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2009年9月25日 更新
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原木きのこ特産化への取り組み

■なぜ、いま「原木きのこ」に取り組むのか?


 ときがわ町は、町の面積の約7割が山林で、その多くをヒノキやスギといった針葉樹が占めています。かつてはこの山林に関わる木工業などの産業が盛んでしたが、現在では木材価格が低迷しているため、山林内に切り捨てられている「間伐材」の有効利用が課題となっています。

 「間伐材」とは山林を健全に育て、商品価値を高めるために混み合った木々の切り倒すこと(間伐)で生じた樹木のこと。豊かな自然環境を生み出す山林は、町の大切な資源といえます。間伐材を有効活用することは、資源を無駄にしない取り組みといえるのです。

ヒノキやスギ画像
ナメコ

■間伐ヒノキ材からナメコが発生!


 埼玉県農林総合研究センターの指導によって行われた緑の雇用研修生(一期生)による原木きのこ栽培の研究により、平成17年に「ヒノキ原木ナメコ」、「コナラ原木マイタケ」等が収穫されました。この研究をもとに栽培講習会が開催され、現在では町内の各地で原木きのこ栽培に取り組む団体、グループなどが増えています。

 ときがわ町のこうした取り組みは、山林の健全な育成や里山景観の保全を行ううえでの有効なモデルケースとして評価されています。栽培講習会への参加をきっかけとして、山林の間伐材を原木きのこ栽培に活用する人がさらに増えることで、林業の活性化と、きのこの産地化による山村振興が期待されています。

■スーパーのきのこに比べるとなぜ高い???


 原木マイタケを食べたことがありますか? 自然に近い状態で収穫されるため、味わいは濃厚、加えて香りや歯ごたえが強いなど、天然物にひけをとりません。原木ナメコからは、ほんのりとヒノキの香りが漂います。熟してカサが開いた状態で収穫されるので、うま味成分が増し歯ごたえも抜群。

 ただ、お値段がちょっと高めに感じるかも。大量生産が可能な菌床栽培(オガコに米ぬかなどの栄養源を加えて固めたものに種菌を接種し、きのこを発生させる方法)に比べて管理作業に手間がかかるため、どうしても価格が割高になってしまうのです。菌床栽培とは一味違う、天然物にそん色のない旬の味覚・ときがわ産の原木きのこをご賞味ください。

マイタケやナメコ画像

■原木きのこの発生時期(めやす)


・マイタケ 9月中旬~9月下旬
・ナメコ、クリタケ、ヒラタケ 10月中旬~10月下旬
・シイタケ 9月上旬~5月下旬
※天然に近い状態で栽培するため、気象条件によって時期が前後する場合があります。

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農林環境課
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