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2025年8月7日 更新
ときがわ歳時記掲載に当たって
ときがわ歳時記掲載に当たって
私は、以前、NHKラジオ深夜便の「日本列島くらしのたより」のレポーターをさせていただいておりました。レポートをするためときがわ町をくまなく散策し、良いところがたくさんあると感じました。
現在、町長となり、町民の皆様をはじめ、多くの方々にときがわ町の魅力をお知らせしたいと思い、「渡邉町長のときがわ歳時記」として定期的に配信させていただくことにしました。

令和7年8月
地域の力で続く伝統的な夏のまつり

 ときがわ町の夏を彩る地域の祭りは、地域の絆と創意工夫の力によって脈々と受け継がれています。今年も、町内各所で伝統の夏まつりが催され、多くの笑顔と歓声が響きました。

1.番匠まつり
 番匠地区の夏まつり「番匠まつり」は、子どもたちのために始まった、手づくりの温かさを感じるお祭りです。60年ほど前、この地区には神輿がなく、夏休みの思い出づくりにと地元有志の方々が手づくりの樽神輿を制作し、地域を巡ったのが始まりです。
 その後、地域の輪が広がり、大工さんを中心に本格的な神輿が誕生しました。現在では、地域の高齢化や担ぎ手不足という課題もありますが、関係者の皆さんの努力と工夫により、今年も無事開催されました。
 今年は特に、猛暑を考慮し神輿渡御の時間を午前中に変更することで、子どもたちや担ぎ手の安全に配慮しました。地元の消防団員や地域の若者たちも参加し、例年通りの賑やかな雰囲気に包まれました。地域の温かい絆と知恵が、夏の伝統を守り続けています。

2.西平八坂祭
 ときがわ町西平地区は、まさに伝統文化の宝庫といえる地域です。町名の由来にもなっている都幾山慈光寺や、勇壮な流鏑馬の奉納で知られる萩日吉神社など、歴史と文化が色濃く息づいています。
 その萩日吉神社の境内にある八坂神社では、毎年夏に「八坂祭」が開催されます。普段は静かな境内も、この日ばかりは熱気に包まれます。宮司による祝詞奏上ののち、警蹕(けいひつ)の合図とともにご神体が神輿に移され、緊張感が高まる中、担ぎ手たちは心をひとつにします。

 

 神輿は静かに石段を降り、公道に姿を現すと、いよいよ「ホイサホイサ」の掛け声とともに、2日間にわたる祭りが始まります。宿(しゅく)の広場では模擬店が立ち並び、地域の子どもたちや訪れた人々で大いに賑わいました。
 太鼓や笛の音、奉納された無数のちょうちんが、夏の山里を幻想的に彩り、西平の人々が受け継いできた伝統と誇りがそこにありました。地域の結束と情熱が今も生きていることを改めて感じる、感動的な夏まつりでした。

 3.ときがわ納涼まつり
 今年で16回目を迎えた「ときがわ納涼まつり」は、台風9号の接近が心配されましたが、進路が逸れて開催が可能となり、「小さな町の大きなまつり」が無事に開幕しました。
 会場には多彩な催しが揃い、素人チンドン屋の賑やかし、保育園児による愛らしい踊り、ものまね歌手の熱演、和太鼓グループによる力強い競演が次々と繰り広げられました。フィナーレは打ち上げ花火。夜空を彩る光の花に、歓声と拍手が響き渡りました。
 予想を上回る来場者で飲食ブースも大盛況となり、子どもから高齢の方まで多くの町民が笑顔で交流を深め、夏の思い出に残る素晴らしい一夜となりました。

 

 

PDFファイル(バックナンバー)はこちら
令和5年9月 「紅茶の店」
ファイルサイズ:269KB
令和2年12月 「明覚駅」
ファイルサイズ:361KB
令和2年9月 「お月見」
ファイルサイズ:233KB
令和2年6月 「梅を漬ける」
ファイルサイズ:386KB
令和2年5月 「茶摘み」
ファイルサイズ:326KB
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