令和4年第2回ときがわ町議会定例会

議 事 日 程(第2号)

                            令和4年6月8日(水)   
                            午前9時30分開議     
      開議の宣告
日程第 1 一般質問
日程第 2 報告第 1号 令和3年度ときがわ町一般会計繰越明許費繰越計算書の報告につ
             いて
日程第 3 報告第 2号 令和3年度ときがわ町一般会計事故繰越し繰越計算書の報告につ
             いて
日程第 4 報告第 3号 令和3年度ときがわ町浄化槽設置管理事業特別会計継続費繰越計
             算書の報告について
日程第 5 報告第 4号 令和3年度ときがわ町水道事業会計予算繰越計算書の報告につい
             て
日程第 6 議案第24号 専決処分の承認を求めることについて(令和4年度ときがわ町一
             般会計補正予算(第1号))
日程第 7 議案第25号 専決処分の承認を求めることについて(ときがわ町税条例等の一
             部改正)
日程第 8 議案第26号 専決処分の承認を求めることについて(ときがわ町国民健康保険
             税条例の一部改正)
日程第 9 議案第27号 ときがわ町町長等の損害賠償責任の一部免責に関する条例の制定
             について
日程第10 議案第28号 ときがわ町こども医療費支給に関する条例の一部改正について
日程第11 議案第29号 ときがわ町ひとり親家庭等の医療費の支給に関する条例の一部改
             正について
日程第12 議案第30号 ときがわ町重度心身障害者医療費支給に関する条例の一部改正に
             ついて
日程第13 議案第31号 ときがわ町水道事業給水条例の一部改正について
日程第14 議案第32号 町道路線の廃止について
日程第15 議案第33号 町道路線の認定について
日程第16 議案第34号 訴えの変更について
日程第17 議案第35号 令和4年度ときがわ町一般会計補正予算(第2号)
日程第18 議案第36号 令和4年度ときがわ町介護保険特別会計補正予算(第1号)
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出席議員(11名)
     1番  畑     豊 議員     2番  杉 田 健 司 議員
     3番  長 島 金 作 議員     4番  神 山   俊 議員
     5番  小 島 利 枝 議員     6番  田 中 紀 吉 議員
     7番  山 中 博 子 議員     8番  前 田   栄 議員
     9番  小 宮   正 議員    10番  岩 田 鑑 郎 議員
    11番  野 原 和 夫 議員
欠席議員(なし)
地方自治法第121条により、今定例会に説明のため出席する者及び同委任を受けた者の職氏名
町長
渡 邉 一 美 
副町長
小 峯 光 好 
総務課長
宮 寺 史 人 
企画財政課長
荒 井   淳 
税務課長
福 田 芳 和 
町民課長
式 守 康 子
福祉課長
山 ア 俊 樹 
産業観光課長
正 木   彰 
建設環境課長
加 藤 光 典 
水道課長
伊 得 正 巳 
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教育長
久 米 正 美 
教育総務課長
宮 寺   進 
生涯学習課長
大 野 健 司 
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議会事務局長
荻久保 充 也 
書記
杉 川   桂 
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   ◎開議の宣告
○小島利枝議長 皆さん、おはようございます。
  ただいまの出席議員は11名でありますので、定足数に達しております。
  これより令和4年第2回ときがわ町議会定例会第2日目を開会いたします。
  直ちに本日の会議を開きます。
                                (午前 9時30分)
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   ◎議事日程の報告
○小島利枝議長 本日の議事日程を報告いたします。
  議事日程は配付したとおりです。
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   ◎一般質問
○小島利枝議長 これより日程第1、昨日に引き続き一般質問を行います。
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          ◇ 神 山   俊 議員
○小島利枝議長 発言順位6番、質問事項1、小中学校の学校教育費(学用品など)の無償化を。
  通告者4番、神山俊議員。
○4番 神山 俊議員 議席番号4番、神山です。
  議長より発言の許可をいただきましたので、通告書に基づき、3項目について一般質問をします。
  質問事項1、小中学校の学校教育費(学用品など)の無償化を。
  義務教育はこれを無償とする。憲法第26条に明記されているように、公立の小中学校は無償のイメージが強い。しかし、実態は学校が指定し、そろえる必要がある学校教育費(学用品など)は多岐にわたり、保護者の出費がかさんでいる。
  以下の点について町の考えを伺う。
  (1)今年度の各学校の児童生徒数は。
  (2)当町において保護者が1年間で負担する学校教育費は。(小中学校でそれぞれおおよその範囲で。)
  (3)英語、プログラミング授業で費用負担はあるのか。
  (4)各学校の要保護・準要保護児童生徒の人数と割合は。
  (5)就学援助費の各学校支給人数と金額は。
  (6)町費で全児童生徒に対して学校教育費の無償化はできないか。
○小島利枝議長 答弁願います。
  久米教育長。
○久米正美教育長 皆さん、おはようございます。
  それでは、神山議員ご質問の1.小中学校の学校教育費(学用品など)の無償化をについてお答えいたします。
  初めに、(1)今年度の各学校の児童生徒数はについてお答えします。
  今年の5月1日現在、小学校は、明覚小学校163名、萩ヶ丘小学校46名、玉川小学校172名の計381名でございます。中学校は、都幾川中学校107名、玉川中学校101名の計208名で、全校合計は589名となっております。
  次に、(2)当町において保護者が1年間で負担する学校教育費は(小中学校でそれぞれおおよその範囲で。)についてお答えいたします。
  文部科学省では、子供を公立または私立の幼稚園、小学校、中学校及び全日制の高等学校に通学させている保護者が、子供の学校教育及び学校外活動のために支出した1年間の経費の実態を捉える子供の学習費調査を平成6年度より隔年で実施しています。公表されている直近の調査結果は平成30年度分となりますが、これによりますと、公立小学校の学校給食費を除く学校教育費は6万3,102円、公立中学校は同様に13万8,961円でございます。
  当町の保護者が1年間で負担する学校教育費を精密に調べることは難しいですが、学校への聞き取り等によりましても、ほぼこの金額と同等と認められます。
  次に、(3)英語、プログラミング授業で費用負担はあるのかについてお答えいたします。
  英語、プログラミングの授業につきましては、小中学校とも現時点では特段の学用品等の購入は求めておらず、したがいまして費用負担はございません。
  次に、(4)各学校の要保護・準要保護児童生徒の人数と割合はについてお答えいたします。
  令和4年度の現時点での状況ですが、各学校の要保護・準要保護児童生徒の人数と割合は、明覚小学校が24名で割合は14.7%、以下同様に、萩ヶ丘小学校8名、17.4%、玉川小学校13名、7.6%、都幾川中学校23名、21.5%、玉川中学校10名、9.9%でございます。
  全校合計で見ますと、78名、13.2%となります。
  次に、(5)就学援助費の各学校支給人数と金額はについてお答えいたします。
  こちらは令和3年度の支給実績となり、人数は児童生徒数で申し上げます。明覚小学校が29名で支給額は160万732円、以下同様に、萩ヶ丘小学校11名、64万9,118円、玉川小学校19名、102万395円、都幾川中学校25名、307万254円、玉川中学校17名、166万7,436円でございます。
  全校合計で見ますと、101名、800万7,935円となります。
  次に、(6)町費で全児童生徒に対して学校教育費の無償化はできないかについてお答えいたします。
  憲法第26条第2項後段の「義務教育は、これを無償とする」の「無償」は授業料の無償を意味するとされており、現在は国の政策として教科書代も無償となっております。
  また、教育基本法では、第4条第3項で「国及び地方公共団体は、能力があるにもかかわらず、経済的理由によって修学が困難な者に対して、奨学の措置を講じなければならない。」と規定し、この規定に基づき、就学援助費は全額町費により支給しております。
  これらを前提とした上でのお答えとなりますが、憲法第26条第2項前段で「すべての国民は、法律の定めるところにより、その保護する子女に普通教育を受けさせる義務を負ふ。」と規定しております。義務であれば、保護者が負担する学校教育に関する経費も、できるだけ軽減されるよう配慮や努力することが、基本的には望ましいことであると考えております。
  現に、当町におきましては、学習活動の面においては、漢字・日本語・英語の各検定実施や、小学校低学年向けの土曜日の補習的学習会の開催、学校給食においては、給食費を低額に抑えつつ、第3子以降の児童生徒の学校給食費の全額助成やおかずの充実のための事業等を全額町費で行っております。
  今後も、学校教育における学用品等の諸経費につきましては、その必要性等を常に精査し、保護者の皆様のご理解がいただけるよう努めるとともに、経費負担の軽減に資する事項につきましては、引き続き研究してまいりたいと考えております。よろしくお願いいたします。
○小島利枝議長 神山議員。
○4番 神山 俊議員 皆さん、おはようございます。
  野原議員の分までしっかり質疑したいと思いますので、簡潔な答弁をよろしくお願いいたします。
  (1)の質問ですけれども、合併当初、平成18年度の児童生徒数は1,090名、今年度は589 名、毎年減少傾向であり、今後もこの傾向は続くものと考えているのかお伺いします。
○小島利枝議長 宮寺教育総務課長。
○宮寺 進教育総務課長 直近の出生数ですか、これからも類推しますと減少傾向が続くかと思います。
  以上です。
○小島利枝議長 神山議員。
○4番 神山 俊議員 (2)の質問ですけれども、答弁の中にも、1人の保護者が負担する学校教育費は6万3,102円、公立中学校では同様に13万8,961円という答弁がありました。これに給食費を足されますと、小学校では約10万円、公立中学校で約18万強となるという調査結果が出ていると思います。
  こうした現状の中、ある学校では、学用品や副教材の効果を教員同士で本当に必要かどうかを検討し合い、無駄を省き、保護者負担を軽減した例があります。当町において、学用品などの選定は前例踏襲になっていないのか、学校または先生同士で検討し合っているのか伺います。
○小島利枝議長 宮寺教育総務課長。
○宮寺 進教育総務課長 お答えいたします。
  決して前例踏襲ということではございませんで、どういった教材を使うか、これは担任の先生やあるいは学校長含めての検討になると思います。実際、我々もこの質問を受けて、学校にも聞きましたけれども、必ずこういうものを使うというのは、それは前例に倣って購入をお願いするということでなく、基本的に学習指導要領にのっとってどういう教え方をしていくか、これは教員のかなり裁量の部分だと思いますので、そういった中で、毎年毎年新たに見直されているというふうに我々は認識しております。
  以上です。
○小島利枝議長 神山議員。
○4番 神山 俊議員 (3)ですけれども、授業が複雑かつ難しくなれば、補助教材も必要となり、経済負担を求められそうですが、どのような授業が行われているのか伺います。英語、プログラミング授業に関してです。
○小島利枝議長 宮寺教育総務課長。
○宮寺 進教育総務課長 英語につきましては、小学校も含めまして、特段必要な学用品というのはなく進められております。
  それから、プログラミングにつきましては、私もちょっと勉強させてもらったんですけれども、小学生では算数5年、それから6年の理科、それから、中学になると技術家庭分野で出るんですけれども、例えば小5の算数でいいますと、正多角形の描き方をプログラミングで学習しようということで、これは実際、今1人1台端末配布しましたけれども、これによって授業ができます。今、教科書にはQRコードがついていまして、それをタブレットにかざすと、その教材のところに、インターネットに飛んでいきます。それを使っておりますので、ですから特段、1人1台端末以外のものを購入しなくても授業ができている。
  それから、中学校においても特段必要だという話は聞いておりませんので、はい。
  以上でございます。
○小島利枝議長 神山議員。
○4番 神山 俊議員 (3)、(4)をまとめた質問になりますが、就学援助費の支給対象は、要保護・準要保護児童生徒の保護者のみでいいのか伺います。
○小島利枝議長 宮寺教育総務課長。
○宮寺 進教育総務課長 要保護の方とそれから準要保護の方と、この2つのタイプを足したものと、就学援助費の受給者というのは同じになります。
  要保護の方につきましては、生活保護を受けていらっしゃる方、それ以外の方が、生活保護を受けている方に準じるということで、これはまたいろいろ、収入等の算定式とかがあるわけですけれども、ですから、要保護と準要保護を足したものが就学援助費を受けている方ということで認識していただいてよろしいかと思います。
  以上です。
○小島利枝議長 神山議員。
○4番 神山 俊議員 ここ数年の支給人数の増減はどうなっているのかお伺いします。
○小島利枝議長 宮寺教育総務課長。
○宮寺 進教育総務課長 申し上げます。
  過去5年ほど調べてみたんですが、数字で、小学校1年に入るときの新入学児童を含める含めないというのがあるんですけれども、先ほどお答えしました令和3年度が101名なんですが、ちょっとこれを除くと、その新1年生を除くと95名になります。それをベースで過去5年間人数を追ってみたんですけれども、追った数字があるんですけれども、令和2年度は小中合わせてですが94人、それから令和元年度が104人、それから平成30年度が88人、平成29年度が97人と、こういう状況になっております。
  以上でございます。
○小島利枝議長 神山議員。
○4番 神山 俊議員 平成29年3月定例会で、田中議員が一般質問の中で就学援助費について質問をしております。質問に対して答弁は、研究すると述べられております。ぜひその研究成果をお聞きしたいと思います。
  1点目について、支給時期を7月から3月にできないかという質問に対して、研究するという答弁がありますが、いかがでしょうか。
○小島利枝議長 宮寺教育総務課長。
○宮寺 進教育総務課長 お答えいたします。
  基本となります学用品、通学用品の支給時期でございますけれども、申し訳ございません。改定前の従前はちょっと分からなかったんですけれども、現在、7月、12月及び3月となっております。これは、そのご質問を受けてこの時期に改定したということでございますので、質問を反映した結果になっているかと思います。
  以上です。
○小島利枝議長 神山議員。
○4番 神山 俊議員 続いて、3点ほどお聞きしたいと思います。続きです。
  支給額の増額は、支給品目の拡大は、手続の簡素化はという質問も、検討・研究してまいりますという答弁でありました。どのような研究成果が出たのかお伺いします。
○小島利枝議長 宮寺教育総務課長。
○宮寺 進教育総務課長 現在、どこが簡素化されたかについてはちょっと手元に資料がないんでございますけれども、ただ、基本的には、この支給はときがわ町就学援助費の支給等に関する要綱、これは市町村でこういう支給について措置しなければならないという先ほどの法律を受けて、この要綱を定めて支給をしております。この中で定めておりますので、平成29年、平成31年に改正が行われておりますので、そういったものも反映して今の形になっているかと思います。
  ちょっとお答えにならない部分もあるかと思いますけれども、以上でございます。
○小島利枝議長 神山議員。
○4番 神山 俊議員 支給の増減はしていない、支給品目の拡大はしていない、手続の簡素化はしていないという認識でよろしいのかお伺いします。
○小島利枝議長 宮寺教育総務課長。
○宮寺 進教育総務課長 支給額につきましては、学用品費、通学用品費、それから新入学児童の学用品につきましては、これは毎年度国が定める基準額にのっとっております。
  それから、校外活動費、修学旅行費、卒業アルバム等につきましては、限度額がございますけれども、これは実費で支給しております。限度額もかなり実費に近い限度額でございますので、かなりの部分はカバーできているのかと思っております。
  変化の部分については、ちょっとお答えが今できないのですけれども、こうしたことで国が定める額、あるいは実費にのっとって支給をしているということでございます。
  以上です。
○小島利枝議長 神山議員。
○4番 神山 俊議員 なかなか今、現状では答弁ができないということでよろしいのかと思います。
  教育長ばかり見ていてもしようがないので、こちらも向いて質問したいなと思います。
  (6)になりますけれども、当町の現状では、児童生徒数が減少しているにもかかわらず、就学援助費支給人数は微増しております。ということは、経済的に厳しい家庭が多くなっているのではないかと推測されます。
  ただ、いわゆる低所得者層と言われる層がありますけれども、そこにおいては、国・県様々な援助メニューが存在しております。就学支援制度などもその1つだと思います。ここに私は違う視点として、当町において、その上、中間層、中所得者層に目を向けてほしいなと思います。
  ときがわ町の低所得者層ではない、いわゆる中間層、いわゆる次の高所得者層というのはあると思うんですけれども、果たして、ときがわ町において高所得者層はどれだけいるのか。そして、中間所得者層世帯がどれだけいるのか。子育て世帯においてです。そう見たときに、私も調査もしていませんので皮膚感覚になりますけれども、ほとんどが多分中所得者世帯になるのではないかなと思っております。そして、その中所得者世帯層も、グラデーションじゃないですけれども下から上がありまして、上のほうに行けば高所得者世帯層に近い中所得者世帯層もあると思います。でも、私の皮膚感覚で言えば、中所得者世帯の真ん中ないしはその下ぐらいの世帯が多いんではないかなと、そう思っております。
  そうした中で、先ほども述べたように、低所得者層に対しては、やはり様々な国・県、市町村の援助メニューが存在しております。しかしながら、その1つ上に行った中所得者世帯層においては、しっかり税金を納めているにもかかわらず、あまり恩恵というんですかね、 が、受けられていない現状があるのではないかなと、そう思います。高所得者層に近い中所得者層であればいいんですけれども、やはりときがわ町において周りを見渡すと、ぎりぎり中所得者層の世帯に入っている方々も多いのではないかなと、私自身も多分そこに分類されると思うんですけれども、そういう人たちにやはり目を向けるべきではないのかなと思っております。
  そうした中で、現状いろいろな値上げもしております。やはり家計に対してのダメージも大変大きくなっておりますので、セーフティーネットとして、低所得者層世帯に対しては手厚くするというのはもちろんですけれども、それプラス、中間所得者層に対してもしっかり手厚くするというのは、町独自の取組としてはいいのではないかな。その1つとして、やはり学校教育費の無償化というのも1つの手ではないのかなと、私はそう思っております。
  1つ例を出すわけではありませんけれども、兵庫県の明石市の市長、たまに発言が大変厳しい市長がいますけれども、その市長が政策としてうまくいっているんです。子供の人数も増えている。税収も上がっている。じゃ、なぜかというその一旦として、所得制限を子育て世帯に対しては外しているんです。いろいろなサービスにおいて、低所得者だからこういうサービスがありますよではなく、中所得者に対しても同様なサービスを与えているんです。それによって、中所得者層たちの世帯が安心して子育てができている。それが好循環を生んでいるという実例もあるわけです。ですので、そこの部分もぜひ目を向けていただきたいなと思います。
  昨日も、野原議員から給食費の無償化というのもありましたけれども、それも1つの手でもありますし、そういう部分もできる限り何かしら、全部が全部できないとは思いますけれども、できるのではないかなと思っているんですけれども、渡邉町長はどのようにお考えなのかお伺いします。
○小島利枝議長 渡邉町長。
○渡邉一美町長 前回の議会だったと思うんですが、やっぱり田中議員のほうから教育の問題であったんですが、そのときに私答弁したと思うんですが、子育ての中で一番大変なところは零歳から6歳まで、それから、もう1つの子育てがあるよと。そこのところをやっぱり見逃しちゃいけないと思うんですよ。神山議員、これからです。大学へ入ったときの家計の苦しさ、これは大変なものなんですよ。ときがわには給付型がない。そこも1つ抑えていかなければいけない。
  それから、また、田中議員のほうから、高校生の医療費の無料化について意見が出ており ましたけれども、今担当課にお願いして進めているところでございますけれども、それから、また、ときがわ町の子供たちは通塾率が低いと言われているんです。塾に行けない子が多いんですよ。だから、町費で教員を雇って、少数学級で手厚く教育をしているわけです。そういう面で行政のほうも、低所得層だけではなくて、差別なく教育サービスをしているつもりでございます。
  もう1つ見方を変えて、学用品についてなんですけれども、うちにも孫が2人いるんですけれども、私の時代と比べて、学用品の扱い方が大消費時代にふさわしく乱暴です。もう教科書なんかもぼろぼろ。我々の時代は、姉が使った教科書を弟が使うと。だから、姉は包み紙で教科書にカバーをつけて、そして弟が使えるように、着るものも兄貴の学生服を着たりと。前、田中議員が制服の何ですか、やっていましたよね。
          (発言する者あり)
○渡邉一美町長 ええ。だから、そういうこともいろいろ工夫すると、例えば制服のレンタルとか、あるいは自転車のレンタルとか、そういうふうな工夫をすれば、まだまだ学用品の節約はできると思うんですよ。だから、やはり片方では大消費時代の癖を置き去りにしておいて、そして、「あれがない」、「これが足りない」と言うんではなくて、もう令和に入ったら大消費時代ではなくて、物は丁寧に使うという時代に入っていますので、先生と保護者と一緒に知恵を絞ってやる。さらに、行政のサービスをそこに上乗せをしていくと。双方のやっぱり努力が必要かなと思っております。
  神山議員の言うように、差別なく行政サービスができるように努めてまいりますけれども、やはりそこには一番生活に大変な低所得者層に光を当てていかなければいけないと。これはやっぱり基本的な方針であるなと、こう思っております。
  以上です。
○小島利枝議長 神山議員。
○4番 神山 俊議員 ありがとうございます。
  答弁の中にも、保護者の経費負担の軽減に資する事項につきましては、引き続き研究してまいりたいという答弁があります。
  全児童生徒の学校教育費の無償化は厳しいかもしれませんが、自治体によっては、先ほど町長が述べたように、中学校の制服の再利用や小学校1年生が使う数のお稽古セットを市費で購入したり、使用頻度が低い柔道着や彫刻刀は市費で購入し、学校管理とした自治体もあります。ぜひ検討の余地はあるのかなと思います。再度お伺いします。
○小島利枝議長 久米教育長。
○久米正美教育長 では、ただいまのご質問にお答えします。
  もちろん、先ほど答弁させていただきましたように、学校でもいろいろ工夫し、努力し、やっているところはございます。なるたけ使えるものは、なるたけ学校のほうに保管して使うとか、何でもかんでも買わせればというようなことではなくやっておる状況です。
  また、他の学校から新しい先生が入ってくれば、その先生が、向こうの学校ではもっと安価なものでいいものがあるから、これをこの学校でも使いましょうよなんていうことで、やらせていただいておるところです。そんなふうにして学校でも努力していただく。また、教育委員会のほうとしても、そういったことを研究させていただき、必要なものについてはやらせていただきたいなというふうに思っております。
  なお、先ほど町長のほうから話もありましたけれども、この答弁書の中にも、漢字検定だとか日本語検定とか、また英語検定、町のほうのお金でやっているとかというご案内もしましたけれども、実際に中学生になると、進路に向けていろいろな試験、学力テストをやっておかなきゃということで、ときがわ町の子供たちに少しでもそういう機会をというようなことで、中学1、2年生には年2回、中学3年生に至っては6月、9月、10月、11月の年4回、中3で年4回、これ、4回で5,500円かかるんですけれども、これを全員の生徒に受けさせています。そして、それは町のお金でやっています。その結果を進路指導の糧にしているということで、そういった意味でも、町のほうでも、全員の者が平等にそういったことで恩恵を授かるようにというようなことでやっておりますので、ご理解いただけたらありがたいなというふうに思っております。今後さらに研究して、いい方向に進めていきたいというふうに考えております。
  以上です。
○小島利枝議長 神山議員。
○4番 神山 俊議員 ありがとうございます。
  これで、質問事項1の質問を終わりにします。
○小島利枝議長 続きまして、質問事項2、世界初「木の酒」ついて―第一弾は当町の木材―。
  通告者4番、神山俊議員。
○4番 神山 俊議員 質問事項2、世界初「木の酒」ついて―第一弾は当町の木材―。
  森林総合研究所が開発した木を原料に酒を造る世界発の技術を基に、ベンチャー企業が木の酒を年内にも市販予定している。第一弾として、当町の木材、杉、桜、ミズナラ、クロモ ジが使用される。
  町としてもこの機会を逃さず、積極的に関わっていくべきだと考えるが、町の考えを伺う。
○小島利枝議長 答弁願います。
  渡邉町長。
○渡邉一美町長 皆さん、おはようございます。
  神山議員ご質問の2.世界初「木の酒」ついて―第一弾は当町の木材―についてお答えいたします。
  木の酒の製造の技術につきましては、国立研究開発法人森林研究・整備機構所管の森林総合研究所が開発したものでございます。
  これまで、木材を原料とした燃料用のアルコールの製造技術は複数の手法が開発されておりますが、この燃料用アルコールは飲用することはできない。
  これに対して、森林総合総研が開発した技術は、樹木の幹や枝を直径2マイクロメートル未満という非常に小さな微粒子にすり潰すことで、木材の細胞壁の中からセルロースと呼ばれる物質を取り出し、食品用の酵素と酵母を加えてアルコール発酵させる技術で得られた発酵液を蒸留することで、アルコール度数を30%程度まで高めるものです。
  この技術により試験製造されたアルコールには、長期間の樽熟成を経ることなく、木から醸し出される香り成分を豊富に含むことが分かっております。杉材の幹の部分を原料として製造したアルコールには杉特有の香りが含まれるなど、樹種によって含まれる香り成分が異なることから、国内の樹木それぞれからバラエティーに富んだ香りを持つアルコールが製造できると期待されております。
  新聞報道によりますと、神山議員ご指摘のとおり、ベンチャー企業がこの技術によって製造した木の酒が年内にも市販される見通しとのことで、最初に蒸留を予定している杉、桜、ミズナラ、クロモジの4種類について、原料にときがわ町産の木材チップを用いるとのことであります。重さ2キログラムの杉で一連の作業を行うと、アルコール度数35%の蒸留酒が市販の酒瓶に相当する750ミリリットル程度できることから、1本の杉から約200本のボトルが製造できる計算になります。
  ときがわ町の森林面積は約3,900ヘクタールで、このうち杉、ヒノキの人工林の面積が約2,600ヘクタールであり、これは森林面積全体の66%に当たります。これら人工林の80%が伐採時期の目安である標準伐期齢を超える今、森林資源は充実期となっております。
  しかし、その一方で、木材価格の低迷と林業経営にかかる費用の上昇により、地域の木材 生産は伸び悩み、間伐など施業の実施が遅れたまま標準伐期齢を迎える森林が増加していることから、次世代に受け継ぐ森林資源の先細りが危惧されております。
  木の酒の取組は、町の豊富な森林資源を背景として、地域の特徴的な樹木を用いた新しい産業を生み出し、森林整備の促進と森林の振興につながることが期待されます。
  町といたしましては、この機会を逃さず積極的に関わり、町のPRにもつなげていきたいと考えております。
  以上です。
○小島利枝議長 神山議員。
○4番 神山 俊議員 木の酒ということで、大変興味のある課長たちもいるのではないでしょうか。いませんかね、いますか。
          (発言する者あり)
○4番 神山 俊議員 質問ですけれども、いつこの情報を得たのか、把握したのか、お伺いします。
○小島利枝議長 答弁願います。
  正木産業観光課長。
○正木 彰産業観光課長 お答えいたします。
  私が初めてこの情報を得たのは、昨年の6月頃だったと記憶しております。
○小島利枝議長 神山議員。
○4番 神山 俊議員 昨年の6月に情報を得たにもかかわらず、何かアクションを起こしたのかお伺いします。
○小島利枝議長 答弁願います。
  正木産業観光課長。
○正木 彰産業観光課長 お答えいたします。
  そのときには、こういったプロジェクトを立ち上げるというようなお話を伺っただけで、実際にお酒を造るという、そこまではちょっと情報的になかったものですから、そういった情報があるということで認識をしたまでとなっております。
○小島利枝議長 神山議員。
○4番 神山 俊議員 大変もったいないなと思っております。
  渡邉町長にお伺いしたいなと思います。
  世界初の木の酒です。日本初じゃなくて、世界初なわけですよ。そして、その材料はとき がわ町から供給される。こんなにすごいことはないんではないのかなと思います。
  そういう中で、やはり渡邉町長の魅力の1つとしては嗅覚、そして商魂があるのではないかなと。やはり今まで培った経営感覚の中で、これはいい、これは駄目だという嗅覚。また、それを、1を100、200にする商魂というんですかね、商売のうまさがあるのではないかなと思います。やはりこれを知った時点で、これは行けるんじゃないのか、町がもっと積極的に関わって、町の1つの特産品になるんじゃないのか、そういう嗅覚を持って、また、それを踏まえて、1のものを行政として100にする、200にする、300にする、広げていく、発展させていくというのは、渡邉町長の一番得意な分野ではないのかなと思うんですけれども、その辺についてお伺いします。
○小島利枝議長 渡邉町長。
○渡邉一美町長 私が私企業の社長でしたら、すぐに飛びついて先頭を切るんですが、なかなかこの行政は、研究段階の投資というのはなかなか難しい。成果を問われますからね。だから、民間の力を借りて、それから、また民間にいかに支援をしていくかと、そういう立ち位置かと思います。
  ふるさと納税の返礼品なんかを見ても、やっぱりアルコールを持っているところは強いですよね。吉見はやっぱりコカ・コーラがありますので、あそこでアルコールがありますから、吉見のふるさと納税が1億円を超えちゃったんです。ときがわは残念ながらちょっとなかなかアルコールがないんで、伸びないんですが、この木の酒という、もしこれがブランド化していくと、ときがわのすごい財産になるのかなと思っております。行政も関心を持って、また、援助できるところは援助していきたいと、こう思っております。非常に可能性を秘めた商品でありますので、行政のほうも目を離さず、できるところがあれば応援していきたいと、そう考えております。
  以上です。
○小島利枝議長 神山議員。
○4番 神山 俊議員 行政の中に入ったら、行政に染まってしまったら、渡邉町長の良さがなくなってしまうのではないのかなと。せっかく経営者として鳴り物で入ったわけです。それが行政側になってしまえば、行政人の考えになって、行動になってしまう。それではせっかく入った意味がない。もったいないんじゃないかなと。経営人として入ったわけですから、それをやはり生かしていく、活用していくべきだと私は思います。
  そして、今回のこの木の酒というのは、本当に魅力的ではないのかなと。もっとうまく関 わって、ときがわ町がどうにか特許なんかを一緒に取って、町が第一弾なわけですから、発展をさせていく。それぐらい魅力あるものではないのかなと、私はそう思っております。私自身はそんなにお酒が強いわけではないので、これがおいしいのか、まずいのか、どうなのかなかなか判断できないんですけれども、でも、やはり1つの魅力としては大変可能性を持っているものではないかな。特にときがわ町今、特産品についてどうしようかな、これにしよう、ああしよう、なかなか難しい岐路に立たされている段階の中で、こういう1つの光があるわけですから、ぜひ私は積極的に関わって、渡邉町長は積極的に関わって、民間的な感覚、民間経営をしっかり反映して取り組んでいただきたいなと思っております。それについて、もう一度答弁をお願いいたします。
○小島利枝議長 渡邉町長。
○渡邉一美町長 新商品開発というのは、非常に難しいんですよ。金もうけの方法に3つあるというお話をしたいと思います。
  一番簡単なのは、今ヒットしている商品の物まねをすること。これが一番安全で危険性がなくて、必ずもうかる。
  2番目は、昔ヒットしていたんだけれども、今は廃れちゃった。でも、細々とやっている商品。これは競争相手が既にいないので、割と目のつけどころなんですよ。だから、村の鍛冶屋をやれと私は言っているんですけれども、3番目、これが今までに世になかった商品を生み出す。これが一番リスクが多くて、難しいんです。だから、途中で挫折することが多いんです。だから、これに取り組む経営者というのは、すごい度量が必要ですし、資金の援助も必要なんですよ。相当これ資金が、世界的に売り出すには資金が要ると思います。
  それから、この木の酒が世界に広まるにはすごく資金が要って、それで実際利益が出るまでにはすごく時間がかかると思います。そのリスクを、じゃ、ときがわ町がしょえるかと。それは、やっぱり公の立場で、1万人の町民の税金をそういうふうなベンチャー企業に思い切って投資をするというのは、これは皆さんの同意が必要ですので、民間と違って思い切った投資はできない。そういうこともあります。
  だから、じっくりと見ながら応援していくというのが、やっぱり私が民間の社長でもそうだと思います。この世の中にいまだない商品を生み出すというのは、すごく力が要るんですよ。だから、民間の経営者でも非常に保守的にならざるを得ないと、こういう事業だと思います。
  そんなところもちょっと理解をしていただいて、注目はしていきたいなと思っております ので、よろしくお願いします。
○小島利枝議長 神山議員。
○4番 神山 俊議員 私が町長だったら踏み出せないのかなと、そう思います。
  でも、渡邉町長だからこそ、ゼロから1をできるのではないのかなと。今まで培った経営感覚、実績を踏まえればできると。もちろんハイリスク、ハイリターンだと思います。
  でも、やはりこういうものにかけていかないと、投資金額はまだ分かりませんよ。1億なのか、1,000万なのか分からない。でも、積極的に関わって並走していく。町とそのベンチャー企業と並走していくという部分も積極的にやっていかなければ、リスク、リスク、全てリスクとなれば、何もできないわけですよ。そこは思い切って、何事も決断もそうですけれども、自分の出処進退をかけてまでやるという部分もやはり出てくるのではないかなと。今回は、木の酒についての出処進退ではないですけれども、やはりそういう部分では覚悟を持って取り組む、そういう姿勢も何かしら必要ではないのかな、求められるのではないかなと思っております。行政の立場でやはりリスクだったり、住民とのバランスという部分も大変重要視されるのはもちろん分かるんですけれども、それを踏まえてでも、やはり町長、私たち議員もそうですけれども、役場の人間ではない、そういう特別職という立場では、ある程度大きな決断というのもしていかなければいけないのではないかなと、求められるのではないかなと、私はそう思います。ぜひ、渡邉町長に対しては、やはりゼロから1を生み出すという能力があるわけですから、取り組まないと言っているわけではないので、取り組んでいくというわけですから、ぜひ並走して取り組んでいただきたいと思いますし、また、このような事業が、これからあるかないか分かりませんけれども、そういうときにはぜひ積極的に、最初の情報を得たときから、どうにかこれが町のためにならないのかというのを検討して、なるという判断をしたら一緒に歩んでいく。失敗する可能性もありますよ。でも、やはりそういう取組が私は必要ではないのかなと思います。
  そして、質問になるんですけれども、千葉県に蒸留所を立ち上げてもいます。ぜひ当町に呼べなかったのか、その辺についてお伺いします。
○小島利枝議長 答弁願います。
  正木産業観光課長。
○正木 彰産業観光課長 お答えいたします。
  まず初めに、この情報を得たのは昨年という話をさせていただきましたけれども、そのときにはまだ蒸留所をとかという話は全然なくて、そういったプロジェクトを進めているとい う話だけでしたので、それ以上のことはちょっと、じゃ、どこに蒸留所を造るんですかとか、そういうところまではちょっと、私も直接本人にお会いしていませんので、そういうことを確認できなかったわけですけれども、この情報が出たのが先月、5月16日の日にネット配信等されたわけですけれども、その中では、まだ国の許可は得ていない。国の許可を得てから製造を始める。まだ工場も完成していないという段階です。
  あと、どのぐらい作るかということも、市場の反応を見てから決めるんだという。ベンチャー企業のほうも、まだ具体的なものをつかんでいない。市場の状況をつかんでいないわけですよね。そういった中で、第一弾として、ときがわ町の木を使っていただけるということになっております。
  また、プロジェクトメンバーの中に、たまたまときがわ町出身の方がいらっしゃいまして、その方が、多分ときがわ町の木を勧めてくれたのではないかと推測をしているところでございますけれども、そういった中で、このネット情報の中には、ちょっと読み上げますけれども、「プロジェクトメンバーのふるさとであり、古くから木の町として知られる埼玉県ときがわ町産の木材、杉、桜、ミズナラ、クロモジを想定をしている」と書いてございまして、そういったことで、第一弾ということで出していますけれども、今後市販の状況によっては第二弾等も増量していくんだと思いますので、そういったときには、ときがわ町の木を継続して使っていただけるように働きかけていきたいなと思っておりますし、またそういった中で、桜ですとかミズナラ、クロモジというのは、ときがわ町で栽培といいますか、育ててはいませんので、そういったことが可能になれば、そういったところと契約をして、山林あるいは遊休農地等も活用しながら、山地の土地を有効に使って、そういった必要とされる樹木を栽培していくということも考えられて、大変新たな産業も拡大していくんじゃないかと考えております。
○小島利枝議長 神山議員。
○4番 神山 俊議員 ぜひ積極的に関わっていってもらいたいですし、このような事業がぽつぽつこれから出るかもしれない。そういうときは、しっかり情報を張り巡らせて、しっかり情報を得て、そしてどうなんだと、町にとっていいのか悪いのか、プラスになるのか、マイナスになるのか、しっかり検討していただいて、前に進めていただきたいなと思います。
  渡邉町長も先週ですか、慈光寺茶ですか、体験をされたと思うんですけれども、ああいうのも1つ大きな魅力ではないのかなと思います。町として様々な団体が活動しております。もしかしたら、町にとって大きなプラスになる可能性を秘めたものもあるのではないかなと 思いますので、ぜひ情報というか、アンテナを高く張っていただいて、取り組んでいただければなと思います。
  これで、質問事項2の質問を終わりにします。
○小島利枝議長 続きまして、質問事項3、子ども達に笑顔と希望を―いま会いたい人は―。
  通告者4番、神山俊議員。
○4番 神山 俊議員 質問事項3、子ども達に笑顔と希望を―いま会いたい人は―。
  現在、子供たちはコロナ禍で制約が多い中、一生懸命社会に適用しようと頑張っている。そこで、小学生以下、小学生、中学生に分け、それぞれ会いたい人(有名人やキャラクターなど)を選定し、当町が子供たちへのプレゼントとして何らかの形で会わせる施策はどうか。財政負担はあるが、それ以上の価値は見いだせるのではないか。町の考えを伺う。
○小島利枝議長 答弁願います。
  久米教育長。
○久米正美教育長 それでは、神山議員ご質問の3.子ども達に笑顔と希望を―いま会いたい人は―についてお答えいたします。
  新型コロナウイルス感染症の感染拡大から2年以上が経過していますが、いまだ終息の見通しは立っておりません。
  子供たちのみならず、町民の皆様は、感染への恐怖と様々な制限の中で大変な思いをされてきていると認識しております。
  今回、神山議員からいただいたアイデアにつきましては、教育委員会という立場の中で、有名芸能人や有名キャラクターを呼ぶことは難しいかもしれませんが、子供たちが明るい気持ちになれるような体験をプレゼントすることができないか、検討を進めてまいります。
  よろしくお願いします。
○小島利枝議長 神山議員。
○4番 神山 俊議員 昨日の一般質問でも、畑議員のほうから、子供のマスクについての質問がありましたけれども、本当に小学生以下の子供たち、また小学生、また中学生、マスクをしていたり、また、行事等も中止になってしまって、本当に窮屈な思いをしていると思います。
  そうした中でも何とか社会に適応しようと、本当にマスクなどもしっかりつけて活動しているのではないかなと思います。帰り、小学生、中学生が私の自宅の前を通るんですけれども、やはりしっかりマスクをして下校しております。中学生なんかは自転車で1人で通るん ですけれども、マスク必要かなと思うんですけれども、ちゃんとマスクをして、自転車に乗って颯爽として帰るわけです。私たちが子供だったとき、そういうことができるのかなと思うぐらい、本当に真面目に社会に適応しているのではないかなと思っております。
  こうした中でそういう子供たちに対して、答弁もありましたけれども、町民全体が息苦しいという、こういう社会なんですけれども、特にそういう子供たちに対して何かしらできないのかなというのが、この提案なんです。
  1つ私が思ったのは花火大会。やっぱり最近下ばかり向いているものに対して、少し上を向いて花火を見て、気分を晴らしてもらう。それも1つ手かなと思ったんですけれども、やはり密集だったり、予算の問題だったりと考えると、なかなか現実的ではないのかなと、そう思っております。
  また、この提案をするに当たって、本当は当町の全中学生をアスピアたまがわに集め、3か月に一度同世代の起業家やアーティストを招いて、講演ないしは意見交換を定期的に行う。いわゆる子供たちにそういう新しい世界というのを見せてあげたいなと。ときがわ町だけの取組としてやってほしいなという思いを、頭の中では一般質問で書いたんですよ。荒井企画財政課長に持っていったんですよ、頭の中で。そうしたら、「予算がない」と言われて却下されたんです、頭の中で。
  じゃ、もうちょっと現実味のある、ハードルを下げてできないのかなというところで、今回このような、1回限りですけれども、こういう取組はどうなのかなという部分で提案をしたんですけれども、なかなか有名芸能人とかキャラクターというのは難しいという答弁がありましたけれども、やはり何かしらここに来て、子供たちに対してもうちょっと頑張ってみようとか、もうちょっと努力してみようと思えるような、少し難しい話ではなくて、前を向いて生きられるような施策をぜひ、検討するとありますけれども、検討していただきたいなと思っております。それについて答弁があればお聞きしたいんですけれども。
○小島利枝議長 答弁願います。
  大野生涯学習課長。
○大野健司生涯学習課長 そうですね、現段階ではまだ予算もございませんし、ただ、神山議員もおっしゃるように、頑張っている子供たちが少しでも明るい気持ちになって、希望が持てるということは大変重要なことだと思います。
  予算につきましては、財政サイドにまたいろいろ要望していくことにはなると思いますが、何かしらできることがないかはちょっと検討していきたいと思いますので、また、神山議員 からも何かアイデアをいただけるととても助かりますので、よろしくお願いいたします。
○小島利枝議長 神山議員。
○4番 神山 俊議員 ぜひ、荒井企画財政課長に頑張っていただいて、実現していただきたいなと思うんですけれども、大人たちも本当に窮屈な思いをしております。私たちも本当にマスク、マスク、手洗い、お願いばかりされている状況ですけれども、やはり子供たちにとって笑顔だったり希望というのは、そうすることによって、私たち大人が本当にそれを見て希望と感じるし、またうれしさも出てきますので、金額以上の価値は必ず見いだせるのでないかなと思います。いろいろな形があると思いますので、ぜひ前向きに検討していただいて、取り組んでいただければと思います。
  これで私の一般質問を終わりにします。
○小島利枝議長 暫時休憩いたします。
  再開を10時45分といたします。
                                (午前10時29分)
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○小島利枝議長 休憩前に引き続き一般質問を行います。
                                (午前10時45分)
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          ◇ 小 宮   正 議員
○小島利枝議長 発言順位7番、質問事項1、町道都719号線の道路改良工事について。
  通告者9番、小宮正議員。
○9番 小宮 正議員 9番、小宮でございます。
  議長のお許しをいただきましたので、1問質問をさせていただきます。
  町道都719号線の道路改良工事について質問したいと思います。
  町では、今年3月に町道都722号線が開通し、町民が大変喜んでいるところであります。また、通学路としても利用でき、利便性が図られると思います。
  このたび、地域住民から町道都719号線について道路改良の要望があった。
  この道路は、馬場地区から関堀地区等への道路である。道路幅員が狭く、自動車が擦れ違えない区間もあり、馬場地区からのルートでは家屋があり、改良することが難しいため、県道大野東松山線から馬場地区へのアクセスを図る方法で道路改良工事の考えはあるか伺います。
○小島利枝議長 答弁願います。
  渡邉町長。
○渡邉一美町長 小宮議員ご質問の1.町道都719号線の道路改良工事についてお答えいたします。
  町道都719号線の現状ですが、旧馬場公会堂北側の集落から瀬戸川までの区間は、幅員3メートルほどの普通車の擦れ違いができない生活道路で、瀬戸川から北側は県道大野東松山線の手前で止まっており、隣接する路線の一部は未供用となっております。
  町内には多くの狭隘道路が存在しており、緊急車両の通行が困難な場合や日常の通行にも不便が生じている状況があることから、地域の要望を踏まえ、道路改良を行う必要があると考えております。
  しかしながら、拡幅による道路改良工事につきましては、用地買収が伴うことから、沿線土地所有者の用地協力はもとより、本路線においては、高低差のある地形と未供用区間を含む道路新設に加え、砂防河川をまたぐ橋梁整備による財政負担が伴います。
  また、馬場・関堀地内においては、当該路線につながる地区で今年度道路改良事業を継続して実施しており、さらに宅地分譲事業を展開しているところです。
  道路改良事業の実施については、まず、本路線を計画する上で設計上重要な要素となる藤坂分譲地について今後の方針を決定した後に、事業化について検討してまいりたいと考えておりますので、ご理解のほどよろしくお願いします。
○小島利枝議長 小宮議員。
○9番 小宮 正議員 まず、前も私が質問したときに、地権者の同意が多分なければいけないとあったんですけれどもね、確かにあそこは地権者が、橋の手前のほうは、県道寄りのほうは2名いるんです。私も、要望がありまして、ちょうどたまたま地権者2名の人とお会いすることがございました。地権者の方は、今はきれいになって、竹を地権者の人が少しずつ切っておられるようでございますけれども、そういう中で、土地はもう出すということなので、土地は出すんだから、何とか道をつなげてくれと。どうしても出るときに大変なんです。実際に地元の人はよく分かると思うんですけれども、地権者の方はもう大喜びで、全部やるよと、全部は町は駄目だというようなことを言ってくれましたけれども、そういう中で、やっぱり地権者が協力してくれているときに私はやるべきだと思いますけれども、課長はどう思いますか。
○小島利枝議長 答弁願います。
  加藤建設環境課長。
○加藤光典建設環境課長 お答えいたします。
  まず、地権者の協力というのが本当に一番大事なところであります。そちらの地権者の合意をもらっているということなんですが、それとあと橋の、瀬戸川の南側の部分になるんですが、そちらのほうの地権者のほうの同意も必要になってくるんだと思います。全ての沿線の地権者、これは延長で160メーターぐらいあるんですが、今回要望をしている区間の地権者の全員の同意というのが、まず第一になるんだと思うんですよね。そちらのほうがまず1つのステップとして得られていれば、事業については進めることができるのかなというふうに考えております。
○小島利枝議長 小宮議員。
○9番 小宮 正議員 確かに、橋を渡ると地権者が3名いると思うんだよね。3名のうち1人は同じ地権者ですから、川の、今、藤坂分譲地寄りの土地なんで、あと2人だと思うんですけれども、それはそれなりに私も努力して、何とか協力してくれとお願いをしてまいりたいかなと思います。
  そういう中で答弁書には、実は区長要望を私はもらっております。関堀と馬場の区長さんが3月に区長要望を出していただきまして、区長要望だと、令和5年度以降に事業化について検討してもらえるということを回答したわけですけれども、実際この答弁書になりますとそこに載っていないので、私は、答弁書に区長要望に出した答弁を載せてほしかったなと思うんですけれども、その点は忘れてしまったんですか。どうですか。
○小島利枝議長 加藤建設環境課長。
○加藤光典建設環境課長 決して忘れたわけではございません。
  区長要望書の回答については、こちらは、「令和5年度以降に事業化について検討してまいります」という表現になっております。今回、藤坂分譲地について今後の方針を決定した後に、事業化について検討してまいりますということで、「5年度以降」という言葉はあえて取りました。5年度以降というのは、来年度以降という話なんですが、藤坂の方針というのを早めに決定する必要があるのかなと思うんですよ。あえて5年度という話ではなくて、藤坂の方針を決めた後に検討するというふうに、前向きにこれは書いたつもりでございます。
○小島利枝議長 小宮議員。
○9番 小宮 正議員 あそこは町でやっと歩道を買っていただいて、あの辺を伐採して本当によくなったんです。よくなったから、余計に周辺の人は実際に写真を撮ったり、もう伐採 をしているときも写真撮ったりなんかして喜んでおったわけですけれども、そういう中で、環境がよくなったせいか分かりませんけれども、そういう中で地元の周辺の人が、できればあれ、先ほど町長もお話ししていましたけれども、あそこを通ったらしいですね。「懐かしいな」と言うけれども、実際に町があそこを買うまでは竹と木ばかりで、道があったのかというようなことだったんですけれども、そういう中であれだけきれいになったので余計に目立って、ぜひともあそこから狭いところを通らないで、県道に出ていければいいなという、そういう周辺の地域の要望なんです。
  できれば本当に、私も選挙に受かったら質問しますという公約もありまして、受かったら質問するようなことを言っていましたのでぜひ、この道路は、本当に長年にわたってあそこは、馬場地域というのはもう最後かなと思いますけれども、それは8年前にも本当に馬場地区の公会堂、まだそのときは桑原課長が建設課の課長だったんですけれども、そういう課長のお働きをいただいて、取りあえずあの地域はどうしても真ん中が狭いということで、入り口を広くしてもらいました。もう実際に喜んでおります、地域の人は。だけれども、なかなかその後が、せっかく手前を広くしたんだけれども、なかなか前へ進まないというような状況でありまして、そういう中で今、町が一生懸命違う方面からいろいろ改良工事をやったり、いろいろ協力をいただいているところでございます。
  そういう中で、せっかくあそこの町が歩道の部分を買ったわけですから、今、建設環境課だって、企財もそうかな、分譲をやっていますけれども、なかなか私もすぐに売れちゃって、やあ、すごいなというような期待もあったんですけれども、私もいろいろな町民に宣伝はしているところですけれども、なかなか制限とかいろいろあって、難しいかなというような感じはしております。
  そういう中であそこを拠点とするんであれば、これからはあの周辺も町で買い上げる必要があるのかなと思いますけれども、その点はどうですか。課長からでもいいですけれども、町長でもいいですけれども、答弁をいただけますか。
○小島利枝議長 渡邉町長。
○渡邉一美町長 馬場から関堀に行く狭隘道路なんですが、私も1学期、子供たちの朝の送りをやっておりました。今もやっておりますけれども、本当に道路が狭くて、車が通るんですよね、あの狭いところを。それなので、危険だなというのはすごく感じておりますし、また、あの辺結構住宅が多いものですから、裏のほうにも、みんな本当に2メートルぐらいの道路のところを通って通勤に出ているというんで、何とかあそこも広げたいなと思って通ってい るところです。
  馬場・関堀地区は、順次道路も広げる計画がありますから、今新しくなったところ、すごく快適です。中学生が自転車で通る。それから、また今度は関堀団地のほうへ延びる。それから、関堀の分譲地も家が建ち、そして、またあそこは道路が広くなると。そういうような計画で多分課長も考えておると思うんですけれども、地元の議員さんもぜひ地権者のことをいろいろご協力いただいて、早い時期に実現できればいいなと、こう思っております。
○小島利枝議長 小宮議員。
○9番 小宮 正議員 ありがとうございます。
  町長はよく子供たちの見守りを兼ねて送って、よく知っているかなと思いますけれども、確かにあそこ本当に狭いんです。あそこも関堀の団地のほうから来て、救急車は入れません。曲がれません、救急車じゃ大きくて。それから、今は道路が途中までは広くなりましたからいいですけれども、今までは関堀の団地の突き当たりまで救急車がバックして、本当に大変なところでございます。何かがあっては困るんですけれども、本当に道だけは重要かなと私も思います。
  そういう中で、町もやっていただくような回答でございます。それについて、藤坂のはどうですかね。もし橋の手前のほう、県道寄りですけれども、右側は今竹を切っていて、その奥に2筆あるんですかね。そういう中で、私はあの辺を町の一等地として町外の人を受入れして、そういうものをやっていければいいかなと思いますけれども、町ではその点は、これから買っていくような方針というのがあるんですか。
○小島利枝議長 答弁できますか。
          (「はい」と呼ぶ者あり)
○小島利枝議長 加藤建設環境課長。
○加藤光典建設環境課長 お答えいたします。
  町としては、今回あそこの1つの一連の山を先行的に買収しているところもございます。
  今、藤坂の分譲地について販売を進めているところなんですが、こちらがなかなか苦労しているというところもございます。ただ、まずはこの3区画をしっかりと完売して、その先、東側については、あらゆる手法があると思うんですよね。今、先行的に買ってある土地もありますので、そこを生かさない手はないかなと思います。
  今は、この本路線については今買ってある土地、あと、その先に考えている東側に延びるものについて、うまく道路を生かせるような形の計画をちょっとつくっていきたいなという ふうには思っています。やはり移住定住でも、土地がなかなかないというところもあるので、町でそういった土地の提供というのは必要なのかなというふうには思っています。
  この先またしっかり方針を、今この場で、進めていくということは今は言えないんですが、なるべくそういったものを早い時期に、東側の土地を町で造成していくか、それともほかの手法で、民間の手法もあると思うんですよ。そういったものも含めて、町として最良な方法で、そちらの事業が進めていければいいなというふうには考えております。
○小島利枝議長 小宮議員。
○9番 小宮 正議員 ぜひとも早く返答してもらいたいね。やっぱり町でできなければ、先ほど言ったとおり民間で、業者も来ています、実際にね。工場より、私もこういう立場でございますから、やっぱり住宅を造ってもらって、若い人がときがわ町に住んでもらわないと困るので、そういうふうな方向性、今頑張っているところでございますけれども、ただ、町がやるんだよというそういうときに、またあまりつつくようなことはしたくないので、やらないと言えば、私も民間のほうへすぐお話をして、進めていきたいかなと思います。
  本当に区長要望と同じように課長が答弁していただきまして、私も両区長には報告をしたいと思いますけれども、5年度以降に徐々にやっていただければいいかなと思いますので、ぜひともよろしくお願いします。
  これで終わります。
─────────────────────────────────────────────────
          ◇ 岩 田 鑑 郎 議員
○小島利枝議長 続いて、発言順位8番、質問事項1、総合振興計画の進め方について。
  通告者10番、岩田鑑郎議員。
○10番 岩田鑑郎議員 10番、岩田です。
  議長の爽やかな美しい声で呼名を受けまして、頑張ろうかなというふうに思います。
  しかし、神山議員、小宮議員、それぞれに立派な質問で、私はこれでいいのかなというふうに思うところでございますが、質問をさせていただきます。
  その前に、町長すばらしいですね。ときがわ歳時記、読ませていただいていますが、勉強にもなりますね。皎円寺が義賢の菩提寺だというのを私は知りませんでした。義賢の墓は大蔵にあるんですよね。大行院が私は管理しているのかなというふうに思ったんですけれども、菩提寺だということを教わりました。
  そして、短歌がいいですね。そこに短歌が入っている。
  私の短歌は、「腹は出る腰は痛くて……………後ろ姿は猫背で哀れ」というのはどうでしょうか。
  冗談はさておき、質問に入らせていただきます。
○小島利枝議長 暫時休憩いたします。
                                (午前11時07分)
─────────────────────────────────────────────────
○小島利枝議長 再開いたします。
                                (午前11時08分)
─────────────────────────────────────────────────
○10番 岩田鑑郎議員 質問に入らせていただきます。
  1.総合振興計画の進め方について。
  総合振興計画は、まちづくりの根幹と言っても過言ではないと考える。
  第二次総合振興計画の後期基本計画が作成されたが、前期基本計画をどのように進めたのか伺う。
  (1)基本計画を進めるに当たって実施計画をつくりながら展開するとされているが、誰が主体となって、どのように実施計画をつくったのか。二、三の事例を示されたい。
  (2)個別の実施計画の評価は誰が行うのか。
  (3)各施策が確実に実施されれば、「人と自然の優しさにふれるまち ときがわ」への道筋が見えると思うのだが、その評価は誰がするのか。
  (4)「人と自然の優しさにふれるまち ときがわ」は、第1次総合振興計画から追っている目標だが、現在の達成率はどのくらいと考えるか。
  お願いします。
○小島利枝議長 答弁願います。
  渡邉町長。
○渡邉一美町長 岩田議員ご質問の1.総合振興計画の進め方についてにお答えいたします。
  最初に、(1)基本計画を進めるに当たって実施計画をつくりながら展開するとされているが、誰が主体となって、どのように実施計画をつくったのかについてですが、実施計画につきましては、基本計画に示した施策を実現するための手段をまとめたものであり、具体的な事業を示すものとなります。
  そのため、毎年度、担当課から施策実現のための事業の実施計画を提出させ、企画財政課 で取りまとめております。
  具体的なものといたしましては、後期基本計画の基本政策T「若い世代が住みたい・住み続けたいと思えるまちづくり」では、妊娠期から子育て期の環境を向上することで政策実現を図るため、基本施策@「将来を担う若い世代を支える」の施策1「子育て支援の推進」を掲げ、その結果として出生者数を増やすことを目標指標としています。主な取組として、保育サービス提供事業や子育て世帯への支給・助成事業などを取組内容と共に掲げています。
  ここまでが基本計画で、その取組内容を年度ごとに表したものが実施計画となります。その例として、通常保育をはじめ様々な保育、妊娠期の検診助成や訪問相談、子供のための各種医療費助成などが予算と共に個々具体的に表しています。
  また、基本政策U「まちの魅力と活力を高める活気あふれるまちづくり」では、観光を活発化させ、交流人口を増やすことで政策実現を図るため、基本施策B「ときがわの魅力を守り・育て・発信する」の施策1「地域の魅力発揮による観光の活性化」を掲げ、その結果として観光入り込み客数を増やすことを目標指標としております。やはりここまでが基本計画で、実施計画の例として、観光のための環境整備、需要に対応した観光の提供、まちの魅力の発信などが予算と共に個々具体的に表しています。
  次に、(2)個別の実施計画の評価は誰が行うのかでございますが、先ほどもご説明したとおり、実施計画は手段でありますので、個々を取って評価を行うものではありません。行うとすれば施策の評価となりますので、先ほどの例でいけば、子育て支援の推進や地域の魅力発揮による観光の活性化の目標指標を評価する中で事業の有効性を計ってまいります。
  次に、各施策が確実に実施されれば、「人と自然の優しさにふれるまち ときがわ」への道筋が見えると思うのだが、その評価は誰がするのかでございますが、岩田議員ご指摘のとおり、まずは各施策を確実に推進することで、町の将来像であります「人と自然の優しさにふれるまち ときがわ」を実現してまいりたいと思います。
  その結果に対する評価につきましては、まず、第三次総合振興計画を策定する際に、第二次総合振興計画の結果が評価された上で策定されるものと考えております。最終的な評価につきましては、4年に一度最終執行者である私が町民から評価されるものと思っております。
  次に、(4)「人と自然の優しさにふれるまち ときがわ」は、第一次総合振興計画から追っている目標だが、現在の達成率はどのくらいと考えるかでございますが、この将来像は具体的な指標が設定できないため、現在の達成率を数字でお答えすることはできませんが、千里の道も一歩から、各施策を確実に推進することで達成に近づけていくと考えております ので、ご理解のほどよろしくお願いいたします。
○小島利枝議長 岩田議員。
○10番 岩田鑑郎議員 総合振興計画について度々質問してきましたが、私の読解力というかな、そういう中ではちょっと理解できない部分がありまして、度々質問させていただいております。
  第二次の前期の総合振興計画ですが、序論の6、そこに総合振興計画の構成と計画期間という中で、基本構想があって、基本計画が前期と後期に分かれます。今回は前期の基本計画ができたわけですけれども、その下のところに、実施計画、3回実施計画がありますね。達成度を検証して策定、4年間の計画として別に定めて毎年見直していくと。私が二、三例を示してもらいたいと言ったのは、この実施計画が4年ごとにつくられるということなので、それを見せていただきたいという意味で出したんですけれども、これだと予算の中にこの達成度が入っているから、予算でというのは、毎年それではそういうふうに見ていくということなんですか。
○小島利枝議長 答弁願います。
  荒井企画財政課長。
○荒井 淳企画財政課長 ただいまの岩田議員のご質問にお答えいたします。
  第二次ときがわ町総合振興計画の前期計画の6ページのところを示されてお話をされているんだと思うんですけれども、今ご質問の中で出てきました「達成度を検証して策定」という部分でございますけれども、ここの部分の矢印が行っているところを見ていただければお分かりになると思うんですけれども、この矢印は前期基本計画と後期基本計画の間に矢印のほうが行っておりまして、そこを指しております。この表はご覧になっていますよね、今ね、この表。今ご覧になっていますよね。
○10番 岩田鑑郎議員 なっている。
○荒井 淳企画財政課長 はい。そこの「達成度を検証して策定」という欄を見ていただきたいんですけれども、丸で囲まれて矢印が行っていますよね。矢印といいますか、それはどこを指しているかというと、前期基本計画と後期基本計画の間を示しているわけですよ。この評価をするというのは、前期基本計画を受けて、審議会のほうにもご出席いただいていたと思うんですけれども、そちらのほうで評価したものを受けて、後期基本計画に反映させていくというふうな図になっています、これは。ですから、実施計画を達成度を検証して策定というふうなことを言っているわけではございません。
  もう1つ、4年間の計画として別に定め毎年見直し、これが実施計画になります。ですから、先ほどご指摘ありましたように、4年ごとにつくっていくのではなくて、毎年4年間の計画をつくっていくという意味でございます。
  以上です。
○小島利枝議長 岩田議員。
○10番 岩田鑑郎議員 ですから、その4年間の実施計画を見せていただけませんかという話なんです、私が言ったのは。結果を予算に反映させているという話ですよね、この回答ですと。そういうものがあるや……、計画、PDCAを回すというのは皆さんご存じだと思うんですけれども、「P」というのは計画なんです、一番大事。5W1Hでつくって、評価する。アクションを起こす。というのを私は期待したというのもおかしいけれども、そういうふうな教育を受けてきたものですから、会社でね。そういうことをやっているのかなということがまず第一にあったんです。それで、4年間の実施計画はつくっていないということなんですか。
○小島利枝議長 答弁願います。
  荒井企画財政課長。
○荒井 淳企画財政課長 PDCAにつきましては、答弁にもございますように、前期基本計画から後期基本計画に移っていく間に施策の評価をして、それを後期基本計画に反映させていくというふうなところで、その中でそれぞれの事業の成果が上がっているのかというのを判断して、事業の見直しですとか、新たな事業の追加ですとか、そういったものに反映をさせていくという意味でございます。
  それで、以前にも岩田議員から一般質問において、これは平成31年の3月議会でご質問いただいております。そのときにも、実施計画をつくっているつくっていないというご質問をいただきまして、それは、つくっていますという返答をさせていただきましたし、では、具体的なものはどういうものかというのを、それは岩田議員が企画財政課のほうにお越しいただければ、そこで実施計画をお渡ししますというお話もさせていただいたかと思うんですけれども、以上です。
○小島利枝議長 岩田議員。
○10番 岩田鑑郎議員 行かなかった私も悪かったと思うんですけれども、ここへ出せないんですか。この議場で、その実施計画は。私はそれを求めたわけなんですけれども。私が企画財政課へ行かないと、その実施計画は見せられないということなんですか。
○小島利枝議長 荒井企画財政課長。
○荒井 淳企画財政課長 この場でどういうふうに言葉で実施計画をお示しすればいいのか、ちょっと私には分からないんですけれども、実施計画というものは厚い表になっていますので、それは以前の質問のときにもお答えしましたように、窓口のほうにお越しいただければ、それをお渡ししますというふうなことで、たしかお渡ししたような記憶があるんですけれども。
○小島利枝議長 岩田議員。
○10番 岩田鑑郎議員 年を取りまして記憶が十分ではないかもしれませんけれども、私はこの実施計画こそが、本当にこれを進めるに当たっての大切な部分だと思っているんです。
  少なくとも、この曖昧な表現の中で、数字の中で、これを評価しようというのは大変難しいので、頭の中には、要するにこれは、総合振興計画は基本的にあまりよく進んでいないんじゃないかという思いがあるんで、私はこういう質問をしているんです。
  ですから、例えば出生率の話でも、これ、前期のほうは合計特殊出生率になっていますが、新しいほうでは、新しいというか後期の基本計画では、何か人数になっちゃっていますよね。人数のほうが分かりやすいですけれども、それを何人までというのを、これは人口を少しでも増やしていこうという思いがあるんでしょう、人数を。
  実際にその計画が、これは野原議員に怒られましたけれども、「一生懸命につくっているんだから一緒にやれ」と言うんだけれども、これじゃ、一生懸命にやりようがないですよね。だって、26人が今までっていうから30人にするって、現在30人近く生まれていて、人口は減っているんですよ。ですから、この総合振興計画がきちんと進んでいないんじゃないかという思いがあるんで、そういうことをやるんで、PDCAを回すというのは計画を立てました。実行しました。実行は各課でやる。各課でそれをつくるんじゃないんですか、担当課がいるんだから。企画財政課でつくっているんですか、実施計画というのは。
○小島利枝議長 荒井企画財政課長。
○荒井 淳企画財政課長 ただいまのご質問については、先ほど町長も答弁したように、各課がつくって、企画財政課が取りまとめているというふうなことになります。
○小島利枝議長 岩田議員。
○10番 岩田鑑郎議員 加藤課長、この実施計画をつくった覚えはありますか。
○小島利枝議長 加藤建設環境課長。
○加藤光典建設環境課長 はい。各課で、建設環境課でもつくっております。
○小島利枝議長 岩田議員。
○10番 岩田鑑郎議員 正木産業観光課長、いかがですか。
○小島利枝議長 正木産業観光課長。
○正木 彰産業観光課長 お答えいたします。
  これは企画財政課のほうから毎年決められたものが来まして、それについて回答といいますか、つくって、企画財政課のほうへ提出をしております。
○小島利枝議長 岩田議員。
○10番 岩田鑑郎議員 そのときの評価を企画財政課に、「こうでした。だからこうなんだ」というような文言はつけるんですか。書いても別に構わないですけれども。
○小島利枝議長 答弁願います。
  荒井企画財政課長。
○荒井 淳企画財政課長 ただいまのご質問でございますけれども、先ほど町長が答弁したとおり、それぞれの事業を評価するものではなく、施策で評価をしているというお話をさせていただきました。
  ですから、今お話にあったような、それぞれの事業がどうこうというふうな評価はしていないということでございます。
  以上です。
○小島利枝議長 岩田議員。
○10番 岩田鑑郎議員 どうもちょっと計画への思いが違うようなので、これ以上言っても空回りするだけだと思うんでやめますけれども、ただ、私は、これは一応基本計画というのは思いだと思うんですよね。こういうことをやっていきたいと。それを具体的にやるのが実施計画だと思っていたんだ、私はね。それは思い違いでしょうか、私は。こういうことをやりますよというのを毎年見直して、各課でこういうことを今度はやりますよというのをやって、チェックして次の年に回すのが、PDCAを回すということだと私は思っていたものですから、はい。
○小島利枝議長 荒井企画財政課長。
○荒井 淳企画財政課長 ただいまの岩田議員のご指摘の部分でございますけれども、思いというものは、基本計画ではなくて基本構想のところになります。それを実現させるための計画が基本計画でありますので、1つちょっと段階が違うのかなというふうに私は今認識しているところです。
○小島利枝議長 岩田議員。
○10番 岩田鑑郎議員 基本計画を成し遂げるために実施計画をつくるんじゃなくて、基本計画そのものがあれなんですか、計画そのものなんですか。私は、実施計画は本来の各課に渡された責務だというふうに思うんですが、そうじゃないんですか。基本計画が各課に課された、担当課がね、野原議員は、担当課が今度できたんだからいいんだという話だけれども、担当課がどこまでそれを実現するために努力しているかというのが、私は実施計画だと思っていたんです、はい。そうじゃないのかな。
○小島利枝議長 荒井企画財政課長。
○荒井 淳企画財政課長 ただいまの、実現するために何をやるか、実現は何を実現するかというと、基本計画にのっとって実現するわけで、それを実現するためにあらゆる、いろんな事業がありますけれども、町長の答弁の中でもいろんな事業を上げさせていただきました。そういったものは何をやるかということが実施計画になりますので。
○10番 岩田鑑郎議員 それは分かる。
○荒井 淳企画財政課長 はい。だけれども、何をやるかを目標とはしていません。基本計画にうたわれているものを実現するために何をやるかだけですので、評価はそこにはありません。
○小島利枝議長 岩田議員。
○10番 岩田鑑郎議員 禅問答のような形で大変恐縮なんですけれども、基本計画というのは、実現する目標もありますよね。入っていると思いますよ。ですから、それを実現するために、こういう方策がありますよ、こういうことをやりましたというのは、実施計画ではないんですか。それが各課に課されているんではないんですか。
○小島利枝議長 荒井企画財政課長。
○荒井 淳企画財政課長 そこの部分についてはおっしゃるとおりです。
  評価するのは、ですから、基本計画の中の1つ1つの施策の中に目標指標を設けているわけですから、それで判断すべきことになると思いますが。
○小島利枝議長 岩田議員。
○10番 岩田鑑郎議員 固執するようですけれども、前期では合計特殊出生率が0.77を0.96にすると、平成33年度のにはね。それが今度は30人になっちゃったわけですよね。それは何でかという問題も聞きたいんですけれども、それは質問の中に入れていないですから、議長から怒られますから、要は実施する方策をね、こういうことをやりました、こういうことを やりますということを私は知りたかったんです。そうすべきだろうと思うんでね。ですから、そういうことによって、年度が終わったときに、こうやったけれども、こういうことがうまくいかなかったと、そういうやり取りがあるのかと思ったんですよね。
  ですから、ただこの文章ですと、例えば基本施策で、これも基本施策と基本計画と実施計画と、実施施策ですか、そういうのも、これちょっと、私も読解力が薄れてきているんで、本当によく分からなくなっちゃっているんですけれども、要はこれがきちんと進んでいればいいんですよ、このとおり。先ほど言ったように、合計特殊出生率が0.77から0.96にすると。それがなっていないから、そういう考え方はまずいということで、26人から30人にしちゃったんでしょう。その評価は誰がするんですかというの、各課でそれはやるんじゃないんですかと思ったんです。荒井課長がやるんですか、それは、よくやっていないよと。
○小島利枝議長 荒井企画財政課長。
○荒井 淳企画財政課長 まず、今ご指摘の合計特殊出生率が出生者数に目標指標が変わったというふうな部分につきましては、やはり合計特殊出生率で表しますと、分母が変わったときに、上がった下がったで、人口の増減とは全く関係なくなってしまう部分があるものですから、やはり分かりやすいように、出生者数で表したほうが皆さんにはお分かりいただけるかなというふうなことから、変えてきた部分はあります。
  この評価につきまして、それぞれ基準値があって、目標年度があるわけですけれども、答弁の中でもありましたように、次の基本計画をつくるときに、総合振興計画の審議会の皆さんにそれぞれこの数値の達成度をお示しして、それで評価をいただいて次の計画を立てていくと。評価するのは、ですから審議会の皆さんにお願いしているわけです。
○10番 岩田鑑郎議員 分かりました。分かりましたというか、よく分からないんですけれども、要は、この難しい総合振興計画がきちんと進んでいればいいわけでございますから、それをお願いしたいと思います。
  ただ、言っていることと、実際に現実のあれがかなり違うような感じなんです。例えば、昨日かな、田中議員が結婚支援をする必要があると。確かにしています。していますけれども、この囲みには、「結婚支援を進める必要があります」で終わりなんですよね。必要なんですよ。だから、それをどういうふうにやるかというのは、私は実施計画だと思ったんです。そういうあれじゃないんですね。
  禅問答のような形で、また膝詰め談判でさせてもらいますので、ここは引き下がりたいと思います。
  次に、各施策が確実に実施されれば、「人と自然の優しさにふれるまち ときがわ」への道筋が見えてくる、これはそうだと思うんですけれども、私は何でこういう質問をしたかというと、今年の2月1日、議員の選挙ですので書類審査がありましたね。それは書類審査があるというので、「広報の原稿が来ていない」と言われたんです。私はおっちょこちょいですから、あら、またやったかと思ってうちへ戻って、床の間にこれだけ持っていけばいいんだなと思った書類を置いておいて、持っていったわけです。そこへ「書類がない」と言われると、さて、じゃもう一度探しに行かなくちゃ駄目かなと。玉川公民館の2階からずっと下りてくるときに、それで一緒に書類を見ていた若い人が、広報に載せてもらいたかったら持ってこいというような雰囲気で、「持ってこなきゃ駄目ですよ」と言われたんです。私はむかっときましたけれども、広報に載せるのはおめえが、言葉が悪いですけれども、あなたが決めるのですかと言いたかったんですよね。でも、私はそれぐらいおっちょこちょいですから、自分が間違っていたらいけないと思いまして、うちへ帰って一生懸命に探しました。探していたところに、もうないから諦めて、新しいやつを作ろうというふうに机に向かいました。そのときに電話があって、「岩田さん、ありました」と。大きい袋の中にその原稿を入れちゃったんです。だから、大きい袋を開かないと、その原稿を見られないんですよ。後になって、宮寺課長がすみませんでしたというふうな形で謝りに来た。
  人間ですから間違いはあるんです。それはいいです。だけれども、人の優しさにふれるまちを標榜する役場の職員が、「広報に載せてもらいたかったら」という言葉はありますか。もらいたいから行っているんですよ、私はね。だから、そういう教育が役場の中に行き渡っているかなということを聞きたかったんです。
  そういう思いでいるんで、宮寺課長、あれですか。部下に対して、人には優しくしろよと、そういうようなことを朝礼で言ったことがありますか。
○小島利枝議長 宮寺総務課長。
○宮寺史人総務課長 それでは、まずもってして、2月1日の告示日の会場へ入る前の受付の段階で、岩田議員にその職員が、「広報に載せてもらいたかったら持ってこなくては駄目ですよ」というふうに言ったということに対しては、受け手側にとって極めてとげとげしい言葉に映った、高圧的な言葉に映ったというふうなことでございまして、その点に関しまして深くおわびを申し上げたいと思います。
  また、この問題の事の発端は、書類が、事前審査のときに本来4つの封筒をお渡しすべきところを、そのうちの1つの選挙公報の原稿が入った封筒を、残りの3つの1つに無理やり 入れて封をした、その受付をした者の事務のミスでございます。
  こちらを当日2月1日の受付の担当は、本来4つ持ってこなくてはいけないのに、岩田議員だけ3つだったと。内訳は選挙公報の原稿がないということで、恐らく受付担当者は、趣旨は、実は選挙公報の掲載につきましては、立候補に対する必須条件ではないんです。岩田議員にとっては言い訳に映ると思うんですけれども、今回の選挙についても、初めて選挙公報用のビラが公営になったり、それ専用の封筒もありました。それを出さなければ、その封筒自体も要らないので、本来なら、「選挙公報への掲載の希望があれば」というふうに申し上げますところを、そういったとげとげしい言葉を使ってしまって、岩田議員に不快な思いをさせてしまったということでございます。
  岩田議員、通常朝礼等でそういった指導をしているかというふうなことを問われると、そこを捉えて一言一句優しさについて指導しているかというと、残念ながら細かい説明まではしておりません。一般的には役場の職員、接遇研修だとか、そういった研修を受けるんですけれども、こういった言葉の発し方だとか、お客様に対してどれだけ寄り添えるかというようなことは、主に役場職員としての経験年数だとか、人生経験で培われるものだと思います。一番まずいのは、我々上司がそういった見本になれているかというようなことをもう一度振り返って、自己研さんに励みたいと思いますので、ひとつご勘弁いただきたいと思います。今回は大変申し訳ございませんでした。
○小島利枝議長 すみません。(3)の質問と少し道筋が外れているようですので、いま一度3番の質問をちょっと考えていただけたらと思います。
  岩田議員。
○10番 岩田鑑郎議員 考えますけれども、要は、ときがわ町で、人と自然の優しさにふれるまちをつくろうということでやっているわけですよね。人と自然の優しさ、せめて私が言ってもらいたかったのは、私はナルシストですから、自分をかわいく思いますから、「よく探してください」とかね、そのくらい言ってくれるならいいですよ。そういう言葉がほしかった。
  どうですか。ウクライナの関係のバッジもありますけれども、人に優しくしましょうとかいうバッジを作ったらどうでしょうかね。この町は、人と自然の優しさにふれるまちなんですから、ということを提案してはいけないということですか。どうしていいか分からないんですけれども、そういうことです。
  ですからね、それでこういう聞き方をしたんです。上司の方が部下にこういうことで……、 ときがわ町の場合、いろいろな人がいるんですよ。私みたいに失敗ばかりしている人間もいるんです。ですから、そういう失敗ばかりしている人間に、さらに追い打ちをかけるような言葉は慎んでもらいたいんですよ。先ほど、私は慎まなかった言葉がありますけれどもね。ですから、こういう聞き方をしました。
  この質問はこれで終わります。
○小島利枝議長 続きまして、質問事項2、新たな特産品加工施設を造る考えはないか。
  通告者10番、岩田鑑郎議員。
○10番 岩田鑑郎議員 質問事項2、新たな特産品加工施設を造る考えはないか。
  第二次総合振興計画の前期に、建具会館を利用して6次産業化の促進を図るとあるが、あまり進んでいないように思える。地域おこしの一環として新たな特産品加工施設を造る考えはないか。
○小島利枝議長 答弁願います。
  渡邉町長。
○渡邉一美町長 岩田議員ご質問の2.新たな特産品加工施設を造る考えはないかについてお答えいたします。
  建具会館加工所は、地域の農産物を活用した付加価値の高い加工品作りにより、地域の農産物の消費拡大と農業の振興を図るとともに、特産品の研究、開発及び普及を促進させ、もって地域の活性化に資することを目的に設置したものです。
  平成31年2月には、加工品に対する生産技術や意欲の向上を図り、特産品の開発と普及、加工品の販売促進を目的に、建具会館加工所利用組合が設立され、現在は25団体、117名の会員が加工室を利用しております。
  加工所には、そうざい加工室、つけもの加工室、みそ加工室があり、町内で収穫された農産物等を使用した加工品の製造が行われております。
  町といたしましては、第二次総合振興計画の前期で定めた6次産業化の促進を図るための拠点整備の一環として、調理器具の購入、加工室の改修、みそ保管室の増設を行うなど、建具会館加工所を充実し、加工者の支援に取り組んでまいりました。
  しかしながら、施設の利用率は低く、6次産業化が顕著に進んでいる状況とは言えませんが、少しずつではありますが、加工者が増加傾向となっております。
  このことから、地域おこしの一環としての新たな特産品加工施設の建設につきましては、現在考えておりませんが、今後加工者の増加など、新たな局面に応じて検討してまいりたい と考えております。
  町といたしましては、引き続き建具会館加工所を拠点とし、町内で収穫された農産物等を使用した6次産業化を促進するため、今後も効果的な施策について研究してまいります。
  以上でございます。
○小島利枝議長 岩田議員。
○10番 岩田鑑郎議員 私は、都幾川村で6年間議員をさせていただきました。その間に、その当時の予算は30億前後、17年度は35億円ぐらいだったかな、平成17年のね。基金もきちんとありました。基金も10億ぐらいあったようです。そういう中で、星と緑の創造センター、やすらぎの家の移築、乾燥施設、それから、特産物直売所というようなまちを盛り上げる施策として、そういうことを予算が少ない中でやっていた時代がありました。
  ぜひ特産品の、これ、杉川事務局員が……、議員の図書室として置いておいた中にあったんですけれども、「食と農の時代がやってきた」、「地域の元気づくりは地域の農水産物の活用から」、「公共投資、工場誘致では地域は元気にならない」というような文言もあるんですよ。要は、6次産業化、小布施に行かれていましたよね、6次産業会館あると思うんですけれども、それから、私も都幾川村時代に行った豊富村とかというところは、養蚕が駄目だから養豚に替えて、養豚の加工施設を造って、町でですよ、個人ではないですよ。やっていたところも知っています。それから、遠い話でちょっと忘れちゃったんですが、馬路村というのはユズで有名ですよね。副町長はご存じだと思うんですけれども、建具会館のように、みそ加工の中で特産品を作ろうというので、女の方が四、五名で活動していたときがありました。そのときに、これはいいことか悪いことか分からないですけれども、馬路村の特産品を持って、こういうものができるんだよというようなことを、そこ……、作っていた方々に渡した記憶がありますけれども、要は特産品の加工施設、特産品を見ねえというのを民間がやるんじゃなくて、町がやってもらいたいんですよ。馬路村もそうでしょう。やっぱりこの間、毛呂山町でユズの加工所を造りましたよね。あれは、ときがわ町の人が先生で行っているんですよね。あれを作ったおかげでユズの農家は大変裕福になったようです。毛呂山町の議員が言ったんですが、ユズの農家は外車に乗っていると。外車に乗っているのが裕福の象徴かどうかは分かりませんけれども、そういう状況です。
  ですから、今ときがわ町でやっている特産品の考え方は、各地域の人に任せちゃっているんですよね。ときがわ町がやればいいと思うんですよね。やるべきだと思うんですよ。先ほど、木の酒がありましたけれども、やっぱりそれはやってみなくちゃ駄目なんです。それは 大切な税金ですから、無駄遣い、より慎重にしなければいけませんけれども、ぜひ町おこしのために何をするかと、私は食と農でいいと思うんですよね。教育もありますよ。教育もありますけれども、おじいさん、おばあさんが元気というか、中年が、学校を卒業した人が元気になるのは、やっぱりそういう食材の加工所に勤めて、ここへ来たときに、今、あちこち飛んで申し訳ないんですけれども、ふるさと納税でお返ししている、ときがわ町の特産品というのは何があるんですか、私は調べなかったんですけれども。
○小島利枝議長 答弁願います。
  荒井企画財政課長。
○荒井 淳企画財政課長 ただいまのご質問でございますけれども、先ほど、岩田議員が例えに出された方が作っているようなユズを使ったジュースですとか、あとは食肉の加工食品ですとか、あとは金属加工もございますし、あとは地元の野菜等もあります。すみません。今ちょっと全部は思い出せないんですけれども、いろいろとございます。
○小島利枝議長 岩田議員。
○10番 岩田鑑郎議員 ときがわ町の特産品はこれだよ。今まで幾つか特産品の地域おこしをやろうとして、先日、山中議員もシイタケのほだ場が云々という話がありましたけれども、今でっかいところでは菌床栽培ですよね、原木栽培じゃなくて。だから、原木栽培は希少ですけれども、難しいですよね。そういうことも考えて、いろいろな特産品を作るのをみんな地域の人にやらせているんですよね。地域の人がやる気がなくなっちゃうと、あれになっちゃうんですよ、しぼんじゃうんです。地域の人の中から出てきたものを拾い上げてときがわ町の特産品にするんじゃなくて、町でこういうものをやりましょう、キウイは始めましたけれども、キウイが特産品になるかどうか分かりませんけれども、要するに加工所を造って、そのときに、作ったときに売るんじゃなくて、やっぱりキウイがどういう加工の仕方があるか分かりませんけれども、そういうものを作るのを町でやってもらいたいんですよ。ということなんで、特産品加工所を造りませんかということですが、造らないんだよね。
  建具会館を私も使わせてもらっているけれども、使い勝手の悪さというのは聞いていますか、正木課長。
○小島利枝議長 答弁願います。
  正木産業観光課長。
○正木 彰産業観光課長 お答えいたします。
  使い勝手が悪いというお話ですけれども、そういったことは、ほかの方からこちらに直接 お話は来ておりません。
○小島利枝議長 岩田議員。
○10番 岩田鑑郎議員 あれじゃちょっと全然使えないから、みそ作りをやめようという人もいるんですよ。私はみそでお世話になっているんでね。そういう人もいるんですよ。だって、あれですよ。今までは、うちへ持ってきてあれができていたんですけれども、保健所の関係でまずいということで、あそこへ置くんですけれども。あそこの置場だってあれですよ。私は腰が悪いですから、3段目以降は載せられません。だから、4段目はずっと空いているんですけれども、そういう女の人が、おじいさん、おばあさんも含めて、あそこじゃあれだけ重いものを、十七、八キロですよ。そういう使い勝手。
  じゃ、昼間は入れますけれども、外に回って、鍵持っていないですから。前日にみその袋に詰めて、翌日の朝持っていくんですよ。翌日の朝に持っていくんですけれども、それは自分のところの冷蔵庫に入れて持っていくんですよ。今まではそういうことはなかったですよね。だから、みその加工所だけじゃなくて、昼間だけだったらいいでしょう、使えますよ。だから、前の関係している女の人に鍵をもらって、後ろへ回って鍵を開けて、それで帰りは鍵をかけて持っていくんですよ。だから、使い勝手が悪いんですよね。
  そういうんじゃなくて、あれは都幾川村の時代にああいうふうな施設を造ったんだと思うんですけれども、あれは研究施設だったですね。加工所、加工所となっていますから……、ですから、そういうんじゃなくて、自分たちで何かをやろうとしたときに、だから、さっきの毛呂山の例じゃないですけれども、ユズのジュースを作ろうということで、ユズジャムかな、入っているのかな、分からないですけれども、そういうための施設を造りませんか。町長、どうでしょうか。先ほど木の酒があって、ちょっと。
○小島利枝議長 渡邉町長。
○渡邉一美町長 私の考えは、やはり町が企業を起こすと、どうしてもリスクを取らないんですよ。赤字を出しても、役場が出すからということで、だから、非常になかなかモチベーションが上がらない。やはり商品化するまでは、試験施設みたいなのが必要ですけれども、ビジネスを起こすのは個人がリスクを取っていただいてやると。
  その辺のところで、融資をするなら融資をします。それから、6次化でしたら、農業者でしたら国のほうから補助金が相当出ます。加工業者は出ないんですよ。6次化の、国からのね、出ないんですよ。豆腐屋が地元の大豆を使って豆腐を作るから、国で6次化の費用をくれと言っても、これは出さないんですよ。これは農家さんがやらないと出ない。農家さんが やれば、農水省から6次化の交付金は相当出る。そうすると、町がやるよりも、農家さんが自分のリスクの中で加工したほうが収入も上がるし、いいかなと。じゃ、例えば、みそ作りをときがわ町が会社をつくってやったら、町の総取りで農家さんが売るスペースはなくなっちゃう。
  私の考えは、やっぱり民の力を借りながら商品開発をしていくというのが筋でございまして、今の加工所が使い勝手が悪いんでしたら、使い勝手のいいように補修をしていく。皆さんで、「やっぱりこうしたい」、「ああしたい」と言えば、そうやってみますけれども、新たに、今はHACCP(ハサップ)もありますんで、食品の加工施設を造ると大体何千万かかります、オールステンレスでなきゃ駄目だから。それをかけて、また費用対効果はどうだとか、こう言われると、恐らくペイできないと思うんです、今の現状でね。
  それなので、何とか今の施設の中で使っていただいたほうが、私はいいかなと思っております。
  以上です。
○小島利枝議長 岩田議員。
○10番 岩田鑑郎議員 地域おこしのための施設ですから、私は……、町が総取りしちゃうという考え方はあるかもしれませんけれども、じゃ、そこの管理を指定管理者に回すとか、そういうことをしちゃまずいんですか、造って。
○小島利枝議長 渡邉町長。
○渡邉一美町長 やはり指定管理でも、うまくいっているところと、うまくいっていないところがあります。ときがわ町の10施設でも当初はよかったんですが、10施設の運営でも今現状はですよ、決してうまくいっているとは思わない。だから、これから人口が減っていく中で、予算が絞られていく中で、あまり行政は固定資産を私は持たないほうがいいと思っているんですよ。今、団塊の世代がこれから後期高齢者になって、大きく厚生費がかかる時代になって、それで固定資産を増やすというのは、私は高齢者にとってちょっと説明ができないかなと、こう思っております。
  今、介護保険のほうで、1人にかかる介護保険の支出が1人160万かかるんですよ。後期高齢者は90万、国保は40万です。それが赤字になれば、それは町の一般会計から補填をしているんです。そういうことを考えると、なかなか無駄なお金は使えない。そういうこともやっぱり頭に入れて、何しろ、団塊の世代が後期高齢者になってからの支出も考えながらお金を使っていかないといけないなと、こう思っております。
  以上です。
○小島利枝議長 岩田議員。
○10番 岩田鑑郎議員 分かりました。分かりましたって、よく分からないですけれども、私の思いとはかなり違う部分がありますので、また機会がありましたら質問をさせていただきたいと思います。
  以上で質問を終わります。
○小島利枝議長 暫時休憩いたします。
                                (午後 零時02分)
─────────────────────────────────────────────────
○小島利枝議長 再開いたします。
                                (午後 零時02分)
─────────────────────────────────────────────────
   ◎発言の取消し
○小島利枝議長 ここで、岩田議員から先ほどの一般質問における発言の取消しを求める発言の申出がありましたので、これを許可します。
○10番 岩田鑑郎議員 私のおっちょこちょいの不適切な発言がありましたので、この発言を取り消させていただきたいと思います。よろしくお願いします。
○小島利枝議長 ただいま岩田議員から一般質問における発言を取り消したいとの申出がありました。お諮りします。これを許可することにご異議ございませんか。
          (「どこをどうするのかというのがないけれども、一般質問を全部取り消したんじゃないですか」と呼ぶ者あり)
○小島利枝議長 岩田議員、もう一度お願いいたします。
○10番 岩田鑑郎議員 先ほどの私の一般質問の中で短歌の部分ですが、それが大変不快な思いをさせる、あるいは不適切な発言であったということで、取り消していただきたいと思います。
○小島利枝議長 暫時休憩いたします。
                                (午後 零時04分)
─────────────────────────────────────────────────
○小島利枝議長 再開いたします。
                                (午後 零時05分)
─────────────────────────────────────────────────
○小島利枝議長 岩田議員、発言をお願いいたします。
○10番 岩田鑑郎議員 言い直します。先ほどの私の一般質問の冒頭の部分の発言で、不適切な表現の発言がありましたので、この発言の取消しを申し出ます。
○小島利枝議長 ただいま岩田議員から一般質問における発言を取り消したいとの申出がありました。お諮りいたします。これを許可することにご異議ございませんか。
          (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○小島利枝議長 異議なしと認め、この取消し申出を許可することと決定いたしました。
  暫時休憩いたします。
  再開を13時10分といたします。
                                (午後 零時06分)
─────────────────────────────────────────────────
○小島利枝議長 休憩前に引き続き一般質問を行います。
                                (午後 1時10分)
─────────────────────────────────────────────────
○小島利枝議長 ここで、都合により議長の職務を副議長と交代いたします。
          (副議長 神山 俊議員、議長席に着く)
○神山 俊副議長 副議長の神山です。
  ただいま議長の職務を交代いたしました。よろしくお願いいたします。
  それでは、一般質問の続きを行います。
─────────────────────────────────────────────────
          ◇ 小 島 利 枝 議員
○神山 俊副議長 発言順位9番、質問事項1、男性用個室トイレにサニタリーボックスの設置を。
  通告者5番、小島利枝議員。
○5番 小島利枝議員 議席番号5番、小島利枝でございます。
  副議長の許可をいただき、通告書に基づき1項目の一般質問をさせていただきます。
  男性用個室トイレにサニタリーボックスの設置を。
  2人に1人ががんと診断される時代になった。治療技術も進み、がんを患っても社会復帰を果たす人はとても多い。近年、前立腺がんや膀胱がんなどの増加に伴い、男性で尿漏れパ ッドを着用する人が増えている。しかし、男性用の個室トイレにはほとんどサニタリーボックスがないため、使用した尿漏れパッドの捨て場所に苦労しているとのこと。
  ときがわ町の公共施設について以下の点を伺う。
  (1)男性用個室トイレへのサニタリーボックスの設置状況。
  (2)男性用個室トイレにサニタリーボックス設置する考えは。
○神山 俊副議長 答弁願います。
  渡邉町長。
○渡邉一美町長 小島議員ご質問の1.男性用個室トイレにサニタリーボックスの設置をについてお答えいたします。
  男性用個室トイレへのサニタリーボックスの設置は、地方自治体や民間施設で広がりつつあります。5月17日発行の讀賣新聞によりますと、国立がんセンターの統計では、がん治療によって尿漏れパッドが必要になる男性は、2018年時点で約11万人おり、一般社団法人日本トイレ協会が本年2月に行ったアンケートでは、パッドやおむつを使っていると答えた20歳から80歳の男性約40人のうち25人が、「サニタリーボックスがなくて困った経験がある」と回答したとの記事があり、小島議員ご指摘のとおり、がんを患う方の増加により、ご不便を感じている方が増えている傾向にあることが分かりました。
  まず、ご質問の(1)男性用個室トイレへのサニタリーボックスの設置状況について申し上げます。
  公共施設においては、総務課が所管する役場庁舎等、産業観光課が所管する観光施設、建設環境課が所管する公園、生涯学習課が所管する公民館や体育施設等があり、それぞれにはトイレがございます。施設の中には、男性もご利用可能なサニタリーボックスのある多目的トイレを設置している施設もありますが、男性専用の個室トイレにつきましては、いずれもサニタリーボックスを置いていない状況です。
  次に、(2)男性用個室トイレにサニタリーボックス設置をする考えはについてですが、当町といたしましても、町が管理する施設のトイレについて、全ての利用者の皆さんにとってより使いやすいものとなるよう、施設の種類によっては設置の必要性があるものと考えております。
  そこで、まず手始めに役場庁舎の男性用トイレの一部へ設置する方向で検討し、その他の施設につきましては、利用者の状況や管理上の課題を見極めた上で、設置の必要性の有無について判断してまいりたいと思います。
  以上でございます。
○神山 俊副議長 よろしいでしょうか。
  5番、小島議員。
○5番 小島利枝議員 まず初めに、本日質問するきっかけとなったことですが、埼玉新聞に掲載された、日本骨髄バンクの評議員を務める大谷貴子さんの寄稿「尿漏れパッドはどこへ」という記事を読んだのがきっかけでした。男性の尿漏れパッドを使用する人が増えている中、男性用の個室トイレにはほとんどごみ箱がないため、使用済みのパッドを捨てる場所に人知れず苦労している男性が多いとのこと。当事者となって困る前に、みんなで何とかしませんかと投げかけていました。
  大谷さんの訴えをきっかけに、昨年の6月にはさいたま市議会の女性議員が、本年2月には埼玉県議会など、各地で問題提起され、サニタリーボックスの設置が広がっています。
  では、再質問させていただきます。
  当町のトイレの数と、また、サニタリーボックスの設置数を伺います。
○神山 俊副議長 答弁願います。
  宮寺総務課長。
○宮寺史人総務課長 それでは、お答えさせていただきます。
  総務課が管理する本庁舎、就業改善センター、それからこの第二庁舎、これについてお答えをさせていただきます。
  本庁舎につきましては、トイレは1階に1か所、多目的トイレも同時にあります。それから、2階につきましては1か所。
  それから、就業改善センターにつきましては、1階に1か所、2階に1か所。3階もございますが、3階にはトイレはございません。
  次に、第二庁舎。この庁舎でありますが、1、2、3階にそれぞれ、1階は2か所、2階は1か所、3階は1か所。このような形になっております。多目的トイレは第二庁舎にもございます。1階にございます。
  多目的トイレは、特に男用、女用区別がございませんので、サニタリーボックス、つまり汚物入れのことです。これの設置はあります。そのほかのトイレにつきましては、女性用の個室についてはサニタリーボックスの設置はありますが、男性用のトイレの個室についてはサニタリーボックスは1つもございません。
  以上が現状です。
○神山 俊副議長 小島議員。
○5番 小島利枝議員 今までに、男性トイレに設置してほしいという要望はありましたか。
○神山 俊副議長 答弁願います。
  宮寺総務課長。
○宮寺史人総務課長 私が知る限りでは、そういったご要望が寄せられたということは聞いておりません。
○神山 俊副議長 小島議員。
○5番 小島利枝議員 さいたま市議会では、大谷さんの訴えで市議が問題を指摘、市が調査したところ、市の施設333施設のうち、男性トイレに汚物入れを置いていたのは8施設だったということで、これらの施設は、使用済みのパッドの放置やトイレの詰まりがあったことなどを設置の理由として挙げていました。
  ときがわ町では、このような事例があったか伺います。
○神山 俊副議長 答弁願います。
  宮寺総務課長。
○宮寺史人総務課長 庁舎が設置されて長い年月がたっておりますので、それらを通じて1回もなかったかというとちょっと自信がないんですけれども、少なくとも私が総務課長になったここ2年間では、そういった事項はなかったように記憶をしております。
  以上です。
○神山 俊副議長 小島議員。
○5番 小島利枝議員 それでは、尿漏れパッドを使用している方の事例を幾つかご紹介させていただきたいと思います。
  まず、前立腺がんの方。尿漏れパッドを下着に貼って使っているが、手術後、尿道を締める筋肉が傷ついた影響で排尿コントロールが難しくなり、頻尿や尿漏れに悩むように。特に寒い冬場はトイレが近く、1日二、三回パッドを交換するが、外出時は捨てる場所に困るという。手術を受けた病院は、同じような悩みを持つ患者が多いから男性トイレに汚物入れを置いてあるが、そのほかの場所にはほとんどなかった。
  また、友人たちと飲みに行ったときには、店のトイレの個室でパッドを交換、使用済みはポリ袋にくるんでズボンのポケットに隠して席に戻り、かばんに入れて持ち帰った。交換したパッドを袋に入れて持ち帰るのは臭いが気になるし、精神的にとても負担だった。
  また、前立腺がんに限らず、前立腺肥大で尿漏れに悩む男性も多いが、パッドをつけてい ることは恥ずかしくて言いづらいもの。高齢化も進む中、私のように困っている人が結構いるのではないかという話。
  また、前立腺がん以外にも座薬を使っている方の話です。太ももの付け根が痛む変形性股関節症になり、痛み止めの座薬を使用。薬が溶け出すと下着が汚れてしまうため、パッドが欠かせなかった。だが、当時勤めていた会社内や外出先で使用済みを捨てる場所がなく、かばんに入れて持ち歩いていたというような、このように大変な思いをされて、外に出ることすら抵抗を感じている方も少なくないと思われます。ぜひ、いろいろな施設の男性トイレに設置をお願いしたいと思います。
  再度、宮寺課長に伺います。
  このサニタリーボックスについての町としての考え、思いをお聞かせいただきたいと思います。
○神山 俊副議長 答弁願います。
  宮寺総務課長。
○宮寺史人総務課長 確かに前立腺、尿路系のがんを患う方が統計上増えているようでございます。
  そのほかにも、私もあと5年たつと法律上の高齢者になってくるわけなんですけれども、高齢になると尿漏れだとか、特に女性に多いというのは私も知っているんですけれども、男性も尿漏れに悩んでいる方が多いようです。主に高齢者がそういった尿漏れに悩んでいて、小島議員が先ほど事例を朗読していただいたような、不具合を感じている方が今後もますます増えていくんじゃないのかなというふうに感じております。
  先ほど、トイレの数のご質問を受けて回答させていただいたんですけれども、全ての男子トイレの個室には必要なのかなという、そこから考え初めまして、例えば、2つある個室の中の1つにサニタリーボックスを設置して、ある個室の扉には、サニタリーボックスがあるという掲示をするということだけでも、現在は尿漏れがないんだけれども、今後そうなるかもしれないなという不安を抱いている方にとっては、大きな安心感を得ることができるのではないのかなというふうに感じております。
  そういったことで、複数ある個室に1個設置していきますと、本庁舎、就業改善センター、それから第二庁舎合わせて大体8個ぐらい設置をするだけで、そういった町民、あるいはトイレを使う方に安心というものを提供できると。こういったことから、大した経費もかからないと。設置した後に恒久的に大きな事務手間が発生するかというと、そうでもない。設置 することによって、何か迷惑する人がいるかなということも考えなければいけないと思うんですけれども、そういったことはちょっと考えられないと。大幅な予算が必要になって、補正予算を通したり、それから、住民の代表である議員のご承諾を得る必要、正直言って条例を設定するという意味なんですけれども、そういった性質のものでもないと。
  こういった8個の設置で町民に安心を与えられるものであれば、町としては積極的に、なるべく早く実現していこうというふうなスタンスで事務を進めております。それによって、「人と自然の優しさにふれる ときがわ」が実現できるのではないかなというふうに考えておりますので、前向きに、早期に実現できるようにやっていきたいというふうに考えております。
  以上です。
○神山 俊副議長 小島議員。
○5番 小島利枝議員 宮寺課長にいい締めをしていただいて、ありがとうございます。
  最後に、パッドなどが必要な男性は少数派かもしれませんが、多様性を尊重する社会の実現に向けて、どうか男性トイレのサニタリーボックスの設置をよろしくお願いいたします。
  以上で私の質問は終わらせていただきます。
○神山 俊副議長 以上で、日程第1、一般質問を終了します。
  ここで、私の議長としての職務を終了いたします。ご協力ありがとうございました。
  小島議長に交代いたします。
          (議長 小島利枝議員、議長席に着く)
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   ◎延会について
○小島利枝議長 ここでお諮りいたします。本日の会議はこの程度にとどめ延会したいと思います。これにご異議ございませんか。
          (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○小島利枝議長 異議なしと認めます。
  よって、本日はこれをもちまして延会することに決定いたしました。
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   ◎延会の宣告
○小島利枝議長 大変お疲れさまでした。
                                (午後 1時26分)