令和元年第4回ときがわ町議会定例会

議 事 日 程(第2号)

                            令和元年12月4日(水)  
                            午前9時30分開議     
      開議の宣告
日程第 1 一般質問
日程第 2 請願第 1号 アスベスト被害者補償基金制度の創設とアスベスト被害者の早期
             救済・全面解決を求める請願
日程第 3 請願第 2号 ときがわ町におけるパートナーシップの公的認証および性的少数
             者に関する諸問題への取り組みに関する請願
日程第 4 議案第41号 専決処分の承認を求めることについて(令和元年度ときがわ町一
             般会計補正予算(第3号))
日程第 5 議案第42号 地方公務員法及び地方自治法の一部を改正する法律の施行等に伴
             う関係条例の整備に関する条例の制定について
日程第 6 議員提出議案第2号 ときがわ町議会議員政治倫理条例の一部改正について
日程第 7 議案第43号 ときがわ町議会議員の議員報酬及び費用弁償等に関する条例の一
             部改正について
日程第 8 議案第44号 ときがわ町町長等の給与等に関する条例の一部改正について
日程第 9 議案第45号 ときがわ町一般職の職員の給与に関する条例の一部改正について
日程第10 議案第46号 ときがわ町保育所の任期付職員の採用等に関する条例の一部改正
             について
日程第11 議案第47号 ときがわ町子育て支援住宅条例の一部改正について
日程第12 議案第48号 ときがわ町水道事業給水条例の一部改正について
日程第13 議案第49号 埼玉中部資源循環組合の規約変更について
日程第14 議案第50号 埼玉中部資源循環組合の解散及び財産処分について
日程第15 議案第51号 比企広域公平委員会を共同設置する地方公共団体の数の減少及び
             同委員会の規約変更について
日程第16 議案第52号 令和元年度ときがわ町一般会計補正予算(第4号)
日程第17 議案第53号 令和元年度ときがわ町浄化槽設置管理事業特別会計補正予算(第
             2号)
日程第18 議案第54号 令和元年度ときがわ町水道事業会計補正予算(第2号)
日程第19 議員派遣について
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出席議員(12名)
     1番  杉 田 健 司 議員     2番  長 島 金 作 議員
     3番  神 山   俊 議員     4番  小 島 利 枝 議員
     5番  田 中 紀 吉 議員     6番  山 中 博 子 議員
     7番  岡 野   茂 議員     8番  前 田   栄 議員
     9番  野 口 守 隆 議員    10番  小 宮   正 議員
    11番  岩 田 鑑 郎 議員    12番  野 原 和 夫 議員
欠席議員(なし)
地方自治法第121条により、今定例会に説明のため出席する者及び同委任を受けた者の職氏名
町長
渡 邉 一 美 
副町長
小 峯 光 好 
総務課長
清 水 誠 司 
企画財政課長
荒 井   淳 
税務課長
清 水 健 治 
町民課長
山 口 清 史 
福祉課長
宮 寺 史 人 
会計管理者兼
会計室長
福 田 芳 和 
産業観光課長
坂 本 由紀夫 
建設環境課長
加 藤 光 典 
水道課長
伊 得 正 巳 
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教育長
久 米 正 美 
教育総務課長
宮 寺   進 
生涯学習課長
正 木   彰 
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議会事務局長
桑 原 功 夫 
書記
杉 川   桂 

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   ◎開議の宣告
○前田 栄議長 皆さん、おはようございます。大変お疲れさまです。
  ただいまの出席議員は12名全員でありますので、定足数に達しております。
  これより令和元年第4回ときがわ町議会定例会第2日目を開会いたします。
  直ちに本日の会議を開きます。
                                (午前 9時30分)
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   ◎議事日程の報告
○前田 栄議長 本日の議事日程を報告いたします。
  議事日程は配付したとおりであります。
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   ◎一般質問
○前田 栄議長 きのうに引き続き、一般質問を行います。
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          ◇ 長 島 金 作 議員
○前田 栄議長 発言順位5番、質問事項1、日野原の工業地、仲井の工業地の拡張について、質問事項2、小学生の教育について。
  通告者2番、長島金作議員。
  質問の前に、訂正します。
  質問事項2において、小学生の教育についてと私、発言しましたけれども、小中学生の教育についてです、失礼いたしました。
  通告者2番、長島金作議員。
○2番 長島金作議員 議席2番、長島金作です。
  議長の許可をいただきましたので一般質問をいたします。
  日野原の工業地、仲井の工業地の拡張について。
  ときがわ町の若者流出や少子化対策として企業誘致が不可欠と考える。仲井の工業地は現在8社あり、南側が鳩山町と隣接しているので、さらに企業をふやすとなると鳩山町の土地に入るため、鳩山町の協力が必要である。また広い道路が1キロ先にできているので、つながれば一ト市や仲井を通らず出入りが可能になる。
  日野原の工業地も道路を挟んで南側は鳩山町であり、空き地も多い。鳩山町の協力を得て開発できれば、さらに企業誘致ができる。道路も赤貫通り(嵐山カントリー西側)まで400メートルぐらいで、改良すれば近道になる。鳩山町と共同して開発を行うことがお互いのメリットとなると考えられるが、町の考えを伺いたい。
  以上です。
○前田 栄議長 答弁願います。
  渡邉町長。
○渡邉一美町長 長島議員ご質問の1、日野原の工業地、仲井の工業地の拡張についてお答えいたします。
  企業誘致につきましては、子育て世代の移住、定住や雇用の創出による若者の町外転出の抑制など、少子化対策としてさまざまな効果が期待できます。さらに、固定資産税など税収の面においても町にもたらす効果が多大であり、重要な施策の一つであると考えております。
  長島議員ご質問であります仲井地区の工場集積地につきましては、現在、出入りしている車両は薬師堂横の町道から県道大野・東松山線や県道ときがわ・坂戸線に接続しており、日野原地区の工場集積地につきましても同様で、両県道を経由し、各方面へ移動していると思われます。ご指摘のとおり、両工場集積地から鳩山町や嵐山町の幅員ある道路へ接続が可能となれば、町内を通る大型車両等が減り、高速道路へのアクセスも改善されるなどのメリットもあるため、新たな企業誘致につながることも考えられます。
  しかし、鳩山町、嵐山町の当該地については、都市計画法第7条の2の規定に基づく線引きにより市街化調整区域とされ、さらに同法第18条の2に基づく土地利用等のまちづくりの基本的な指針となる都市計画マスタープランにより、それぞれ緑地での区域指定がされております。
  そのため、このようなエリア内で企業立地を行う場合については、埼玉県都市計画法に基づく開発許可等の基準に関する条例第6条第1項第1号の規定により、あらかじめ区域、目的または予定建築物等の用途を定めた場合などに限り、都市計画マスタープランの変更(区域変更)を行うことができます。
  よって、区域、目的が定まらない状態で、このエリア内を企業誘致のために先行して区域変更することはできません。また、具体的な手続においても関係各課と調整、住民等の意見の反映や議会からの意見聴取、住民説明会や都市計画審議会、県の開発審査会を経て、都市計画マスタープランにおける区域変更が決定、都市計画法第34条第12号による区域指定が行 われ、これらさまざまな手続を経て、市街化調整区域内においても開発が可能になります。
  このような条件のエリアに企業立地することは、土地利用等の見直しや手続の問題を含め、大変困難であり、鳩山町が当該エリアの土地利用を今後どのように考えていくのか、ときがわ町と共同で企業誘致をするメリットをどう捉えるのかが問題であり、鳩山町の土地利用についてはこちらから働きかけるものではなく、鳩山町から相談があった場合に検討してまいりたいと考えます。
  町では、第二次ときがわ町総合振興計画の土地利用構想において、産業ゾーンが3カ所定められております。その中でも、門林沼から日野原地区の工場集積地までのエリアについては、東プレ株式会社や株式会社ベジテックなどの企業立地も進み、さらなる企業立地が期待されるエリアであります。
  町としては、まず町内への企業立地を第一と考え、子育て世代の移住、定住や雇用の創出による若者の町外転出対策などにつなげてまいりたいと考えております。
  以上でございます。
○前田 栄議長 2番、長島議員。
○2番 長島金作議員 都市計画法等ありまして、開発は非常に困難をきわめると思いますが、ときがわ町は周りが8市町村に囲まれており、そして西側は山であり、ほとんど70%が山であります。どうしても今後の少子化対策として生き残るためには、また活性化させるためには、どうしても東側に開発拠点を置くしかないと思うので、非常に大変だとは思いますが、何とか町の力で、ときがわ町を活性化させていただきたいと思っております。
  そして、最後に小さなことでありますが、日野原の工業地の隣の鳩山分のところを見てまいりましたところ、伸和スチール、埼玉種畜牧場、リサイクルセンター、マテックス、ウチゲン、ホースパワーなど現在、会社があるわけですが、こちらの会社はどうしても鳩山町からの直接入る道路がないので、先ほど答弁にありましたように、ときがわ町の道路を通るわけですから、鳩山町から待つのではなくて、それなりにアプローチしていただくのもよいかと思いますので、その辺のところはいかがでしょうか。
○前田 栄議長 答弁願います。
  荒井企画財政課長。
○荒井 淳企画財政課長 ただいま長島議員のご質問にありました日野原地区の工業地につきましては、先ほど町長の答弁にもございましたように、鳩山分につきましては調整区域、それも都市計画マスタープランの中で緑地というふうなことで指定をされております。そうし た中では、なかなかそこに対して、ときがわ町からアクセスするからといいまして、工場を誘致していただきたいというのもなかなか難しい要望ではあると思いますので、そこのところは答弁の中にもありましたように、まずはときがわ町内でどうにか誘致できるところを探しまして、そちらに企業のほうからの相談があった場合にはどうにか誘致につなげてまいりたいというふうに考えておりますので、ご理解いただきたいと思います。
  以上です。
○前田 栄議長 長島議員、どうぞ。
○2番 長島金作議員 わかりました。
  以上で答弁を終わります。
○前田 栄議長 よろしいですか、終わりで。
  続いて、質問事項2、小中学生の教育について。
  2番、長島議員。
○2番 長島金作議員 小中学生の教育について。
  日本でラグビーワールドカップが開催され、2020年にはオリンピック・パラリンピックが行われる。その時期には、外国人選手や観光客がたくさん来日することが予想され、日本人選手が金メダルに輝けば日本の国歌が流れる。そのような中で、ときがわ町は小中学生が外国人に国歌の意味を聞かれたときに、意味を答えられる教育を行っているのか。また、教員は意味を理解しているのかについて伺いたい。
  以上です。
○前田 栄議長 答弁願います。
  久米教育長。
○久米正美教育長 皆さん、おはようございます。
  それでは、長島議員ご質問の2、小中学校の教育についてお答えいたします。
  小中学校の学習指導要領では国歌の意義等について理解させることとされ、小学校学習指導要領解説の社会編において、国歌「君が代」は現憲法下においては我が国の末永い繁栄と平和を祈念した歌であるとされております。
  これにより、小学校5年生以上と中学校の音楽の教科書には、君が代は、細かな石が集まって大きな岩となり、それが苔でおおわれてしまうほどのとても長い年月にたとえて、日本の繁栄と平和が末永く続くことを祈った歌ですとの説明文があり、こうした記述について理解ができるよう教員が指導しているところです。
  なお、小学校各校では、学習指導要領に基づき、いずれの学年でも国歌「君が代」を歌えるよう指導しているとともに、小中学校とも入学式及び卒業式において国歌を斉唱しております。
  教員が国歌の意味を理解しているかについてですが、教員の理解を問う調査等は行っておりません。しかしながら、児童生徒へ指導するためには教員が理解していることが前提であり、東京オリンピック・パラリンピックの開催を好機と捉え、国歌の意義や意味についての理解をより深められるよう、教職員研修等を通じて指導してまいります。
  以上です。
○前田 栄議長 2番、長島議員。
○2番 長島金作議員 国歌については、私が思っていたような回答が得られましたので、大変うれしく思いますが、できればもう少し詳しく子供たちに伝えたいと思っております。特に、先ほどのさざれ石についてはもっと、非常に国歌として重要な部分でありますので、子供たち及び我々としても詳しく説明していただけたらと思っております。
  さざれ石については、正式名称を礫岩と言っております。だから、その辺の礫岩というのはどういうことなのかと、その辺のところをもう少し子供たちに詳しく教えていただければと思います。
  そして、次です。
  では、外国の国歌はどうなのかと。日本の国歌がどれだけすばらしいのかというのをはかるためには、外国の国歌等も子供たちに教えていただきたいと思います。現に、玉川中学校においては、英語教育としてイギリスの方が来ておりますが、その点、確かに来ておりますよね、ちょっとお伺いしたいのですが、教育長、よろしいでしょうか。
○前田 栄議長 来ているか、来ていないかですか。何を質問したいんでしょうか。
○2番 長島金作議員 英語教育として、この間、父兄参観にお伺いしましたところ、イギリス人の方がいましたので、確かに今もいるのか、その辺ちょっとお伺いしたいと思います。
○前田 栄議長 イギリス人の方がいらっしゃるか、いらっしゃらないかということ。
○2番 長島金作議員 そうです。
○前田 栄議長 イギリス人の方というのは、ちょっと私、わからないですが、教師の方ですか、その先生というか、呼んでいる英語教育の。
○2番 長島金作議員 質問しましたら、イギリス人だと言っていましたので、何でそこにイギリス人がいるのか、私もちょっとわからなかったんですが、英語教育として来ているのじ ゃないかなと思いまして、ちょっとその辺のところを。
○前田 栄議長 久米教育長。
○久米正美教育長 質問にお答えしたいと思います。
  恐らくALTの先生のことを言っているのかなと思うんですけれども、町内2中学校では2名のALTを配置しておりまして、そして学期ごとにその2人の先生が交互に学校を交代して勤務しております。
  現在、どちらのほうの学校にどちらの先生がご勤務いただいているかちょっと今、私も準備がちょっと不足してうろ覚えなんですけれども、1人の先生については英国出身だったなというふうに私も記憶をしておるところです。
  以上です。
○前田 栄議長 長島議員。
○2番 長島金作議員 なぜ、外国人の方、またイギリス人の方がいたのか、ちょっと聞いたかと申しますと、イギリスの国歌というのはどういう国歌なのかと。こういうことは私もちょっとわからなかったのですが、時間があるので、調べてみましたところ、発表させていただきたいと思いますが、よろしいでしょうか。
○前田 栄議長 通告外ですかね。日本の国歌に関係しているんだったら、あれなんですけれども、通告外の質問なんですけれども、どうしましょうか。聞いたほうがいいですか。
  通告書に沿った質問を長島議員がやったようにしていただければと思いますけれども。
  長島議員。
○2番 長島金作議員 同じ国歌なので説明させていただきたいと思います。
  おお、神よ、我らの神よ、敵を蹴散らし、降伏させたまえ、悪辣な政策と悪巧みを破らせたまえ、神こそ我らが望み、国民を守らせたまえ、こういった国歌でありまして、いかに日本国歌と違うかということも子供たちに伝えたいと思います。
  できれば、まだ時間がありますので、フランス国歌も説明させていただきたいと思いますが、よろしいでしょうか。
○前田 栄議長 長島議員、フランス国歌はちょっと通告外とこれに関係ないので結構です。この一般質問に沿った質問を、せっかくの機会だからやってください。日本の国歌に関してですよね。
  長島議員。
○2番 長島金作議員 では、もう少し詳しくしたいと思いますが、また次回にいたしまして、 きょうの答弁はこれにて終わりにします。
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          ◇ 岡 野   茂 議員
○前田 栄議長 発言順位6番、質問事項1、今後の観光客誘致の考えは。
  7番、岡野茂議員。
○7番 岡野 茂議員 7番、岡野茂でございます。議長のお許しをいただきましたので、通告書に基づきまして一般質問させていただきます。
  まず初めに、台風19号を初め、大雨による被害に遭われました方にお見舞いを申し上げるとともに、町長を初め、役場の職員の皆さんの復旧に対する努力に対して、まず感謝を申し上げる次第です。ありがとうございました。
  それでは、一般質問させていただきます。
  台風19号等で各観光施設が大きな被害を受け、また道路等も通行に支障があり、入り込み客の減少が懸念されるが、町としての考えをお伺いいたします。
○前田 栄議長 答弁願います。
  渡邉町長。
○渡邉一美町長 岡野議員ご質問の今後の観光客誘致の考えはについてお答えをいたします。
  10月に上陸した台風19号は東日本を中心に記録的な大雨をもたらし、各地で甚大な被害が発生しました。ときがわ町においても、河川の越流による住宅への浸水被害や道路の崩落、土砂の流出が発生し、現在も復旧作業が続けられております。
  こうした中で生じた各観光施設の被害ですが、ときがわ花菖蒲園においても木道が全て流出したほか、土砂の流入が発生しました。また、都幾川四季彩館においてバーベキューエリアの川沿いの浸食、木のむらキャンプ場においては駐車場の土砂の流出、のり面崩落に伴うオートサイトエリアへの土砂の流入等が発生しました。このほか、堂平天文台、星と緑の創造センターには電気設備の受電設備、水道施設の水源の取水管の破損被害が発生しました。加えて、県道大野・東松山線の崩落により、約1カ月間の休業を余儀なくされました。
  各観光施設では、それぞれ応急、復旧等を実施し、一部区域を除いて通常営業を再開しております。埼玉県の早急な対応により、県道大野・東松山線も通行可能となったことから、堂平天文台も営業を再開しました。今後も引き続き各観光施設の管理者と協力し、早期の完全復旧に向け、全力で取り組んでまいります。
  また、現在、台風15号及び19号がもたらした災害の起因として、観光施設の予約キャンセ ルが発生している被災地域を対象に、ことしの12月から令和2年3月まで、1泊以上の旅行・宿泊商品の割引等を支援する国の補助制度、ふっこう割が創設されました。
  具体的には、1泊以上の旅行・宿泊商品の料金を、1人1泊当たり最大5,000円支援するもので、ときがわ町も補助対象地区に指定されていることから、この制度を活用し、観光客の呼び戻しを図ってまいります。
  以上です。
○前田 栄議長 7番、岡野茂議員。
○7番 岡野 茂議員 それでは、何点か質問させていただきます。
  まず、台風19号により観光施設への被害が大きかったと思うが、観光施設の全体的な状況は、ここにも幾点か書いてありますけれども、ほかにもあったのかどうか、お聞きします。
○前田 栄議長 答弁願います。
  坂本産業観光課長。
○坂本由紀夫産業観光課長 それでは、お答えさせていただきます。
  重立ったものにつきましては、こちらの答弁のほうでお答えさせていただいております。
  観光施設ほかにつきましては、現時点でこちらのほうで把握しているものといたしまして、トレッキングコースの霊山院から七重にかけましてのトレッキングコースの途中で、倒木、また土砂流出ということがありまして、現在この区間を通行どめとしております。そのほかのハイキングルート等につきまして、随時見回りを行っておりますが、今のところ、ほかのところでは大きな被害はございません。
  復旧につきましては、優先順位をつけて早い復旧を予定しておりますので、よろしくお願いいたします。
  以上でございます。
○前田 栄議長 岡野議員。
○7番 岡野 茂議員 天文台に通じる県道を初め、各路線の仮復旧はできたようですが、本復旧についての見込みはいかがなもんでしょうか。
○前田 栄議長 坂本産業観光課長。
○坂本由紀夫産業観光課長 それぞれ町内でも被害が出ております。天文台につながる道路につきましては、県道大野・東松山線でございますが、こちらにつきましては、県のほうで国のほうに災害査定の申請を行うというふうに聞いております。
  恐らく町の災害査定と同じ期間で実施されることになりますので、県道につきましては、 本復旧については令和2年というふうな形になろうかと思います。そのほかの林道、町道につきましても災害査定を受けて、災害査定を受けたものについては、令和2年の復旧というふうな予定になっております。
  以上でございます。
○前田 栄議長 岡野議員。
○7番 岡野 茂議員 今お話しあったように、町道や林道にも被害があったと思いますが、生活道として使っている道には今のところ、障害がなかったのか、またそうしたものを復旧するのに、生活道に関したところを先にやるのかどうか、全体を一緒にやるのか、それとも生活道というか、困っているようなところを先にやるという形をとるのか、ちょっとお聞きします。
○前田 栄議長 坂本産業観光課長。
○坂本由紀夫産業観光課長 それでは、お答えさせていただきます。
  もちろん台風災害あった場合に、孤立世帯等、起こったところにつきましては、優先的に土砂の撤去ということで仮復旧をさせていただきました。生活、また重要なところにつきましては、優先順位をつけまして、そちらを優先させていただいて実施してまいりたいと考えております。
  以上でございます。
○前田 栄議長 岡野議員。
○7番 岡野 茂議員 被害を受けた観光施設の復旧計画と、あと落ち込んだ入り込み客の対応についてはどんなふうに考えているのか、ちょっとお聞きします。
○前田 栄議長 坂本産業観光課長。
○坂本由紀夫産業観光課長 まず、こちらの答弁のほうでさせていただきましたが、木のむらキャンプ場、都幾川四季彩館、また星と緑の創造センターというふうなことで、大きな観光施設につきましては被害が出ております。こちら、木のむらキャンプ場、また星と緑の創造センターにつきましては、木のむらキャンプ場は既に閉村ということになっております。星と緑の創造センターは、12月で一度、休業というふうな形になりますが、こちらも今、復旧作業をしております。一日でも早い復旧を目指しております。
  また、都幾川四季彩館のほうにつきましても今、復旧に努めているところでございます。こちらのほうにご説明させていただきました花菖蒲園につきましては、来年の花菖蒲まつりが開催できるよう、花菖蒲を育てる会の方々と復旧方法について今、協議をしている、土砂 の撤去を実施しているということでございます。
  こちら、被害に遭った対策ということでございますが、不安の払拭と安全性を回復いたしまして、全力で施設、道路の復旧に取り組んでおります。風評被害が起らないように安全性のPRに努めてまいりたいと考えております。
  以上でございます。
○前田 栄議長 岡野議員。
○7番 岡野 茂議員 今お話があった花菖蒲園なんですけれども、これ、木道が全て流出したということなんですけれども、同じように木道つくっても、この花菖蒲自体がもう何年か前から花の咲きが悪いとか、お祭りするときにタイミングが合わなくて咲いていなかったとかという不評というか、ちょっとつくったときよりも悪い評判が出ているようなのをちょっと耳にしているんですけれども、その辺も被害があったところを直すだけではなくて、花自体を何か考えないと、昔みたいにお客さんがたくさん来るという施設ができないんじゃないかと思うんですけれども、その辺の考えはいかがなんでしょうか。
○前田 栄議長 坂本産業観光課長。
○坂本由紀夫産業観光課長 今、花菖蒲園のほうにつきましては、休耕の畑をつくって随時回すというふうな対策をして、花菖蒲を育てる会さんのほうで対応しております。連作障害ということがございますので、その辺を加味して花菖蒲を育てる会のほうと相談して検討してまいりたいと考えております。
  以上でございます。
○前田 栄議長 岡野議員。
○7番 岡野 茂議員 わかりました。いずれにしても手入れを相当しないと、復旧は無理かと思うんですけれども、なるべく早い復旧を願っております。
  それから、あと、木のむらキャンプ場においては、仮復旧という形でできて、また12月で終わっているということなんですけれども、最後のこの答弁の中にある、具体的に1人5,000円ずつの支援をするということなんですけれども、星と緑の創造センターとキャンプ場、これはここにあるように12月から2年3月まで、これは全然活用できないですよね、休暇というか、休んでいる間ですからね。
  ですから、ときがわがこの補助対象にあるといっても、この2つの施設は活用できないですよね。これをどういうふうに考えるのか。
○前田 栄議長 坂本産業観光課長。
○坂本由紀夫産業観光課長 木のむらキャンプ場につきましては、オープンが4月からということで活用が厳しいんですが、星と緑の創造センター、1カ月なんですが、3月からオープンしておりますので、そちらのほうについてはもちろん活用が可能ということになります。
  また、町内のほかの民間の施設、本郷の施設であったり、大野の別の施設であったり、そういったところは全部対象になりますので、そういったところ等にも情報を提供して、ぜひ観光客の呼び戻しということで実施してまいりたいと考えております。
  以上でございます。
○前田 栄議長 岡野議員。
○7番 岡野 茂議員 そうしますと、余りこれを活用して図っていくといっても、なかなか難しいところがあるのかなという感じがしますよね。それから、ほかのいろんな形でもう少しお客さんを呼び込むような形をとってもらわないとという感じがするんですけれども。
  それから、あとバーベキューエリアですね、四季彩館のあそこの周りも大変被害があったようなんですけれども、ちょっとこれ質問と違うかもしれないですけれども、本郷球場も大分、土砂が入ってフェンスが倒れて、子供たちがスポーツをするのに支障があるということなんですけれども、あの辺の修理計画というのは立っているのかどうか。ちょっとこれとは、観光のとは質問がちょっと変わるかもしれないんだけれども、やっちゃうまくないですか。
○前田 栄議長 通告外なので、もとに戻してもらって。
○7番 岡野 茂議員 わかりました。じゃ、変えます。それでは、今の質問についてはちょっとカットさせていただきたいと思います。
  それから、来年度への入り込み客の影響というのをどのぐらい見込んでいるのか。また、それについての対策についてはいかがなのか、ちょっとお聞きします。
○前田 栄議長 答弁願います。
  坂本産業観光課長。
○坂本由紀夫産業観光課長 来年度の入り込み客の見込みということでございますが、今年度、台風19号の影響で10月の町有施設全体の入り込み客ということになってしまうんですが、そちらのほうが施設全体で10月1カ月なんですが、55%から80%ぐらいというふうな形で落ち込んでおります。
  星と緑の創造センターにつきましては、1カ月以上の休みというふうなことをとっておりましたので、こちらの施設につきましては10月の入り込み客が対前年度比20%という形になってしまっております。
  特に、今現状そういうふうな形で、11月の報告に集計につきましては、まだ12月入ったばかりでできていないんですが、12月もよその施設の状況を見ると落ち込んでいるというふうなことが、かなり厳しい状況が予想されます。来年につきましても、早い復旧を目指して不安の払拭を払いたいところでございますが、年度当初はちょっと落ち込みが予想されるかなというふうな。
  前年度比といたしまして、55%から80%ということですから、5割から8割ぐらいしかお客さん来なかったということで、星と緑の創造センターにつきましては、10月1カ月で昨年と比べまして20%しかお客さんが来ていないというふうな厳しい状況でございます。
  対策といたしましては、やはり道路の復旧も急いで、安全性をPRしたいということでございます。
  以上でございます。
○前田 栄議長 岡野議員。
○7番 岡野 茂議員 確かに、星と緑の創造センターのところの道路が落ちたということで入り込み客は非常に落ちたような気がします。うちの前なんかも自転車でチャリダーというのか、サイクリストが大分減ってきているような気がするんですよね。ああいう方が来て、町へ来ていただいても、どのぐらいの商品というか売り上げがあるか、わかりませんけれども、やっぱりにぎわいというのはなくなっていますよね。
  ですから、そういうものをなるべく早く復旧させていただいて、やっていただければと思うんですけれども、今後そういう施設の本復旧しなければならないと思うんですけれども、本復旧をしたにしても現行のとおりに直したんでは、やはりここ二、三年、入り込み客が130万人といったのが100万人になり、96万人になりということで減っておりますので、何か新しいものを取り入れないと、やはり観光客を呼ぶには物足りないのかなという気がするんですけれども、その辺のお考えはいかがでしょうか。
○前田 栄議長 坂本産業観光課長。
○坂本由紀夫産業観光課長 それでは、お答えさせていただきます。
  新たな試みが必要ではないかというふうなことになろうかと思うんですが、観光振興計画のほうで、きのうのご質問にもお答えさせていただきましたが、5事業について着手をしております。その中でツーリズムなり、ときがわらしい、ちょっと事業名までは正確に今、覚えていないんですが、ツーリズム、また、ときがわの情報発信ということ、あとは案内人の育成というふうな事業に取り組んでおります。
  そちらのほうにつきまして、ときがわにまず来て宣伝をしていただいて、ときがわ町を知らない方もたくさんおりますので、まず知っていただいて、一度来ていただきたい。それから、ツーリズムということで各施設とか町内の知らないところをご案内して、そういった意味で広げていきたいという考えでおります。
  以上でございます。
○前田 栄議長 岡野議員。
○7番 岡野 茂議員 それから、三波渓谷周辺の整備計画について、1年ぐらい前のときに私、一般質問したんですけれども、駐車料金を徴収したり、あの辺を観光施設の目玉にしたいということでお願いしたんですけれども、1年ぐらいたっていますけれども、この辺については何か計画に進展があったのかどうか、お聞きいたします。
○前田 栄議長 坂本産業観光課長。
○坂本由紀夫産業観光課長 それでは、お答えさせていただきます。
  三波渓谷につきましては、ことしの4月から、町長を含めて現地に赴き検討してまいりました。しかしながら、現在の場所で観光施設、なかなか条件をあれで、現在の場所での観光施設の展開は難しいという考えに至っております。今後は他の活用方法も含めて検討してまいりたいという考えでおります。
  以上でございます。
○前田 栄議長 岡野議員。
○7番 岡野 茂議員 それから今の質問の中で、駐車料金を徴収するという話だったんですけれども、この辺はまだ、それだけでもしたほうがいいんじゃないかという町の、町民の皆さんの声を大分聞くんですよ。夏場あれだけ混むのに、何であれ、ただで貸しているんだという、置かせるんだということで言われていますので、その辺については、全体的なものじゃなくて、その一部だけでもそれをやるという形の考えはないですか。
○前田 栄議長 坂本産業観光課長。
○坂本由紀夫産業観光課長 お答えさせていただきます。
  そちらについても検討させていただきまして、今、駐車場どのぐらいとまっているかという調査をさせていただいております。
  他の河川沿いの駐車をいろいろなところで制限しているということがありますので、当面の間、こちらを休憩所として観光客などのために駐車場として開放したいという考えでおります。
  以上でございます。
○前田 栄議長 岡野議員。
○7番 岡野 茂議員 課長、今の質問は、私、3回目ですよね。もう3回目で質問して、まだ検討しているって、何を本当、検討しているのと言いたくなっちゃいますけれども、その辺は町長、いかがでしょう。
○前田 栄議長 渡邉町長。
○渡邉一美町長 岡野議員の観光についてのご質問で、ちょっと全体的に私の考えを述べさせていただきます。
  町の問題は、高齢化の問題、少子化の問題、いろいろありますけれども、観光というのはやっぱり地域を元気にする一つの要素であると、私は思っておりますので、非常に大事な政策になってくるかと思います。
  今まで、旧都幾川村の場合は公共施設をつくって、それを観光で入り込み客をふやそうという目的と、あとは地域の福祉の一つの、地域の人たちがそこへ集まって、地域の雇用とか、そういうふうな目的があったんですね。それが合併してから、観光入り込み客100万人を目指すとか、今度今130万人を目指すとか、今度は観光ビジネスに大きくかじを切ったわけですね。そうすると、でも今やっている人たちは余り変わらないんですね。
  だから、私、じゃ、そういう観光ビジネスだから、実際はビジネスとなったら正社員を雇えなければ、ビジネスじゃないんですよ。行政が建物つくって、あとは地域のパートさんで回して、これ、ビジネスじゃない。やっぱり正社員を雇って、そして子育てができると、若い人たちが子育てができるという段階まで持っていかないと観光ビジネスじゃないんですね。だから、今のときがわ町の観光はまだまだ途についたばかりと、こう思っております。
  それから、観光については、お客様が少ないとき、お客様がふえてきたとき、その取り組みの方法があるんですけれども、なかなか私が課長の尻をはたいても、いかにこの行政というのが、スピード感がないかというのを今、感じているところなんですね。
  お客様が少ないときは「事」の仕掛け、これが重要だ。お客様が多いときは「物」、というのはどういうことかというと、お客様が来ないときには、ときがわ町、こんな楽しいよ、こんな楽しいイベントいっぱいあるんだよ、だから来てくださいよ、仲間も連れてきてくださいよという「事」の仕掛けが大事ですね。
  それから、ゴールデンウイークのようにお客さんが多いときは、いっぱい商品を供給しないと、何だ、来たけれども、お客がいっぱいで買うものがねえや、そば屋行ったけれども、 行列で食えなかった、これでは困るので、お客様がふえてきたら「物」の仕掛けをしていかなければいけないと思うんですね。
  だから、ことしの場合は、災害で10月の客数が減ったと。そしたら、来年はもう早々と「事」の仕掛けを仕掛けていかないと追いつかないわけです。
  …………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………
  …………………そしてこの施設、今月はこれだけ足りないよ、だからみんな応援してよ、そういう声が出てこないと、恐らく130万人は無理かと思います。今、課長になるべく来年は130万人、どこに減っているのか。今の答弁だと、星と緑の創造センターは言っていますよ。だけれども、星と緑の創造センターだけカウントされているわけじゃないですから。ときがわの中の何十施設という施設の中でカウントされて、お客様が減っている店もあれば減っていない店もあるわけですね。減っているところに、じゃ、みんなで応援しようという、こういうふうな働きが出ると思います。
  私、今までの観光見ていると、みんなばらばら、いろんな行事がばらばら。春になれば、いろんなところで花が咲き、もう見てもらうところいっぱいあるのに、こっちのほうじゃ桜が咲いたよ、こっちじゃ花桃が咲いたよ、こっちは何という、全体的にときがわのアピール度が弱い。だから、私は、春のときがわ夢まつりとか、そういうテーマでときがわの春を売り出すんだと。そして、インターネットでもSNSでも使って大きく発信しなければ。
  観光協会ではNACK5に100万円以上の宣伝料を払っているんだったら、この4月に全部使えと、そういうふうな話もしてあります。もうこのスタートが大事だなと思っておりますので、来年4月、5月、6月、この辺のときがわのスタートラインが非常に重要かと思っております。
  それから、夏になれば、清流の里ですよ。もう山の上から、もう清流の里といえばもうときがわ町というような宣伝で切り口にしていかなければいけない。季節感でときがわ町のアピールはいっぱいありますので、統一感を持ってやっていきたいと思います。
  それから、あと、山波渓谷の駐車場の問題なんですが、私も岡野議員さんから、あそこは借りているんだと。町もこれだけ税負担をして、あそこも経費がかかっているんだから、何 とか採算ができるようにというお話も聞いております。でも、調べてみたら、7月、8月、これが多いということなんですね。私もいろいろな観光地へ行って、お客様が多いときだけ農家の畑に看板立てて、駐車場1台1,000円なんていう、そういう営業はちょっとやりたくないなとこう思っておるんですよ。
  あそこは、私はちょっと行政に携わっていなかったので、あの山波渓谷の周辺のことはよくわからないんですけれども、何かいろいろと、かつて問題のあったような話も聞いております。だから、あそこは今考えているのは、大きく場面転換をして、その山波渓谷の駐車場という利用方法ではなくて、全く違ったイメージのものに変えていかないと、なかなかあそこは踏ん切れないと思っているんですよ。
  今ちょっと温めているところなのでもうちょっと待っていただいて、来年の3月、6月ごとに提案したいと思いますので、もうしばらくあそこ、無料のまま、すみませんが、ご勘弁願いたいと思います。
  以上です。
○前田 栄議長 岡野議員。
○7番 岡野 茂議員 町長の非常に力強い言葉をもらいまして、これぞ本当に今お話しいただくようなことを町長が実行していけば、本当に渡邉カラーなのだと思いますので、ぜひともまた私たちも協力したいと思いますので、ぜひ頑張ってやっていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。
  それから、最後に、ちょっと私、提案なんですけれども、これ、荒井企画財政課長にちょっとお聞きしたいんですけれども、この前、ときがわ町のキウイフルーツを特産化するんだというような説明をちょっといただいたんですけれども、これを圃場をつくって、皆さんに手入れとか、そういう形の圃場をつくりたいということだったんですけれども。
  私、提案として、このキウイだとか、ミカン、ユズ、リンゴ、もみじ等を天文台の下の、この前、火災が起きましたよね。あそこ今、伐採しているようなんですけれども、あの辺にオーナー制度的な、そういうキウイだとか果物を植えて、年間幾らというんで、何本幾らというふうな形で、オーナー制度みたいなのをつくって、観光客の方に1年に1回なり2回なり必ず来てもらえるような、そういう施設もこれから考えていくべきではないかなと思うんですけれども、その辺の考えはいかがでしょうか。
○前田 栄議長 ご指名なので、荒井企画財政課長。
○荒井 淳企画財政課長 ただいまの岡野議員のご指名でございますので、少し観光政策とい うことでいきますと、坂本産業観光課長が答えるのが筋だとは思いますけれども、総体的なこととしまして、まちづくりということで私のほうからお答えをさせていただきたいと思いますが。
  ときがわ町の特徴としまして、他の自治体に比べて何が違うのかな、比企郡内の中でも、川島町ですとか吉見町のようなところと比べまして、ときがわ町の特徴って何だろうというふうに、ふだんからいつも思っているんですけれども、ときがわ町の特徴といたしまして、1つが、まず一番低いところで標高で60メートルぐらいだと思うんですね、玉川地区のほうが。一番高いところでその堂平の天文台が876メートル、頂上が。そのぐらいの高さということで800メートルの標高差があるわけなんです。これは、ときがわ町の特徴として、まず外に対してお話ができる特徴じゃないかなというふうに思っております。
  ご提案いただきました2月に火災があったところにつきましては、標高としましては800メートル弱ぐらいになろうかと思うんですけれども、今、星と緑の創造センターの中のブルベリー、こちらのほうは非常に収量がふえておりまして、ここのところはときがわ町の中でも一つ成功している部分じゃないのかなというふうには考えているところです。
  そういった意味では、今ご提案いただきましたような果物をあちらのほうで成功させることによりまして、ときがわ町ブランドの果物、何か農産物、そういったもの、ブランド名をつけてのことができるんじゃないかなというふうには思っているところであります。
  そうしたことからも、あそこの高さに対してどういうものが順応するか、わかりませんけれども、そうしたものを見ていく中で、どうにかああいったところをそういうふうな利用というふうなことで考えていけたら、それがときがわブランドとして外へ出していくことによって、知名度も上がっていくんじゃないかな、それがまちづくりにつながっていくんじゃないかなというふうには考えているところです。
  以上です。
○前田 栄議長 坂本産業観光課長。
○坂本由紀夫産業観光課長 それでは、担当課のほうからもお答えさせていただきます。
  火災のあったところに、そういった果物、キウイ、ミカンとか、そういうオーナー制の果樹の植えつけはいかがでしょうかというようなご提案をいただきました。火災のあったところにつきましては、あそこは県の補助事業を使って搬出を、町の持ち出しをなくできるというふうなことを実施しております。
  その要件で、ほかのものを植えたいということで県にもご相談したんですが、あそこにつ いては、広葉樹でも構わないが、木を基本的に植えるようにしていただきたい。木です、果物とかそういうのは、ちょっとご相談したんですが、そこはあそこの位置についてはそれはやらないようにというふうなことで。トレッキグコース沿いに花木を植えるというのは、そういったことはもちろん構わないという了解をいただいております。あの場所というのはちょっと厳しいところがありますが、ほかのところ、荒井企画財政課長のほうでも申し上げましたが、標高差があるということで、その辺は適した果樹等というのは研究させていただきたいと考えております。
  以上でございます。
○前田 栄議長 岡野議員。
○7番 岡野 茂議員 私が火事になったところをそういうのを考えたのは、星と緑の創造センターからキャンプ場、それからトレッキングコースもありますので、その脇ということで、その辺を総合的な観光エリアにできるんじゃないかなという感じがしたんです。今、坂本課長が言うように木を植えろというのは、霊山院の向こうでニッセイの森というんで全部、5反歩ぐらいかな、国で切って、県で切ったのかな、それで、その後にクヌギを全部植えたんですね。
  そうしたら、植えるときとか育てる段階で最初はみんな来るんですよ、そのニッセイの企業で集めて見に来るんですけれども、今もう5年から6年たって木がもうこんな太くなったんですね。それで中へも入れないような状態で放置したまんまという感じなので、もう全然、利用価値がないといっちゃ失礼かもしれないけれども、会社の人だとかというのが見に来るとか遊びに来るというのは全然ないんですよね。
  ですから、天文台のあそこもそういうふうに木を植えてしまったら、それこそ手入れもできなくなっちゃうだろうし、動物のすみかになるぐらいのものだと思うんですよ。ですから、そういうオーナー的なもので毎年1回か2回は、必ず持っているお客さんが来るというような仕組みをつくったほうがいいんじゃないかなという気がしたんで提案したわけですけれども。
  いずれにしても被害があったところを早く本復旧していただいて、観光客も、今、町長のお話のように新しいものをどんどん取り入れてふやしていって、町を活性化していければいいかなと思いますんで、ぜひともご協力をよろしくお願いしたいと思います。
  以上で私の質問を終わりにさせていただきます。ありがとうございました。
○前田 栄議長 暫時休憩いたします。
  再開を10時50分といたします。
                                (午前10時32分)
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○前田 栄議長 休憩前に引き続き一般質問を行います。
                                (午前10時50分)
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   ◎発言の一部訂正
○前田 栄議長 ここで、長島議員から先ほどの一般質問における発言の一部訂正について発言の申し出がありましたので、これを許可いたします。
  長島議員。
○2番 長島金作議員 先ほどの一般質問の発言の中で、答弁を終わりますと発言してしまいましたが、質問を終わりますに訂正させていただきたいと思います。
○前田 栄議長 ただいま長島議員から発言の一部について訂正したいとの申し出がありました。
  お諮りいたします。これを訂正することにご異議ございませんか。
          (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○前田 栄議長 異議なしと認めます。
  よって、長島議員からの発言の一部訂正の申し出を許可することに決定いたしました。
  引き続き、一般質問を行います。
─────────────────────────────────────────────────
          ◇ 小 島 利 枝 議員
○前田 栄議長 発言順位7番、質問事項1、よりよい行動へと自発的に促す「ナッジ」の導入を。
  通告者、4番、小島利枝議員。
○4番 小島利枝議員 議席番号4番、小島利枝でございます。議長のお許しをいただきましたので、通告書に基づき1項目の一般質問をさせていただきます。
  質問事項1、よりよい行動へと自発的に促す「ナッジ」の導入を。
  人の行動や心理を分析する行動経済学の知見を生かす「ナッジ」と呼ばれる手法が今、注目を集めている。ナッジは、英語で「そっと後押しをする」との意味で、個人の選択の自由を残しつつ、ちょっとした伝え方の工夫などを手助けすることにより、人々に賢い選択を促 す手法と定義している。
  自治体でも採用され始めている。例えば、東京都八王子市で16年度に行われた大腸がん検診のモデル事業では、ナッジの理論を活用し、受診率が7.2ポイントアップした。納税の催促状に「10人中9人は期限までに支払っている、税金は期限までに納めるもの」というメッセージを添えたところ、約5ポイントも収納率が高まった。
  補助金や規制といった従来の政策手法と比べて、手間や費用をかけずに高い政策効果を上げられる利点がある。また、防災では住民の避難行動へ着実につなげるための呼びかけ等に活用されている。ときがわ町においてもさまざまな取り組みに導入してみてはいかがか伺う。
○前田 栄議長 答弁願います。
  渡邉町長。
○渡邉一美町長 小島議員ご質問の1、よりよい行動へと自発的に促す「ナッジ」の導入をについてお答えいたします。
  議員ご提案のナッジ理論は、人間の行動を心理学、経済学の側面から研究した高度経済学を実社会で役立てる一つの方向性として示された手法の一つであり、今年度から厚労省もナッジ理論を取り入れた「受診率向上施策ハンドブック」を作成し、推奨を行っております。
  このハンドブックの中に、「“選ばなくていい”は、最強の選択肢」という言葉があります。人は意思決定することに対し、直観的にその作業を負荷と感じるようで、定期的にがん検診を受診することはとても大切なことだと認識しているにもかかわらず、なかなか受診率が向上しない理由はこのあたりにあるのではないかと考えています。
  特定健診やがん検診を受診する際に、どこでどの検診を受けたほうがよいのか、そもそも自覚症状がないのにがん検診を受けるべきなのかなど、自分で選択し、意思決定しなければならない今までの申し込み方法についても見直す点があるのではないかとも考えており、従来の「どれにする?」から「いつにする?」といった、個別に選択する必要のないフォームにするなどの検討を行うことで、ナッジ理論を受診率の向上に活用していけるのではと考えております。
  ご提案いただきましたナッジは、費用をかけずに高い効果を期待できる手法でありますので、今後も行政のあらゆる分野でナッジの活用を研究してまいりたいと思います。
  以上です。
○前田 栄議長 4番、小島利枝議員。
○4番 小島利枝議員 再質問を始める前に、いま一度、ナッジについて詳しく説明させてい ただきます。
  ナッジ理論は、人の行動は不合理だという前提のもとに、人間の行動を心理学、経済学の側面から研究する行動経済学の教授によって発表されました。この行動経済学を実社会で役立てる一つの方向性として示されたのがナッジ理論です。2017年にセイラー教授がこのナッジ理論でノーベル経済学賞を受賞したことを皮切りに、実社会のさまざまなシーンでの利用が始まっています。
  ナッジは「そっと後押しをする」という意味の英語です。夏休みの宿題を早目に片づける子供、計画を立ててこつこつこなす子供、2学期が始まる直前にまとめてする子供もいます。やらなければと思いながらぎりぎりになってしまうのは、子供だからでも、怠け者だからでもなく、人は常に合理的な判断に基づいて行動するわけではないという人の性質のためです。
  この性質を理解して、計画的に宿題をしてもらうためにはどうしたらよいのかというヒントがナッジ理論の中にあります。選択の余地を残しながらもよりよい方向に誘導する、または最適な選択ができない人だけよりよい方向に導く、この導きがナッジです。
  再質問に移らせていただきます。
  ナッジは、公共政策への応用も可能です。通告書の中の例で挙げさせていただきましたが、さまざまな検診について、ときがわ町の現状と受診率向上への取り組みについて、まず伺います。
○前田 栄議長 答弁願います。
  山口町民課長。
○山口清史町民課長 それではお答えを申し上げます。
  先ほど町長の答弁にもありました「受診率向上施策ハンドブック」につきましては、ことしの4月に厚生労働省が作成し、配布したものでございます。現在、保健センターで受診勧奨の手引きとして使っておりますのは、これより1つ前に配布を受けました「受診率向上施策ハンドブック」を用いまして、受診勧奨に向けてしているわけなんですが、こちらが平成28年の2月に配られたものとなっております。
  こちらの平成28年に配られたものの中に載っておりますコール・リコールという手法を用いて今は通知を申し上げているところなんですけれども、これについては、受診対象者に通知を発送するときに、申し込んでいない方である方を対象に送るわけなんですが、以前に過去3年の間に受けた実績がある方で今回申し込みをしていない方を抽出しまして、その方に通知を申し上げるという通知の仕方です。これを2回行うわけなんですけれども、これがコ ール・リコールという手引に載っているやり方でございます。
  これによって行っているのが、乳がん検診と大腸がん検診についてはこの手法を用いてやっておりまして、効果については、大腸がん検診については、昨年比で3.7ポイントほど受診率が上がっております。また乳がん検診のほうについても、9.1ポイント上昇しておるわけなんですが、そのほかにもいろいろちょっと啓発をしておったりするので、これが全部効いているかということはちょっとはっきり申し上げられませんが、そんな取り組みをしております。
  それと、もう1点なんですが、ナッジの理論の中の活用の一つに、デフォルトを変更して利用するという手法があるかと思います。人は、行動を起こす前にその人の持つ基準というものがありまして、無意識に比較して行動していると言われておるようです。
  行動変容を促すためにこのデフォルトを変えまして、行動を起こしやすくするという取り組みとしまして、ときがわ町では以前から推奨しております、「わずかなことから始めよう!」というスモールチェンジ活動というのがあります。これはナッジという理論を特に意識はしておらない時期からやっておったわけですが、改めてのこのナッジ理論とかというのを拝見しますと、このスモールチェンジ活動もこの一環につながっていくのではないかなと私は考えております。
  以上です。
○前田 栄議長 4番、小島利枝議員。
○4番 小島利枝議員 健康活動は行動経済学的なバイアス、偏りや思い込みが発生しやすい分野です。健康的な行動をとった結果、健康度が向上するのはしばらくたってからです。また、健康的な生活を続けていたとしても病気になる可能性もあり、健康活動の結果には不確実性が伴います。このような特性を持つ健康分野においては、ナッジによって人々の行動をよりよいものに変える余地が大きいと言われています。
  ただいま課長からもお話がありました現在取り組まれているコール・リコール、またスモールチェンジにおいても、さらに一歩踏み込んで後押しをするナッジは有効なのではないかと思いますが、この辺は今年度から、先ほどもありました厚労省のほうのこちらのほうのハンドブックを利用してナッジを検討するというのはいかがでしょうか。
○前田 栄議長 山口町民課長。
○山口清史町民課長 お答えを申し上げます。
  議員ご指摘のとおり、新しく配布いただきましたハンドブック、今までとはまたちょっと 切り口が違っておる部分が結構示されておりますので、今後の受診勧奨、まだまだ受診率それほど高いわけではございませんので、ぜひ活用していきたいと考えております。
  以上です。
○前田 栄議長 小島利枝議員。
○4番 小島利枝議員 ぜひ研究していただきたいと思います。
  また、ほかにもさまざまな行動についてナッジを活用することができます。防災においては、呼びかけ方一つで住民の命を守る行動へと導くことができます。しかし、一方で、ナッジは人の心を一定の方向に誘導する側面があり、推進する主体にとって都合のいいように利用される懸念も指摘されています。
  ナッジは正しい行動がうまくとれない人を支援する目的で運用されるべきです。もしナッジを取り込む場合、しっかり研修等を受けていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
○前田 栄議長 清水総務課長。
○清水誠司総務課長 それでは、議員のご質問にお答えしたいと思います。
  職員の研修という観点から申し上げたいと思うんですが、このナッジにつきまして、本年、町長のほうからも庁議の中で、このナッジについての行動経済学についての説明のほうも聞きまして、そういうことで全体的にこの考え方を取り組んでいくようにという指示もあったわけですけれども、今ご指摘のように、このナッジの意思決定とか、そういうものについてはしっかりと研修をした上で、それぞれの担当においていろんな施策に生かしていくということが正しいやり方かなというふうに思っております。
  また、今までも既に保健センターのほうでも取り組んでいるというような部分もございまして、考え方としては、今までにもいろんな部分ではあったのかなと思うんですが、このナッジという考え方、改めて再認識を持っていろいろ施策に取り組んでいくということは、これから必要ではないかというふうに思いますので、今後の職員研修の一つとして検討をしてまいりたいと思います。
  以上です。
○前田 栄議長 4番、小島利枝議員。
○4番 小島利枝議員 恐らくいろいろな課でお話を聞くと、多分、このナッジの手法に少しかかわっている部分もあったのではないかと思います。さらに、今回このような形でご紹介させていただきましたので、皆様もまた学んでいただいて工夫していただきたいなと思います。
  最後の質問は渡邉町長に伺います。
  住民の皆様にとって賢い選択を手助けするこのナッジについて、行政運営のさまざまな場面で有効活用ができると思いますが、町長のお考えを伺います。
○前田 栄議長 渡邉町長。
○渡邉一美町長 10月の庁議のときに、私、この「行動経済学の使い方」というこの本を各課長に渡して、ナッジ理論について勉強しろと指示は出しております。私は、どういうところでこれに関心持ったかというと、ことしの防災訓練のときに、5月の防災の講演会のときに、そのときに正常性バイアス、なかなか町民は避難してくれないよと、行政が防災無線で避難しなさい、避難しなさいと言っても、避難しないぞと、そういうふうに言われまして、どうしたら避難してくれるのか非常に心配だったんですね。
  そして、気象のほうで、警報が出るたびに避難所開設して、住民の方が来るのを何回も用意はしたんですけれども、なかなか来てくれなかった。そして台風19号のときに、いきなり750人もどおっと来たんですよね。何でなんだろう、いろいろ聞いたら、娘さんから電話があって、おじいちゃん、おばあちゃん、逃げてくれよ、いろいろなところのモチベーションで動いたという話なんですね。
  それで、この中で防災についてのところがありましたので、それを読みました。そうしたら、いろんな場面でナッジ理論が利用できるのかな。商売のほうでも、例えばスーパーに行って、プライスカードが消費税と本体価格が別に書いてあったほうが売れると。税と本体価格が一緒に書いてあると、そっちのほうが売れないんだとか、そういうふうなことも書いてありましたけれども、いろんなところで利用ができるなと思いました。
  各課長にはこの本も行き渡っておりますので、多分、勉強してくれると思います。また、そういうふうな研修があれば積極的に取り組んでいって行政に反映をしていきたいなと思っております。大変ありがとうございました。
○前田 栄議長 4番、小島利枝議員。
○4番 小島利枝議員 町長の強いご答弁ありがとうございます。
  最後に、財政状況が厳しくなる中、補助金や規制といった従来の政策手法と比べてコストがかからず、少しの工夫で成果を上げる可能性のあるナッジをぜひ取り入れていただき、さらなる住民サービスの充実を要望いたします。
  以上で私の一般質問は終了させていただきます。ありがとうございました。
○前田 栄議長 以上で日程第1、一般質問を終了します。
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   ◎請願第1号の報告
○前田 栄議長 日程第2、請願第1号 アスベスト被害者補償基金制度の創設とアスベスト被害者の早期救済・全面解決を求める請願を議題といたします。
  請願第1号につきましては、令和元年11月27日付で議長宛てに取り下げ申し出があり、同日に受理いたしました。
  よって、請願第1号は取り下げとなりましたのでご報告いたします。
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   ◎請願第2号の上程、説明、委員会付託
○前田 栄議長 日程第3、請願第2号 ときがわ町におけるパートナーシップの公的認証および性的少数者に関する諸問題への取り組みに関する請願を議題といたします。
  請願文書表は配付したとおりであります。
  議会事務局長に朗読させます。
○桑原功夫議会事務局長 整理番号2、受理年月日、令和元年11月20日、紹介議員、小島利枝議員。
  件名、ときがわ町におけるパートナーシップの公的認証および性的少数者に関する諸問題への取り組みに関する請願。
  要旨、性的少数者の人権問題に対する理解の増進を図ることを目的として諸施策に取り組み、同性同士のカップルの公的認証制度の創設を目指すとともに、家族単位で受ける行政サービスのうち、同性カップルにも適用できるものの精査を求める。
  請願者、ときがわ町本郷1010番地の1、レインボーさいたまの会、チームときがわ代表、鈴木翔子。
  以上です。
○前田 栄議長 ただいまの請願の紹介議員であります小島利枝議員から、請願の趣旨説明を求めます。
  4番、小島利枝議員。
○4番 小島利枝議員 議席番号4番、小島利枝です。議長のお許しをいただきましたので、請願第2号の説明をさせていただきます。
  なお、説明につきましては、請願書の内容を代読いたしまして説明とさせていただきます。
  紹介議員、小島利枝。
  請願者、ときがわ町本郷1010の1、レインボーさいたまの会、チームときがわ代表、鈴木翔子。
  1、件名、ときがわ町におけるパートナーシップの公的認証および性的少数者に関する諸問題への取り組みに関する請願書。
  2、請願の趣旨
  (1)ときがわ町の教育、福祉、医療、就業、その他の行政活動等において、性的指向、性自認に関する広く正しい理解の増進を図ることを目的とし、諸施策に取り組んでいただきたい。
  (2)ときがわ町で同性同士で生活する者も含め家族として扱う「パートナーシップの認証制度(仮称)」の創設を目指し、その存在を公に認めることで、誰もが自分らしい生き方を貫ける社会を実現し、誰もが住みやすい魅力あるまちづくりをしていただきたい。
  (3)ときがわ町が、婚姻や事実婚などの関係にある異性カップルを「家族」という単位で供与するサービスや事務にはどのようなものがあるのか精査し、同性カップルにも適用が可能かについて具体的に検討していただきたい。
  3、請願の理由
  電通によるLGBT調査の2018の調査結果によると、8.9%の方がLGBT層であるとされています。単純に、ときがわ町の令和元年10月時点の人口1万1,109人で計算すれば、町内では988人の方がLGBT層に該当することになります。LGBTなど性的少数者は自己肯定感が低く、自死の割合が高いと言われています。また、いじめ、差別の対象になる、好奇の目にさらされるなどして、これまでにもさまざまな困難を抱えながら生活することを余儀なくされていました。
  近年、性的少数者に関する問題に注目が集まっており、我が国においても地方自治体においてさまざまな取り組みが行われるようになりました。平成27年に、東京都渋谷区及び東京都世田谷区において、希望する同性カップルに対し、地方公共団体として2人がカップルである証明書を交付する施策を始めました。これは同性同士のカップルは法律婚としての結婚ができないため、このような制度を設け、地方公共団体として性的少数者に対する理解を示し、同性カップルを祝福するものです。この2特別区の取り組みがきっかけとなり、現在、三重県伊賀市、兵庫県宝塚市、沖縄県那覇市、北海道札幌市、福岡県福岡市、千葉県千葉市、大阪府大阪市、岡山県総社市、群馬県大泉町、栃木県鹿沼市、茨城県など、全国27自治体で同性パートナーの認証制度が既に開始されているほか、県内ではさいたま市や川越市等で導 入に向けた準備が進められています。
  性的少数者にもさまざまな人が含まれますが、ときがわ町には私以外にも声を出せずにひっそりと生きることを余儀なくされている当事者が多く居住しているはずです。いかなる人間も一人では生きていけません。家族を営むことは人としての根源的な人権です。同性と親密な関係を築きたい人をそこから排除することは、不当な差別にもつながります。
  民間企業においてもパートナーシップ証書を提示することで、同性カップルの社員にも異性間の結婚と同様の福利厚生が適用されることが発表されており、また生命保険会社等では同性カップルも死亡保険金の受取人として指定することを認めるようになりました。ときがわ町の性的少数者は、これらのような待遇を得るために、同性パートナーの認証制度が行われている自治体への引っ越しを余儀なくされています。
  都市部では性的少数者に対する理解があり、地方部では理解がないと言われていますが、性的少数者に関する問題は人権問題であり、都市部でも地方部でも関係なく取り組まれるべきものであると考えます。その結果、性的少数者が自分らしく生きられる社会の実現に近づくことができ、ほかの自治体や国、それに企業等において多様なあり方をお互いに受けとめ合う社会の実現へ向けての取り組みを前へ進めることができます。
  性的少数者はこれまでさまざまな行政サービスの対象から外されてきましたが、ときがわ町において一日も早く請願項目の施策を進めてください。
  地方自治法第124条の規定により、上記のとおり請願書を提出します。
  令和元年11月20日、ときがわ町議会議長、前田栄様。
  以上で説明を終了いたします。
○前田 栄議長 小島議員は自席にお戻りください。
  ただいまの請願第2号につきましては、総務産業建設常任委員会に付託したいと思います。これにご異議ございませんか。
          (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○前田 栄議長 異議なしと認めます。
  よって、総務産業建設常任委員会に付託することに決定いたしました。
─────────────────────────────────────────────────
   ◎延会について
○前田 栄議長 お諮りいたします。本日の会議はこの程度にとどめ延会したいと思います。これにご異議ございませんか。

                     (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○前田 栄議長 異議なしと認めます。
  よって、本日はこれをもちまして延会することに決定いたしました。
─────────────────────────────────────────────────
   ◎延会の宣告
○前田 栄議長 大変お疲れさまでした。
                                (午前11時19分)