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2024年3月1日 更新
ときがわ歳時記掲載に当たって
ときがわ歳時記掲載に当たって
私は、以前、NHKラジオ深夜便の「日本列島くらしのたより」のレポーターをさせていただいておりました。レポートをするためときがわ町をくまなく散策し、良いところがたくさんあると感じました。
現在、町長となり、町民の皆様をはじめ、多くの方々にときがわ町の魅力をお知らせしたいと思い、「渡邉町長のときがわ歳時記」として定期的に配信させていただくことにしました。

令和6年3月
「 春を呼ぶ 春日神社の団子投げ 」

「 玉川 春日神社について 」

 本庁舎から小川町方面へ玉川橋を渡ったすぐを右折し、その先の新玉川橋(西)交差点(「ふれあいの里たまがわ(農産物直売所)」やコンビニエンスストアあり)を直進、300mほど先の雀川に架かる春日橋を渡り切ったところを左折(道は狭くなる)して雀川に沿って上流へ進むと、突き当りに白い鳥居が見える。ここが春日神社である。鬱蒼とした社叢と雀川の渓谷とが相まって神秘的な雰囲気がある。鳥居をくぐると正面には社務所があり、急な石段を登っていくと広場になっており春日神社の本殿が見えてくる。樹齢数百年もあろう巨木もあり、モミノキ、スダジイ、アラカシ、タブノキの大樹が風格のある森を形作っている。この森は平成3年に埼玉県のふるさとの森に指定されている。
 
 

「 春日神社の団子投げについて 」

 昔は、どこの神社にも春祭りには団子が奉納されたようだ。私の住む番匠でも明神様や八幡様も3月の祭りには団子投げがあって子どもたちの楽しみだった。
 春日神社の団子投げは、春季例大祭で行われる。氏子たちがお米を集めて供物の団子を作り、神前に供えてお祓いをした後に、太鼓の合図で一斉に団子投げを行うもので、無病息災と家内安全を願うお祭りである。数年前に初めて参加したが、その投げる団子の量が桁外れなこと、それから、観衆の皆さんが、投げた団子を一粒残さず拾って帰るという信仰の厚さには驚かされた。ここ数年コロナ感染症の影響で団子投げは中止されていたが、今年は予定通り実施されるということで私もスーパーの袋をポケットに忍ばせながらいそいそと出かけた。
 神社に着くと既に氏子の方々やご家族連れなど、地域の大勢の皆さんが集まっていた。しばらくおしゃべりをしながら待っていると、太鼓の音とともに団子投げが始まった。白い団子が次から次へと空から降ってくると、みんながそれを一生懸命袋に入れた。団子が頭へ、肩へ、背中へと痛いほど当たった。上を向いて投げられた団子を手で取ろうとしたが、すでに足元に十数個の団子が落ちていた。それを拾ったほうがいいことに気づいて、その時点から団子を拾うことに専念した。私の袋が重くなるころ団子投げは終了となった。
 各地区の氏子の皆さんが団子のぎっしり詰まった飯台を奉納されて、集まった多くの観衆の皆さまに勢いよく振る舞うこの神事、これからも末永く続けてもらいたいと思う。
 ちなみに、奉納された1万個を超える団子は、幸せの団子として各家庭の夕餉の食卓を盛り上げたに違いない。

PDFファイル(バックナンバー)はこちら
令和5年9月 「紅茶の店」
ファイルサイズ:269KB
令和2年12月 「明覚駅」
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令和2年9月 「お月見」
ファイルサイズ:233KB
令和2年6月 「梅を漬ける」
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令和2年5月 「茶摘み」
ファイルサイズ:326KB
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