令和3年第1回ときがわ町議会定例会

議 事 日 程(第2号)

                            令和3年3月3日(水)   
                            午前9時30分開議     
      開議の宣告
日程第 1 一般質問
日程第 2 議案第 1号 ときがわ町議会議員及びときがわ町長の選挙における選挙運動の
             公費負担に関する条例の制定について
日程第 3 議案第 2号 ときがわ町公共施設等整備基金条例の一部改正について
日程第 4 議案第 3号 ときがわ町国民健康保険税条例の特例に関する条例の一部改正に
             ついて
日程第 5 議案第 4号 ときがわ町後期高齢者医療に関する条例の一部改正について
日程第 6 議案第 5号 ときがわ町介護保険条例の一部改正について
日程第 7 議案第 6号 ときがわ町指定居宅介護支援等の事業の人員及び運営の基準に関
             する条例の一部改正について
日程第 8 議案第 7号 ときがわ町指定介護予防支援等の事業の人員及び運営並びに指定
             介護予防支援等に係る介護予防のための効果的な支援の方法に関
             する基準を定める条例の一部改正について
日程第 9 議案第 8号 ときがわ町指定地域密着型サービスの事業の人員、設備及び運営
             に関する基準を定める条例の一部改正について
日程第10 議案第 9号 ときがわ町指定地域密着型介護予防サービスの事業の人員、設備
             及び運営並びに指定地域密着型介護予防サービスに係る介護予防
             のための効果的な支援の方法に関する基準を定める条例の一部改
             正について
日程第11 議案第10号 ときがわ町農業委員会の委員及び農地利用最適化推進委員の定数
             を定める条例の一部改正について
日程第12 同意第 1号 ときがわ町教育委員会教育長の任命について
日程第13 同意第 2号 ときがわ町教育委員会委員の任命について
日程第14 同意第 3号 ときがわ町監査委員の選任について
日程第15 同意第 4号 ときがわ町固定資産評価審査委員会委員の選任について
日程第16 同意第 5号 ときがわ町固定資産評価審査委員会委員の選任について
日程第17 議案第 6号 ときがわ町固定資産評価審査委員会委員の選任について
日程第18 議案第11号 令和2年度ときがわ町一般会計補正予算(第6号)
日程第19 議案第12号 令和2年度ときがわ町国民健康保険特別会計補正予算(第4号)
日程第20 議案第13号 令和2年度ときがわ町後期高齢者医療特別会計補正予算(第3号)
日程第21 議案第14号 令和2年度ときがわ町介護保険特別会計補正予算(第3号)
日程第22 議案第15号 令和2年度ときがわ町浄化槽設置管理事業特別会計補正予算(第
             3号)
日程第23 議案第16号 令和2年度ときがわ町水道事業会計補正予算(第2号)
日程第24 議案第17号 令和3年度ときがわ町一般会計予算
日程第25 議案第18号 令和3年度ときがわ町国民健康保険特別会計予算
日程第26 議案第19号 令和3年度ときがわ町後期高齢者医療特別会計予算
日程第27 議案第20号 令和3年度ときがわ町介護保険特別会計予算
日程第28 議案第21号 令和3年度ときがわ町浄化槽設置管理事業特別会計予算
日程第29 議案第22号 令和3年度ときがわ町関口茂八奨学事業特別会計予算
日程第30 議案第23号 令和3年度ときがわ町水道事業会計予算
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出席議員(12名)
     1番  杉 田 健 司 議員     2番  長 島 金 作 議員
     3番  神 山   俊 議員     4番  小 島 利 枝 議員
     5番  田 中 紀 吉 議員     6番  山 中 博 子 議員
     7番  岡 野   茂 議員     8番  前 田   栄 議員
     9番  野 口 守 隆 議員    10番  小 宮   正 議員
    11番  岩 田 鑑 郎 議員    12番  野 原 和 夫 議員
欠席議員(なし)
地方自治法第121条により、今定例会に説明のため出席する者及び同委任を受けた者の職氏名
町長
渡 邉 一 美 
副町長
小 峯 光 好 
総務課長
宮 寺 史 人 
企画財政課長
荒 井   淳 
税務課長
福 田 芳 和 
町民課長
山 口 清 史 
福祉課長
山 ア 俊 樹 
会計管理者兼
会計室長
大 野 健 司 
産業観光課長
坂 本 由紀夫 
建設環境課長
加 藤 光 典 
水道課長
伊 得 正 巳 
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教育長
久 米 正 美 
教育総務課長
宮 寺   進 
生涯学習課長
正 木   彰 
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議会事務局長
荻久保 充 也 
書記
杉 川   桂 

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   ◎開議の宣告
○岩田鑑郎議長 皆さん、おはようございます。大変お疲れさまです。
  ただいまの出席議員は12名でありますので、定足数に達しております。
  これより令和3年第1回ときがわ町議会定例会第2日目を開会いたします。
  直ちに本日の会議を開きます。
                                (午前 9時30分)
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   ◎議事日程の報告
○岩田鑑郎議長 本日の議事日程を報告いたします。
  議事日程は配付したとおりでございます。
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   ◎一般質問
○岩田鑑郎議長 これより日程第1、一般質問を行います。
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          ◇ 山 中 博 子 議員
○岩田鑑郎議長 発言順位3番、質問事項1、林業機械貸付の利用状況と成果・課題について。
  通告者6番、山中博子議員。
○6番 山中博子議員 6番、山中博子です。
  議長の発言許可をいただきましたので、一般質問を始めさせていただきます。
  質問事項1、林業機械貸付の利用状況と成果・課題について。
  林業機械貸付の利用状況と成果・課題について伺います。
  (1)地方創生加速化交付金で平成29年3月に購入したフォワーダ、バックホウのこれまでに貸し出した回数、週数及び貸出金額は。
  (2)2台の林業機械の点検、メンテナンスはいつどのように行われていて、年度ごとのメンテナンス費用は。
  (3)今までに購入した運搬機、薪割機も含め、林業機械の購入によりどのような成果が見られたか、また今後の課題は。
  以上3点について伺います。
○岩田鑑郎議長 答弁願います。
  渡邉町長。
○渡邉一美町長 皆さん、おはようございます。
  山中議員ご質問の1、林業機械貸付の利用状況と成果・課題についてにお答えいたします。
  初めに、(1)地方創生加速化交付金で平成29年3月に購入したフォワーダ、バックホウのこれまでに貸し出した回数、週数及び貸出金額はについてお答えいたします。
  高性能林業機械となるフォワーダ、バックホウの本年2月末時点の貸出状況ですが、フォワーダの貸出回数は8回、貸出週数は91週、貸出金額は127万4,000円で、同じくバックホウは6回、32週、30万8,000円となっております。
  次に、(2)2台の林業機械の点検、メンテナンスはいつどのように行われて、年度ごとのメンテナンス費用はについてお答えいたします。
  点検につきましては、労働安全衛生法に基づく法定点検を、フォワーダは平成30年度から隔年で、バックホウは平成29年度から毎年実施しており、その他に2機種ともオイル交換等のメンテナンスを毎年実施しております。それらの費用につきましては、平成28年度が21万3,496円、平成29年度が16万8,178円、平成30年度が29万9,709円、令和元年度が19万711円であり、本年度はこれから実施する予定です。
  次に、(3)今までに購入した運搬機、薪割機も含め、林業機械の購入によりどのような成果が見られたか、また今後の課題はについてお答えいたします。
  高性能林業機械が林業整備作業に導入されることは、購入当初の目的のとおり、木材の集材や搬出、作業道の開設などによる生産コストが低減されるほか、林業従事者の労働強度の軽減や安全性の改善が図られるなど、作業効率は向上していると考えております。具体的に整備された面積等で申し上げますと、フォワーダの活用においては、間伐、皆伐などが約24ヘクタール実施され、約3,800立方メートルの木材が搬出されました。バックホウの活用については、約1,400メートルの作業道が整備され、薪割機においては、約185立方メートルのまきが製造されております。
  課題といたしましては、高性能林業機械ではバックホウの貸出しがフォワーダに比べ劣っていることが挙げられますので、原因調査の上、装備の充実などを検討し、利用率の向上に努めてまいります。
  また、薪割機等につきましては、平成16年に当時の旧都幾川村の時代に緑の雇用生の研修目的で購入したもので、フォワーダ、バックホウの高性能林業機械の貸出しに併せ、住民への貸出しを開始したものです。フォワーダ、バックホウが林業事業向けにあるのに対し、薪 割機は薪ストーブ所有者等の個人利用を想定したもので、町内で調達可能な再生可能エネルギーである薪の利用促進を図るためのものです。同機種は重量がある上、自走式でないため、積載できる軽トラック等が必要となり、このため利用者がある程度限定されてしまう課題がありますので、利用しやすい環境を検討する必要があると考えております。
  以上です。
○岩田鑑郎議長 山中博子議員。
○6番 山中博子議員 平成29年4月3日告示の林業機械貸付要綱には、フォワーダ、ウインチ付バックホウ、小型クローラエンジン運搬車、エンジン薪割機の4台の林業機械について定められています。平成28年度で購入した機械等級区分製材測定器115万5,600円は、貸付要綱の中に載っていません。そして、貸出状況報告の中にもないということが分かりました。この測定器は現在どうなっているのか伺います。
○岩田鑑郎議長 答弁願います。
  坂本産業観光課長。
○坂本由紀夫産業観光課長 お答えさせていただきます。
  こちらの機械等級区分製材測定器でございますが、こちらにつきましては、こちらの事業で購入いたしまして、現在、役場のほうに保管しております。目的といたしましては、こちらはJIS規格等で活用する場合の木材強度を測る場合に活用するような場合で、そのような場合は、要綱には定めていないんですが、貸出しを行うというふうなことでございます。
  以上でございます。
○岩田鑑郎議長 山中博子議員。
○6番 山中博子議員 機械等級区分製材測定器とは、製材品のヤング係数、受けた力と変形量の関係を表す値を自動的に測定する機械と調べました。役場自体がその測定器を使う、そのようなことがあるんでしょうか。また、この機械については貸出しをしないんでしょうか。先ほど貸出しをするとおっしゃっていましたが、要綱の中にはございません。なぜ要綱の中に入れなかったのか伺います。
○岩田鑑郎議長 坂本産業観光課長。
○坂本由紀夫産業観光課長 それでは、お答えさせていただきます。
  こちらのほうの高性能林業機械ということで、労働って表現が悪いんですが、山林作業をするようなものについては要綱に掲載させていただきまして、こちらの測定機につきましては、先ほど議員が、ちょっと私も正確に何を測るまでは今覚えていなかったんですが、先ほ ど議員が言われましたような測定をするというふうなもので、それぞれの木材製造会社さんがそのようなことを求めておられた場合は、大きいものではないですので、無償で貸出しをしているというふうなことで購入したものでございます。
○岩田鑑郎議長 山中博子議員。
○6番 山中博子議員 これまで4年間に貸し出された機械は、先ほど答弁のとおり、フォワーダ8回、バックホウ6回、計14回、うちバックホウの無償貸付けは3回で、木のむらキャンプ場2回、ときがわ町農業委員会1回、そして残り11回は有償貸付けで、3団体のみ使用ということでした。平均すると、有償貸付けは年3回に満たない計算になります。
  また、貸付要綱にあった小型クローラエンジン運搬車とエンジン薪割機についても調査しました。小型クローラエンジン運搬車については、貸付歴なし、エンジン薪割機については、平成29年度から貸し出した13回、無償貸付けが5回で、有償貸付けは4名の方に9回貸し出されています。これもまた、有償貸付けは年平均3回に満たない使用回数となっております。
  フォワーダ、バックホウの大型機械は、2台合わせても年3回に満たない貸付け、そして、薪割機も同じく平均年3回に満たない貸付けです。年々貸付けを増やす活動はしたのか、具体的にどのような活動をしたのか伺います。
○岩田鑑郎議長 坂本産業観光課長。
○坂本由紀夫産業観光課長 それでは、お答えさせていただきます。
  活動、こちらのまず高性能林業機械でございますが、こちらにつきましては、森林整備を促進するために、森林の整備を進めるために購入したというふうなもので、主には林業事業体が、免許が必要ですので、林業事業体が主に使うというふうなものになります。そちらのほうの利用をしていただいているということです。
  それから、薪割機、運搬車につきましては、こちら答弁書でもお答えしたんですが、今まで貸出しをしていなかったものを一般の方の利用にということで開始したものでございます。両方ともホームページ等に載せて、皆様には連絡をしているということでございます。
○岩田鑑郎議長 山中博子議員。
○6番 山中博子議員 要綱では、貸出しは最長で4週間とし、ほかに借受けを希望するものがいないときに限り延長することができるとしています。フォワーダ、バックホウの無償貸出しを含めた14回のうち9回は4週間以上でした。最長のものでは連続37週間でした。貸出しの途中で、貸出先の保管状態や使用状況等は定期的に確認しているのか伺います。
○岩田鑑郎議長 坂本産業観光課長。
○坂本由紀夫産業観光課長 貸出しの、まず、貸付けをするときに貸出者の方に立ち会っていただいて、貸出しをするときには貸出者、役場の職員で機械の状況を確認いたしまして、また、返却時に異常がないかというふうな確認をしております。貸出中につきましては、何かあった場合は連絡入りますが、貸出中、山の作業をしているときについては、こちらで行くことがあれば見ますが、特に確認というのは行っておりません。
  以上です。
○岩田鑑郎議長 山中博子議員。
○6番 山中博子議員 高額な機械です。そして、税金を使って取得したものだと思います。もっと大切に考えていただいて、途中でどうなっているのかぐらいは確認するべきだと思います。これは本当に私たちの税金から高額な機械を得たものですので、もっと大事に考えていただきたい。それを求めます。
  薪割機については、平成31年度に初めてメンテナンスをしたということでしたが、定期点検をせずに貸し出すのは危険ではないでしょうか。また、小型クローラエンジン運搬車については、一度も貸出しをしたことがないということです。また、そのメンテナンスは毎回しているのか伺います。
○岩田鑑郎議長 坂本産業観光課長。
○坂本由紀夫産業観光課長 運搬車につきましては、定期的なメンテナンスというのは行っておりません。
  以上です。
○岩田鑑郎議長 山中博子議員。
○6番 山中博子議員 貸出要綱の中に入っている機械で、もし突然その機械を借りますというふうなことがあった場合に、ずっと使っていない機械というものは、例えば車でも、ずっとエンジンをかけなければ車のエンジンがかからないということがあると思います。やはり毎年の点検は、貸出要綱でちゃんと定めているんでしたら、突然の貸出しがある場合にも備えて定期的な点検をしていただきたいと思います。
  平成29年2月の臨時会において、地域産木材を安定的に供給する基盤の構築が非常に重要な要件と言える、森林作業において効率的な集材を行うことを購入目的に、町内林業関係者へ低額で貸し付けることにより、木材の搬出量増加と作業コストの削減が見込まれると事業効果を見込んでいました。木材の搬出量増加と作業コスト削減の事業効果はどうだったのか伺います。
○岩田鑑郎議長 坂本産業観光課長。
○坂本由紀夫産業観光課長 それでは、お答えさせていただきます。
  そちらは高性能林業機械のということでよろしいですよね。
          (「全体、林業機械全体で」と呼ぶ者あり)
○坂本由紀夫産業観光課長 全体、機械全体ですか。
  まず、高性能林業機械につきましては、今までときがわ町、山が急でしたので、フォワーダ等なければ木材の搬出ができないというふうな状態で、切捨て間伐というふうな、切捨ての伐採というふうなことが多く行われておりました。こちらにつきましては、そういった機会を活用することにより搬出することが可能になったというふうなことで、これ数字までは押さえていないんですが、その分、低コストで作業ができるようになったということで、山林の所有者さんにその辺の利益の還元がすることはできたというふうなことを伺っております。
  運搬車については、もちろん貸付けの実績がないんですが、薪を製造することにより購入しないで済むというふうなことで、まきの製造ということで、そのような効果があったということで考えております。
  以上です。
○岩田鑑郎議長 山中博子議員。
○6番 山中博子議員 先ほどの質問は、木材の搬出量増加はありましたかということをお尋ねしましたが、その答えはあまりなかったように思います。
  ちなみに、伐採の現況報告では、平成29年度6ヘクタール、平成30年度2.74ヘクタール、令和元年度6.56ヘクタールと増加はしておりませんでした。
  地方公共団体は、交付金事業実施に伴う効果について、重要業績評価指標を設定の上、その達成度合いについて、その効果を検証し、内閣総理大臣に報告することとされています。事前にお聞きしたところ、毎年報告をしているとのことでしたが、どのような報告をしているのか伺います。
○岩田鑑郎議長 坂本産業観光課長。
○坂本由紀夫産業観光課長 ちょっと報告の書類まで手元に持参しておりませんので、はっきりしたことは回答できないんですが、間伐面積、作業面積というふうなことを報告していたと思います。
  以上でございます。
○岩田鑑郎議長 山中博子議員。
○6番 山中博子議員 地方創生の基本目標は、地域に仕事をつくること、地方への新しい人の流れをつくること、結婚、子育てにおける希望の実現、まちをつくることとしています。
  そこで、地方創生の効果を分かりやすく把握できる代表的な計測対象として、移住者数、新規雇用者数、新たに開発した商品、サービスの売上高の地方創生加速化交付金事業を実施前後での増加分、効果はあったのか伺います。実績を分かりやすく説明していただきたいと思います。
○岩田鑑郎議長 坂本産業観光課長。
○坂本由紀夫産業観光課長 それでは、お答えさせていただきます。
  こちらの森林資源の積極的活用による持続的な地域産材の育成事業というふうなことで、こちらを申請して交付金を受けたというふうなことでございます。こちらの効果につきましては、答弁書でお答えしましたように、間伐、皆伐などの面積、また作業道の面積、それから木材の搬出が行われたというふうなことでございます。
  以上でございます。
○岩田鑑郎議長 山中博子議員。
○6番 山中博子議員 この4年間の実績を見る限り、機械の貸出しに重点を置いており、地方創生の本来の目的、仕事をつくる、人を増やす、移住定住を促進する、地域を活性化させるというものからは逸脱している感が見受けられます。
  地方創生加速化交付金の申請をしてからまだ4年です。2年以上たった書類は倉庫の中に収められていると聞き、驚きました。今は、1年1年どのような流れでどのような実績を上げられたか、また今後の活用をどうするべきか、検証する時期ではないかと思います。
  これからは森林環境税も導入され、皆伐後の植林に花粉の飛散しない杉を植林することに補助金を出していると聞きます。このように、国も森林の活性化に本格的に乗り出しています。森林に対する新規参入者を増やすためにも、大型林業機械の操作ができる資格の取得に補助を出し、林業に関する起業を支援していく必要があると考えます。役場職員も資格を取得すれば、雪が降ったとき除雪ができるのではないかと思います。せっかくある大型機械です。利用するほうが得だと思います。いかがでしょうか。
○岩田鑑郎議長 坂本産業観光課長。
○坂本由紀夫産業観光課長 こちらの高性能林業機械でございますが、先ほど言いましたような森林資源の積極的活用による持続的な地場産業の育成ということで、山林から木材を出す 人材の育成ということももちろんあるんですが、山から出した木材の無駄のない活用を図り、持続的な地場産業の育成を推進するというふうなことで申請をしております。こちら、そのようなことで、林業に使用するということで申請をしておりますので、事業採択を受けているということで、ほかの事業の活用というのは補助金返還等の対象になるというふうなものでございます。基本的には林業に使っていきたいと考えております。
  以上です。
○岩田鑑郎議長 山中博子議員。
○6番 山中博子議員 林業機械で購入したものかもしれませんが、例えば私たちが立候補したとき、すごい大雪が降りました。あのときに機械がなくて大変な思いをしたことを覚えていらっしゃいますか。今ある機械の有効利用ができない、その機械を持っていること自体もったいない。できれば、そういうときに使える、そういうことは考えないんですか。ちょっと驚いてしまいました。
  林業機械のことですが、本屋さん、起業でそういうこともいいかもしれませんが、資格取得の支援、または起業の支援がまちの働く場所をつくって、ひいては移住が増える等の重要な施策と考えます。正当な事業評価を行い、地方創生に役立つ林業機械の使い方をしていただきたいと思います。
  以上です。
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          ◇ 野 口 守 隆 議員
○岩田鑑郎議長 次に、発言順位4番、質問事項1、学校教育のデジタル化について。
  通告者9番、野口守隆議員。
○9番 野口守隆議員 9番、野口守隆です。
  議長より許可が出ましたので、一般質問いたします。久しぶりの一般質問なので大分緊張しておりますが、ひとつよろしくお願いいたします。
  教育の専門家である久米教育長に質問するのは、釈迦に説法のような面がありましたら、ご容赦願いたいと思っております。限られた時間ですので、教育委員会がこの役場の部局の中で一番ガードが堅いということは承知しておりますが、端的な答弁をお願いいたします。
  それでは、始めさせていただきます。
  学校教育のデジタル化について。
  国では様々な分野でデジタル化を進めているが、学校教育も例外ではなくデジタル化を推 進している。教育のデジタル化には多くの問題点が指摘されている中、幾つか伺う。
  (1)紙の教科書とデジタル教科書の長所と短所は。
  (2)対面授業とオンライン授業の長所と短所は。
  (3)デジタル化に取り組む場合の町内小中学校の課題は。
  以上3点伺います。
○岩田鑑郎議長 答弁願います。
  久米教育長。
○久米正美教育長 皆さん、おはようございます。
  野口議員ご質問の1、学校教育のデジタル化についてお答えいたします。
  初めに、(1)紙の教科書とデジタル教科書の長所と短所はについてお答えいたします。
  紙の教科書の長所としては、デジタル教科書に比べ、掲載されている情報量が精選されているため、その情報量の中で集中して深く学ぶことができる点が挙げられます。また、机上でも教科書や資料、ノートを同時に見渡すことで、相互の関係性などをより深く理解することができるなど、俯瞰性に優れています。
  一方、デジタル教科書の長所としては、情報量が豊富であり、図表の拡大、縮小や動画再生等も可能な点が挙げられます。また、音声機能による音読や文字色の変更など、特別な支援が必要な児童生徒に対しては個々の対応が可能となります。
  紙の教科書とデジタル教科書の長所は、お互いの短所を補完する関係になっていると考えております。
  次に、(2)対面授業とオンライン授業の長所と短所はについてお答えいたします。
  対面授業の長所は、教師と児童生徒、児童生徒同士が様々な教育活動を通してお互いに関わることで、豊かな人間関係を形成していける点が挙げられます。また、教師と児童生徒に信頼関係が育まれ、それを礎として、学習指導のみならず、生活指導や進路指導にもつなげることができることも長所であると考えております。
  オンライン授業の長所としては、休校時でも家庭において授業を進めることができる点が挙げられます。また、不登校の児童生徒への支援もより一層可能になることが考えられます。
  対面授業とオンライン授業につきましても、お互いの長所が短所を補完する関係になっていると考えております。
  最後に、(3)デジタル化に取り組む場合の町内小中学校の課題はについてお答えいたします。
  1つ目の課題としては、本町小中学校教職員のICT活用能力の向上です。児童生徒に指導する立場の教職員のICT活用能力には個人差が見られます。本年度は、1人1台の端末が本格配備される来年度に向けての準備期間として、各小中学校へICT支援員を派遣し、研修を重ねてまいりました。来年度も引き続き研修を継続し、ICTの効果的な活用が図れるよう努めてまいります。
  2つ目の課題としては、これまでの教育実践とICTを活用した教育のベストミックスへの模索です。それぞれが持ち合わせている長所を組み合わせ、子供たちに望ましい教育環境を提供することが大切だと考えております。今後、町内の各校で実践を重ねるとともに、先進地に学ぶなど研究を進めてまいります。
  以上です。
○岩田鑑郎議長 野口守隆議員。
○9番 野口守隆議員 答弁ありがとうございました。
  私はデジタル教科書を否定するつもりはありません。学科によってはデジタル教科書がいいのかなというところがあろうかと思います。しかしながら、教育界の権威者や現場の先生方には、かなり不安や懸念を抱いている方が多いと聞いております。紙の教科書にも私は勝るものはないと考えております。
  例えば、読売新聞にこの間3回に分けて書いてありましたが、ハンセンさんというスウェーデンの方が言っておりますが、簡単に言うと、デジタル教科書の本格導入はやめたほうがよいと言っております。根拠として、様々な国の研究で、画面より紙のほうがじっくり読むことができ、内容が頭に入りやすいことが分かっていることを挙げています。
  ハンセンさんは、紙の手触りや本のどこに書いてあったという記憶と絡めて覚えやすいのではないかと言っています。また、端末で学ぶ多くの子供は、深く理解せずに分かったつもりになってしまうとして、難しい文章や複雑な課題を理解することは、紙に手書きをする作業が欠かせないとしております。また、健康への不安もかなり、これ時間かなり見ると目が悪くなったり、集中力がなくなったりするとあります。
  それから、このデジタル教科書を入れると、教育格差、つまり経済格差が比例すると。家庭で使う場合には、いわゆるお金がかかるわけですよね。貧しいというか、そういった方に対しては、通信費までできないから、そういった不安もあるということを言っております。そして、もう1つは、これがもう1回端末が期限が来たときに、国ではこれをもう1回再配布するとかということは言っておりません、現在は。といった場合に、各自治体でもしかし たら配布しろということはあり得ると言っております。
  そういった面を含めて、教育長はどう考えているかを伺います。
○岩田鑑郎議長 久米教育長。
○久米正美教育長 それでは野口議員のご質問にお答えしたいと思います。
  幅広い質問でしたので、うまく答弁できるかちょっと心もとないところもあるわけなんですけれども、今お話を伺っている中で1つ少し私のほうで説明を加えさせていただけるとすれば、この間、文科省のほうで中間報告というか、そのものがあったんですけれども、その段階ですと、デジタル教科書を子供たちに使わせるのに当たって、いわゆる学校なりのサーバーとか、そういったサーバーの中に教科書の中身が入っていて、そこに接続して端末で読み解く。だから、先ほど野口議員がおっしゃったように、家に持ち帰ってといったときに、持ち帰って、もし通信でそこのサーバーに接続しない限り、そのパソコンの端末があってもそこには教科書は出てこない。接続されて初めて、いわゆる1つ1つの端末に教科書が全部ダウンロードされていて、それを公園でもどこでも再現できて教科書が見られるというような、今の段階では考え方はしていないようだということなんです。ですから、家で通信といったそういったものが整っていない限り、教科書を見ることができなくなるかもしれないというようなことの話のくだりのものでございます。
  もちろん、そういうふうになった際には教育委員会としても、そういった家の通信環境によって家で勉強できる、できないなんていうことが起こってしまっては大変なことなので、手だてを、実際にはモバイルWi−Fiみたいなものを貸し与えて、家で通信ができるようにするとか、いろんな方策は取っていきたいと思いますけれども、そういったものであったらまた本当に困るななんていうふうにも考えております。
  あと、デジタル教科書で端的に言ってしまいますと、一体、子供たちの学びというものが本質的にどうなってしまうんだろう。いわゆる紙の教科書とデジタル教科書、そこの学びによってどんな違いが出てくるのかということは、本当に慎重に見ていかないといけないことだろうなというふうに考えています。ただ単にそれが紙で出てくるものとデジタルで出てくるもので全く同じというふうには、私もちょっと捉えにくい。先ほど議員の説明があったように、教科書であれば、この辺にあれが出ていたんだよなといってひっくり返して、ここだ、ここだというような、そういったものの違いもある。
  それから、デジタル教科書ってどうしても私たちもスマホだとかタブレットを見ていて、やっぱり読み解くとか深く、そういうものってちょっと難しい。さらっと見てしまって、 次々にさっさっと進んでいく。それと、やっぱり教科書に書いてあるようなものって、その文字を吟味しながら読み解いていく。その辺の違いって大きいだろうな。今、子供たちに一番必要だと言われている、論理的に文章を読み込んでいく、読解力とかそういったものが一番大切だと言われている、その部分が欠落していくんじゃないかなというふうな心配をしておるところです。
  恐らく来年度でしょうか、高校のほうの教科書が、現代国語というのが……、すみません、私、しゃべっちゃっていいのかな。現代国語が、論理国語ともう1つに分かれていきます。というのは、今の若い人たちが論理的に文章を読みこなすということがちょっと少々劣っている、できなくなっている、そんなことを心配して、高校の教科書も変わっているような状況です。
  そんな点も踏まえて、私はぜひ、もしデジタル教科書が使われるようになっても、紙の教科書も併用しながら使っていかないと、これはよくないだろうなというふうに個人的には考えておるところです。
  以上です。
○岩田鑑郎議長 野口守隆議員。
○9番 野口守隆議員 私の思いと教育長の思いが同じだと思って、やはり紙の教科書を基本的に授業を行っていくべきだと思っております。まだ決まったわけではありませんが、文科省の有識者会議、先ほど中間まとめの骨子には、いろいろな5案が出ております。ぜひ、もしもデジタル化のみになった場合には、ときがわ町では紙の教科書を配布というかできるようにしてもらいたいと思います。
  次に、オンライン授業について伺います。
  このオンライン授業は、コロナ禍になる以前に大東文化大学で試みているんです。その結果、1、学生が聞いているのか分からない。理解しているのか、あるいは集中しているのか分からないので。また、途中で抜け出した生徒なんかも、教室にいるわけではありませんから。そういったことで成績も下がって、やめたと聞きました。
  確かに不登校とか、あるいはこういった休校になった場合は有効だと思うんですが、ぜひ対面授業をあくまでやるべきだと思うんですが、どうですか、教育長。
○岩田鑑郎議長 久米教育長。
○久米正美教育長 それでは、ただいまのご質問にお答えします。
  あるニュースで、大学で今年度入学した4月入学の子供たちが、入学式ができなくて、そ の後、オンライン授業をずっと続けてきた。それで、そうした中で、幾つかの大学で、もう既に入学した子供たちなんだけれども、やっぱり入学式をやってあげないと駄目だ、そして、なおかつ大学の副学長さんのコメントとしては、大学というところは、生徒同士、生徒と教員が生身でやり合う、それが一番の学びの場なんだ、大切なんだということをおっしゃっていました。やはり人間にとって、節目を大事にするとか、それから、やっぱり人が育っていく場ですから、人が人をということを外せないなというふうに考えております。
  先日、スタサタというのをときがわ町でもやっておりまして、小学生の低学年の子供たちで希望者が土曜日公民館に来て勉強するんですけれども、その最終回のところで感想を1人ずつ述べていこうといった中で、ある児童が、ここに来て一生懸命勉強しました、なぜなら隣の子が、小学校が違うんでしょうね、隣の子がずっと一生懸命勉強していたので、私も負けないぞと思って勉強をしましたというコメントがありました。やっぱり何というかな、個で終わるものじゃなくて、周りの友達に影響されたりとか、悔しい思いをしたり、またはちょっぴりよかったなという思いもしながら、やっぱり切磋琢磨しながらやっていくということは、人間にとって非常に大事かなというふうに私は考えております。ですので、この生身のやり取り、対面授業というのを大切にしながら、また、ある場面によっては、そういった大事なデジタルも使いながらということでやっていきたいというふうに考えております。
  以上です。
○岩田鑑郎議長 野口守隆議員。
○9番 野口守隆議員 ぜひ、そのようにお願いいたします。
  それから、様々な課題についてですが、今、学校の先生方は非常に業務多忙でありまして、このコロナ禍でさらに業務が増えております。残念ながら今、ブラック職場と言われるような状況で、この間の県の教員希望では過去最低の3.7倍と、中高の英語教諭においては2.7倍と、本当に危機的な状況になっております。
  また、例えばICTを使ったことを行うと、さらに先生の業務が私は過多になると思っております。そういった意味で、ぜひ今後は働き方改革、あるいは、いわゆるスクールサポーターとか、民間、部活動に民間を入れるような方向をぜひこれから考えてもらいたいと思います。
  時間がある程度過ぎましたので、ここで1つ私、提案したいんですが、教育長もお読みになったと思うんですが、「AIvs.教科書が読めない子どもたち」、先ほど読解力の話が出ました。これは新井紀子先生が出した著書ですが、大筋を話してみたいと思います。
  まず、AI、コンピューターは計算機であり、入力において答えを出しているだけで意味は理解していない。AIにとって今後10年、20年後になくなる職業のリストは、今、教育長も言っている、出ていたと思うんですが、具体的に言うと、税務申告代行者、スポーツ審判員、保険業者など、いわゆる仕事がマニュアル化しやすく、決められたルールに従って作業をすればよいという職業はなくなると予測しております。また、反面、残るというのは、医療ソーシャルワーカー、危機管理責任者、小学校教師。残る仕事の共通点は、コミュニケーション能力や理解力が求められる仕事で、AIの不得意な高度な読解力、先ほど教育長が言いました読解力と常識、人間らしい柔軟な判断を要求される分野であるとあります。そして、先ほど教育長が言いましたけれども、日本の中高校生の多くが中学校の教科書の文章を正確に理解できない。つまり、試験があっても問題を理解できなければ解けません。読解力がなく、このままだと職業に就けない事態が起こり得ると指摘しております。
  本書の新井先生のご提案による、読む力を測るリーディングスキルテストというのがあるんです。これはRSTと今後略しますが、このテストは、どういったところに読解力が不足しているのかしっかり分析できるんです。埼玉県内の一部の先生方、あるいは県南、戸田市では、2016年以降、小6から中3まで全員、学校の先生方と受検し、先生方にも好評のようであります。埼玉県で独自に行っている学力・学習状況調査で、戸田市はいつも中ほどだったんですが、このテストを続けた結果、中学校で1位、小学校で2位に急上昇したそうです。
  戸田市のように、ぜひこのRST受検を検討し、取り入れてみたらどうでしょうか。あまり費用もこれかからないんです。いかがでしょうか。
○岩田鑑郎議長 久米教育長。
○久米正美教育長 それでは、ただいまのご質問にお答えします。
  子供たちの読解力を育てるということは、本当に最重要課題かなというふうに考えております。リーディングスキルテストというんでしょうか、これを導入するかというのは、ちょっと今、私の中でもちょっと考えているところではあるんですけれども、まず、テストをやって、どういう部分が欠けているかなというのはもちろん分かる。それで、それに対処していこうということもあるんですけれども、その前に、もう子供たちにとって何が今一番必要かというふうに考えたときに、私、一昨年、秋田のほうに学校に視察に行かせていただいて、それで、そのときに見た光景で、小学校低学年の子供たちが人の話をよく聞く、先生の話、友達の発表するところ。それからあと、先生が板書したものを極めて短時間で自分のノートに書き取ることができる。3つ目が、自分の意見を非常にしっかりまとめて発表することが できる。この3点に驚きというか、すごいなということを感じました。
  今、読解力をつけていくために、たくさん本を読めばいいということではないんだなということを私、個人的には思っていまして、一番大事なのは、文章1つ1つをしっかり読み解いて、これは何を言わんとしているのかということをやっぱり訓練させていかないと、それを習慣化していかないと、たくさん、じゃ、朝読書を増やしていこうとか、それで問題は解決できないなというふうに考えています。
  その先でこういったテストを使って、さらに今の状況をということで診断していくということは有効かなというふうに思っておりますけれども、まずは学校で1つ1つの文章をしっかり読み解く、そして先生が書いた板書、そもそも板書を写せるということは、先生が書いたことを自分なりにさっとまとめて、さっと文章を写せるということですので、単語1個1個を見て写しているようでは、はっきり言ってもう短時間で写すことできませんから、やっぱりそういった平素の子供たちの指導をしていく中で、なおかつ、そういったテストについての導入について検討していきたいというふうに考えております。
  以上です。
○岩田鑑郎議長 野口守隆議員。
○9番 野口守隆議員 基本はとにかく読解力をつけることだと思うんです。大学のある先生に聞いたんですが、今、黒板にいわゆる授業で字を書いても、ノートに書き写せない生徒がいるそうです。本当に読解力がないと、今後、仕事にも就けないという深刻な状況になると思うので、ぜひ、食と教育で選ばれるまちと昨日、町長が言いましたが、ぜひ力を入れていただいて、読解力ができるようにお願いしたいと思います。
  最後に、新井紀子先生が言っているんですが、学校教育で求められるのは、教科書を精読してゆっくり考え、自らノートにまとめ、分からなかったときに自分で調べ、どこでつまずいているのかを説明できる力を育成することだ。読解力や思考力、問題解決能力は訓練しないと養えない。デジタル教科書によって学習スキルが低下し、学力格差がますます広がる懸念があると言っております。
  ぜひそんなことで、今日は教育長、真摯な答弁ありがとうございました。終わります。
○岩田鑑郎議長 暫時休憩いたします。
  再開を10時40分といたします。
                                (午前10時24分)
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○岩田鑑郎議長 休憩前に引き続き会議を開きます。
                                (午前10時40分)
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          ◇ 小 島 利 枝 議員
○岩田鑑郎議長 発言順位5番、質問事項1、ケアラー支援について−ケアラーの心身への負担軽減のために−。
  通告者4番、小島利枝議員。
○4番 小島利枝議員 議席番号4番、小島利枝でございます。
  議長のお許しをいただきましたので、通告書に基づき、1項目の一般質問をさせていただきます。
  質問事項1、ケアラー支援について−ケアラーの心身への負担軽減のために−。
  埼玉県では、全国初のケアラー支援条例が令和2年3月31日に施行した。
  ケアラーとは、高齢、身体上、精神上の障害または疾病等により援助を必要とする親族、友人、その他の身近な人に対して、無償で介護、看護、日常生活上の世話、その他の援助を行っている人のことを言い、ケアラーの中でも、18歳未満の人はヤングケアラーと定義されている。
  収束の見えないコロナ禍は、ケアラーに負担増加と感染リスクへの不安を増大させ、より一層ストレスを抱え込み、心身のバランスを崩されている方も少なくないと思われる。負担を抱え込んでいるケアラーを早期に発見し、適切な支援を行うことが必要である。
  以下、町の現状と考えを伺う。
  (1)ケアラー、ヤングケアラーに対する認識と現状は。
  (2)ケアラー、ヤングケアラーへの支援施策は。
  (3)県との連携は。
○岩田鑑郎議長 答弁願います。
  渡邉町長。
○渡邉一美町長 小島議員ご質問の1、ケアラー支援について−ケアラーの心身への負担軽減のために−についてお答えいたします。
  まず、埼玉県ケアラー支援条例について説明をさせていただきます。
  この条例は、ケアラーやヤングケアラーが個人として尊重され、健康で文化的な生活を営むことができる社会を、県、県民、市町村、事業者が関係機関及び民間団体等と連携を図り ながら実現することを目的に、全国初の条例として令和2年3月に制定されております。
  それでは、(1)ケアラー、ヤングケアラーに対する認識と現状はについてお答えいたします。
  県は、同条例において、広報活動や啓発活動を通じて、県民、事業者及び関係機関が、ケアラーが置かれている状況、ケアラーの支援方法等に関する知識を深め、社会全体としてケアラーの支援が推進されるよう、必要な施策を講ずるものとするとしています。制度が施行されてまだ間もないことから、令和2年度における県民のケアラーに関する認知度は17.8%となっており、県は、現在作成している令和3年度から3か年の県ケアラー支援計画の中で、令和5年度までに70%に引き上げる目標としています。
  このような状況の中、町の現状を申しますと、既存の仕組みである介護や障害のサービスの利用状況は把握しておりますが、それらサービス以外にご家族等がどのくらい介護や看護を行っているかなどの具体的な状況は、現時点で把握をしておりませんが、今後、県と連携を取りながら実態の把握に努めてまいります。
  次に、(2)ケアラー、ヤングケアラーへの支援策はについてお答えします。
  先ほどご案内した県ケアラー支援計画の中に、行政や地域におけるケアラー支援体制を実現するための主な取組として、市町村の相談支援体制の整備に伴うアドバイザー派遣や、地域の団体等における介護者サロンの立ち上げ、運営の支援などが盛り込まれる予定となっております。
  町といたしましては、今後、町内の実情把握に努め、県で示される取組について研究するとともに、既存サービスの周知に努めてまいります。
  続いて、(3)県との連携はについてお答えいたします。
  ケアラーの実態は外部から非常に分かりづらく、表面化しづらい傾向にあるため、今後、県と連携をしながらケアラーの実態把握に努め、必要な支援を講じてまいります。
  以上でございます。
○岩田鑑郎議長 小島利枝議員。
○4番 小島利枝議員 再質問を始める前に、今回この質問をするきっかけになったのは、町外の方からのご相談でした。相談者のご夫婦と高齢のご両親と二十歳を超える息子さん5人暮らしで、ご自宅でご両親の介護をしていました。お母様は認知症が進み、徘回、昼夜の逆転生活、お父様は耳が遠く会話が通じず、家族に対し言葉の暴力がひどかったようです。
  ご夫婦は、昼間は仕事、夜は介護と休まる時間がなく、私のところへお電話いただいたと きには、感情が抑え切れなくなり、お父さんの首に手をかけそうになってしまった、自分自身が怖い、助けて、との心身ともにせっぱ詰まったぎりぎりの状態でした。誰にも言えず、どこに相談をしたらよいのか分からず、行政の支援も届かず、家族だけで頑張ってきたのです。さらに、昼間ご両親だけを自宅に残すことができず、20代の息子さんが学生時代から引き続き就職をせず、ご両親を介護していたとのことです。
  介護者は、よりよい介護の役割を求められ、生活と人生を介護に捧げることで心身の健康を損ない、精神的に追い詰められ、社会的に孤立しがちです。本日は、介護される側ではなく、介護する側の支援について伺います。
  では、再質問させていただきます。
  埼玉県では、昨年、ケアラー支援条例が施行され、ケアラー支援計画策定のために実態調査を行い、有識者会議で令和3年度に向けた素案が策定されました。ときがわ町におきましても、実態調査や支援計画の策定を考えているのか伺います。
○岩田鑑郎議長 答弁願います。
  山ア福祉課長。
○山ア俊樹福祉課長 ただいまのご質問にお答えします。
  ケアラーに関しましては、まだまだ始まったばかりの状況でありまして、実際のところを申しますと、ほとんど準備ができていない状況でおります。そういった中で、今後、実態把握等につきまして、先ほど答弁書でも回答させていただきましたが、県と連携しながら考えていきたいと思っているんですが、直近で多分、一番いろんな状況を把握されているのは、地域の民生委員さんであったりだとか、隣組であったりとかという、その地域の力というのが非常に大きいところだと思いますので、そういったところとの連携を考えながら、今後進めてまいりたいというふうに思っております。
○岩田鑑郎議長 小島利枝議員。
○4番 小島利枝議員 ご答弁の中にありましたが、まだ始まったばかりということで、県との連携を取りながらというお答えでしたが、私も、この孤立を防ぐためには、行政と地域住民が共に連携する体制づくりがまずは一番必要ではないかと思っております。こちらのほうには早急に対応していただきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。
  また、ケアラーやヤングケアラーに対する社会的認知度がやはりまだまだ低い状態でございます。地域住民にケアラー支援の必要性を理解し、普及啓発していくべきと私自身も考えております。町として、この点についてはどのようにお考えか伺います。
○岩田鑑郎議長 山ア福祉課長。
○山ア俊樹福祉課長 ただいまの質問にお答えさせていただきます。
  今後、この普及に当たりましては、幾つか方法はあると思うんですが、現在、地域福祉計画というものがあります。こういった地域福祉計画、今後、令和3年度、4年度の2か年かけて、今後、第3期の計画を進めていく予定があるんですが、そういった計画を作成していく過程の中で周知等ができればいいかなというふうに考えております。
○岩田鑑郎議長 小島利枝議員。
○4番 小島利枝議員 では、ケアラーでも子供のケアラーについて伺います。
  ヤングケアラーとは、大人が担うような家族の介護や世話を行っている18歳未満の子供を指します。ヤングケアラーの実態は様々です。共働きの両親に代わり祖父母を介護したり、慢性的な疾患を持つ親や兄弟の看病をしているケースのほか、薬物やアルコール、ギャンブルなど問題のある家族に対応している場合もあります。掃除や洗濯、買物など家事を担ったり、家計を支えるために働いている高校生などもいます。年齢や成長の度合いに見合わない過重負担によって心身が疲弊し、学業や進路に影響を及ぼすと言われています。
  ヤングケアラーは、学校からの情報提供がきっかけで発見されることが多いとされています。教育現場におけるヤングケアラーの認識と現状について伺います。
○岩田鑑郎議長 宮寺教育総務課長。
○宮寺 進教育総務課長 お答えを申し上げます。
  我々、教育総務課では、小中学校をお預かりしているわけですけれども、そこから入ってくる情報なんですけれども、各ご家庭にそれぞれ状況もございまして、保護者の方が育児、子育てに充てられる時間が少なく、中学生の方が年下の兄弟の面倒を見ている時間が長いようだというような情報が入って、必要に応じては、学校以外にスクールソーシャルカウンセラーですか、そちらがフォローしているというような事例もあるようではございます。
  ただ、ケアラーという認識は、我々もここで耳新しく聞いた言葉でございまして、こういった視点からの子供、家庭の見方というんですか、こういったものも、学校、校長、教頭を中心に共有していきたいというふうに把握しております。ケアラーとして何人いるとか、そういう把握状況には至っておりません。
  以上です。
○岩田鑑郎議長 小島利枝議員。
○4番 小島利枝議員 ヤングケアラーの多くは、周囲の大人に相談したくても相談できる方 法を知りません。また、身近にいる大人たちの多くが子供の深刻な状況に気づかず、家族思いの子と捉えたり、よりケアに携わることを期待したりすることもあるとのことです。目の前の家族のケアのために毎日を過ごすことに必死で、将来のことなど全く考えられない環境は、子供の人生に大きな影響を与え、美談で終わらせられない現実があります。周りの大人たちがヤングケアラーという概念を理解し、子供たちの声なき声をキャッチして、早期発見に努めることが大切と思われます。
  特に子供たちの身近にいる教育現場の方が、理解は重要と思われます。ヤングケアラーの知識を深める機会を考えているか伺います。
○岩田鑑郎議長 宮寺教育総務課長。
○宮寺 進教育総務課長 小中学校を束ねていると言うとちょっと上から目線かもしれませんけれども、教育総務課のほうでも新しく聞いた言葉でありまして、こうしたことにつきまして、先ほど申し上げましたけれども、校長、教頭と共有をしながら、何というんですかね、この視点から、子供たちの学びの保障の意味でも、また、これから福祉課を中心に、町の全体計画の中でどう盛り込めるかという検討もあるようです。そうしたものの中にもどう含まれていくのか、注視をしていきたいと思っております。
  以上です。
○岩田鑑郎議長 小島利枝議員。
○4番 小島利枝議員 また、子供にとって手伝いと過度なケアの線引きが難しく、介護が日常となって、支援が必要な状況を子供自身が認識していないケースが多く、表面化しにくいことが支援を難しくしていると言われています。大人たちだけではなく、子供たちもヤングケアラーについて学ぶべきと考えますが、いかがでしょうか。
○岩田鑑郎議長 宮寺教育総務課長。
○宮寺 進教育総務課長 小中学生自身がそういうケアラーという言葉を知ったり、それから今、社会で、介護保険制度以降、家庭で介護等を抱え込むんじゃなくて、社会全体で支えていこうよという認識も広まっていると思います。子供たち自身がケアラーという言葉を知ったり、みんなで弱い人を支えていこうねだとか、家族の面倒を見ていこうねとか、そういう認識を持つということは、いろんな意味で、何というんですかね、心の優しさを育てたりだとか、あるいは福祉教育というんですか、そういう総合的な学習の一部かもしれませんけれども、そういう意味でも大変意味のあることだと思いますので、これ今どう具体的に盛り込めるかはちょっと明言できないんですけれども、そういう方向性というのはこれから必要に なってくると思います。県でも条例を定めているくらいですから。そういうことは認識しながら、今後ともいろいろ環境整備等を見守っていきたいし、子供にもこういう考え方が浸透するように配慮してもらいたいと思っております。
  以上です。
○岩田鑑郎議長 小島利枝議員。
○4番 小島利枝議員 全ての子供たちが自身の可能性を最大限に発揮できる環境をつくっていただきたいと思います。
  今後、少子高齢化、複雑な社会情勢の中、ケアラーへの負担はますます増えてくるとともに、ケアラー人口も増えてくると思われます。ケアラー支援条例には、全てのケアラーが個人として尊重され、健康で文化的な生活を営むことができるように支援を行わなければならないとされています。ときがわ町におきましても、ケアラーの心身への負担軽減のために適切な支援づくりをお願いいたします。
  最後に、先日、福祉課につないだ方のご友人からご連絡をいただき、友人が自殺をほのめかすメールを送ってきて、その後連絡が取れず心配だ、施設の連絡先を知らないかとのことでした。時間外でしたが福祉課に電話を入れたところ、西部福祉事務所に連絡を取ってくださり、即対応をしていただきました。対応してくださった職員には心から感謝申し上げますとともに、これからも1人の声に誠実に耳を傾け、寄り添った対応をお願いいたします。
  以上で私の質問は終了いたします。
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          ◇ 岡 野   茂 議員
○岩田鑑郎議長 続けます。
  発言順位6番、質問事項1、観光事業の現状と今後の対応について。
  通告者7番、岡野茂議員。
○7番 岡野 茂議員 議席番号7番、岡野茂でございます。
  議長のお許しをいただきましたので、質問させていただきます。
  初めに、1番として、観光事業の現状と今後の対応について。
  緊急事態宣言により観光客が激減しているが、町の観光事業について、以下2点をお伺いします。
  (1)観光推進室を新設したが、活動内容と成果は。
  (2)昨年、ときがわ町里山再生基金条例が制定され、里山の再生による町民の憩いの空 間と自然体験活動の場の提供とあるが、観光事業の一環ともつながると思う。活動内容と成果は。
  よろしくお願いします。
○岩田鑑郎議長 答弁願います。
  渡邉町長。
○渡邉一美町長 岡野議員ご質問の1、観光事業の現状と今後の対応について、(1)観光推進室を新設したが、活動内容と成果はについてお答えいたします。
  観光推進室は、第二次ときがわ町観光振興計画の推進と町の観光を活性化させるため、令和2年度から町組織の一部を改編し、新たに産業観光課の部署として立ち上げたものです。しかしながら、新型コロナウイルス感染拡大による二度の緊急事態宣言の発出に伴う外出自粛で、積極的な誘客がはばかられております。こうした状況ではありますが、現在、観光推進室が行っている主な事業について申し上げます。
  まず、低山ハイキングを目的に訪れる観光客を取り込むための事業に着手しております。低山ハイキングは、気軽にできるハイキングの1つとして人気があり、コロナの状況下であっても、比較的3つの密を回避しながら楽しめるものと考えております。町内には低山ハイキングの適地が多くあり、現在では大附地内の弓立山山頂の用地買収や玉川地内の愛宕山の整備などを進め、新たな見どころづくりを開始したところです。
  次に、新型コロナウイルス感染症の影響により落ち込んだ消費の喚起を行うため、町の皆様にお配りした地域振興券の発行業務を担っております。この業務は、町内事業者の方の協力依頼に始まり、総額約1億円の商品券の交付とともに、現在は事業者の方からの換金業務等の手続を実施しております。
  次に、令和3年度から明覚駅舎内に事務所を移転するときがわ町観光協会に対するサポートを行っております。同協会は観光のまちづくりの拡充に必要不可欠な組織であることから、今後も観光拠点として駅前のにぎわい創出やレンタサイクル事業の推進、観光拠点の再整備などの取組に協力してまいります。
  観光推進室においては、観光のまちづくりを拡充させるため、町民の皆様をはじめ、事業者、関連団体のご協力を得ながら、観光振興の体制づくりを進めてまいります。
  続きまして、(2)昨年、ときがわ町里山再生基金条例が制定され、里山の再生による町民の憩いの空間と自然体験活動の場の提供とあるが、観光事業の一環にもつながると思う。活動内容と成果はについてお答えいたします。
  基金の活用により、令和2年度は、大字玉川から番匠地区をつなぐ愛宕山遊歩道整備工事を実施しております。この事業により、愛宕山山頂とときがわ水辺の道、ときがわ花菖蒲園をつなぐ散策路を整備するとともに、本庁舎周辺の既存観光施設とを結びつけることにより、このエリア一帯の魅力を向上させ、来訪者の増加につなげてまいります。
  なお、ただいま申し上げました愛宕山周辺のほか、大字田黒地内の小倉城周辺の整備につきましても、里山の再生による町民の憩いの空間と自然体験活動の場を提供できるよう、引き続き同基金を活用した事業を継続してまいりたいと考えております。
  以上です。
○岩田鑑郎議長 岡野茂議員。
○7番 岡野 茂議員 ただいまの答弁は、現状の成果だと思うんですが、この中で観光客が、入り込み客、これが第2次振興計画の中では、令和3年130万人になっております。それが昨日の田中議員の質問のときに、町長のほうの答弁で74万3,000人ぐらいに落ちているということで、これ43%の減なんです。この現状をこれからどういうふうに克服していくのか、観光協会が明覚のほうへ移るということで、非常に町としては、すばらしい考えだと思うんですけれども、これの今後の進むべき方向、ビジョンというのは、何か立ててあるのかどうかお聞きします。
○岩田鑑郎議長 渡邉町長。
○渡邉一美町長 昨日、田中議員に対する答弁でもお話ししたんですが、私は常々ビジネスには寿命があると、こう思っているんです。町有施設10施設を見ても、従来のやり方を踏襲すると、もうそろそろ下り坂だと、改革をする、事業の見直しをするいろいろな手を打っていかないとビジネスは必ず下り坂を迎える。十数年前に町有施設を造ったわけですが、いいところもあれば、数字が落ちているところもある。そろそろ見直しの時期かなと思っております。
  それから、ときがわ町の観光についても、入り込み客を入り込み客をと言って、外に目を向いておるけれども、やはり観光の最終目的は、その地域に住んでいる人が観光を楽しむというのが、観光の最終目的だそうです。読んだ本に出ておったんですが。そうなると、ときがわ町の人が、ときがわ町をどのくらい楽しんでいるかということが、今後のまた尺度になるのかなと思います。そういうことを1つ1つ積み重ねると、入り込み客130万に到達するのかなという感じがします。
  今、町内の人たちが、コロナ禍で、一生懸命ウオーキングをやったり、散策をしたりして いますけれども、どこを歩いたらいいか分からない、どこにいいところがあるか分からないというような現状でありますので、町内のいいところを町民にもどんどん情報発信をして、手づくりマップもどんどん出して、町民に楽しんでいただく。その町民がまた友達を呼び、親戚を呼び、観光客の増進につなげていくと、これがやはり大きな観光施設、観光スポットのないときがわの観光の方針じゃないかなと、こう思っております。
  もう少しお時間をいただいて、その数字が上向くような施策を打っていきますので、よろしくお願いいたします。
  以上です。
○岩田鑑郎議長 岡野茂議員。
○7番 岡野 茂議員 あと、今の答弁の中で、駅前のにぎわいの創出ということであるんですけれども、これは具体的に何か案というか、計画というのがあるのかどうか、お聞きしたいと思います。
○岩田鑑郎議長 坂本産業観光課長。
○坂本由紀夫産業観光課長 それでは、お答えさせていただきます。
  今年4月から明覚駅のほうに観光協会の事務所が移転いたします。こちらの観光協会のほうでは、年末年始を除き1年を通じた観光案内というふうなことを予定しております。
  こちら観光協会が駅前に移るということで、キッチンカーを活用したイベント、コロナの影響があるので、いつ、どの形でやるかということはあるんですが、キッチンカーを活用したイベントを計画したり、また駅舎内を地域のコミュニティスペースとして活用が図られるスペースを設けるとか、そのようなことで計画をしております。
  以上でございます。
○岩田鑑郎議長 岡野茂議員。
○7番 岡野 茂議員 今のお答えの中で、駅前をにぎわわせるには、本当にもう突拍子もないようなことをしないと、観光客というのは集まらないような気がするんですよね。
  例えば、だから駅前をにぎやかにするんでしたら、タイとか、向こうの外国のほうで使っているトゥクトゥクという三輪車の全部開いちゃっている、誰でも簡単に乗れるやつ、そういうものを導入して、駅前へ置いて、このレンタサイクルと一緒にあわせて使うとか、あるいはこれは可能かどうか分かりませんけれども、馬車を使うとか、馬に乗せるとか、ほかでは簡単にこの観光地へ行ってもできないような、そうしたものを取り組んでいくような考えを持っていかないと、観光客を増やすというのは、なかなか難しいと思うんですけれども、 その辺は町長、いかがでしょうか。
○岩田鑑郎議長 渡邉町長。
○渡邉一美町長 そういうことが私大好きで、町長になる前から、いろいろ提案をすると、「そんなことはできねえ」とこっちに言われていた。ぜひそういうようなことも取り入れながら、やっていきたいと思います。
  私、今考えているのは、先ほど馬というお話が出たんですが、西平に行きますと内田前局長さんなんかが、1月は西平は馬の祭りなんだというふうな話も聞いておりますので、としきがわの1つのまたキーワードとすると、馬というのもキーワードになるのかなと、こういう感じがします。
  それから、明覚駅ということで、これは食という面なんですが、駅弁はどうだろうという提案をしています。明覚駅の駅弁。お昼のいろいろなニーズ、コンビニなんかは、もう弁当がすごく売れるわけですね。だから、明覚駅に名物駅弁があったら、またそれも需要が増える。
  それから、明覚駅に降りた人がどこへ行っていいんだか、弓立山へ行きたいんだけど道が分からない、観光パンフレットもない、そういうこともご案内ができる。
  もう1つは、明覚駅はバリアフリーになっていないんですよ。それなので、あそこに観光協会が常駐することによって、そういった皆様のご案内、あるいはフォローなんかもできるんじゃないかな。1日上下だと電車が40本通っているんですね。それで朝は5時35分から、終電は10時30分頃まで、1日40本の八高線が通っておりますので、不便ではないような気がするんです。ぜひ電車も使っていただいて、地域を盛り上げたいと思いますので、よろしくお願いし、また岡野議員のすばらしいアイデアがあったら、またお借りしたいかなと思っております。よろしくお願いします。
○岩田鑑郎議長 岡野茂議員。
○7番 岡野 茂議員 観光推進室、これは非常に優秀な人材を配しておりますので、もっともっと今までの概念にこだわらないで、新しい観光というものを考えていかないと伸びないと思うんですよね。ですから、ぜひその辺を頑張ってやっていただけるように、また町長も、今度、町長になったわけですから、自分でやるということになれば、ある程度職員の方に反対があっても、何とかできるんじゃないかと、こう思いますので、ぜひ頑張って、その辺は、観光客を取り戻せるように、また倍増できるように頑張っていただきたいと思います。
  それから、あと2番目の(2)の答弁でいきますと、これ今までの去年の成果、おととし の成果と思うんですけれども、西側が手が全然入らないという恰好になっちゃいますよね。番匠から愛宕山をこうやっていったら、そこから奥の西平あるいは大野、椚、その辺がどんどん過疎化していってしまうとともに、観光施設が寂れてしまうと思うんですよね。
  西側には、ときがわ町で―ときがわ町というと慈光寺というふうに、一番先に出てくる。そうした有名なところ、あるいは建具会館周辺、あるいは大野地区にもいろいろキャンプ場をはじめ天文台、いろいろなものがあるわけです。この辺もあわせてこの整備をしていかないと、観光客を増やすということはできないと思うんですよね。
  一番、今、私が考えて問題だと思うのは、自転車の方が天文台へ登るんですけれども、非常に道路の整備ができてないで危険が多い。その辺も考えながら、これからどんなふうに進めていくか、ちょっと計画を教えていただきたいと思うんですが。
○岩田鑑郎議長 渡邉町長。
○渡邉一美町長 西平という地域は、西平、大椚地域、これは今後の観光、それから高齢社会のときがわの1つの縮図と私は思っているんです。何しろここを踏ん張って西平、大椚地域の発展を―発展というか、現状でもいいんですけれども、人口が減らないようにしていくのが、1つの政策かなと思っております。
  令和3年度の予算編成では、どうしてもコロナの問題もありまして、大きな予算はつけられないという状況でありましたので、継続的な事業、最低限の事業で抑えているわけでございますが、将来的には、西平を要に、椚方面、大野方面、ここが観光の拠点になっていくと思いますので、計画を立てていきたいなと思っております。
  以上です。
○岩田鑑郎議長 岡野茂議員。
○7番 岡野 茂議員 この里山の整備というのも非常に大事ですけれども、山林の整備というのも非常に大事な観光にまたつながると思うんです。
  今、後野の慈光寺の裏側、道路から上を中央森林のほうで請け負って、あれ県の事業だと思うんですけれども、間伐と下刈りをずっとしています。6町歩ぐらいやるということで、今始まっているんですけれども、その一部なんですけれども、下刈りをして間伐を始めているんですけれども、非常に下から見たときに空が見える、向こうのね、山がきれいになっていて、今の間伐というのは、昔は要らない木を切ればいいんだって、縦でも横でも構わず置いたんですけれども、今、法律でもう横にしなくちゃならないということで、流れ出さないようにというので、横に積んであります。本当に階段をつくったようにきれいに組んでいま すよね。
  だから、ああいうものをどんどん広げていけば、もっとときがわがきれいな山になると思うんですよ。そうすると、来たお客さんも、観光客も、それこそイノシシとか鹿が出てきておっかないというような山じゃなくて、きれいに見渡せるようなところがどんどんできると思うんですよ。
  ですから、その辺ももう少し手を入れていただいて、開発していったらいいんじゃないかと思うんですけれども、その辺の計画というのは、役場のほうではもう少し立てられないものなんですか、お聞きします。
○岩田鑑郎議長 答弁願います。
  荒井企画財政課長。
○荒井 淳企画財政課長 それでは、ただいまの岡野議員のご質問にお答えいたします。
  企画財政課におきましては、里山再生基金、こちらのほうを財源として行う事業についての調整というふうなことで動いているわけでございますけれども、その中で、先ほど町長の答弁にありましたような、町の東側が主に3年度につきましては対象となっているんですけれども、岡野議員が心配されているような西側につきましても、里山の再生ということであれば、この基金を活用して整備というふうなものは、やっていけるというふうに考えております。
  特に、この中にも観光事業としてありましたけれども、弓立山の整備というふうなものが計画をされております。そこには名勝といいますか、男鹿岩というふうな景勝地もあるわけでございますけれども、男鹿岩に対比いたしまして、西平地内には、女鹿岩という岩もございます。そうしたものを、昔は物語もあったようでございますけれども、そうした物語性を活用する中で、観光の活性化というものを考えていければというふうに思っております。そうしたものが恐らく、慈光寺ですとか、奥の大築城ですとか、多武峰等にも関わってくる物語というものができるというふうには考えております。
  そうしたことから、やはり里山の再生というふうなことについては、町全域を対象に活動ができるというふうには考えておりますので、そうしたものも含め、また林業整備というふうなものは、また産業観光課のほうで考えていると思いますけれども、それと併せながら活用していきたいというふうには考えております。
  以上です。
○岩田鑑郎議長 坂本産業観光課長。
○坂本由紀夫産業観光課長 それでは、町内の森林整備ということでお答えさせていただきます。
  以前、一般質問で同じようなことが質問されたかと思うんですが、今、町内の森林所有者の意向調査ということを始めております。その意向調査に基づきまして、今度、今年度、予算計上を予定をしておるんですが、森林の状況を確認するための林地調査というふうなものを意向調査終わった地区から実施いたしまして、その後、町全域でそういった地区から施業を、森林経営計画等の国・県の補助事業をもらいながら事業をしていきたいというふうな計画でおります。
  こちらにつきましては、補助金の枠なり、そういったものがありますので、年数等まではまだ決まっていないんですが、意向調査、現況調査終わったところから、随時、森林整備のほうを実施していきたいという考えでおります。
  以上です。
○岩田鑑郎議長 岡野茂議員。
○7番 岡野 茂議員 今、荒井課長のほうから出たように、女鹿岩と男鹿岩というのが観光名勝になるようなところあるんですけれども、この間行ってみたら、女鹿岩は大分上り道をきれいにしてもらって、ボランティアで、こちらにいる田中さんの何か友達というか、グループで階段を造ってもらったり、近所の人が間伐した木を提供してもらって、階段造って、私もこの間登ってみたら、本当に名勝となるような岩ですよね。それが今、入り口が整備されて、もう少し整備されればいいなと思ったんですけれども、男鹿岩なんかも立派な岩なので、名勝にするのに非常に価値あるものだと思いますので、その辺をこれからこのコロナがいつ終わるか、収束するか分かりませんけれども、分からないからって、コロナ、コロナで恐れてないで、どんどんできるものは進めていっていただいて、ときがわの観光がもっと盛んになるように、ぜひ協力をしていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。
  以上で終わりにします。
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          ◇ 神 山   俊 議員
○岩田鑑郎議長 続けます。
  発言順位7番、質問事項1、イベントや行事等に支援を。
  通告者3番、神山俊議員。
○3番 神山 俊議員 議席番号3番、神山です。
  議長より発言の許可をいただきましたので、通告書に基づき、2項目について一般質問をします。
  質問事項1、イベントや行事等に支援を。
  新型コロナウイルス感染症は予断を許さない状況だが、下記の点について、町の考えを伺う。
  イベントや行事に対して、手指消毒用アルコールやサーマルカメラ等の貸出し、また補助金等の増額はできないのか。
○岩田鑑郎議長 答弁願います。
  渡邉町長。
○渡邉一美町長 神山議員ご質問の1、イベントや行事等に支援をについてお答えいたします。
  新型コロナウイルスにつきましては、いまだ感染に歯止めがかからず、外出の自粛要請、各種イベントの中止が相次いでいる状況です。緊急事態宣言が解除されたとしても、新しい生活様式によるマスクの着用、手指消毒の徹底、検温の実施、ソーシャルディスタンスや3密の回避など、徹底した感染拡大防止対策が今後も必要とされています。
  ご質問の(1)イベントや行事に対して手指消毒用アルコールやサーマルカメラ等の貸出し、また補助金等の増額はできないかについて申し上げます。
  手指消毒用アルコールにつきましては、昨年店頭から消え、各家庭において入手しづらい状況がありましたので、感染予防のため町が全世帯分を緊急調達し、各家庭や地域集会所へ無料でお配りしたところです。現在は、衛生用品の流通が通常に戻りつつある状況ですので、イベント等での消毒液につきましては、その主催者側での準備をお願いしております。
  サーマルカメラ等につきましては、町では国の補助金を活用しながら確保しており、そのうち非接触型体温計につきましては、貸出しの準備をしております。
  一方で、町では、各地域の自主防災組織に対し、活動費や資機材整備のための補助金を交付しております。この補助金を活用して、非接触型体温計等の感染対策用品を調達していただく案内を今後していきたいと考えております。
  また、町スポーツ協会では、所属する各部に消毒用アルコールと非接触型体温計を配布し、加入者が安心してスポーツ活動ができるよう対応しております。
  補助金等の増額につきましては、アフターコロナ対策を見据え、どのような形でのイベント開催が可能か、また、どのような支援対策が必要か、ワクチン接種の状況など総合的に判断して検討してまいります。よろしくお願いします。
○岩田鑑郎議長 神山俊議員。
○3番 神山 俊議員 答弁の中にもありますけれども、重複する部分もありますれけども質問させていただきたいと思います。
  先日、一足先に大阪、兵庫、京都を含む6府県が緊急事態宣言の解除になったわけですが、感染再拡大への警戒もあり、日常への復帰は手探りで始まったと見聞きしました。予定では、3月7日に私たちが住む埼玉県を含む1都3県が解除される予定ですが、報道等では延長論も出ております。
  今日、朝起きて携帯を見たら、速報で1都3県延長濃厚というのがありまして、ちょっとこの質問はやめればよかったかなと思ったんですけれども、出してしまっているので質問をしたいと思います。
  延長されるかどうかは分かりませんけれども、いずれにしろ今後、ウィズコロナ、アフターコロナを想定し、私たちも日常への復帰に向けて手探りを始めなければいけないと考えております。
  そこで、緊急事態宣言解除後、町として、町主催や主体のイベント等の開催の可否は、どのように判断していくのかお伺いします。
○岩田鑑郎議長 答弁願います。
  小峯副町長。
○小峯光好副町長 それでは、私のほうからお答えをさせていただきます。
  各イベント等については、主管課のほうで各団体等とも協議しながら判断をしているというのが現状であります。
  また、アフターコロナ等の中で、イベント等の再開、あるいは今の状況の中でもイベントをどうするかというところについては、コロナの状況を踏まえて、各関係団体の方と協議をしながら決定していくという形になろうかと思います。
  それを掌握するのがコロナの対策本部ということで、町のほうでは把握しているわけですけれども、そういった中で、方針とすれば、感染対策をしっかりやっていくというところの中で、物事を考えていくということにはなると思うんですが、そんなふうな形で考えておりますので、よろしくお願いします。
○岩田鑑郎議長 神山俊議員。
○3番 神山 俊議員 最後の質問なんですけれども、緊急事態宣言解除後の話として、イベント、生涯学習、スポーツ、レクリエーションや行事等は、町主催や共催のものから、団体、 サークル、そして個人が行う様々なものがあると思います。
  ときがわ町の魅力の1つとして、年間を通して、毎週どこかでイベント等を行っている。町の活気にいい影響を与えているのではないかなと思っております。
  しかし、新型コロナウイルス感染症により、中止などが相次いでおります。新型コロナ感染症は予断を許さない状況でありますが、町として、町の活気に一役買っております、いわゆる小さなイベント等、個人がやっているイベント等に対して、質問の趣旨であります何かしらの支援ができないのかなと。
  去年できなかった、今年できなかった、2回連続できなかったというイベント等もあると思います。じゃ、来年やろうかというところで、2年連続中止になってしまったわ、もういいんじゃないのかなという小さな組織、団体、また個人が行っているイベントは悩んでいることもあると思います。そういうところで、町として何かしら、些細なものかもしれませんけれども、手指用アルコールやジェルやまたは補助金等を出しているイベントがあれば、それに対して少し今年度、来年度は増額して、もうちょっと頑張ってほしいと、町としても応援するからぜひ続けてもらいたいという、そういう気持ちを形として表すべきではないのかなと、表してほしいなと思って、この質問なんですけれども、その辺について、どうお考えなのかお伺いします。
○岩田鑑郎議長 小峯副町長。
○小峯光好副町長 それでは、お答えいたします。
  神山議員のお話の中にもありましたように、ときがわ町が活気のある町だというふうな評価をいただいてる中には、住民の皆様が、それぞれの地域で途切れずに、いろいろなイベントの中で盛り上げていただいているというのが、大きな活力になっているなというふうに、私も思っております。
  そういったイベントが昨年は中止等でほとんど行われなかったという状況があって、また、そういったイベントについてどう関わっていくかということだと思うんですけれども、観光推進室もできましたし、それぞれのイベントについては、各担当課のほうでも関わっているところがあると思います。
  今の神山議員が言われたように、そういった大事な活動を町としても支援していく考え方はありますので、そういったそのご相談といいますか、そういったものには乗っていけるように対応していきたいとふうに考えておりますので、よろしくお願いします。
○岩田鑑郎議長 神山俊議員。
○3番 神山 俊議員 これで質問事項1の質問を終わりにしたいと思います。
○岩田鑑郎議長 続きまして、質問事項2、「パートナーシップの認証制度」の導入を。
  通告者3番、神山俊議員。
○3番 神山 俊議員 質問事項2、「パートナーシップの認証制度」の導入を。
  埼玉県では2020年に5市、2021年には6市町ほか、検討中の自治体も多数ある。当町においても導入を進めるべきだと考えるが、町の考えを伺う。
○岩田鑑郎議長 答弁願います。
  渡邉町長。
○渡邉一美町長 神山議員ご質問の2、「パートナーシップの認証制度」の導入をについてお答えいたします。
  誰もが自分らしく暮らしやすい社会を形成するためには、1人1人がお互いを理解し合う心がけが必要で、多様な性の在り方についても同様です。
  パートナーシップ制度は、性的指向や性自認における性的少数派のカップルが家族としてより暮らしやすくなるように、自治体などがその2人の関係を人生のパートナーとして公的に認める制度です。これには婚姻や相続関係等の法的な効力は生じませんが、自治体などがその関係を尊重することに意義があるものと考えております。
  当町におきましては、現在のところ導入しておりませんが、制度の内容や近隣市町村の状況を参考にしながら、研究してまいりたいと思います。
  よろしくお願いします。
○岩田鑑郎議長 神山俊議員。
○3番 神山 俊議員 令和2年3月議会の私の一般質問の中の答弁で、「町は性的少数者の暮らしやすい社会の実現のために、社会の偏見が大きな障害であると理解しております。全ての人に多様な性に対する理解が深まることが、要望の趣旨でありますフレンドリーなときがわ町を目指す最も重要な取組であると考えており、まずはその啓発活動の推進を進めてまいります。全職員に対しLGBT研修会を既に実施しておりますが、各分野で施策が取り組めるよう、さらに具体的な内容の職員研修を行い、その推進に努めてまいります」とありましたが、具体的に進めてあるのかお伺いします。
○岩田鑑郎議長 宮寺総務課長。
○宮寺史人総務課長 それでは、神山議員のご質問にお答えをさせていただきます。
  かつて町でも、神山議員おっしゃったとおり、職員向けにLGBT研修を行ったところで ございます。
  その後、町は、今年も配布をしたんですけれども、町民に対するリーフレット、人権に対するリーフレットの中に、新しくこのLGBTに関する記述を加えさせていただきました。性的少数者に対して理解し、尊重することは大切ですといった趣旨のものを全戸に対して配らせていただきました。
  これが、職員向けではございませんが、全町に対する新しい取組の代表的なものとしてご紹介をさせていただきます。
  以上です。
○岩田鑑郎議長 神山俊議員。
○3番 神山 俊議員 先ほど教育長から読解力が大事だというすばらしいお話をお伺いして、読解力、あれ漢字でどう書くんだろうなと2分ぐらい悩んでしまったんですけれども、ここで私が言いたいのは、令和2年には推進に努めていきたいという答弁がありましたけれども、今回の答弁では、研究していきたいと、これは果たして前向きなのかどうか、私の読解力で少し勉強したんですけれども、研究というのは、物事を学問的に深く考え、調べ、明らかにすること、また、単に調べることということなんですね。だから、後ろ向きになっているんじゃないのか、令和2年よりも現在進んでないんじゃないのか、その辺についてどうお考えなのかお伺いします。
○岩田鑑郎議長 宮寺総務課長。
○宮寺史人総務課長 それでは、進んでない、後ろ向きなのではないか、表現が若干後退したのではないかというふうなご指摘でございます。
  我々としても、やはり近隣の町村を見ても、近いところですと、東松山市さんが近々やる予定があるみたいな情報も入ってございます。
  やはり、ときがわ町は、田舎の小さな自治体ではございますが、町内にもLGBTの方がある一定数いるというふうな予測から、これらの方が暮らしていく上で、生活上、窮屈な思いをしないように最大限の努力を図っていきたいという気持ちは、神山議員と全く同じでございます。後退しただとか、そういう表現ではなくて、むしろ近隣のその市が実施するようであれば、我々としても、それに遅れを取らないように頑張っていきたいというような気持でございます。ご理解をお願いしたいと思います。
  以上です。
○岩田鑑郎議長 神山俊議員。
○3番 神山 俊議員 ぜひそうであれば、答弁にそう書いていただければよかったのかなと思います。形として残していただきたいと思います。
  令和元年12月議会で、ときがわ町におけるパートナーシップの公的認証および性的少数者に関する諸問題への取り組みに関する請願が提出され、全会一致で採決されております。議員全員12名賛成しております。この重みもあると思うんです。全会一致した請願が全て受け入れるべきだとは思いませんけれども、やはり議員全員が12人、いいよね、進めていこうよというものに対して、できるものはどんどん町としても進めるべきではないのかなと思うんです。
  その中で、なぜ導入ができないのか、趣旨に賛同できないのか、費用対効果が望めないのか、手間がかかるか、近隣市町村で導入していないから、一体何が実施に向けてのハードルなのかお伺いします。
○岩田鑑郎議長 宮寺総務課長。
○宮寺史人総務課長 これはあくまでも一般論として聞いていただきたいと思うんですけれども、神山議員が引き合いに出しました平成元年11月20日の議会に対する請願の中でも、請願をいただいたレインボーさいたまの会の請願の中にもありますとおり、都市部では比較的少数者に対する理解があり、地方部では理解がないというふうな記述が具体的にございます。
  このパートナーシップ制度というのは、町長に対して、それぞれのカップルが宣誓をいたしまして、町はその宣誓書を受領したというあかしとして、受領書なり、カードをお渡しするという。でも、その先どうなるかというと、そのカードを使って、町内の不動産業者に、実はこの家族限定の物件をこの証明書を基に、そこに同姓のカップルでも入居できるというようなサービスがあるそうです。あるいは生命保険の商品の保険金の受取人に、実際にその配偶者でなくても、その認証をもって受取人になれるというふうなサービスもあるそうです。そのようなサービスが、実際そのときがわ町の中で、どれだけ行使する施設があるかということを考えますと、都市部より極端に少ないというふうなことから取り組む自治体が少ないのではないかなというふうに考えております。
  しかしながら、性的少数者の方が、それ以外の方と比べて窮屈な思いをする度合い、これは変わらないはずでございますので、神山議員の気持ちを重く受け止めまして、我々としても、この会の方が訴えた請願の内容を最大限考慮しまして、前向きに検討していきたいなというふうに考えております。
  以上です。
○岩田鑑郎議長 神山俊議員。
○3番 神山 俊議員 ぜひ答弁に入れていただきたかったかなと思うんですけれども、前向きな答弁でよかったかなと思うんですけれども、ぜひ昨日の施政方針、また昨日の田中議員の渡邉町政3年間の評価という部分でもありますけれども、やはり若者に対して、その定住、また転入等々、取り組むこともやっておりますけれども、やはり心理面で、このような取組を町として積極的に行うことによって、開かれた町なんだな、ときがわ町ってこういう取組やっているんだな、これは若者に与える影響というのは、私は大きいと思うんです。閉鎖的な田舎でしょう、ときがわ町って1万人規模の小さな町で、年齢層も高くて、何か地域の付き合いも難しくてでしょう。若者に対したら、そう思うかもしれない。
  でも、せっかくこういういい取組をやるんだったら、もうちょっとPR、アピールして、ときがわ町はそうではないと、1つ開かれた町、こういうのも積極的に取り組んでいる町なんですよというのも、もちろんそれが主たる要因で若者がどんどん来るかといえば、そうではないのは分かりますけれども、でもその1つの要因として、私はこういうのは大きいのではないのかなと思うんですね。ぜひ渡邉町長、これどうでしょうか、取組として。
○岩田鑑郎議長 渡邉町長。
○渡邉一美町長 一番最初に必要なのは、町民への理解が必要かなと思います。しっかりと令和3年度、町民に理解をしていただき、誤解がないようにしていただきたい、それから偏見がないようにしていただきたい、そういう俎上をつくって、ぜひ前向きにこれは検討していこうかなと思っております。
  以上です。
○岩田鑑郎議長 神山俊議員。
○3番 神山 俊議員 本当に、町長から前向きな答弁でありがたいんですけれども、1つ気になるのが、その俎上づくりなんですけれども、アンケートは毎年行ってないですよね。これに関してのということは、俎上ができたか、できてないかというのは、どういう判断になるのか。
  例えば3年前、アンケートしたら認知度が30%だったと、今年やったら70%だと、じゃ、認知度は上がったよね、醸成できたよね、じゃ、進めましょうと話はなると思うんですけれども、そのアンケートも何もしていない、認知度を醸成する、雰囲気をつくっていくと言われても、誰がどのように判断をしていくのか、それはもうトップの判断に委ねるしかないと思うんです。その指標がないわけですから。
  今後、それをどのように渡邉町政として、指標をつくっていくのか。毎年アンケートとって理解度が70%になったら、こういう取組もしていきたい、それだったら分かるんですけれども、アンケートも何も取らないで、醸成したいと言われても、私としたら全然説得力がないんですけれども、その辺については、どのようにお考えなのか、お伺いします。
○岩田鑑郎議長 宮寺総務課長。
○宮寺史人総務課長 お答えいたします。
  過日、コロナの関係で差し入れパックの打合せをコンビニの店長さんとしていたところ、私がコンビニの店長さんに、小さな町なんで、こういう制度を新たにつくっても、実際に私のところに届けてくださいという方がいらっしゃらないかもしれない。そうなったときは、大変申し訳ないですというふうなお話をしました。そうしたら、その店長さんが、いや、宮寺さん、そういうことではないんですよ、この制度がこの小さな町に新しくできることによって、町民は大幅に心の安心を得ることができる。私はそこが大切だというふうなご回答を得ました。
  この案件と同じく、こういった制度を町のそのLGBTに関する理解度がどれだけ進んでいるかということより、むしろ神山議員がおっしゃるような制度を立ち上げることによって、そういったその理解度を逆に高めていくというようなのも手段の1つとして考えていきたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。
  以上です。
○岩田鑑郎議長 神山俊議員。
○3番 神山 俊議員 あまり深く突っ込んでも難しい問題になりますので、この辺でやめにしたいんですけれども、ぜひ前向きに捉えていただいて、1日も早く、いわゆる全く真っさらな状態ではないので、埼玉県、また全国でも同じような自治体でやっておりますので、それを参考にしながらでも進んでいけるのではないかなと思いますので、ぜひ前向きに施策の1つとして、また渡邉町政の成果の1つとして挙げられるように、ぜひ努力していただければなと思います。
  これで私の一般質問を終わりにしたいと思います。
  ありがとうございました。
○岩田鑑郎議長 以上で日程第1、一般質問を終了いたします。
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   ◎延会について
○岩田鑑郎議長 お諮りいたします。本日の会議はこの程度にとどめ延会したいと思います。これにご異議ございませんか。
          (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○岩田鑑郎議長 異議なしと認めます。
  よって、本日はこれをもちまして延会することに決定いたしました
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   ◎延会の宣告
○岩田鑑郎議長 大変お疲れさまでした。
                                (午前11時50分)