願いします。
○前田 栄議長 岩田議員。
○11番 岩田鑑郎議員 これは正式に議案として提案されて、議会へもう通っておるわけですから、その正当性は揺るぎないと思うんですけれども、もしそういう、何というか谷野さんに有利な、ほかの町民と違った展開を、今思えばそういうふうに考えられるんですよ。ですから議会においても、それは議会も糾弾すべき問題かもしれません。議会を通しているんですから。だから議会に通したと言われればそうかもしれませんが。
  それで、これを使うに当たって、本来なら、こういうところがあいていますからどこか使うことがありますかということを、もし谷野さんからあったとしても、それは公表すべきじゃないんですか。
○前田 栄議長 答弁願います。
  小峯副町長。
○小峯光好副町長 谷野さんのほうからご提案があって、その前までは先ほどの答弁にもありましたように、どうやって合併した後の公共施設を使っていくかというようなことの庁内の検討委員会もありました。その中で使わない施設についてどうしていくかということもありましたし、そういうことについての検討をさせたわけですけれども、当該もとの給食センターについては状況も非常に厳しい状況でもありますし、それを今後使うということはちょっと難しいということで、取り壊すということで検討したところでございます。
  そういう状況の中で谷野さんから提案がされたというふうなことでありまして、提案されたことについての検討については、もちろん庁内でも首長まで上げて検討したわけでありますけれども、その内容について議員の皆様にもご相談をして、それで進めたということです。その辺のところが公表といいますか、住民の方といいますか代表でありますので、議会のほうにもご説明する中で進めたというふうな手続になっているというふうに思います。よろしくお願いします。
○前田 栄議長 岩田議員。
○11番 岩田鑑郎議員 いや、私が聞いていたのは、どなたからか提案があった、ここを使いたいといったとき、ここはあいていますよ、それで、そのあいていますよという場所を、どなたかほかにも使う人がいますかというようなのが、本来の公平性じゃないんですか、と思うんですが。
○前田 栄議長 小峯副町長。
○小峯光好副町長 それでは、お答えいたします。
  ほかの方にも声をかけていくというふうな、公開して募集をしていくということだと思うんですが、町のほうである程度こういう施設について今後こうして使っていきたいということがあって、皆さん、使いたい方についてはご提案をいただきたいという場合については、もちろん公募していくという形になろうかと思います。ただ、今回については、もう壊すというふうな方針といいますか、そういう部分も検討の中でありまして、そういう中に、この施設を、紙すきでいえば、そういう水回りがいい施設なので使わせてくれないかというご提案があったということで、それについて町とすればどうなんだろうということで、そのことについて、それに対して検討したというふうな経過です。
  ほかに、じゃ、そういった話があったかというと、給食センターにつきましてはそういったお話はありませんので、岩田議員がご質問した後については私は聞いておりませんので、そういった状況、現状といいますか、給食センターの状況もあって、なかなかそれを改築して使っていくというふうな方向ができていなかった中に、そういった話があったものですから、それについては、現時点についてのそのご要望についてどうしましょうかということで検討したところではございます。
○前田 栄議長 岩田議員。
○11番 岩田鑑郎議員 農産物加工施設は、もしつくるとすれば下はコンクリートですよ。紙すきだけがコンクリートじゃないんですよ。その検討はどうしちゃったんですか。向こうへ投げているじゃないですか。検討はしてもらったんですか。
○前田 栄議長 坂本産業観光課長。
○坂本由紀夫産業観光課長 それでは、質問にお答えさせていただきます。
  検討した結果、庁内の検討会議では取り壊しというふうなことに決まっておりますが、農産物加工施設の場合、岩田議員からも議会の報告のほうを発表いただいておりますが、こちらのほうは食品を扱うところということで、衛生面でも非常に、まして時間がたっておりますので厳しいというふうなこと、それから調理器具、調理設備等の使用につきましても十分調査が必要というふうなことでございました。
  そのようなことで今回要望があって、食品ではないということも加味いたしまして、最低限の改修を行い、必要なものについては谷野氏本人のほうにその後工事をしていただいておりますので、そのような経過で実施いたしております。
  以上でございます。
○前田 栄議長 岩田議員。
○11番 岩田鑑郎議員 これはうわさなんですが、うわさですから、もし答えられなければ答えなくて結構でございますが、町長室に和紙が張ってあるとか、贈られたとかといううわさを聞いたんですが、それは本当なんですか。
○前田 栄議長 小峯副町長。
○小峯光好副町長 それでは、うわさの話ではありますので、答えるべきか答えないべきか迷うところなんですが、町長室には和紙が壁に張ってあります、実際、来ていただくとわかるんですけれども。それは町のほうできちっとお願いをして張ったものですので、それをいただいたとかという話ではない話ですので、そこのところについては誤解のないようにお願いしたいと思います。
○前田 栄議長 岩田議員。
○11番 岩田鑑郎議員 どこかの都知事が公費で芸術品を買ったというような話で非難を受けましたよね。それと同じ構造ではないんでしょうか。
○前田 栄議長 ちょっと一般質問からそれますので、うわさだし、こっちの本体のほうに行ってもらって、時間があいたらまたやってください。申しわけないんですけれども。
○11番 岩田鑑郎議員 わかりました。
  それで、あともう1つお伺いしたいのは、こういう基本計画とかそういうものにないものを、これ本当に2月に出されたんですね。2月に出されたものを6月のこれ補正ですよね。そんな早く決めていいんですかというふうに思うんですが、副町長どうですか。
○前田 栄議長 小峯副町長。
○小峯光好副町長 それでは、お答えいたします。
  谷野さんのほう提案の中にもできるだけ早く、ユネスコの関係の和紙の関係も認定になって、それを好機というふうな先ほどの話もありましたけれども、そういった中で進めたいということがありましたので、その辺のところを含めまして議会のほうにも皆さんにも説明をさせていただいて、補正をいただきながら決定させていただいたという経過でございます。
  以上です。
○前田 栄議長 岩田議員。
○11番 岩田鑑郎議員 できてしまったものを壊せとかという話にはなりませんけれども、これからどういうような支援とかをしていくんでしょうか。
○前田 栄議長 坂本産業観光課長。
○坂本由紀夫産業観光課長 それでは、岩田議員の質問にお答えさせていただきます。
  こちらの答弁のほうでもご回答いたしましましたが、谷野さん自体、小学校、保育園の卒業証書を使用する紙すき体験の実施なり、ときがわ町に訪れる方をいろいろ受け入れてくださったり、また遊休農地の活用ということでいろいろ町のPRということ、あと遊休農地の活用ということでいろいろご尽力いただいております。
  そのようなことで、町といたしましても協力できるところは協力して進めたいと考えております。
  以上でございます。
○前田 栄議長 岩田議員。
○11番 岩田鑑郎議員 こういう事業を小川町でやるなら理解できると思うんですが、ときがわ町でやることに、どうしても違和感があるんです。ときがわ町は建具の里でしたよね。建具屋の支援、応援をお願いしたいと思うんですよ。今、建具会館も非常に人影もまばらになりましたから、そういう支援もぜひするべきではないかと思います。よろしくお願いします。
○前田 栄議長 坂本産業観光課長。
○坂本由紀夫産業観光課長 こちらの工房のほうでは木材等の利用というふうなことで、ときがわ産の杉、ヒノキ、松の表皮をすき込んだ紙というのも、実際にもうつくっております。ときがわ町の観光トイレのほうにも、光をやわらげるということで明かりとりのところに巻いたり、そのようなこともしております。独自に、こちらの和紙を使いまして明かりスタンドを作成して、販売もしております。また、そちらのほうの活用法といたしまして、チラシのほうをつくりまして、埼玉県建築学会のほうに配布していろいろ活用を図っていただくようとかもしております。また、まだこれは新商品として開発されていないんですが、水に濡れても大丈夫というふうな紙がございますので、木の器などに紙を張って木とのコラボ、またつい立て、パーテーションとして木枠の周りに和紙を張って使う製品とかいうものも、木とのコラボということで考案しているということでございます。
○前田 栄議長 小峯副町長。
○小峯光好副町長 ちょっと補足させていただきます。
  岩田議員から、先ほど木のまちときがわということで、非常に低迷しているんでというふうな話がありましたけれども、私どももその当時も、岩田議員言われるように、建具だとかそういった関係については非常にちょっと下火になってきているというようなところがあって、そういうところを危惧しておりました。
  そういう中で、谷野さんのほうからの提案の中にもありますけれども、木とのコラボというふうなこともありましたし、農業においては、さっき町長のほうからありましたけれども、トロロアオイの関係だとか楮の栽培とか、そういった形で町としても、いろんなその部分について波及効果、振興が図れるのではないかというふうな考えの中で判断をしたというふうに思っております。
  谷野さんから、紙すきだけをすることで、その提案で町としては要望に応えたいということじゃなくて、町サイドの考え方の中でそういったこともあって進めていったというふうなことがありますので、その辺については、一方的に言ってきたからうちのほうでそれをやったという話じゃなくて、要望書を上げていただいたことに対して、町としても町の振興の中で物事を考えて判断をしたということで、ご理解いただきたいというふうに思います。よろしくお願いします。
○前田 栄議長 岩田議員。
○11番 岩田鑑郎議員 例えば、陶芸家がここに何人かおられますよね。その陶芸家が陶芸のまちにしたいと、あそこを要望して使いたいと言ったら、これは仮定ですけれども、使わせるんですか。
○前田 栄議長 坂本産業観光課長。
○坂本由紀夫産業観光課長 それでは、お答えさせていただきます。
  今回こちらのほうにも書かせていただいておりますが、和紙と木材を融合した木材利用の新たな分野ということもございますので、町の総合振興計画のほうにももちろん木は出ております。木材、建具産業、また木工産業、衰退している中で、そのようなものを使って少しでも起爆剤になろうかとは考えております。
  陶芸家の方がやった場合ということですが、要望書を実際上げてもらったとして、それが町の目指すべき方向に合致するかというのは、検討してみないとはっきりここでは申し上げられません。
  以上でございます。
○前田 栄議長 岩田議員。
○11番 岩田鑑郎議員 わかったとは言いませんけれども、もしときがわ町の特産品を、特産品というか伝統を工芸とかそういうものをやるんであれば、当然、全庁的な会議の中で基本計画に入れるとか、そういうことをした中でやっていっていただきたいというふうに思います。
  以上で1番目の質問は……
○前田 栄議長 ちょっと、じゃ、いいですか。企画課長が答えたいというから。
  企画財政課長。
○荒井 淳企画財政課長 それでは、申しわけございません。
  私のほうから、ただいまの岩田議員のご質問に対しましてお話のほうをさせていただきたいと思いますが、岩田議員のご質問の中で、先ほど来総合振興計画の中に固有名詞として、今回の場合には紙すきというふうなものが出ていないから、これは、じゃ、総合振興計画にないというふうなことで、町としては、考え方としてはあったとしても進められないんじゃないかというふうなお話をいただいたわけですけれども、ここのところが、もしこれをこのままにしてしまいますと、ここに、じゃ全く何も書いていなければ、それに対して町の政策としては考えがあったにもかかわらず進められないということになってしまいますので、ちょっとお話をさせていただきたいと思うんですけれども、一切ここには、確かに紙すきも書いてございません。そのかわり、みそ加工も書いていないわけです。
  そうした中で、ここのところにございますのが、一文といたしまして、農林業や商工業と連携した特産品やブランド化を進め、ここのところが重要になってくるんですけれども、来訪者の購買意欲を喚起し、観光消費額をふやしますというふうなものは載ってございます。ここの農林業や商工業と連携した特産品やブランド化、ここのところがあるから、和紙としても木材との融合という中で進めたというふうなことでございます。
  ですから、あそこの看板を見ていただければと思うんですが、決して和紙工房とは載せておりません、町がつかった看板につきましては。ときがわ町のブランディング工房として載せております。それは、あくまでも和紙を進めていくということじゃなくて、先ほど来ご質問の中にもありましたけれども、木のまちということでございました。木工、建具、それと和紙を融合させたものをつくっていただきたいというふうな意味であそこのところを貸し付けたわけでございますので、そこのところはご理解いただきたいと思います。
  それと、もう1つ、先ほど来質問の中で、旧の都幾川村史の中からの引用ということで、西平の地区で紙がすかれていたというふうなお話がございましたけれども、そちらのほうの都幾川村史の中の1ページを見ますと、確かに小川町が一番多いです。小川町の腰越が一番紙をすいていたようでございます。しかし、その次に一番多いのが日影村です。日影が一番多かったんです、都幾川村の中では。平ではないんです。そうしたことからも、今、ときがわ町になりましたが、旧の都幾川村と旧の玉川村、こちらのほうでやはり同じように盛んに すかれていたのが和紙だというふうなことがここで見てとれますので、そうしたことからも、これから木工と和紙を融合させたもの、新たなものをつくっていきたいというふうな意味でもあそこのところを貸し付けておりますので、ご理解いただければと思います。
  以上でございます。
○前田 栄議長 岩田議員。
○11番 岩田鑑郎議員 その新しい木と融合した特産品というのは、いつごろまで計画されているんですか。
○前田 栄議長 坂本産業観光課長。
○坂本由紀夫産業観光課長 それは今つくってあるものですか、それとも今後つくるもの。
○11番 岩田鑑郎議員 今後です。今後と書いてあるよね。
○坂本由紀夫産業観光課長 今後つくるものにつきましては、先ほど申し上げましたように、今、器に紙を張ったもの、もしくはパーテーションのようなものを考案して、明かりとりにつきましては、表皮を塗り込んだものの紙を使った明かりとりにつきましては、もうつくっております。
  今後、そのようなものをさらに何案か考案したいということで、ずっと続けてもらいたいという気持ちでおります。
  以上でございます。
○前田 栄議長 岩田議員。
○11番 岩田鑑郎議員 木のまちときがわ、和紙のまちときがわが発展されますように祈念して、この質問を終わります。
○前田 栄議長 続いて、質問事項2、観光拠点の整備について。
  11番、岩田鑑郎議員。
○11番 岩田鑑郎議員 観光拠点の整備ということで、星と緑の創造センターについて、経営状況、利用者数等の状況は、小川町・東秩父との連携を、それから、小倉地区を自然歴史公園化への取り組みを、槻川に沿った遊歩道を、槻川対岸の嵐山町・小川町との連携をということで質問するわけですが、私は今回の議員選挙の公約の一つに、観光行政の広域化、観光拠点の整備の提言をしました。うたっています。
  それから、第二次総合振興計画を見ますと、基本政策に「まちの魅力と活力を高める活気あふれるまちづくり」があります。それから基本施策に、その中で、「ときがわ町の魅力を守り・育て・発信する」。それから、その中の施策1で、地域の魅力発揮による観光の活性 化の中に、「近隣市町村との連携により広域的な観光に取り組みます」とあります。そのような考えから、今は、ときがわ町は埼玉県立黒山自然公園観光連盟ということで広域的な活動に取り組まれているところでありますが、比企郡の中での取り組みも必要ではないかと思い、そのような思いの中で質問させていただきました。
  星と緑の創造センターができたときには、小川町の町長、三役を呼ぶ、東秩父村の三役を呼んでお披露目をいたしました。
  そういう中で、ぜひこれ、していただきたいという思いでやるのと、もう1つは、今まで何回か小倉地区の質問をしている方もいらっしゃいますが、ぜひそれを押し進めて、推進していただきたいという思いで質問をさせていただきます。よろしくお願いします。
○前田 栄議長 答弁願います。
  渡邉町長。
○渡邉一美町長 岩田議員ご質問の2、観光拠点の整備についてお答えいたします。
  (1)星と緑の創造センターについて、@経営状況、利用者数等の状況はについてですが、星と緑の創造センターは、平成16年12月にオープンして以降、累計の売り上げ金額は約1億3,800万円、利用者数は約3万4,000人になっております。
  過去3年間の実績で、売り上げ金額は、平成27年度が1,555万円、平成28年度が1,768万円、平成29年度が1,634万円となり、利用者数は、平成27年度が4,200人、平成28年度が4,500人、平成29年度が4,200人となっております。
  昨年度は、8月の長雨や週末の台風の影響もあり減少しましたが、売り上げ、利用者数ともに順調に推移しているものと考えております。
  なお、利用者数については、施設を利用された方のみの数となっておりますので、ハイキングなどで堂平天文台を訪れた方はもっと多いものと考えられます。
  経営状況は、昨年度は町へ30万円の寄付金やログハウス内への電気温水器施設などの設備投資をしていただき、順調な経営を行っています。
  次に、A小川町、東秩父村との連携をについてですが、東武鉄道が主催し、関係町村や観光協会が協力する「外秩父七峰縦走ハイキング大会」では、小川町駅を出発し、和紙の里、堂平山を経由し、寄居町に達する大会で約4,000人の方が参加しています。
  また、ハイカーにとって、東秩父村白石から堂平山、笠山を抜けるルートは、電車とバスを利用してハイキングを楽しめる魅力あるルートとなっており、毎年多くのハイカーが訪れています。
  今後も、「外秩父七峰縦走ハイキング大会」等への協力を継続するとともに、山間部の魅力を発信できるよう小川町、東秩父村を初めとする近隣町村と連携を図ってまいります。
  続いて、(2)小倉地区を自然歴史公園化への取り組みを、@槻川に沿った遊歩道をについてお答えいたします。
  この件につきましては、平成25年度に策定した比企城館跡群小倉城跡周辺整備方針で、槻川沿いの既存6尺町道を整備し遊歩道として活用する整備を目指しております。平成29年度から地元関係者と協議しながら、部分的に6尺幅の町道に敷き砂利をし整備を進めているところです。引き続き地元関係者と連携し、小倉地区の豊かな自然を感じることができる遊歩道整備を目指してまいります。
  次に、Aの槻川対岸の嵐山町、小川町との連携をについてお答えいたします。
  まず、小倉地区については、議員もご承知のとおり、ときがわ町、嵐山町、小川町の境界地域であり、それぞれは槻川の蛇行により山と川で隔てられた地域となっております。
  歴史的な経緯といたしまして相互の交通は、かつて冠水橋や山を越えてお互いに往来していました。
  また、槻川は中世には石材、近世には木材運搬に河川交通として使われ、重要な役割を果たしてまいりました。
  また、自然環境としては、槻川の流れと石畳、落葉樹と低山の織りなす風景は、私たちに四季折々の心和むすばらしい里山の景観を提供してくれています。
  議員ご指摘のとおり、小倉地区をすぐれた自然と歴史環境の残る地区と捉え、3町連携して、それぞれの持てる自然資産、歴史資産を守り活用していくことは、行政間の課題と認識しております。
  嵐山町、小川町とどのような連携が図っていけるのか検討してまいります。
  以上です。
○前田 栄議長 11番、岩田議員。
○11番 岩田鑑郎議員 この問題につきましては、今は亡くなってしまいましたが、小輪瀬英一委員が23年3月議会で質問をしております。その中で回答が終わっているのが、小輪瀬議員は橋をかけてくれというような要望というか狙いを話したと思うんですが、吊り橋ができればそれにこしたことはないんですが、それ以降にも、飛び石でもいいからつくってくれというような、意向というか、その中で言っておりますが、最後の回答が、これは関口町長の回答ですが、「橋をかけるには大変大きな計画となります。ときがわ町観光振興計画の基 本施策であります観光資源の開発整備、この中に城跡を生かした観光事業という実施計画、そして実施計画の中でしっかりとこの件につきまして検討していきたいと考えておりました」、このような回答をいただいて、小輪瀬議員は亡くなられました。信じていたと思うんですよ、検討していただくのを。検討されたんでしょうか。
○前田 栄議長 岩田さん、(1)は。(2)からいきますわけですね。
○11番 岩田鑑郎議員 そうです。ごめんなさい。
○前田 栄議長 石川課長。
○石川安司生涯学習課長 それでは、ただいまの岩田議員のご質問にお答えさせていただきます。
  亡くなられた小輪瀬議員のご質問で、橋ということで、その話を受けまして、当時私のほうが担当でございましたので、嵐山町の担当の課長のほうに平成25年と26年お伺いしたんですが、嵐山町のほうでは、その対岸のところがトラストになっていて、残念ながらそのトラストのほうで管理をしているので、町のほうとしてはちょっと難しいかなというお話を受けまして、検討というか、嵐山町とのやりとりではそういった経過がございまして、橋につきましてはちょっと難しい状況ということで認識しています。
○前田 栄議長 岩田議員。
○11番 岩田鑑郎議員 1番と2番が逆になって大変申しわけありません。
  いや、難しいからというけれども、これ実施計画の中でしっかり検討していくというんだから、検討はされてきたんですか。
○前田 栄議長 石川課長。
○石川安司生涯学習課長 恐縮ですけれども、実施計画の中でというお話でしたが、どちらの。
○11番 岩田鑑郎議員 いや、そう書いてあるから。
○石川安司生涯学習課長 町長の答弁でということですかね。
  実際のその作業を進めていく中での話でいきますと、本体部分ではなくて周辺整備の関係になろうかと思いますが、その対岸とのやりとりは、橋、吊り橋は難しい、飛び石の部分ということで嵐山ともお話はしたんですけれども、それについても、対岸の渡ったところでトラスト地なので、トラストとの調整が必要になって難しいということで経緯があります。
  以上です。
○前田 栄議長 岩田議員。
○11番 岩田鑑郎議員 遊歩道は多少、50メートルぐらいですか、加藤課長のほうでやられ たんですか。遊歩道、少しできています。それを延長するような形で、ぜひ続けていっていただきたいという思いがあります。
  この地区は、私、嵐山町のショッピングモールへ行くときにあそこを通るんですが、あそこへおりたときに、何かほっとしたような感じになるんです。あそこは平家の落ち武者が世俗を離れて静かに暮らしているような雰囲気のあるまちだと言ったら、ある人は桃源郷のようだというような言い方をしていますけれども、確かに。突き当たりはもう嵐山町の嵐山渓谷観光駐車場ってできちゃっているんです。ですから嵐山町は、もうあそこは嵐山渓谷。
  この23年のとき山崎課長は小倉渓谷と言っているんです。槻川渓谷でいいと思うんですけれども、それを広めるためには遊歩道をつくっていただいて、へりの竹とかそういうのをちょっと切らないと渓谷に来られない。すばらしい渓谷です。三波渓谷は短いですけれども、あそこは三、四キロあるんじゃないですか。というのは、小川町の下里の橋から、下里の一番最後の橋、下里小学校分校があった脇はちょっとまだ荒れておりましてあれなんですが、その下の橋、島根橋、何とかという橋があって、その次に割谷橋というのがあって、その割谷橋を上った、石川課長はもう十分ご存じだと思うんですが、割谷橋で板碑の製造所があったところがあるんですけれども、そこからずっともうできているんです、遊歩道が。遊歩道というか、周辺の壁は。
  それをずっと来ると坂田橋というのがあるんですが、そこを入っちゃうと抜けられなくなっちゃうんです。だから、その橋の手前にこれ、抜けられませんと書いてありますから、そこを入っちゃいけないんですが、入っていったら確かに抜けられませんでした。
  そこから向こうは嵐山町なんです。嵐山町は、その境に比企丘陵自然公園という看板が立っていまして、駐車場もあるし歩道も整備されていますが、まだ整備がちょっと足りない、人のうちのことですから余り言ってはあれですけれども、ちょっと足りない。その対岸を少し手を入れられないかという思いで、あれ谷川橋というんですか、その手前を、こっちから行って手前を左に入ってみました。町道があるんだそうですね。ご存じですか。そこを使えばできるんじゃないかなというふうに思います。
  ですから、ただ、あそこは余り開発しないほうがいいと思うんで、遊歩道ができたときにそんなに明るくしないほうが、若い人が歩くのに余り明るくちゃ歩きにくいと思いますので、ぜひそういう。だから余り開発しないでそういう遊歩道をつくる。
  多くの人が来たときに、何か売る物がないとあれですよね。そこに売る物は、やっぱり夏は小倉アイスとかそういうのを売ればいいと思うんですよ。小倉まんじゅうとか。あずまや で汁やお茶でも出してやればいいんではないかというふうに思っておりまして、多少そこへ経済効果が生まれればいいかなというふうに。何か駐車場の整備も地元の方と協力してできるような話をしているんですけれども、そういうところに、あそこで働ける人ができて、お金を落としていただければいいかな。
  槻川エレジーという、槻川じゃない、失礼、「石狩川エレジー」という叙情歌の傑作と言われる歌があるんですけれども、槻川エレジーなんていうような歌をつくったらどうかなというように思いますよ。作詩は、ちょっとかえ歌なんですけれども。君と歩いた槻川の流れに沿った遊歩道、思い出ばかり心につづく、ああ、初恋の遠い日よ、ひとり仰げば、ただ寂しい、小倉の城の石垣よ、黒髪清くまぶたに残る、ああ、初恋の面影よ。君を思えば身にしみる、槻川河原の夕影を、二度とは逢えぬこの道なれば、ああ、初恋の日が恋し、というような歌もいいんではないかというふうに思って、ぜひあの地域をきちんとした自然公園にしていく。
  もう1つ言い忘れたのは、あれです。登っていって、風早峠というんだそうですが、そこの左側に、こっちから左側に道元平、ときがわ町道元平県自然環境保全地域というのがあって、ここは今、滝ノ入というんですか、あそこから登っていくようになっていたようですが、今はもう全然入れません、やぶ草で。でも、そこはちょっと歩いたんですけれども。反対側の杉田議員の裏山なので、小さいころはそこを歩ったようですが、強烈な崖があるんです。だから、あれを滝ノ入のほうから見られるようにすればいいと思うんですけれども。そうすると、あそこ、個人のうちの山ですから、じゃないんですが。ぜひあそこを大切にするという意味で、入れるように。確かに危険な場所です、急坂で。
  アカマツ林及びコナラ林によって覆われているが、林内には暖帯に生育するウラジロ、ツルグミ、ツルアリ、同種のほかに温帯に生育するアブラツツジ等が見られるということで、環境保全地域になっていますから、ぜひそういうことを頭の中に入れて自然公園をつくっていただければと思うんですが。
  あと、もう時間がなくなったんですが、要は先ほど申し上げましたように、小川町と……。今現在いっぱい来ているようですが、それはもう満杯なんですか。満杯だったらそんなにやらなくてもいいけれども、もうちょっと小川町とか東秩父村と共同して広げたら、利益の分け前をどうするかというのは問題だろうと思うんですが、そういうようなことを考えていただいたらどうかなというふうに思います。
  まず、満杯かどうか。今の……

                     (発言する者あり)
○11番 岩田鑑郎議員 今の状態で。一杯で、もうこれ以上……
○前田 栄議長 槻川のほうですよね。
          (「天文台ですよね」と呼ぶ者あり)
○11番 岩田鑑郎議員 天文台。
○前田 栄議長 坂本産業観光課長。
○坂本由紀夫産業観光課長 お答えさせていただきます。
  堂平の天文台、星と緑の創造センターですが、現状の施設はゴールデンウイーク、夏休み等は満室になっております。
  以上でございます。
○前田 栄議長 岩田議員。
○11番 岩田鑑郎議員 そういう意味で、もう少しあそこを広げてもいいんではないかというふうに考えていますので、小川町とか東秩父村と。
  こちらからでかい観光バスは入れないんですよ。向こうからは入れます。あそこの人に言わせれば、車よけの道路をつくってもらえればということなんですけれども、そうすれば多少違うんじゃないかということですが、そういうことで、もうちょっとふやせる場所だと思いますので、ぜひ場所を整備するというか拡大するというか、そういうことを検討していただきたいというふうに思いました。
  いろいろ行ったり来たりで、大変ご迷惑をおかけしてすみません。
  これで終わります。
○前田 栄議長 暫時休憩いたします。
  再開を14時40分といたします。
                                (午後 2時25分)
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○前田 栄議長 休憩前に引き続き一般質問を行います。
                                (午後 2時40分)
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          ◇ 杉 田 健 司 議員
○前田 栄議長 発言順位5番、質問事項1、土砂災害時の対応について。
  通告者1番、杉田健司議員。
○1番 杉田健司議員 議長のお許しを得ましたので、一般質問のほうをさせていただきます。
  議席番号1番、杉田健司でございます。よろしくお願いいたします。
  1番、土砂災害時の対応について。
  近年、各地で土砂災害が多数報告されているが、町での対応について伺う。
  (1)土砂災害時に開設される避難所が偏っていないか。特に大野地区、西平地区は少ないと思うが。
  (2)土砂災害警戒区域が町内258カ所もあるが、その対策は。
  (3)災害時の県、国、特に自衛隊派遣等の応援要請の体制は整っているか。
  (4)以上の点を踏まえ、西平方面に複合的な防災拠点施設等の整備の考えはあるか。
  よろしくお願いいたします。
○前田 栄議長 答弁願います。
  渡邉町長。
○渡邉一美町長 杉田議員ご質問の1、土砂災害時の対応についてお答えいたします。
  まず、(1)の土砂災害時に開設される避難所が偏っていないか、特に大野地区、西平地区は少ないと思うがについてですが、町では現在、20カ所の公共施設を指定避難所として指定しております。
  指定の基準となる条件は2点あり、1点目は立地条件で、土砂災害警戒区域に指定されていないことです。2点目は建物構造条件で、昭和56年に定められた、いわゆる新耐震基準に適合する施設であるということです。
  大野地区及び西平地区には、この条件を満たす施設が少なく、特に立地条件が大きな足かせとなり、指定避難所が指定されていない状況になっております。
  次に、(2)の土砂災害警戒区域が町内258カ所もあるが、その対策はについてですが、そもそも土砂災害防止法によりこれらを指定した目的は、全ての危険箇所を対策工事により安全な状態にしていくことが、膨大な時間と費用が必要なため困難であることから、従来のハード対策にかわり、土砂災害から国民の生命を守るため、土砂災害のおそれのある区域について危険の周知、警戒避難体制の整備、住宅等の新規立地の抑制、既存住宅の移転促進等のソフト対策を推進しようとするものです。
  したがって、具体的な対策としては、土砂災害による人的被害をゼロにするため、地域防災計画に基づいて土砂災害に関する区域の情報や避難所に関する事項について防災ガイドブックを作成するなど、広く住民に周知を図っております。
  また、これらのソフト事業に加え、住民の安全、安心を確保するため、引き続き危険性の高い特別警戒区域から、従来の土砂三法に基づく対策工事の早期着工について、施工者である埼玉県に要望してまいります。
  次に、(3)の災害時の県、国、特に自衛隊派遣等の応援要請の体制は整っているかについてですが、町では災害対策基本法に基づき、地域防災計画を定めております。これは、町の地域に係る災害について、住民の生命、身体及び財産の保護、郷土の保全を図ることを目的とし、町、県、指定地方行政機関、指定公共機関、指定地方公共機関及び公共的団体等が、その有する全機能を有効に発揮するとともに、住民との積極的な協力により防災活動を効果的に実施するために必要な事項を定めたものです。
  災害が発生した際は、計画をもとに各機関と連携し体制を構築してまいります。
  その中で自衛隊派遣等の応援要請につきましては、発生した災害の態様及びその規模から自衛隊の応援が必要な場合、直ちに自衛隊に災害派遣の要請を行うこととしております。この要請は、町長が埼玉県知事に対し自衛隊の災害派遣要請を文書により依頼するものですが、緊急を要し文書をもってすることができないときは、電話等により埼玉県危機管理防災部危機管理課に依頼するものとしています。さらに、緊急非難、人命救助の場合、事態が急迫し、通信等の途絶により、知事に要求ができない場合は、陸上自衛隊大宮駐屯地第32普通科連隊に直接通報するものとしております。
  災害はいつ、どこで、どのように発生するかわかりませんので、計画に基づき迅速に対応してまいります。
  (4)の以上の点を踏まえ、西平方面に複合的な防災拠点施設等の整備の考えはあるかについてですが、大野地区、西平地区には多数の土砂災害危険区域、土砂災害特別警戒区域が指定されており、町の指定避難所指定基準に合致する場所等が限られている現状となっております。複合的な防災拠点施設等の整備につきましては、他の先進自治体の状況も調査し、研究してまいりたいと考えておりますので、ご理解くださいますようお願い申し上げます。
  以上です。
○前田 栄議長 1番、杉田議員。
○1番 杉田健司議員 まずもって、初めて質問させていただきますので非常に緊張しております。
  先ほどの議長から云々という形の話も、ゆっくり話すという形をちょっと忘れてしまいまして、早目にしゃべってきたと、まずもってすみませんでした。ゆっくり岩田議員のように はできませんけれども、お話をさせていただきたいと思います。
  土砂災害、この1番の避難所が偏っている、特に大野地区、西平地区という件ですけれども、20カ所、今、避難場所があるということなんですけれども、指定避難所が。避難所はやはり近くにあればあるほど、非常に住民の気持ちとしてはよりどころになるのではないかというのが1点あります。
  弓立山の火災後、一度避難勧告が出て、大附の、あそこはもう避難所ではないんですけれども、住民が避難をした経緯がありました。そのときに、避難をするときはいいんですが、避難をした後にまたすぐ解除をして、すぐにやっぱり家に帰りたいという方も出ます。災害時はそういうことも言っていられない部分もあるんですけれども、お年寄り等が地域、特に西平、大野地区は、ときがわ町は全体的に、当然、国的にももう高齢化が進んでおります。そんな中、近くにあり、確かに立地条件が一番条件としては厳しいかとは思うんですけれども、平らなところがないわけではないかと思いますので、その辺のお考えがあればお伺いしたいかと思うんですが、よろしくお願いします。
○前田 栄議長 答弁願います。
  清水総務課長。
○清水誠司総務課長 それでは、杉田議員のご質問にお答えします。
  大野地区、それから西平地区、ほかにもございますが、雲河原、椚平地区のほう、大変山間部ということで、こういうところに避難所は実際少ないというんですか、ない状態でございまして、今お話のありましたように高齢者の方とかも、なるべく近くに避難所があったほうが安心ではないかということの中で、そういう整備についての考えがあるかどうかというようなご質問かと思うんですけれども、これにつきましては、現在、(4)のお答え、町長のほうからもさせていただきましたが、実際問題、大野と西平には避難所が実際ないというようなことの中で、複合的なというようなことで、防災だけではなくてほかにも使い道のあるような施設ができないかどうか、同じような地形のところもほかの自治体にも多数あると思いますので、そういうところの自治体のほうもよく調べまして、どのようなものができるか研究してまいりたいというような先ほどの町長の答弁ありましたけれども、そういう考えではございます。
  いずれにしましても、大野にしても西平につきましても、今の本当の避難所ということになりますと、明覚地区のほうまで出てきていただくというようなことにつきましては、住民の不安も非常にあるというようなことも町のほうは考えておりますので、これについてまた 考えていきたいというように考えておりますので、よろしくお願いいたします。
○前田 栄議長 1番、杉田議員。
○1番 杉田健司議員 4番目の質問のところにも防災拠点施設等のお話もさせてもらっているんですが、今、私は消防団経験者なので、この辺の地域の消防団のことの、詰所の形もそろそろ老朽化しているという思いもありまして、この質問をさせていただいた経緯もございます。
  今度、3分団地域なんですけれども、1と2が合併しまして、もう1つの部しかありません。ですので、例えば3の2の詰所を新築していろいろな防災拠点が地域にできれば、あそこの住民たちも非常によりどころになるのかなという考えをもって、一応4番の質問はさせてもらった部分もございました。
  そういった部分で、あとは先進地域、いろんな山間部等の、当然こんなところよりもすごく山間部のところのほうが多分そういう整備していない部分が多いかと思うんで、そういうところがやられる可能性が高いので、ですから少しでも早くそういった方向性を見出してもらえればありがたいかなと思っております。
  2番目の土砂災害警戒区域が町内258カ所もあるが、その対策はということなんですけれども、今、先週の3日、土砂災害訓練を、毎年行っている訓練をやられるかと思うんですけれども、正副団長と消防団本部とその地域の団員を要請して、その地域のところに行って訓練をしている現状がここ何年かずっと続いております。
  この二百五十何カ所もあるこの土砂災害警戒区域の部分は全域に町内にありますので、例えばその訓練実施のやり方を少し変えてもらって、全町に周知できるような体制ができるかどうかお伺いしたいと思うんですけれども、お願いいたします。
○前田 栄議長 清水総務課長。
○清水誠司総務課長 それでは、お答えいたします。
  6月3日の日に大野地区を今回対象に土砂災害の訓練のほうを行ったわけですございますが、その前につきましては、その前年について椚平地区、その前年が日影地区ということで、町内を対象地区を移動しながら、また各地区の自主防災の皆様方にもご協力をいただきながら、この訓練を実施してまいっております。
  今回につきましても大野地区の自主防災の組織の方、そのほかの方に、地区の区長さんを初め多くの方にご協力をいただいて、大野地区では93人、66世帯のほうのご協力をいただいて、この訓練が実施できました。
  今後も各地区の自主防災組織の方にお願いをいたしまして、なるべく小まめにそれぞれの地区で開催を今後もしていければなというふうに考えております。
  いずれにしましても、いろんな訓練を今後もしておくということは大事なことだと思いますので、そのような考えで今回も訓練を終了したところでございます。
○前田 栄議長 杉田議員。
○1番 杉田健司議員 個別に各地区を回るのは非常にいいことだと思っておりますので、その辺のほうはよろしくお願いしたいと思います。
  あとは、防災関係で言わせてもらうと、もう少し大きな防災訓練等も町民への意識づけとしては、年に一度ぐらいはあったほうがいいのかなというのも自分の中では感じておりましたので、あとは自主防災組織も署の方と一緒に訓練というか、手伝いをやりながら多分やっているかと思うんですが、それも少し規模を大き目にしていけば、もう少し住民の方々の防災意識のほうは高まるんではないかなというふうなことも若干思っておりましたので、よろしくお願いしたいと思います。
  あと、自衛隊の要請の件なんですけれども、これは弓立山の火災のときに、実は団員の中から、こんなに大きい火事なのに何で自衛隊は来ないんだいというお話を実は受けました。その中で、その後に小川地区と東秩父の間の火災がありまして、1年後か2年後だったんですけれども、そのときに、ちょうど自衛隊機が、私たちも応援要請が来て出動したんですけれども、そのときに自衛隊機が散水をしてくれたというのを目の当たりにしまして、いや東秩父ってすごいなというのを現実味をした記憶がございます。その中で、そういう要請等がすぐにできるのかなというのも疑問に感じましたので、ちょっと質問させてもらいました。
  今、この答弁の中にありましたとおり、当然緊急を要するときには電話連絡等をやりながらやっていかれると思うんですけれども、たまたまそのとき東秩父村の村長と知事がちょうど何か会議のときにあったという形を後で聞いて、ああ、たまたまだったんだなというのは感じております。
  ですから、その部分をある程度周知徹底させながら、周りの大宮の駐屯地ですか、その辺の連携もすぐにできるようにしておいてもらえれば、少しでも団員の負担にならなくて済むんじゃないかなと思っております。
  自衛隊のほうは非常に大きな災害にならないと多分要請しても来てくれないと思いますので、そのときには消防団とか自主防とか、自分の身は自分で守りながら、そういった根っこ的にできることは迅速にやっていただければありがたいなと思っております。
  非常に最初の質問なんで時間が短いんですけれども、これで質疑のほうを終わらせてもらいます。ありがとうございました。
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   ◎延会について
○前田 栄議長 お諮りいたします。本日の会議はこの程度にとどめ延会したいと思います。これにご異議ございませんか。
          (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○前田 栄議長 異議なしと認めます。
  よって、本日はこれをもちまして延会することに決定いたしました。
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   ◎延会の宣告
○前田 栄議長 大変お疲れさまでございました。
                                (午後 3時00分)