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2023年4月6日 更新
ときがわ町の文化財
国指定文化財

有形文化財
 建造物(重要文化財)
 慈光寺開山塔
 書跡・典籍(国宝)  法華経一品経・阿弥陀経・般若心経
 書跡・典籍(重要文化財)  紙本墨書大般若経
 工芸品(重要文化財)  銅鐘
 工芸品(重要文化財)  金銅密教法具
記念物  史跡  比企城館跡群 小倉城跡

慈光寺開山塔

開山塔立面図と断面図



国指定重要文化財 開山塔(慈光寺)

 総高5.1mの木造一重宝塔で、唐招提寺開山鑑真和上の高弟釈道忠の為の塔と言われています。現存塔は天文25年(1556)頃の再建塔で、事実修理に 伴い実施された発掘調査では、約1200前の須恵器甕(県指定)、約900年前の常滑大甕や前身塔の飾り金具(県指定)が出土しており建て直しが行われた ことが解っています。木造一重の宝塔は全国的に類例が少なく極めて貴重なものです。
 覆堂の中にあり塔の全容をうかがうことはできませんが、埼玉県立歴史と民俗の博物館に 同寸に復元されたレプリカが展示されています。

法華経一品経

国宝
 
法華経一品経・阿弥陀経・般若心経の内 ほけきょういっぽんきょう・あみだきょう・はんにゃ しんぎょう) 序品じょほん)
(慈光寺)

国宝
 
法華経一品経・阿弥陀経・般若心経の内 ほけきょういっぽんきょう・あみだきょう・はんにゃ しんぎょう) 見宝塔品けんほうとうほん)
(慈光寺)

 鎌倉時代のはじめに、九条家ゆかりひとびとを中心に、後鳥羽上皇も加わって書写された装飾経で、慈光寺経とも呼ばれています。現在法華経二十八品29巻、無量義経むりょうぎきょう)1巻、観普賢経かんふげんきょう)1巻、阿弥陀経1巻、般若心経1巻の計33巻と文永7年の筆者目録1巻、寛政2年の補写目録1巻を含めて国宝となっています。京の都にあって貴族文化の中枢にいた九条家ゆかりの品であり、金銀の砂子や箔をちりばめた豪華なつくりとなっています。華麗な王朝文化を今に伝える品として、平家納経、久能寺経と並んで三大装飾経のひとつに数えられています。鎌倉幕府の支援者であった九条家、そして鎌倉幕府と慈光寺、その三者のつながりから慈光寺へ 奉納されたものと指摘されています

紙本墨書大般若経


国指定重要文化財
紙本墨書大般若経しほんぼくしょだいはんにゃきょう)の内 第485巻
(慈光寺)

 貞観十三年(871)前上野国権大目安部小水麿さきのこうずけこくごんのだいさかんあべのおみずまろ)が願主となって作成された大般若経で、通称小水麿経と呼ば れています。平安時代の格調高い書風で、現存する関東地方最古の写経です。当初全巻で600巻あったものが、散逸して現在は152巻が伝えられています。

第485巻 奥書

 群馬県西部や秩父地方等に広く伝わる「羊太夫」の伝説に関わり「羊の大般若」とも呼ばれ伝説を秘めた経巻でもあります。

銅鐘

国指定重要文化財 銅鐘(慈光寺)

 日本臨済宗の開祖栄西禅師の高弟で慈光寺塔頭たっちゅう)霊山院りょうぜんいん)の開山栄朝禅師により寛元3年(1245)に慈光寺に奉納されました。  高さ150㎝、重さ709㎏、作者は名工物部重光で鎌倉建長寺銅鐘の作者としても知られています。

金銅密教法具

国指定重要文化財 密教法具みっきょうほうぐ)(慈光寺)

 密教の祈願などに用いられた道具です。鎌倉時代の徳治2年(1307)銘を持ち、この時代の基準作例として極めて貴重です。 慈光寺は天台宗寺院として著名ですが、密教や禅宗はじめとする様々な学問が研修され、密教も盛んに行われていました。密教法具みっきょうほうぐ)は、その証と言えます。(宝物殿「金蓮蔵」にて展示)



 約400~500年前の戦国時代の山城で、城主は遠山氏とも上田氏とも伝えられています。石垣と巧みな縄張りが良好に保存されていることが特徴 で、特に大規模に普請された石垣は、関東地方では珍しいものです。石材は、地元の下里石(緑泥石片岩など)で、板碑を制作していた石工との関わりも予想されます。
 平成14年度から3年間実施された発掘調査で建物跡や出入り口の門跡、当時の生活道具などが出土しました。

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