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2025年6月12日 更新
ときがわ歳時記掲載に当たって
ときがわ歳時記掲載に当たって
私は、以前、NHKラジオ深夜便の「日本列島くらしのたより」のレポーターをさせていただいておりました。レポートをするためときがわ町をくまなく散策し、良いところがたくさんあると感じました。
現在、町長となり、町民の皆様をはじめ、多くの方々にときがわ町の魅力をお知らせしたいと思い、「渡邉町長のときがわ歳時記」として定期的に配信させていただくことにしました。

令和7年6月
(弓立山)ゆみたてやままつり

 イベント開始は十時。朝の涼しさを背に、自宅を八時過ぎに出発する。保健センターの駐車場に車を停め、そこから歩いて十五分ほどで桃木の八幡神社へと至る。

 弓立山の登山口は、神社の裏手にひっそ りと口を開けている。山の取り付きには、まず七十段の階段。一歩一歩、足を運ぶたびに少しずつ高度が上がりやがて赤土の急坂が現れる。前日の雨が土をぬらし、足元はやや滑りやすい。頼りになるのは登山杖と滑り止めの効いた登山靴。慎重に歩をすすめながら、無事に坂を登りきった。

 登山道を静かに登って行くと、この付近はスギやヒノキといった建築用材よりもクヌギやコナラが多い。いわゆる薪炭林の林である。森林浴を楽しみながら落葉高木の中をゆっくりと歩を進めて行くと、背の高いクスノキが林立しごつごつとした独特の樹皮が目に入る。次に、クヌギやコナラの林に代わる。六月も末ともなればカブトムシやクワガタがたくさん集まってくるに違いない。右手の先に雷電山が覗いている、弓立山と同じくらいの高さなので七合目ぐらいまで登ってきたことがわかる

 

 登山道は、右手東側へと進み、なだらかなス ギの林に変わって行く。そろそろ小休止したくなるころ、「大亀岩」と私は呼ぶ岩が現れる。岩の上に腰を下ろすと岩はひんやりとして気持ちよく、持参したホットティーを飲みしばし休んだ。

 登山道は大きな岩があちこちに見え隠れし、その先はスギの木の根がまるでヘビが絡まっているように露出して、私は「蛇の道」と名付けた。「蛇の道」は足元が悪いので静かに丁寧に登った。

 いよいよ見晴らしの良い男鹿岩に着いた。おどり岩と呼ばれるテラスのような岩の上に這い上がり、関東平野を一望、遠く筑波山を拝んだ。

 

 この付近で九合目、弓立山はもう間近である。男鹿岩から山頂までは5分少々で着いた。
 9時30分山頂到着。すでに十人ほどの登山者が登頂していた。

 弓立山の山頂はフタコブラクダの背中のように頂上がふたつあり高い方は462mの一等三角点になっていて、低い方には展望テラスが設置されている。鞍部の部分にはバイオトイレがある。
 本日は「ゆみたてやままつり」を開催するので展望テラスの方にはたくさんのお客さまや演奏家の皆さま、イベントスタッフの方々でにぎわっていた。そして鞍部のところには仮設の天空ブランコも用意されて次々と子どもたちが挑戦していた。
 恥ずかしながら私も試してみた。係員が後ろで背中を押してくれて、大きく振れる。公園の小さなブランコと違い、大きな弧を描いてゆっくりと揺れるので、少し乗り物酔いになったようだ。それでもスリル満点、楽しいひとときを味わった。

PDFファイル(バックナンバー)はこちら
令和5年9月 「紅茶の店」
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令和2年12月 「明覚駅」
ファイルサイズ:361KB
令和2年9月 「お月見」
ファイルサイズ:233KB
令和2年6月 「梅を漬ける」
ファイルサイズ:386KB
令和2年5月 「茶摘み」
ファイルサイズ:326KB
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